令和2年第1回坂城町議会定例会閉会ごあいさつ

本日(3月19日)、令和2年第1回坂城町議会例会が閉会いたしました。

以下、閉会のごあいさつです。

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令和2年第1回議会定例会 閉会あいさつ

令和2年第1回坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言あいさつを申し上げます。

3月2日に開会されました本定例会は、本日までの18日間の長きにわたりご審議をいただきました。提案いたしました、人事案件、条例の一部改正、令和2年度の一般会計・特別会計予算、さらに、追加議案でお願いいたしました、条例の一部改正、工事の変更請負契約の締結、令和元年度一般会計及び特別会計の補正予算など、全ての議案に対して原案どおりご決定を賜り、ありがとうございました。

さて、中国 湖北省 武漢市にて端を発した新型コロナウイルス感染症は、今や世界各国に拡大し、特に現在は、ヨーロッパ各国において急速に感染が拡大しており、死亡者も多数にのぼるなど対策が急がれる状況になっています。

WHO(世界保健機関)でも、去る3月11日、「新型コロナウイルスは“パンデミック(世界的大流行)”と言える」との見解を示したところで、私たちの日常生活はもとより、世界経済や生産活動、観光、教育など、あらゆる分野への広範な影響がたいへん危惧されております。

こうした状況下、13日、国会では新型コロナウイルス感染症を法の対象として追加する「新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部を改正する法律」が可決・成立し、14日に施行されました。これを受け、今後、国・県・市町村ではそれぞれの行動計画に基づき対策・対応を図っていくこととなります。

町では、16日に対策本部会議を開催し、国や県の動向を注視し、連携・協力しながら町民の皆様への適切な情報提供に努めるとともに、引き続き感染拡大の防止に向けた取り組みをお願いしていくことを確認いたしました。

各種イベントや行事の中止、延期など、町民の皆様にはご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますとともに、外出後の徹底した手洗いや発熱等の症状がある場合には外出を控えていただくなど、一層の感染予防対策をとっていただくよう改めてお願いいたします。

この間、教育委員会におきまして、一斉臨時休業中の小学校児童には、各担任より電話連絡や家庭訪問にて確認するとともに、2日間の自由登校日を設け、図書室の本の貸出しなどの対応をいたしました。

中学校では入試を控えた生徒等からの相談に対し、個別対応をするほか、入試前日には、3学年職員による「入試応援メール」により、受験生の健闘を祈ったところでございます。

また、児童館(放課後児童クラブ)利用につきましては、私も訪問いたしましたが、学校支援員も加わり、環境面・衛生面で配慮して運営に努めているところでございます。

卒業式は、当初予定のとおり、中学校が17日(火)、小学校が18日(水)に実施されました。

参加者は、卒業生とその保護者、来賓には、町・町議会・PTA代表の3名のみとし、規模縮小を図るとともに、開催時間も短縮するなど、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に努めた卒業式となりました。

卒業する児童・生徒の皆さんは、真っ直ぐ前を向いて入場し、卒業証書授与は代表者のみでありましたが、一人ひとり担任教諭から名前を呼ばれ、大きな返事をして応えました。

卒業生それぞれが、次のステップで大きく成長していただくことを願うところでございます。

さて、新型コロナウイルスの感染拡大は、地域住民生活への影響に留まらず、企業などの経済活動にも大きな影響を与えております。

政府は緊急対応策として、2月に感染対策や水際対策、中小企業対策などを打ち出し、その後、今月6日に第2弾として企業などの資金繰りに関する緩和措置を行い、セーフティーネット保証の4号、5号認定の拡大を行いました。更に、13日には5号認定の業種を再度追加し、その数は500業種を超えております。

町といたしましては、このように、様々な支援策が刻々と示されてまいりますので、町内企業の皆様への周知を図ってまいりたいと考えております。

なお、この新型コロナウイルス感染防止対策として、3月中に予定しました新工業団地整備と町道A09号線道路改良事業の地権者の皆様などへの第2回事業説明会は延期させていただき、田畑の作付け等の時間的な制約もありますので、個別の通知により、事業の状況や、今後のお願いなどについてご案内をさせていただきました。感染症の事態が収束に向かい次第、事業説明会が開催できればと考えております。

また、4月19日(日)に実施予定で調整を進めておりました、第21回千曲川クリーンキャンペーンにつきましても、令和元年東日本台風災害による、ごみを集める河川敷内の危険性や感染症対策のため、残念ながら中止とさせていただき、次年度に実施を計画したいと思います。

さて、まもなく、令和2年度がスタートいたします。

町政運営の最上位計画である「第6次長期総合計画」や「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、「公共施設の個別施設計画」、「障害者計画」などの計画策定事業、平時のCO2削減による地球温暖化対策と停電時等の電力供給を併せて行うスマートエネルギー設備導入事業、ワイン文化推進事業、子育て支援や高齢者、障がい者に係る福祉施策あるいは産業振興の各事業や教育施策 その他各分野の施策展開を進め、自律と協働のまちづくりに取り組んでまいります。

あわせて、さきほど補正予算にて繰越明許など、議決をいただきました災害復旧事業等につきましても、早期の事業完了を図ってまいります。

鼠橋運動公園及び坂城町(上五明)運動公園の復旧工事は、両工区とも仕上げの段階で、4月から皆様にご利用いただけるよう、工事を進めます。

埴科用水につきましては、この23日に取水を再開することとなりました。六ヶ郷用水に加え、埴科用水の仮復旧で、町の主要用水の取水に目途がたち、現在実施しております農地の復旧作業も、農作物の作付けの時期が迫ってまいりますので、4月中の完了を目指して、作業を実施してまいります。

さて、この23日(月)には、坂城町消防団任命式を規模を縮小して行います。「自分たちの地域は自分たちで守る」との消防精神のもと、新たな本部及び分団長等の幹部、新入団員の皆さんを迎え、任命辞令が交付されます。新体制のもと、町民の安心・安全な生活を守るため、ご活躍を期待するところであります。

4月4日(土)には、小中学校の入学式が行われます。現在のところ、卒業式と同様に、規模の縮小・時間短縮を図り開催の予定でございますが、希望を抱く新入生を祝福したいと存じます。

鉄の展示館では、4月1日から6月7日まで、特別展「知将!光秀の頃の日本刀と武者絵展」を開催の予定ですので、ご覧いただきたいと存じます。

4月6日からは春の全国交通安全運動が、4月21日からは春の地域安全運動が実施されます。町民の皆様におかれましては、交通事故や犯罪に遭わないよう、また、巻き込まれることのないよう、より一層のご注意をいただきますようお願い申し上げます。

この冬は、積雪もほとんどなく暖冬が続き、ここ数日は日中寒さも和らぎ、間もなく本格的な春の到来かと存じます。

新型コロナウイルス感染症の早期終息を願うとともに、議員の皆様におかれましては、健康にご留意され、新年度を迎えていただくことをお願い申し上げ、閉会のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

坂城町で小学校の卒業式

本日(3月18日)、昨日の中学校の卒業式に続き、坂城町各小学校で卒業式が行われました。

今年、町内の小学校を卒業するのは148名(南条小:66名、坂城小:45名、村上小:37名)です。

昨日と同様、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、マスクの着用や式時間の短縮など例年とは異なる形で行われました。

約30分強の卒業式でしたが、厳粛な、落ち着いた卒業式でした。

私は坂城小学校の卒業式に参加しましたが、卒業生たちには、「旅立ちの歌」も歌ってもらい、素晴らしい式でした。

卒業生は4月に入学する中学校の制服を着て、もうすっかり中学生です。

小学校、中学校の入学式は4月4日に開催予定です。

卒業式同様、簡素化して行う予定ですが、その後の授業が従来のような形でスタートできるか心配です。

以下、坂城小学校の卒業式の様子。

坂城町長 山村ひろし

坂城中学校卒業式

本日(3月17日)、坂城中学校の卒業式が行われました。

卒業式の開催も危ぶまれましたが、先生方の工夫で素晴らしい式典となりました。

まず、卒業式の行われた体育館には、卒業生5クラス、145名と先生方、保護者の皆さんと少数の来賓(私と西沢町議会議長、中島PTA会長の3名)が出席しました。

(来賓の挨拶、保護者代表の挨拶など一切無しにし、約30分で終了)

また、この日に通知表を取りに来た在校生(1,2年生)は残念ながら、体育館には出席できませんでしたが、これも、先生方の工夫で各教室の大画面で卒業式の様子を見ることができました。

厳しい状況下での卒業式でしたが、皆さんの工夫で素晴らしい卒業式が執り行われました。

ありがとうございました。

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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坂城中学校卒業式

3月17日(火)、坂城中学校の卒業式が行われ、145名の生徒たちが旅立ちました。

新型コロナウイルスの感染防止の観点から、在校生は各クラスのテレビで式を見守り、卒業生とその保護者など限られた方のみの出席、時間も短縮されるなど例年とは異なる形で行われましたが、厳粛な雰囲気のなか、卒業生は真っ直ぐ前を向いて堂々と卒業式をむかえました。

堀口校長は式辞で、「失敗を恐れず志をもつこと」や「自分を好きになって欲しい」というメッセージを卒業生たちに送りました。

また、卒業生代表の言葉として伊達亮哉さんから、お世話になった先生方や保護者の皆さん、地域の方々への感謝の言葉などが述べられました。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!

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坂城町長 山村ひろし

カラーベンチ10脚をご寄附いただきました

本日(3月16日)、中之条の有限会社グレイト・ワーク様(中島 豊 代表取締役)が坂城町役場にお出でになり、令和元年東日本台風で被害を受けた上五明の「坂城町運動公園」にカラーベンチ10脚をご寄贈していただくお話を伺いました。

中島様のお子様もリトルリーグで野球を行っておられたとのことでした。

誠にありがたいお話です。

中島様からはこの度、株式会社長野銀行様の私募債(企業が発行する社債の一種)を活用されて、社会体育備品としてカラーベンチ10脚をご寄附していただくことになりました。

本日、中島代表取締役から目録をいただきました。

令和元年東日本台風により全面流失の被害があった坂城町運動公園は、現在、鼠橋付近のマレットゴルフ場とともに、急ピッチで復旧工事が進められています。

ご寄附いただいたベンチは、同運動公園が使用可能となった後、スポーツ少年団の大会や町の球技大会など、さまざまなシーンで活用させていただきます。 ありがとうございました。

▼【左から】五味 誠 長野銀行坂城支店長、近藤 正恭 長野銀行常務取締役、山村、中島 豊 (有)グレイト・ワーク代表取締役、中島倫子さん、滝澤 明宏 (有)グレイト・ワーク専務取締役

坂城町長 山村ひろし

科野青年会議所の皆さんからご寄付をいただきました。

本日(3月12)、一般社団法人 科野青年会議所の皆さんから、昨年の令和元年東日本台風、あるいは今年に入ってからの新型コロナウィルスなどの様々な災害に対して、災害義援金のご寄付をいただきました。(10万円)

誠にありがたく感謝申し上げます。

一般社団法人科野青年会議所は千曲市、坂城町をベースとする青年会議所で、理事長:馬場稔さんを中心に活動している元気いっぱいの青年会議所です。

メンバー数は約20名の少数精鋭ですが皆さん目を輝かせて積極的に行動しています。

今年のテーマは、『与えられたものは「今」しかない。その連続が「未来」を創る!』というものです。

今まさに世界中が苦境に陥っています。若い力で大いに現況を打破し飛躍していただきたいと思います。

ありがとうございました。

(一般社団法人科野青年会議所)

https://www.facebook.com/shinano.jc/

▼左から:田仲弘和直前理事長、和田久佳副理事長、山村、馬場稔理事長、瀧澤啓太専務理事

坂城町長 山村ひろし

坂城町上五明運動公園復旧作業の様子

昨年の令和元年東日本台風で流出した坂城町上五明の運動公園の復旧工事の様子。

しっかりと復旧工事をしていただいています。

ありがとうございます。

春になり子供たちの歓声が聞こえるようです。

笠井建設さんがドローンで撮影していただきました。

以下、ご覧ください。

(以下をクリック願います)

https://www.facebook.com/kasai.const/videos/133803731364548/
UzpfSTEwMDAwNjY0MjAxODYyODoyNjQ4OTIyMzI4NjcyNDc1/?
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坂城町では、このほかに、鼠地区のマレットゴルフ場、バラ公園駐車場、消防団ポンプ操法練習場、などすべて春までには復旧します。

皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

不審な電話(新型コロナウィルス関連)

新型コロナウィルスの関連で、坂城町の小中学校は3月2日は登校し、午前中、校長先生始め先生方のお話を聞き、給食の後に臨時休校としました。

その中で昨日、不審な電話が掛かってきています。

子供一人が家にいる状況で、悪党どもは何をやろうとしているのでしょうか。

くれぐれも用心をお願いいたします。

保護者の皆さんのご協力をお願いいたします。

以下、坂城町教育委員会、住民環境課からの注意メールです。

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教育委員会と住民環境課からお知らせします。

昨日、千曲警察署管内において、子どもが留守番をしていたお宅に、日中、「お父さんとお母さんはいますか」と聞いてくる電話があり、子どもが「はい」と答えると、断電するという不審電話事案がありました。

学校休校に伴い、自宅に一人で留守番をする児童・生徒が増えています。

子どもだけで留守番をする時は、

●電話に出ない。留守番電話設定にしておく。

●インターフォンが鳴っても応答しない。

●自宅には常に鍵をかけておき、来訪者が来てもドアを開けない。

●緊急時の連絡先を確認しておく。

などについて、保護者の方から指導してください。

子どもの留守番時におけるルールを、家族で作りをしましょう。

また、このような不審電話があった場合は、千曲警察署 電話 026−272−0110 までご連絡ください。

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坂城町長 山村ひろし

坂城町の児童館の様子

本日(3月4日)、坂城町の3つの児童館を訪問してきました。

坂城町では3月2日午後から小中学校を臨時休校にしています。

また、児童館は昨日(3月3日)から、午前中も開放しています。

大勢の子供たちが一斉に集まっているのか心配で、場合によっては小学校の体育館などを開放する必要があるかと思っていましたが、今日の状況では、おおむね登録児童の3割程度の子供たちが余裕をもって利用していました。

皆、本を読んだり、外で遊んだり、コマ遊びをしたり、大変元気に過ごしていました。

各々、児童館の館長さん、児童館支援員の先生、また、普段は小学校で支援員として勤められておられる先生方も参加され子供たちの指導をしていただいています。

子供たちはどんな状況でも元気です。 素晴らしいですね。

また、村上児童館の近くでは露頭桜がすでに4分咲きというところでしょうか。今年は花の開花が早い。

▼以下、坂城児童館、南条児童館、村上児童館、露頭桜の様子

坂城町長 山村ひろし

令和2年第1回坂城町議会定例会招集あいさつ(3)

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さて、社会福祉協議会につきましては、町とともに地域福祉を推進する車の両輪として、町からの委託事業の他、様々な独自事業を展開する中で、町民福祉の向上に努めていただいています。

また、サービスの提供体制が脆弱であった介護保険制度創設当時から、介護保険サービスを円滑に提供できるよう、在宅の方を対象とした居宅介護事業所としての事業も行っており、社会福祉協議会は長らくこの介護保険の事業収入を支えとして運営をしてまいりました。

しかしながら、近年、介護ニーズやサービス提供基盤の変化などで収益が減少し、余裕資金となる繰越金や積立金も減少している状況であります。こうした状況に鑑み、新年度予算において社協への補助金の増額及び新規事業委託の経費を計上し、社協の運営を支えつつ経営の改善に向けての取組みも進めてまいりたいと考えております。

少子高齢化など社会情勢が大きく変化する中、より細やかな福祉ニーズへの対応を図るためにも、社協との一層の連携、協力を図ってまいります。

国民健康保険につきましては、平成30年度より県が財政運営の責任主体となり、市町村では、県全体の医療費などを賄うための財源として県が算定した納付金を納める仕組みへと制度が改正されました。

先般、令和2年度の納付金額が提示され、町では、昨年10月の消費税率の引上げなど加入者の皆様の負担を考慮し、町独自の激変緩和を講じる中で最小限のご負担をお願いすることとして、国民健康保険運営協議会にお諮りし、お認めをいただいたことから、今議会に条例の改正をお願いするところでございます。

続きまして、産業振興分野でございます。

新工業団地の整備につきましては、農地法に基づく、農業振興地域からの除外申請準備を進めてまいりました。最終段階では、地権者の同意などが必要となりますので、地元説明会を開催し、事業の進捗状況、今後の事業計画などをご説明し、手続を進めてまいります。

また、この新工業団地整備と同時に進めております、A09号線の道路改良事業は、令和2年度で、詳細測量、用地買収までを進めていく予定としており、必要な予算を計上いたしました。

次に、3年ぶりとなる「さかきモノづくり展」を実施主体の坂城テクノセンターとともに計画し、10月上旬の2日間の開催に向け、準備を進めてまいります。

人材の確保、また、地域産業の更なる発展と地域の活性化に向けて、町内企業が持つ高い技術力や強みなど「モノづくりのまち坂城」の魅力を町内外に広く発信し、次代を担う若者のUJIターン就業の促進を図るなど、商工会やテクノハート坂城協同組合とも連携して支援してまいりたいと考えております。

さて、当町の基幹産業である工業の歴史は、目覚ましい発達を遂げた昭和の時代をまとめた文献がございます。

時代が令和へ移行し、グローバル化が進展した「平成」という時代の町内産業の記録が必要と考えられ、工業関連を中心に商業や農業などの出来事をまとめる産業誌を作成する経費について予算計上をいたしました。

坂城町国際産業研究推進協議会では、来年度、フランスにヨーロッパの拠点があり、販路拡大や高いサービスを続ける建設機械メーカーや、イタリアで射出成型を行う企業を取得した成形機メーカーなど、町内から進出している企業の海外視察研修を計画しております。

併せて、イギリスの離別により揺れ動くEUの経済・産業状況なども視察し、今後の企業運営や販路拡大、海外進出などに活かすために実施されることから、町、議会からも参加に必要な予算を計上いたしました。

松くい虫防除対策につきましては、健康に対する配慮など地域住民や関係者の皆さまとの情報交換などリスクコミュニケーションの強化に努める中で、空中散布及び無人ヘリ散布も含め、伐倒駆除、樹幹注入、植樹など、総合的な防除対策を、次年度も、引き続き長野県のご指導をいただきながら、講じてまいります。

地域住民が主体となって設置する有害獣対策の侵入防止柵につきましては、本年度網掛地区で約1,000mの設置が完了し、次年度完成に向け進めてまいります。事業の計画、実施にご理解・ご尽力をいただきます地域の関係者の皆様に感謝申し上げます。

村上地区が完成したのちには、未設置の地区への設置に向け、事業の効果等を地元に説明して設置推進を図り、有害獣による被害を減少させたいと考えております。

続きまして、循環型社会と安全な生活環境についてでございます。

リデュース・リユース・リサイクルの3Rを推進するため、新年度から、現在実施している布類の収集範囲を拡大し、古着についても収集を開始いたします。

古着については、必要としている国に輸出されるほか、国内で衣類として再利用されます。収集に出せる古着等 詳細は広報さかきやホームページ等でお知らせしてまいります。

南条金井地区を担当している消防団第2分団の詰所につきましては、建設から38年が経過し、老朽化が進んでいることから建替えを行い、併せて「ホース乾燥塔」を整備してまいります。

また、第1分団の軽積載車が導入から19年経つことから、安全面等に考慮し、軽トラックタイプから、室内に乗車できるデッキバンタイプの車両に更新する予算を計上いたしました。

続きまして、生活基盤の向上のための施策について申し上げます。

町道A01号線道路改良事業酒玉工区の若草橋の架替え工事につきましては、長期間の通行制限等により、地域の皆様はじめ関係する皆様にご不便・ご迷惑をお掛けしたところですが、擦り付け舗装工事完了後この4月から橋梁の供用開始を予定しております。

引き続き、若草橋周辺の酒玉工区の道路改良工事を進めてまいります。

橋梁の修繕工事につきましては、町の橋梁長寿命化修繕計画に基づき、昭和橋、鼠橋の修繕工事を引き続き実施してまいります。

両工事とも長期間にわたり通行規制をすることとなり、皆様にご不便をお掛けしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

また、国道18号から役場に入る手前の64号橋につきましては、本年度から工事に着手し、令和2年度に改良工事を実施する予定です。

公共下水道事業につきましては、国道事務所のご協力をいただくなかで、南条地区国道18号の舗装復旧、舗装修繕工事が完了しました。引き続き住居地域の事業完了を目指し、南条の新地、鼠地区の管渠工事を進めてまいります。

以上、令和2年度の主要施策について申し上げました。

今議会に審議をお願いする案件は、人事案件1件、条例の一部改正9件、令和2年度の一般会計予算及び特別会計予算4件の計15件でございます。

よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

令和2年第1回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)

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当町におきましては、1月に実施いたしました町内の主な製造業20社の経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前との比較でプラスとした企業は5社、マイナス9社、変わらない5社で、売上げについてもマイナス回答の企業が増え、厳しい局面への移行が伺われます。

また、雇用については、10月~12月の実績が、総計でプラス29人と、前回調査のマイナス34人から増加し、本年4月の雇用予定は、全ての企業が増員又は減員分の補充を予定しており、全体では96人の増員予定となっております。

新型肺炎の終息が未だに見えず、世界経済の先行き・町内企業への影響など 懸念されますが、いずれにいたしましても、当町の企業や経済が持続的に成長していくことを願うところでございます。

次に、令和2年度の一般会計当初予算(案)について申し上げます。

予算編成にあたっては、令和2年度が計画期間の最終年度となる『坂城町第5次長期総合計画後期基本計画』に基づく「自律と協働のまちづくり」を町政運営の基軸に据えるとともに、『坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略』に沿った事業と 将来を見据えた長期総合計画などの各種計画策定に向けた当初予算編成を行ったところであります。

予算の総額は、子育て支援、ものづくり、安心安全な地域づくりや、継続的・計画的に進めている基盤整備や橋梁の長寿命化等で、63億90,000千円とし、令和元年度が骨格予算編成でありましたことから、前年度対比 プラス12.5%、7億10,000千円の大幅な増額となっております。

まず、歳入といたしまして、町の財政の根幹を担う町税については、個人町民税については、堅調に推移していることから、前年度に対し25,000千円の増を見込んだところですが、法人町民税は税制改正による法人税割の税率引下げの影響や町内企業の業績などを勘案する中で、2億35,000千円の減を見込み、町民税で、10億63,000千円を計上いたしました。

また、固定資産税につきましては、地価の下落はあるものの、家屋の新増築分などを見込み、12億77,000千円とし、町税全体では、前年度対比マイナス6.9%、約1億87,000千円の減額となる25億 20,188千円を計上いたしました。

地方交付税につきましては、国の総額が16兆5,882億円と前年度対比2.5%の増となっていること、幼児教育・保育の無償化などによる交付税の増額が見込めることから、50,000千円の増額となる7億70,000千円を計上しました。

普通交付税の振り替え分となる臨時財政対策債につきましては、国の地方財政対策においてマイナス3.6%と減額の見込みとなっていることから、10,000千円の減額となる1億70,000千円を計上いたしました。

また、分担金及び負担金につきましては、幼児教育・保育の無償化導入に伴い、保育負担金が減額となり1億5,287千円、国庫支出金につきましては、A01号線や橋梁修繕事業などの社会資本整備交付金の増額などにより5億74,475千円、ふるさと寄附金につきましては、前年度の実績を踏まえ、80,000千円を計上いたしました。

繰入金につきましては、長野広域連合のごみ処理施設建設負担金の財源として広域行政基金からの繰入や、ふるさとまちづくり基金、文教施設整備基金、財政調整基金などからの繰入金など、全体で6億34,894千円、町債につきましては、公共事業等債や緊急防災・減災事業債など総額で3億67,200千円を計上いたしました。

次に歳出でございますが、道路改良や橋梁修繕事業など投資的経費につきましては、5億45,887千円といたし、義務的経費については、人件費が13億74,187千円、障がい者の方への福祉サービス給付費や児童手当、福祉医療費などの扶助費は、6億85,289千円を計上いたしました。

続いて、令和2年度の主要施策について申し上げます。

スマートタウン構想事業の新たな取組みとして、昨年の台風19号の課題を踏まえ、災害時に地域の避難所となる小学校に自立分散型エネルギー施設を設置し、平時のCO2削減による地球温暖化対策と停電時等の電力供給を併せて実現できるよう整備を進めてまいります。

来年度は、村上小学校に蓄電池設備を設置し避難所としての機能を高める計画としており必要な経費を予算に計上いたしました。

ワイン文化推進事業につきましては、坂城産ワインの振興とワイン文化の醸成を図るため、昨年好評でありました「坂城駅前葡萄酒祭」や銀座NAGANOでのプロモーション活動、ワインセミナーなどの取組みを引き続き進めてまいります。

続きまして、令和2年度は、数多くの重要な計画策定に取り組んでまいります。

令和3年度から10年間の町政運営の最上位計画である「第6次長期総合計画」や「国土利用計画」、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、「公共施設の個別施設計画」、「障害者計画」などの策定に要する経費を計上いたしました。

総合計画に関しましては、今年度から作業に取り組んでおり、現在の第5次計画の事業検証と町民へのアンケート調査を実施しています。来年度は、これらの検証結果も踏まえる中で計画の素案づくりを行い、審議会等にお示ししながらご意見をお聞きしてまいりたいと考えております。

また、次期総合計画につきましては、SDGs(持続可能な開発目標)の内容を踏まえる中で、まちづくりの各施策に反映するかたちとしてまいりたいと考えております。

総合戦略につきましては、検証委員の皆様に毎年検証を行っていただいており、その結果も踏まえ、将来に渡って活力ある地域社会の実現に向けて計画策定を進めてまいります。

次に、公共施設等の管理につきましては、現在、議会や有識者の皆さんにご参画いただいて、「公共施設等総合管理計画」に基づく公共施設グランドデザインの策定作業を進めております。

令和2年度におきましては、個々の施設整備の具体的な方針として公共施設の個別施設計画、公営住宅、学校施設の長寿命化計画などを策定してまいります。

そして、障がい者福祉施策の基本となる10か年計画の第2期障害者計画及び、サービスの見込量や確保策等を定めた3か年計画の第5期障害福祉計画並びに第1期障害児福祉計画が、いずれも令和2年度で計画期間が満了となります。障がいのある皆さんが安心して暮らせるまちづくりに向け、次期計画の策定を進めてまいります。

さて、信州さかきふるさと寄附金につきましては、全国の皆さまから町の特産品に魅力を感じていただき、大変ご好評いただいております。今年度はひとつの節目である1億円を超えるご寄附をいただいたところであり、1月末時点の状況は、前年同月比で件数では、プラス68.4%の6,092件、寄附金額では、プラス86.7%の145,909千円となっております。

今後につきましても、ふるさと寄附を通じ、さらに町の魅力を全国のより多くの方々に発信し、町をPRしてまいりたいと考えております。

国際交流事業につきまして、昨年、ポーランドワルシャワ日本語学校との交流を通じて、ポーランドのツェレスティヌフ郡の首長さんと国際交流協会の会長さんから交流のお誘いをいだだいており、昨年暮れには、改めて現地訪問についてご案内をいただきました。ポーランドにおける「郡」は日本の「町」に相当する自治体の単位でありツェレスティヌフ郡は、人口1万2千人ほどの自然豊かで、国を代表する物理学研究所があるなど、自然と技術が融合した当町との共通点がございます。

また、日本の人道支援を記念した小学校が開校し、多くの子供たちが日本語を学ぶなど、特に親日的な土地柄とお聞きをしているところです。

2度にわたるお誘いをいただく中、来年度、議会と町国際交流協会の皆さんと共にツエレスティヌフを訪問し、先方の首長や国際交流協会の皆さんと交流の在り方などについて協議する中で、フレンドシップ協定のような緩やかな形での交流がスタート出来ればと考えております。

本年10月31日(土)から11月1日(日)に、第27回全国山城サミット上田・坂城大会が開催されます。

サミットには全国の山城を有する約160の自治体の文化財担当者をはじめ、研究者、住民が一堂に会し、山城の保護活用について討議され、全国に情報発信されるもので、県内では初めての開催となります。

サミットを契機に葛尾城跡への登山者の増加も見込まれることから、既存トイレを多目的広場駐車場へ移設更新を行なうこととし、 利用者の利便性の向上に努めてまいります。

次に、子育て支援・福祉分野についてでございます。

今年度は、国において3歳以上の子どもの幼児教育・保育の無償化が開始されたところですが、このたび坂城幼稚園から「子ども・子育て支援新制度」に基づく「施設給付型幼稚園」へ移行の申し出がありました。

町内にある唯一の幼稚園として、安定的・継続的運営が図られるよう必要な支援を行ってまいります。

また、子育てに関し、ご自身のスマートフォンなどから、町が提供する育児情報や乳幼児健診の案内などを手軽に受け取れる「子育て支援アプリ」を新たに導入し、子育て世代への一層の支援を図ってまいります。現在、4月からの運用開始を目指し、鋭意調整を進めているところです。

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令和2年第1回坂城町議会定例会招集あいさつ(3)へ

坂城町長 山村ひろし