MozART Group コンサート

 先日(12月1日)、長野市のホクト文化ホールでポーランド発のコメディ&クラシック・エンターテインメント弦楽四重奏楽団、「MozART group(モーツアルト・グループ)」のコンサートを聴きました。

 今年は10月にポーランドのツエレスティヌフ郡と「フレンドシップ協定」を締結したこともあり、彼らの演奏を聴くのを楽しみにしておりましたhttps://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/archives/8448

 しっかりした演奏技術を持ちながら、徹底したコメディ・エンターテナメントで約1時間半の熱演で満員の観客も大満足の様子でした。

 演奏終了後、発売されたDVDに全員のサインを貰い記念撮影をさせていただきました。  先日、ポーランドに一緒に行かれた坂城町国際交流協会の安島会長さんにも加わっていただきました。

 会話は、英語とポーランド語、「ジェン・ドブリ(今日は!)」、「ジェンクイエン(ありがとう!)」の会話でしたが大変喜ばれました。

坂城町長 山村ひろし

令和6年 第4回 坂城町議会定例会 招集あいさつ

 本日(12月2日)、令和6年第4回坂城町議会定例会が開会しました。以下に、招集のあいさつを掲載させていただきます。

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 本日ここに、令和6年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様のご出席をいただき開会できますことに心から感謝を申し上げます。

 さて、10月下旬から11月上旬にかけ、日本とアメリカでは、それぞれの国のかじ取りを決める重要な選挙が行われました。

 まず、10月27日に行われました衆議院議員総選挙では、与党が選挙前の279議席から215議席へと大きく議席を減らし、小選挙区と比例代表を合わせた過半数の233議席を下回る結果となりました。与党が過半数を割り込むのは政権交代のあった2009年以来とのことであります。選挙後の11月11日に召集された特別国会では、石破総理が再度、内閣総理大臣に指名され、第2次石破内閣が発足したところでありますが、衆議院で与野党の勢力が逆転する中、今後の政権運営が注目されるところであります。

 また、11月5日に行われましたアメリカ大統領選挙では、アメリカ・ファーストを掲げる共和党のトランプ前大統領が民主党のハリス副大統領に勝利し、再び大統領の座に就くこととなり、アメリカの株式市場ではトランプ相場が席巻するなど、早速その影響力の大きさを示しているところであります。加えて、トランプ氏は輸入品への関税強化など保護主義的な政策に言及している他、地球温暖化対策やロシア、ウクライナへの対応など、今後の動向について十分に注視していく必要があると考えているところであります。

 このように、国内外の情勢が大きく変化する中ではありますが、人口減少 や 少子高齢化対策、物価高騰 や 頻発する災害への対応など、我が国が対応すべき喫緊の課題は変わるわけではありません。国におきましては現下の状況を踏まえた適切な政策の実行を期待するところでありますが、町としましても引き続き、国や県とも連携を図る中で、山積する課題への対応を着実に進めてまいりたいと考えているところであります。

 一方、こうした政治情勢の変化が経済にどのような影響を及ぼすかは不透明な状況でありますが、日本総研などによりますと、アメリカでは、7~9月期の個人消費が前期比年率プラス3.7%と堅調ではあるものの、物価高や高金利の影響で低所得者層の消費が弱まるとされております。更に、トランプ次期大統領が対中関税を引き上げた場合は物価上昇による個人消費の下押しにつながり、報復関税などの対抗措置があれば対中輸出の減少で景気が下押しされる恐れもあり、景気の振れ幅が大きい不安定な状況になると見込んでおります。

 また、ヨーロッパにおきましては、ユーロ圏、英国とも実質GDP成長率はプラス成長を維持しており、個人消費の増加とともに景気は緩やかに回復する見通しとなっております。一方、トランプ次期大統領が掲げる関税賦課等の公約が実現すれば、欧州経済に大きな影響を与えるとともに、NATO加盟国への防衛費負担の拡大も求めており、各国は更なる支出増を余儀なくされる可能性もあるとしております。

 一方、中国におきましては、国内の不動産投資やインフラ投資が伸び悩み、個人消費も力強さを欠いていることで、景気は引き続き弱い動きとなっており、企業の景況感も悪化方向との分析であります。輸出についても、先行きは減速が予測され、外資企業の対中投資は引き続き減少する見込みとされております。

 次に、国内の状況でありますが、内閣府による11月の「月例経済報告」では、「景気は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している。」としており、先行きについては、「雇用・所得環境の改善等で、緩やかな回復の継続が期待される一方、欧米の高金利水準や中国の不動産市場の停滞など、海外景気の下振れが 景気の下押しリスクとなっている他、物価上昇やアメリカの今後の政策動向、中東情勢、金融資本市場の変動等に十分注意する必要がある。」としております。

 また、日銀松本支店が11月に発表した「長野県の金融経済動向」によりますと、設備投資は堅調に推移し、個人消費は緩やかに増加している一方、住宅投資と公共投資については横ばい圏内の動きとしており、総論として「長野県経済は、持ち直している。」としております。

 当町におきましては、10月に実施いたしました町内の主な製造業20社の7~9月期 経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前の比較でプラスとした企業が5社から8社に増加しております。一方、売上げにつきましては、プラスとした企業は8社から7社に減少したものの、3か月後の生産量、売上げにつきましては、いずれも上昇が見込まれており、内閣府の報告にあるように、回復基調にあることが伺えるところであります。

 また、来春(令和7年4月)の雇用につきましては、12社が増員予定で、5社が減員分の補充等を予定するなど、全体では101人の増員予定となっております。国内外の政治情勢が変化を迎える中、町内企業の皆様には、経済動向に注意を払いつつ、更なる事業の拡大と発展に期待するところであります。

 さて、町の第6次長期総合計画に定める主要施策を具体的に推進するため、去る11月19日、実施計画策定懇話会を開催し、令和7年度から9年度までの事務事業を取りまとめた実施計画案について、町内外の様々な分野の皆様からご意見をいただいたところであります。実施計画案につきましては、今後の予算編成作業において更に精査をし、町の財政状況や予算との整合を図る中で、年度末の計画策定に向け進めてまいります。

 また、町人口ビジョンに掲げる人口の将来展望を実現するための「第2期 坂城町まち・ひと・しごと 創生総合戦略」に基づく令和5年度事業につきましては、9月下旬から10月下旬にかけて、外部委員による検証委員会において検証をいただき、概ね一定以上の事業効果が認められるとの評価をいただきました。評価結果につきましては、年内に町ホームページで公表してまいりたいと考えております。

 こうした中、町の大きな取組の一つであります、新複合施設建設事業につきましては、基本設計のプロポーザル案に基づき、10月から11月にかけ、建設委員さんにもご参加いただく中で、各分野の施設利用者や担当職員を対象としたワークショップを行い、部屋の間取りや配置、施設利用上の課題や必要設備などについて意見交換を進めてまいりました。今月予定しております建設委員会では、これらの意見集約と、図面や模型による視覚的な要素も加え、基本設計の素案としてイメージを共有してまいりたいと考えております。

 次に、町のDX推進に向けた取組といたしまして、今年度進めております国の「デジタル田園都市 国家構想交付金」を活用した3事業のうち、「公共施設予約システム」及び「書かない窓口」につきましては、既にサービスを開始し、町民の皆さんにご利用をいただいているところであります。今後、利用者のご意見も伺い、更なるサービスの向上に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

 また、「観光・文化デジタル化事業」につきましては、来年1月の運用開始に向け準備を進めいているところであり、この事業が町の観光・文化の振興と賑わいの創出に繋がるよう、開始にあたりましては、広報や町ホームページ等を通じ広くお知らせしてまいりたいと考えております。

 この他、9月定例会以降の主な事業の進捗状況等について申し上げます。

 コロナ禍以前から計画をしておりました、町とポーランドツェレスティヌフ郡とのフレンドシップ協定につきしては、双方の国際交流協会を加えた4者協定として、10月9日から14日の日程で、町 及び 町議会 並びに 町国際交流協会の代表者が現地を訪問し、在ポーランド日本国大使館において、「フレンドシップ協定に関する合意書」に調印を行ってまいりました。この協定は、お互いの文化、経済、教育をはじめとする様々な分野での交流の第一歩であります。先月21日には、ポーランド訪問の報告会を開催し、訪問時の様子とともに、これまでの交流の経過などについても、情報の共有を行ったところであります。今後におきましても、交流を通じて 更なる相互発展と友好関係を築けるよう 取り組んでまいりたいと考えております。

 さて、令和4年度から見直し作業を進めておりました「農業振興地域整備計画」につきましては、先般、県との事前協議が整ったことから、現在、計画案の公告・縦覧を行っており、今後、県との本協議を経て、年度内に計画策定の予定としております。

 また、水道事業の広域化につきましては、本年4月に設置された「上田長野地域 水道事業 広域化協議会」において、水道事業の現状や課題の分析に加え、広域化による様々な観点での事業効果を研究し、「上田長野地域 水道事業広域化 基本計画」の素案を取りまとめたところであります。今後、町民の皆様からご意見などを伺いながら基本計画の策定に向けて 協議を進めてまいります。

 次に、国道18号バイパスの整備促進についてでありますが、10月4日に、滝沢議長さんとともに、千曲、長野、上田の3市と合同で「新国道 上田篠ノ井間 建設促進期成同盟会」として、県選出の国会議員 及び 国土交通省、財務省に対し、上田篠ノ井バイパスの早期完成に向けた要望を行ってまいりました。地域住民の皆さんの思いを繋ぐ国道バイパスの早期整備に向け、引き続き機会を捉え要望をしてまいりたいと考えております。

 続きまして、葛尾組合の新リサイクルセンター建設事業の状況でありますが、10月には、大型クレーンにより煙突上部の解体が完了し、現在はピットの壁や 焼却炉の一部など、内部の解体を進めているところであります。引き続き、葛尾組合 及び 千曲市と連携を図りながら、新施設の建設を着実に進めるとともに、適正なごみ処理システム 及び リサイクルシステムの構築を図ってまいります。

 一方、葬祭施設におきましては、本日よりWEB予約システムの稼働を開始し、24時間を通じ 施設の空き状況の確認や 予約を受けられる体制となり、利便性の向上と事務の省力化につなげてまいりたいと考えているところであります。

 また、本日より、医療機関の受診などに必要となります健康保険証が、マイナ保険証を基本とした体制に移行いたします。国民健康保険及び 後期高齢者医療保険 の保険証は、有効期限の来年の7月末までご使用いただけますが、万が一、期間内に保険証を紛失されても、引き続き医療が受けられるよう「資格確認書」を交付することとしているところであります。

 さて、猛烈な暑さが一段落した10月以降、町内でも様々なイベントが実施されました。

 10月5日は、鼠橋運動公園マレットゴルフ場で「秋のスポーツ大会」が行われました。町民運動会に代わる試みとして初めて実施した大会には、28チーム109名の町民の皆さんが参加され、マレットゴルフを楽しみながら、交流や親睦を深めていただけたものと思っております。

 また、10月13日には、坂城駅前多目的広場を主会場に、恒例の「鉄道フェスタinさかき」が行われ、169系電車を開放しての記念撮影や 昔懐かしいボンネットバスでの町内周遊など、町内外から大勢の来場者で賑わい、町の魅力を町内外に発信する機会となったものと思っているところであります。

 また、10月26日には、東京 麹町において東京坂城会の総会が開催されました。坂城町にルーツを持つ皆様が、町を離れた後も、誇りを持って故郷・坂城を語っていただけるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

 さて、10月26日、27日の2日間にわたり開催されました「第52回文化祭」につきましては、耐震補強・大規模改修が完了した文化センターと町体育館の両施設と、文化の館を会場とする従来の形態に戻り、体育館では書道や写真など31団体、884作品が展示され、843名の皆さんが鑑賞された他、文化の館のお茶席には101名の方が来訪されました。また、2日目の芸能公演には21団体、270名の皆さんが出演され、日頃の練習の成果を存分に発揮されていました。

 また、文化祭の開祭式に先立ち、議員各位にもご列席いただく中で挙行いたしました「町表彰式」では、これまで長年にわたり、各分野において地方自治の振興と町の発展にご尽力いただいた皆様を表彰し、「功労表彰」を1名の方に、「功績表彰」を11名の方々に贈呈させていただきました。

 併せて、ものづくりの分野における優秀な技能者、新技術を創出された方々を表彰する「坂城WAZAパワーアップ事業表彰」として、「卓越技能者表彰」を2名の方に、「優秀技能者表彰」を1名の方に贈呈させていただいたところであります。

 受章された皆様のこれまでのご尽力に改めて感謝申し上げますとともに、町発展に向けて、今後も一層のご指導とお力添えをお願いするところであります。

 なお、10月25日には、長野経済研究所と信越放送が主催し、地域に根差した製造業を顕彰する「ものづくり大賞NAGANO」の表彰が行われ、公益財団法人 さかきテクノセンターが特別賞を受賞されました。同センターが設立以来、30年の長きにわたり継続してきた様々な企業支援の取組が評価されたものと伺っております。同センターでは現在、建物のNearly ZEB化の改修工事が進められており、ものづくりのまちのカーボンニュートラルのけん引役になることを期待するところであります。

 さて、郷土の勇将・村上義清公が没後450年を迎えたことから、その功績を再確認し、町の魅力の一つとして広く発信するため、文化祭に合わせて開催しました「信濃村上氏フォーラム~語り継ぐ村上義清~」には、町内外から約170名の皆様にご参加いただきました。長野県立大学の二本松(にほんまつ)泰子(やすこ)教授と 県立歴史館文化財指導主事の花岡(はなおか)康隆(やすたか)さんの講演に続き、県立歴史館特別館長の笹本(ささもと)正治(しょうじ)さんにコーディネーターをお務めいただいたパネルディスカッションでは、講演会講師のお二人に、葛尾城跡 保存会顧問の田原(たはら)茂樹(しげき)さんにも加わっていただき、様々な視点での意見が交わされ、参加された皆さんは熱心に耳を傾けておられました。

 また、11月7日には、文化センターにおいて「戦没者追悼式」を挙行いたしました。今年は、核兵器のない世界を実現するための努力が認められ、日本では50年ぶりの受賞となるノーベル平和賞に日本原水爆 被害者団体協議会が選ばれましたが、町でも、追悼式を通じ、不戦と平和への誓いを新たにしたところであります。

 次に、先月9日に文化センターにおいて開催されました「(ひと)(ひと)ふれあいさかき2024」では、「男女共同参画で高める地域防災力」をテーマとして、日本防災士会 長野県支部長の大久保(おおくぼ)隆志(たかし)さんを講師に、「能登半島地震から考える、私たちにできること~避難所の多様性・まちづくりへ向けて~」と題した講演が行われ、男女共同参画の視点で地域防災力をどう高めていくのか、大変有意義なお話をお聞かせいただきました。

 一方、同日に開催を予定しておりました「ねずみ大根まつり」につきましては、この夏の記録的な暑さや病害虫の影響による成育不良により、十分な収穫量が確保できないことから、昨年度に続き、やむなく中止としたところであります。来年度は是非開催できるよう、播種(はしゅ)の時期や病害虫対策などについて、県やJAなどの関係機関と研究してまいりたいと考えております。

 また、今月7日には、文化センターにおいて「人権を尊重し 豊かな福祉の心を育む 町民集会」を開催いたします。明後日からの人権週間に合わせた 啓発活動の一環として毎年開催しているもので、今年は村上小学校児童による人権学習の発表と、劇団 新制作座の皆さんによる舞台劇「泥かぶら」を、村上小学校4年生の児童も参加し、公演いただく予定となっております。大勢の皆様にご来場いただければと思っております。

 さて、12月に入り、本格的な冬の到来を迎えます。町では、凍結 や降雪時の主要道路の安全確保を図るため、融雪剤散布と除雪に係る委託契約に向け、町内建設業者等との事前協議を行ったところであります。特に、積雪が概ね10㎝以上となった場合につきましては、委託業者と連携を図り、迅速に除雪作業等を実施してまいりたいと考えております。

 続きまして、12月補正予算の主な内容について申し上げます。

 まず、歳入につきましては、土地や建物、株式等の譲渡に係る所得の増加が見込まれることから、個人町民税について1億3千万円を、また、一部企業の売り上げの増加や円安による影響等で企業業績が好調に推移したことなどで、増収が見込まれる法人町民税について2億円を、それぞれ増額計上したところであります。この他、障がい者への法定のサービス給付に係る負担金など、事業の執行状況に応じ国 及び 県の支出金などを増額するとともに、財政調整基金からの繰入金について減額いたしております。

 一方、歳出につきましては、令和5年度の精算額確定に伴う後期高齢者医療 給付費負担金や、事業の執行状況を踏まえて 障がい者の法定サービスとなる介護・訓練等給付費 及び 障がい児通所等給付費を増額している他、令和7年度の中学校教科書改訂に伴う教員用指導書等の購入費、個人住民税等に係る税償還金、自治体システムの標準化に伴う税及び健康保険、介護保険の帳票様式の変更に係る経費など、各種事業における所要の経費を計上いたしております。また、町民税の増額を受け、新複合施設の建設に備える 保健福祉等 複合施設整備基金 への積立金1億8千万円につきましても、計上いたしたところであります。

 以上、令和6年度の主な事業の進捗状況 及び 12月補正予算の主な内容について申し上げました。

 今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が3件、条例の制定が1件、一部改正が1件、町道路線の変更が1件、一般会計補正予算 及び 国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計 補正予算の 計10件でございます。

 よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げまして、招集のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

坂城町 町内小学生3名がドッジボール全国大会へ出場!

 坂城町スポーツ少年団ドッジボールの団員の小林姫咲さん(村上小5年)、佐藤琉乙さん(南条小5年)、小宮山來実さん(坂城小4年)の3名が、滋賀県で開催される「第11回全日本女子総合ドッジボール選手権」に長野県代表として選抜され出場します。その報告のため、11月27日(水)、役場に来庁しました。
 「大きな声を出してチームに貢献したい」と小宮山さんが話すなど、3人ともに大会への強い意気込みを話していました。

坂城町長 山村ひろし

令和7年 来年はどんな年

 今年も残り少なくなってきました。 

 令和6年甲辰もいろいろな出来事がありました。

 何よりも1月1日の石川県の能登地方を震源とするM7.6の大地震が発生し、さらには、翌日の羽田空港での日本航空と海上保安庁機の衝突という大惨事から年が始りました。多大の被害を受けられた皆さまに心より哀悼の誠を捧げます。

 世界の状況では、1月13日の台湾総統選挙では与党・民進党の頼清徳氏が勝利し、ロシアでは2月16日にプーチン大統領が再選される。(任期は2030年まで) 7月4日のイギリスで総選挙では野党の労働党が単独過半数を獲得し、14年ぶりに政権復帰し、ギア・スターマー氏が新首相に。 7月26日パリで第33回夏期オリンピック(パリでは100年ぶり3回目) 9月27日自民党総裁選挙で石破氏が第28代自由民主党総裁に就任し、臨時国会において第102代内閣総理大臣に就任。 10月11日、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞に。 10月27日、第50回衆議院選挙で与党の過半数割れ(与党215議席、野党250議席) 同日、千曲市長選挙で小川修一氏が再選(2期目) 11月5日の米国大統領選挙で共和党トランプ氏が圧勝。 などなどがありました。

 さて、来年の令和7年は乙巳(いつし きのと・み)の年です。
 来年も大変厳しい重要な年となります。 

 まず、字の形からみると、「乙」は草木の芽が曲がりくねっている象形文字だそうです。昨年の甲辰の「甲」はよろいをつけた草木の芽が、その殻を破って頭を少し出したという象形文字で、言わば、新たな体制を造らんという動きを意味しており、革新への厳しい道への覚悟が要求されていました。
 また、「巳」は動物の象形文字で、今まで冬眠をしていた動物が新しい地上活動を始めると言うことで、従来の因習的生活に終わりを告げるという意味だそうです。その意味で已む(い やむ)と言うことだそうです。
 従って、乙巳という年はいろいろな抵抗勢力に対して従来の関係にこだわらず、けりを付ける年にしなければならないと言うことです。

 ここ数年は、「大転換の時代」と言われて来ましたが、未だに物事の解決が進まずますます混迷を極めています。

 各々の立場で決然と新たな取組みを開始しなければなりません。

 前回の乙巳の年、1965年 (昭和40年)も重要な事々が起きました。

 2月には、米国による北ベトナム爆撃が開始されました。 4月には初の国産旅客機YS-11が就航。8月には、松代町で地震が発生。約5年続く松代群発地震が始りました。10月には朝永振一郎氏のノーベル物理学賞が決定。また、中国では文化大革命が始りました。 

 その前の乙巳の年は1905年(明治38年)です。この年は前年に始った日露戦争の2年目に当たり、見事に勝ち戦として決着を付けた年です。 ずるずると決着をずらしていたら、第二次世界大戦のように悲惨な結果になったかも知れません。そういう意味では、素晴らしい決断をしたと言わざるを得ません。

 また、なんといっても大変革で有名なのは、「乙巳の変」、飛鳥時代645年(大化元年)に中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺して蘇我氏(蘇我宗家)を滅ぼした政変。その後、中大兄皇子は体制を刷新し大化の改新と呼ばれる改革を断行しました。蘇我入鹿が殺された事件を「大化の改新」と言うことがありますが、厳密には乙巳の変に始まる一連の政治制度改革を大化の改新と言い、乙巳の変は大化の改新の第一段階を言いいます。

参考資料:「字統」白川静、「干支の活学」安岡正篤、ウィキペディア他

坂城町長 山村ひろし

ポーランド  ツェレスティヌフ郡 との フレンドシップ協定 締結に関して報告会を行いました。

 先日(11月21日)、坂城町役場講堂で、ツェレスティヌフ郡と坂城町 および ツェレスティヌフ郡国際交流協会と坂城町国際交流協会の4者により締結された「フレンドシップ協定に関する合意書」の調印式についての報告会を行いました。

 10月9日(水)から14日(月)までの日程で、町および町議会、坂城町国際交流協会の代表者(山村、中嶋町議会副議長、安島坂城町国際交流協会会長、竹内坂城町国際交流協会副会長)がポーランドを訪問し、11日(金)に 在ポーランド日本国大使館において、ツェレスティヌフ郡と坂城町 および ツェレスティヌフ郡国際交流協会と坂城町国際交流協会の4者による「フレンドシップ協定に関する合意書」の調印式が執り行われました。
 調印式では、両自治体の橋渡し役を務めていただいたワルシャワ日本語学校の坂本龍太朗さんをはじめ、各団体関係者、在ポーランド日本国大使館の宮島昭夫 特命全権大使にもご臨席をいただき、お祝いの言葉もいただきました。

 そこで、先日(11月21日)に坂城町議会議員ならびに国際交流協会会員の皆様に報告させていただきました。

 今回の「フレンドシップ協定」については以下のサイトをご覧ください。https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/archives/8448

坂城町長 山村ひろし

坂城町 国際ソロプチミスト千曲様からご寄附いただきました

 国際ソロプチミスト千曲の皆さんより、町内小中学校の図書振興のためご寄附をいただきました。11月22日(金)に国際ソロプチミスト千曲の皆さんが来庁され、中村ふさ子会長から目録をいただきました。

 塚田教育長から「町内小中学校では、児童生徒がひとり1台のchromebook(デジタル端末)を使ったデジタル学習を進めているが、そうした中で専門用語や話題など、難しい内容が出てきた時には、年齢に合った本で調べて理解を深めている。デジタルとアナログを併用して子どもたちが新しい知識を探求していくうえで、毎年いただくご寄附はありがたい」とお礼を述べました。

 また、ブラインドサッカー選手で、小学校のクラブ活動の外部講師や人権の授業での講演、ブラインドサッカーの体験会など町内でも多方面で活躍されている中沢医さんが、地域社会のニーズに適合した地域密着型のボランティア活動を継続的に行い、誠実に責任を果たしている人に贈られる(公財)ソロプチミスト日本財団「社会ボランティア賞」に顕彰されたことが紹介されました。

 ご寄附いただきありがとうございます。大切に使わせていただきます。

坂城町長 山村 ひろし

坂城町 令和6年度青少年健全育成交流会「ウォークラリー大会」開催!

 先日(11月9日)、坂城町南条地区で令和6年度坂城町青少年育成交流会「ウォークラリー大会」が開催されました。

 かなりの寒さはありましたが、絶好の秋晴れの中、関係者を入れると205名の皆さんにご参加いただきました。(令和になって初めて200人を上回る方にご参加いただきました。)

 今回、南条地区で開催された、令和6年度青少年健全育成交流会「ウォークラリー大会」には、町内の子どもから大人まで全42チーム、総勢205名が参加しました。(関係者を入れれば250名くらいの方にご参加いただいたと思います。)

 この大会は、教育委員会と坂城町青少年を育む町民会議が主催し、27地区の育成会長および千曲交通安全協会坂城支部の皆さんの協力を得て、毎年開催地区を変えて行っており、例年大勢の町民の皆さんが参加しています。
 ウォークラリーとは、コース内の交差点のみが描かれているコマ図を頼りに設定されたコースを歩き、チェックポイントで問題を解きながらゴールを目指し、その所要時間と設定時間との差および問題回答による、得点の合計を競うものです。

 また、今年度も各コースにチェックポイント問題が提示され、各地区に因んだ問題にチャレンジしていただきました。また、各コースで輪投げやダーツなどのミニゲームも楽しんでいただきました。
 ウォークラリー大会を通して、楽しみながら歩き、仲間とコミュニケーションをとり、町内のことを知ってもらうことができました。また、入賞したチームの皆さんおめでとうございます!

坂城町長 山村ひろし

坂城町 「女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2024 ~男女共同参画で高める地域防災力~」 が開催されました

 男女共同参画社会の実現のための啓発・推進を目的に、坂城町女性団体連絡会と坂城男女共同みんなの会が実行委員となり、11月9日(土)、文化センターで「女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2024 ~男女共同参画で高める地域防災力~」が開催され、記念講演として、(特非)日本防災士会長野県支部 支部長 大久保隆志さんを講師としてお迎えし、「能登半島地震から考える、私たちにできること・・・~避難所の課題と多様性&まちづくりへ向けて~」と題して講演いただきました。

 大久保さんをはじめ、長野県支部の皆さんは、発災直後から被災地に入り支援活動をしており、報道だけでは知ることがなかった凄まじい状況やそういう中でも被災者の皆さんどおしが協力しあって助け合っていたこと、避難所の運営支援をするにあたっては、避難してくる方々が集まる避難所は、ある意味「社会の縮図」であるので多様性が求められると感じ、支援する側も「男女」という性別だけでなく、「高齢者」や「障がい者」、「子育て世代」などのさまざまな視点を持つ方々の力が必要であると実感したことなどをお話していました。

 避難所には、「TKB+W」が整えられることが被災者の生活にとって大切なことだそうです。「T」はトイレで、安心して利用できるトイレの環境を確保する。「K」はキッチン(食)で温かい食事を確保する。「B」はベッドでダンボールベッドなど暖かくして過ごす。「W」はウォーム(暖房)で冬場など暖房機器を確保するです。大久保さんは今回の支援活動の経験から、特にトイレ問題について指摘し、指定避難所はもとより、各家庭でも非常用トイレ袋を常備し、最低1回は利用してみることを勧めていました。そして、私たちは防災用品などを用意して安心しがちであるが、平時に「朝、地震が発生した場合どうするか」「日中、職場や外出時に災害が発生したら…」などの具体的なシチュエーションから対策を準備していくことが大切であるとお話していました。

 また、災害時には人々の助け合いによるところが大きいことから、日頃から近所など地域コミュニティとの交流をしていることも大切であるともお話していました。

 参加者は熱心に聞き入っており、「もっと多くの人に知ってもらい、万が一に備えられるようになればよいと思う」と感想を述べている方もいました。

 なお、令和6年能登半島地震災害義援金、令和6年9月能登半島大雨災害義援金は福祉健康課の窓口および坂城町社会福祉協議会で受付けています。

坂城町長 山村ひろし

坂城町 はつらつ健康講演会が開催されました

 先日(11月2日)、坂城町文化センターで、千葉大学客員教授 矢島鉄也さんによる「今、私たちが知っておきたいこと 出来ること ~脳・心臓・腎臓を守るために~」と題して「はつらつ健康講演会」が行われました。
 私たちの健康を守ることは、生活の質の維持につながることはもちろんですが、国民皆保険制度の維持にもつながっていることから、健診を受けることや治療が必要な場合は治療を続け、病気があっても入院とならないことが大切であることなど、わかりやすくお話いただき、参加者は熱心に聞いていました。
 また、血管年齢やベジチェック(野菜摂取測定機器)での測定ができる健康コーナーや減塩炊き込みご飯と一般の炊き込みご飯の食べ比べが出来る減塩コーナーなどには、雨天にもかかわらず大盛況でした。

坂城町長 山村ひろし

令和6年度 坂城町戦没者追悼式

  11月7日(木)、文化センターで、先の大戦において犠牲となった多くの町内の方々を偲び、御冥福をお祈りする令和6年度坂城町戦没者追悼式が執り行われ、ご遺族など約40名が出席されました。

 戦争を体験された世代が少なくなるなか、今を生きる私たちが当たり前のように平和と繁栄を享受できるのは、先人の大きな犠牲のうえにあることを肝に銘じ、戦争による苦しみや悲しみを後世に語り継いでいくことが大切です。
 今年のノーベル平和賞では、被爆者の立場で核兵器のない世界を実現するために努力し、核兵器が二度と使われてはならないと証言を草の根活動で行ってきた日本原水爆被害者団体協議会が受賞しました。町は、昭和60年9月27日に非核平和の町宣言をしています。町としても、不戦と平和への誓いを新たにし、町民の皆さんとともに安心して暮らせる坂城町を目指してまいります。

坂城町長 山村ひろし