「アメリカは日本経済の復活を知っている」(浜田宏一さん)

先日、ノーベル経済学賞にもっとも近い人、といわれるイェール大学の浜田宏一さんが書いた 「アメリカは日本経済の復活を知っている」 という本を知人から紹介され読みました。

すごい本です。

私はこのような形で(一般の単行本で)、日本銀行、特に総裁の白川方明氏を真っ向から批判し、日本の長年にわたるデフレ状態が日銀の誤った金融政策にあることについて断言し、この状況を脱却するには 「充分な量的緩和によって、デフレ、需要不足。低成長から脱却する。」 ことについて明快に書かれています。

私は、以前、リーマンショック後、さらに震災後、何故、経済力の落ちた日本の円が急上昇するのかについて、当時まだご健在だった三重野元日銀総裁にお聞きしたことがありました。

その際に三重野さんは「日米欧を考えた場合、不適格な表現だが、それは『3不美人の戦い』であり、その中の日本は『比較的良い不美人』であって、そこにマネーが集まってくる」 とユーモアをこめて話されておられました。 つまりある意味ではやむを得ないと言われていました。(つまり、積極的な意味で通貨量などを増やす金融政策についてはあまり支持をしなかった)

しかしながら、浜田宏一さんによれば、「金融政策をもって対応しなかった日銀の無策に尽きる」 ということになります。

日本銀行のスタンスは一貫して反インフレであり、昨年来テーマにあがっているような「インフレ目標」という考えは排除してきたようです。

昨年、2月14日の「インフレ目標1%」も当時は画期的な取り組みだと市場が期待したのですが、その後は旧前たる施策に戻ってしまいました。

その当時、「2月14日の施策はバレンタイン・プレゼントと思われましたが、結果的には単なる 『義理チョコ』 だった。」 ことが判明しました。

浜田宏一さんの著作を読むといかにそれが必然であったと思われます。

新たな日銀総裁、副総裁が任命されようとしておりますが、新安倍政権により選ばれる人たちはすべて「脱デフレ」派のようです。

安倍首相に最も影響力を与えたと言われている浜田宏一さんの、ある意味では 「命がけ」 の著作とも読めます。

冒頭のまえがきに 「・・・教え子である日本銀行総裁、白川方明氏を正しく導くことができなかったからである。 結論からいおう。 20年もの間デフレに苦しむ日本の不況は、ほぼすべてが日銀の金融政策に由来するものである。・・」

今月半ばには日銀総裁、副総裁が任命されます。

ダイナミックな動きで我が国のデフレ脱却に期待したい。

坂城町長 山村ひろし

移動販売(イトーヨーカドー)の追加

本日(2月28日)から、移動販売 「イトーヨーカドーあんしんお届け便」 の場所が増えました。

今年に入ってから、坂城町立町の上野屋さんが閉店となりました。

そのため、買い物にご不自由な方のためイトーヨーカドーさんに移動販売の箇所を増やしていただけるようにお願いをしておりましたが、今日から、ふるさと歴史館前の駐車場を利用し、毎週木曜日午後2時半に開店していただくことになりました。

本日は2時半前から数十人の方々が来られました。

イトーヨーカドーさんの移動販売のスケジュールは以下のとおりです。

運行日程表

【平成25年2月28日以降】
イトーヨーカドーあんしんお届け便 日程表

時間 月曜日 木曜日
9:45~10:15 泉区公民館
10:30~10:50 入横尾公民館
11:15~11:45 四ツ屋公民館
12:15~12:45 御所沢区民広場
13:00~13:20 南日名公民館
14:30~15:00 坂木宿ふるさと
歴史館駐車場
15:00~15:20 月見区集会所
15:20~15:50 四ツ屋公民館
15:50~16:10 北日名公民館

坂城町長 山村ひろし

井原重之さんへ紺綬褒賞

昨日(2月27日)、千葉県佐倉市ご在住の井原重之さんにお出でいただき紺綬褒賞の伝達を行いました。

これは、昨年、井原さんから、坂城町鉄の展示館へ幕末の名工・細川正義作の刀一点、付属打刀拵(そろえ)一点、付属白鞘一点をご寄贈いただきましたことなどによりこのたび紺綬褒章を受けられることになりました。

宮入刀匠にもおいでいただき褒賞の伝達を行いました。

左から、宮入小左衛門行平刀匠、井原重之さん、山村

坂城町長 山村ひろし

うれしい話 (村上小学校)

本日(2月27日)、坂城町立村上小学校の子供たちからご招待を受け、「耐震工事感謝の会」 に参加しました。

村上小学校では平成24年4月から懸案であった耐震工事と大規模改修工事が行われ工事がほぼ終了しました。 (30kwの太陽光パネルなども併せて設置しました)

これで子供たちが安心して勉強のできる環境が整いました。(また、村上地区では一番大きな、災害時の避難場所ともなりました)

学期の終了を控えていることもあり、このタイミングで子供たちが坂城町と工事関係の方々を招待し感謝の会を行ってくれたのです。

子供たちに挨拶する山村、その右:宮 教育長と工事関係の方

この催しは児童会の自発的な取り組みだそうです。 嬉しいですね。

工事中は教室の移動など子供たちに大変な迷惑をおかけしたわけでこちらが御礼を言わなくてはなりません。

また、保護者の皆様には教室の移動の際に皆様でお手伝いをいただくなど大変なご足労をいただきました。 改めて感謝申し上げます。

左:子供たちにお話をされる神尾敦男校長

また、子供たちから以下のような感謝の寄せ書きをたくさんいただきました。 私共の方が感謝いっぱいです。

子供たちから寄せ書きの贈呈

坂城町長 山村ひろし

第8回坂城古雛まつり

坂城町では去る2月16日から4月21日まで 「坂木宿ふるさと歴史館」 ならびに 「鉄の展示館」 を中心にして37の会場で 「第8回坂城古雛まつり」 が開催されています。

この企画は遠山邦子さんはじめ駅前商店街のみなさんが、坂城駅前に賑わいをもたらしたいとの思いから始まりました。

第1回から5回まで ふるさと歴史館 のみで実施されてきました。

 古い雛人形だけに特化したこのイベントは、冬に来町される方がほとんどいなかったなかで、今では内外から多くの人々が訪れ、坂城の冬の定番イベントとして定着してきた感がります。

 また、第6回からは鉄の展示館や立町・横町の商店街や個人宅でも雛人形が飾られるようになり、イベントとしても大きく成長しました。

 今回は、ふるさと歴史館で坂城町や隣の千曲市・上田市からすばらしい古雛が集まり、鉄の展示館でも北信から東信地方のとびきり上等な雛人形が彩りを添え、特に、全国的にも珍しい双子のような超大型享保雛は見る人を圧倒しています。

広報さかき3月号表紙

 更に両施設には地元「さかき和布の会」の皆さんによって制作された「つるし飾り」が会場をより一層華やかに演出してくれています。

 今回、雛人形を飾っている会場は全部で37カ所あり、これらすべての会場に飾られた雛人形は1,000体をはるかに超えています。
 坂城古雛まつりは地元のみなさんが中心となって実施されている貴重な事業であります。

古雛まつりの取材に来られた 「3時は!ららら」 の生田明子アナウンサーと

坂城古雛まつりについて、明日(2月28日 午後3時)、SBC(信越放送)の 「3時は!ららら」 で放送される予定です。

坂城町長 山村ひろし

坂城千曲少年野球連盟鏡開き

本日(2月24日)、坂城千曲少年硬式野球連盟(会長:竹内次雄さん)の平成25年鏡開きがあり参加しました。

今日は朝から大雪でどうなることかと思いましたが、子供たちは早くから集まり会場になった中之条公民館の駐車場の雪かきなどを整然と行っていました。

式典の後、昨年と同様、リトルリーグ信越連盟副会長根津明人さんの講演がありました。

テーマは「親学と保護者の役割」という演題で約1時間お話を伺いました。

根津明人氏

同連盟関係者、保護者の方々、スポンサーの皆さん、ならびに約40名のリトルリーガー(坂城千曲リーグ)も出席し整然と式典が行われました。

小中学年の選手たちは約1時間の講演中、しっかりとメモをとっておりその真摯な態度に新たに感銘を受けました。

大雪の日でしたが、子どもたちと大変すばらしい時間を共有しました。

今年は連盟結成40周年になるそうです。

今後の「坂城千曲リーグ」チームの活躍をお祈りいたします。

坂城町長 山村ひろし

第26回坂城町公民館分館対抗球技大会

本日(2月17日)、坂城町公民館分館対抗球技大会(スマイルボウリング競技)が開催されました。(主催:坂城町公民館)

27分館全部が出場し、チーム数は77、出場者は600名以上にのぼりました。

この競技会には10歳の子どもから最高年齢87歳の方も参加されています。

本日、特別表彰を受けられた85歳以上の方は何と11名おられました。

坂城町はスポーツ大会、文化祭、防災訓練など町民すべてが参加して行われる行事が多くあり大変素晴らしいですね。

坂城町長 山村ひろし

「小中学生ICT生涯学習 ウェブサイト作成セミナー」

本日(2月16日)、坂城中学校で 「小中学生ICT生涯学習 第2回ウェブサイト作成セミナー」 が開催されました。 昨年に引き続き坂城町の小中学校の生徒を対象に実施されました。

(昨年の教室の様子)

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今年も4つのチームに分かれた子どもたちに坂城町を紹介するホームページを作成してもらいました。

その内容は近々坂城町のホームページに掲載されます。

指導にあたられた  テクニカルイン長野の新林友美先生

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以下、坂城町のホームページをご覧ください。

小中学生ICT生涯学習 第2回ウェブサイト作成セミナー

ICT2日目01

▲グループごとに作成したホームページを発表

2月16日(土)、坂城中学校のパソコン室で、先週9日(土)に引き続き、小中学生を対象とした第2回ウェブサイト作成セミナーが行われました。

本セミナーでは、子どもたちがグループごとに分かれて「地元坂城を紹介する」ホームページを作成します。前回は、作成方法を学び、グループごとにテーマ、内容などを決めて、使用する資料や写真などの素材集めをしました。今日はそれらの素材を使い、実際に作成に取り掛かりました。

今回利用したホームページ作成ソフトは、背景やイラストを自由に選べ、文字や写真も好きな位置に配置できるようになっています。発想力豊かな子どもたちは、「村上義清」「びんぐし湯さん館」「ねずみ大根」「青木下遺跡」などについて自由に作成し、完成したホームページはグループごと個性あるものとなりました。

子どもたちからは、「写真や本文などを見てる人にわかりやすくするのが難しかったけど、最終的にはいいホームページができた」「最初は難しいと思ったけど、実際に作ってみると楽しかった」などと感想が述べられ、ICTを身近に感じることができたようです。

作成したホームページは、近日中に町のサイトで公開する予定です。

ICT2日目02

ICT2日目03

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今後とも坂城町の子どもたちのICT教育のため特色のあるプログラムを実施していきます。

坂城町長 山村ひろし

坂城中学校剣道部女子が長野県大会優勝

坂城中学校剣道部女子が長野県大会で見事優勝しました。

昨日(2月14日)、その報告に来ていただきました。

また、バレンタインのチョコレートもいただきました。

以下、坂城町ホームページをご覧ください。

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坂中剣道部女子団体県大会優勝

坂中剣道部01

▲前列左から、渡邊さん、清水さん、關さん、松澤さん
後列左から、原さん、山村町長、常盤さん、箱山さん、新藤先生

2月14日(火)、「第12回長野県中学校冬季剣道大会」の女子団体戦に出場し見事優勝した坂城中学校剣道部の渡邊真悠さん、清水虹花さん、關 彩香さん、松澤みのりさん、原 晴美さん、常盤千乃さん、箱山華花さんと顧問の新藤先生が、山村町長を表敬訪問されました。

大会は、2月2日(土)に戸倉上山田中学校で開催されました。県下55校が競い合う中トーナメントを勝ち上がり、決勝戦で接戦を制しての優勝は、6年ぶり2度目となる快挙です。
同部は、昨年12月1日(土)に開催された「平成24年度長野県中学校剣道ジュニア強化錬成会兼新人県大会」においても女子団体戦で準優勝しており、その結果、5月に石川県で開催される「第23回若獅子旗争奪中学選抜剣道大会」への切符を手に入れています。
躍進を続ける部員たちの一番の目標は8月の全国大会出場で、今は6月からの地区予選に向けて日々練習に励んでいるそうです。坂城の若き剣士たちの今後の活躍が期待されます!

坂中剣道部02

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坂城町長 山村ひろし

瀬口清之さんの中国レポート

キャノングローバル戦略研究所研究主幹の瀬口清之さんから最新の中国レポートが来ました。

詳細は以下の通りですが、公明党の山口代表が習近平総書記と会見した際(1月25日)に北京におられ、その当時の中国関係者の動静なども書かれています。

(瀬口さんのレポート詳細)

http://www.canon-igs.org/column/130213_seguchi.pdf

上記レポート中、いささか長文ですが、尖閣問題についての記述を抜粋します。

結論としては、「時間をかけて事実上の棚上げ状態に戻す」ことが現実的な解決方法であると言われています。

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・瀬口清之さんのレポートから
                   
「尖閣問題に関する中国側の一般的理解」
                       
~政治面と経済面の二面性
                   
今回の出張期間中に党・政府の高官、解放軍の幹部、民間企業の経営者、シンクタンクの専門家等十数名の中国人有識者と尖閣問題についてフランクに意見交換をする機会があった。そこから得られた、中国人有識者の、現時点での尖閣問題の受け止め方は概ね以下のとおりである。
                    
日本側は政経分離を望んでいるが、中国側はそれを受け入れることができない。政治面については、従来日中両国とも尖閣領有権問題を棚上げすることで一致していたが、石原都知事発言に続く野田政権による尖閣諸島購入はその前提を崩した。日本側が棚上げから一歩前に出た以上、中国側も前に出てバランスを取らざるを得ない。尖閣周辺への海監の飛行機・船舶の接近はそのための行動である。日本側が元の状態に戻らない以上、中国側もこれを続けざるを得ない。
                          
一方、日中双方とも両国の経済関係の正常化を望んでいることは中国も良く理解している。日系企業の対中投資の増大は中国経済にとって重要であり、引き続き増加し続けることを期待している。それに加え、韓国を交えて、日中韓3国のFTAを推進することはアジア全体への貢献としても重要である。
                   
なお、米国については、日中両国が緊密化することを望んでおらず、日中関係の悪化は米国の期待通りである。米国は深刻な財政赤字問題に直面し、中長期的には国力が衰退局面にあることから、日中両国が協調発展すれば、それは米国にとって脅威となると考えている、というのが中国の一般的な米国に対する理解である。
                       
以上に対し、日本側の見方は様々である。少なくとも日本政府はこうした中国側の理解をそのまま認めることはできないという立場である(公式見解は外務省HPの日中関係(尖閣諸島をめぐる情勢)のサイトに詳述されている)。また、米国人有識者と接触している私の個人的な感触では、米国では日中関係の早期改善を望む意見の方が多数派である。中国人の一般的な理解は日本、米国の考え方や事実認識を必ずしも的確に理解しているとは言えない。しかし中国人の理解を頭から否定しても水掛け論にしかならない。見解の相違が存在することを前提に双方が歩み寄り、相互理解を深めることが重要である。
                          
~山口公明党代表の習近平総書記との会見後の変化
                        
日本の安倍政権は、中国政府同様、日中経済関係の回復を望んでいるが、中国人の多くは、安倍総理が対中強硬派であるため、政治的な妥協には応じにくいと見ている。ただ、安倍総理の発言は選挙前に比べ、総理就任後はトーンダウンしている点は中国側も理解している。
                    
ちょうど私が北京滞在中の1月25日、公明党の山口代表が習近平総書記と会談し、安倍総理の親書を手渡した。その後中国の日本に関する報道において反日的、あるいは対日強硬姿勢を強調するトーンは変化したように感じられた。この点は中国の友人たちも認めていた。それまでは中国のメディアやネット上で、日本に対する開戦論が目についたが、そうした過激なトーンも後退した。この論調の変化を目の当たりにして、中国人が日本人より政治情勢に敏感であり、全体のトーンに合わせて機敏に政治的なポジションを調整する姿勢が感じられた。政治的な発言の自由が保証されている日本人には見られない現象である。これは逆に、党中央のリーダーが対日強硬論を弱めれば、中国の民衆のトーンも変化する可能性が高いということを意味している。日本人が中国人を理解する上で、国家全体の政治の流れと一般庶民の発言のトーンとの連動性の強さは十分理解しておくことが重要である。
                       
(3)尖閣問題、今後の行方
                        
日中双方とも尖閣問題を巡る対立を先鋭化させることは両国にとってマイナスであると考えている。日中経済関係の正常化は両国にとっても、アジア経済、ひいては世界経済全体にとっても意味のあることであるとの認識は共有できている。しかし、尖閣問題に対する安易な妥協は日中両国とも国内世論が許さないことから、政治的な妥協は極めて難しい。時間をかけて事実上棚上げの状態に戻していくことが現実的な解決策である。そのうえで特に重要なのは武力衝突を招くような摩擦を引き起こさないよう日中双方が協力することである。政治・外交面では現状維持の状態を長く保ちながら、地道に経済・文化交流を強化していくことが重要である。経済面での交流は今も着々と改善しつつある。今後は、中国でもかつて大流行した「おしん」のような日本のテレビ番組や映画の放映、日本の歌手等の公演、専門家同士の学術交流など、両国政府が文化交流の促進に力を注いでいくことが望まれる。
                 
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 坂城町長 山村ひろし