令和7年度 第1回坂城経営フォーラムが開催されました

 昨日(6月24日)、坂城テクノセンターで令和7年度第1回坂城経営フォーラムが開催されました。

 講師は「富士通Ontennaプロジェクトリーダー」の本多達也さんです。 約1年前に講演のお願いをしておりましたが、ようやく昨日の講演が実現しました。 素晴らしく若き、「ソーシャル・イントラプレナー」の登場です。 以下の坂城ニュースよりご覧ください。

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 6月24日(火)坂城テクノセンターで「令和7年度第1回坂城経営フォーラム」が開催され、富士通Ontennaプロジェクトリーダー 本多達也さんによる「世界中のろう者へOntenna(オンテナ)を届けるために~共創デザインと心の余白」を演題とする講演が行われました。

 講演では、最初に、振動と光によって音の特徴を感じることのできるアクセサリー型装置「オンテナ」を参加者に配布し、どのような装置であるか実際に触れつつ説明されていました。

 その後、学生時代にろう者と始めた研究を企業で製品化し、全国に普及させる「ソーシャル・イントラプレナー(社会課題を解決する社内企業家)」という働き方について講演をされていました。参加された方は、本多さんが実践されたことなどを聴きつつ、これから活動していくうえでのヒントを学んでいました。

「オンテナ」については以下をご参照ください。

https://ontenna.jp

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坂城町長 山村ひろし

令和7年 第2回坂城町議会定例会 閉会あいさつ

 本日(6月20日)、令和7年第2回坂城町議会定例会が閉会しました。 

 以下、閉会のあいさつを掲載させていただきます。

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 令和7年 第2回 坂城町議会定例会 の閉会にあたり、ひと言ごあいさつを申し上げます。

 6月9日に開会されました本定例会は、本日までの12日間にわたりご審議をいただきました。

 提案いたしました 人事案件、条例の制定、条例の一部改正、一般会計 補正予算(第一号)、並びに、追加議案として本日上程いたしました 一般会計 補正予算(第二号)も含め、全ての議案に対して原案どおりご決定を賜り、ありがとうございました。

 さて、今年も梅雨入りし、今後 台風のシーズンを迎えるにあたり、改めて 防災意識の向上と、災害時における 命を守る行動 の周知徹底を図るとともに、自主防災活動の充実につなげていただけるよう、全区長さんを対象とした「防災説明会」を 7月1日に開催し、ハザードマップの見方や、避難情報のポイント、避難行動フローなどについて ご説明をさせていただく予定としております。

 また、8月31日には、四ツ屋・戌久保を除く坂城地区の皆さんを対象に、坂城小学校において 町総合防災訓練 を実施いたします。 今年度は、大型地震を想定しての各種訓練を計画しておりますので、こうした機会を通じ、町民の皆様にも、日頃から 災害への備えを進めていただく契機にしていただければと考えております。

 さて、鉄の展示館では、8月31日まで、「第15回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術 展覧会」を開催しております。本展覧会では総合的工芸品である日本刀の世界及び日本刀文化について 理解を深めていただくため、コンクールの受賞作品を一般に公開しておりますので、多くの皆様にご来館いただければと思っております。

 また、7月5日土曜日には、南条小学校の音楽堂におきまして「第47回納涼音楽会」を計画しております。

 納涼音楽会実行委員会では、町内音楽団体のほか、久しぶりに町内すべての小中学校も参加して、全10団体の皆さんが開催に向け、準備を進めておりますので、ご期待いただければと思います。

 また、7月12日には、地域の交流と文化活動の推進を目指して「隣保館ふれあい交流フェスティバル」を開催いたします。

 隣保館で活動するサークルの作品展示やダンスなどのグループ発表を同会場で行うとともに、中心市街地コミュニティセンターでは、フルート奏者の 斎藤 寛 さんらを お招きし、フルート、オーボエ、ファゴットの木管楽器三重奏による「ゆらぎの癒しコンサート」も開催いたしますので、大勢の皆様の ご来場をお待ちしております。

 続きまして、今年で48回目を迎える夏の風物詩「町民まつり 坂城どんどん」につきましては、企画委員会及び実行委員会において、8月2日土曜日に横町・立町通りで開催することに決定いたしました。

 今年は、特別ゲストとして、食器や空き缶、ペットボトルなど 身近なものを楽器に変えて演奏する日用品演奏ユニット「kajii(カジー)」さんをお招きします。当日は、子どもたちが手作り楽器を制作し、それを使って一緒に演奏する演出も計画しており、楽しいパフォーマンスと、ものづくりの楽しさを体験していただきたいと思っております。このほか、恒例のビアガーデン、子ども広場、おどり流しなども計画されており、大人も子供も 楽しめる催しとなるよう、準備を進めてまいります。

 また、8月15日には、文化センターにおきまして、成人式から数えて70回目となる「二十歳のつどい」を開催いたします。

 現在10名の実行委員の皆さんを中心に準備が進められておりますが、議員の皆様にも式典のご案内を申し上げますので、是非 ご出席いただき、二十歳の皆様方をお祝いしていただきたいと存じます。

 また、8月23日には、「坂城・千曲 薪能」が 町体育館(文化センター体育館)を舞台に開催されます。

 今回は、坂城町と千曲市の能楽愛好団体が協力しての共同開催方式として、町の特命大使であり能楽師重要文化財総合指定保持者の 松木 千俊 師、狂言師の 野村 裕基 師をお招きし、日本屈指の演者による能楽が披露されます。伝統芸能である能楽を後世につなぐとともに、町の文化・芸術の振興、また伝統文化の継承のためにも、大勢の皆様にご来場いただき、夏の夜の幽玄の世界を堪能していただければと思います。

 さて、来月は、第27回参議院議員通常選挙が、現在の国会の会期でいきますと、7月3日公示、7月20日投開票の予定となっております。この予定で行きますと、公示日翌日の7月4日から役場1階で期日前投票が可能となりますので、町民の皆様には 棄権することなく投票をお願いいたします。

 さて、不安定な世界情勢などで、燃料価格をはじめ、諸物価の高騰が続いております。今議会で補正予算をお認めいただきました「定額減税 調整給付金 不足額給付」につきましては、対象となる皆様方に対し円滑に支給することができるよう準備を進めてまいります。また、「こども福祉医療費 窓口負担無償化に係る経費」及び「新型コロナウイルス 予防接種に係る経費」につきましても、実施に向けて遅延なく準備を進めてまいります。

 また、介護予防施設「ふれあいセンター」のボイラー設備故障に伴う補修工事につきましても、早期復旧に向けて取り組んでまいります。

 気象庁の長期予報によりますと、今年の夏も厳しい暑さになることが予想されております。町民の皆様におかれましては、こまめな水分補給や適切な冷房の使用など、屋外だけでなく屋内におきましても熱中症対策を取っていただくようお願いいたします。

 議員各位におかれましても、健康に十分留意され、ご活躍されますことを祈念申し上げ、閉会のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

坂城町 町内3小学校で「能楽教室」 が行われました!

 6月16日、17日の2日間で、町内3小学校において重要無形文化財総合指定保持者で観世流能楽師である松木千俊先生による能楽の特別授業が行われました。

 子供たちは、松木先生に室町時代から続く日本の古典芸術である能楽についてわかりやすく教えていただくとともに、能で使う面(おもて)を実際にかけさせてもらう体験をさせていただきました。間近で見る般若などの面に少し怖がりつつも、興味深々に面をかけ、お友達と面を見せ合っていました。その後は、先生方がステージで仕舞が披露され、子供たちは、歴史と文化を感じるように鑑賞していました。

 8月23日(土)に、坂城町文化センター体育館で開催される『第5回坂城・千曲薪能(たきぎのう)』が予定されており、野村萬斎さんの長男である野村裕基さんによる狂言「茶壺」や、松木千俊さんによる能「船弁慶」が行われますので、ぜひこの機会に能と狂言をご覧ください。

坂城町長 山村ひろし

令和7年度 坂城町 松くい虫被害防除のための薬剤空中散布

 本日(6月19日)早朝、松くい虫による被害が拡大傾向にあることから、総合的な松くい虫防除対策の一環として、人の手による伐倒駆除や予防が困難な場所である自在山風致地区(上平)及び葛尾山風致地区(苅屋原)において、ヘリコプターによる空中散布を実施しました。

 また、葛尾山風致地区(苅屋原)の人家に近い箇所では、無人ヘリコプターによる薬剤の散布も行いました。

 何よりも安全性に配慮し、リスクコミュニケーションをしっかりと行い、薬剤の散布を行っております。

 本日のヘリコプターによる薬剤散布は、夜明けころから実施し、苅屋原地区で実施した無人ヘリコプターによる薬剤散布も、午前6半ころには終了しました。

 地元地区の皆様のご理解、ご協力ありがとうございました。

 なお、苅屋原地区での無人ヘリコプターによる薬剤の散布は7月7日にも行います。

▼以下の写真、上平地区での有人ヘリによる散布(2枚)、苅屋原地区での無人機による散布(2枚)

坂城町長 山村ひろし

「ワン・コイン・コンサート in 坂城町」

 本日(6月18日)、坂城町文化センターで上田地域定住自立圏連携プログラムとして、サントミューゼ ワン・コイン・コンサート 「髙橋洋太 コントラバス・コンサート」が開催されました。
 髙橋洋太さんのコントラバス、高田有莉子さんのピアノです。

 コントラバスのソロのコンサートはあまり聴く機会がありません。 そのため、多くのお客さんが来られ、文化センターのホールが満席の状態でした。

 特に、コントラバスのための曲「マーティン作曲:テンパラメンタル」は初めて聴きましたが、大変ダイナミックな曲で、コントラバスの素晴らしさを堪能させていただきました。

 以下、演奏終了後のサイン会での写真です。

 曲目は添付のプログラムの通りですが、アンコールで2曲も演奏して頂きました。 

 素晴らしい演奏をありがとうございました。

坂城町長 山村ひろし

更埴防犯協会連合会女性部坂城地区が表彰されました

 先日(6月5日)、更埴防犯協会連合会女性部坂城地区の皆さんが表彰され、そのご報告に坂城町役場へお出でいただきました。 以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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 6月5日(木)地域安全活動をとおして安全で安心なまちづくり貢献されているとして「更埴防犯協会連合会女性部坂城地区」に、公益社団法人長野県防犯協会連合会及び長野県警察本部から表彰状が授与され、6月12日(木)山村町長を表敬訪問されました。

 同団体は、長野県防犯協会連合会の傘下団体であり、主に県や警察、市町村等の関係機関と連携し、詐欺に関するチラシの配布や出前講座の開催等を実施するなど、防犯啓発活動を行っています。また、非行防止活動にも取り組んでおり、少年刑務所への視察参加をとおして、対象少年とともに紙芝居制作などの立ち直り支援活動への協力も行っています。
 結成は、平成6年11月で、活動年数は30年と長きにわたり、その功績が評価され本表彰に至りました。

▼(左から) 塚田美知子さん、山村町長、宮嶋かつ美さん、藤森住子さん

坂城町長 山村ひろし

坂城町 第15回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会 授賞式

 先日(6月7日)、第15回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会 授賞式(主催:公益財団法人 日本刀文化振興協会、坂城町)が坂城町鉄の展示館で開催されました。(8月31日まで開催)

 今回で15回目ですが、このうち、連続して、11回を坂城町で開催していただいております。大変、名誉でもあり、素晴らしいことです。 以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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 6月7日(土)中心市街地コミュニティセンター(鉄の展示館ホール)で、公益財団法人日本刀文化振興協会と町の主催による「第15回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」の授賞式が開催されました。
 本展は、作刀、研磨、外装という日本刀制作技術を一同に集め、技術の向上、人材育成を図るとともに、その成果を広く公開して、総合芸術である日本刀文化の理解を深めてもらうため、平成22年から開催されているもので、鉄の展示館で8月31日(日)まで開催されています。

 最高賞をとられたのは、岡山県在住の上山陽三さんで、「文部科学大臣賞」ならびに「経済産業大臣賞」をとられました。

 また、このほかにも、作刀、研磨、外装の各部門に優秀な作品が出品され、厳正な審査の結果、坂城町在住で宮入刀匠の一門である宮入 陽さんが作刀部門で『公益財団法人日本刀文化振興協会会長賞』を受賞されました。

 また、同時に行われた「第9回特別公開部門”Sword Oshigata Art”部門」では、下村容子さんが『優秀賞第二席』を受賞されました。

 本展開催期間中は、作刀部門、研磨部門でそれぞれ最高賞を獲得された「刀匠 上山陽三さん」と「研師 阿部聡一郎さん」によるギャラリーセッションやなかなか体験できない小柄小刀づくりまで、日本刀に関する多種多様なイベントも開催されますので、ぜひご来館ください。詳しくは、鉄の展示館ホームページをご覧ください。

▼1枚目の写真は上川陽三さん、2枚目は、左から 山村町長、宮入陽さん、柳井会長、下村容子さん 

坂城町長 山村ひろし

坂城町 金子 司様よりご寄附いただきました

 坂城町網掛ご在住の金子司さんから、またも貴重なご寄付をいただきました。 以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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  金子司様より、町の文化財保護のためにご寄附いただきました。6月5日(木)に金子司さんが来庁し、山村町長と塚田教育長に寄附金を手渡しました。

 金子さんは、1575年戦国時代の泉口村(網掛村の古称)から続く旧家で、所有の土蔵には江戸時代からの古文書や民具などが保存されているとのことです。それらを整理する中で、町の文化財センターが、町の歴史や文化財の調査・収集・保存・伝承活動をしていることを知り、是非ともそのような事業を支援することで、広く町民の皆さんに歴史や文化財などを伝承していってほしいという想いからご寄附くださいました。

 日頃より町文化財保護にご協力をいただきありがとうございます。ご寄付は文化財保護業務のため大切に使わせていただきます。

▼(左から)山村町長、金子司さん、塚田教育長

坂城町長 山村ひろし

坂城町 「令和7年度 北信マレットゴルフ連合会ペア坂城大会」開催

 本日(6月10日)、残念ながら、雨の中のスタートとなりましたが、令和7年度 第6回北信マレットゴルフ連合会(会長は飯山の長岡照正さん)のペア坂城大会が坂城町鼠橋マレットゴルフ場で開催されました。

 今日の大会には、156名(78組)の皆さんが参加されました。

 坂城町マレットゴルフクラブの皆さんにより、最高の状態に整備された、鼠橋マレットゴルフ場です。 快適なプレーをお楽しみください。

▼左から:塚田副会長、長岡会長、山村

坂城町長 山村ひろし

令和7年 第2回 坂城町議会定例会 招集あいさつ

 本日(6月9日)令和7年第2回坂城町議会定例会が開会しました。以下、招集あいさつを掲載させていただきます。

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 本日ここに、令和7年 第2回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様のご出席をいただき 開会できますことを 心から感謝申し上げます。

 さて、5月24日から昨日までの16日間にわたり開催いたしました「第20回ばら祭り」につきましては、県内外の多くの皆様に ご来園いただく中、大変好評のうちに閉幕することができました。

 初日の24日には、議員各位をはじめとする来賓の皆様にご出席をいただく中、20回目の節目となる開祭式に続き、町のオリジナルローズである「さかきの輝」の記念植樹を行いました。

今年は比較的寒い日が多く、開花状況も心配されましたが、期間を通してバラを楽しむことができました。

 また、期間中は、千曲川河川事務所のご協力をいただき、河川敷内の駐車場を活用させていただいたほか、複数回にわたるテレビ 中継や新聞各社などのマスメディアによる情報発信に加え、新たにウェブ広告を取り入れるなど 集客に努め、週末の悪天候が続いたものの、ばら祭り期間中で、前回を上回る30,000人以上ものお客様にご来園いただきました。

 また、ばら祭り期間中は、モンキーパフォーマンスや サックスコンサート、バルーンショー、ジャグリングショーといったイベントの充実に加え、キッチンカーや 町の特産品の販売など 出店者が増えたこともあり、ご来園いただいた大勢の皆様に、ばら祭りを 楽しんでいただくことができたものと感じております。

 これもひとえに、ばら祭り実行委員会の皆様をはじめ、日頃から丹精込めて管理していただいた「薔薇人の会」の皆様、各種イベントなど盛り上げていただいた皆様、また、販売ブースでお客様の おもてなしをしていただいた各種販売店の皆様のおかげと、心から敬意を表するとともに、深く感謝申し上げるところであります。

 また、ばら祭り期間中の今月1日には、坂城駅前の多目的広場を会場に、町内外のワイナリーと飲食店が多数出店する「坂城駅前  葡萄酒祭2025」が開催されました。

 当日は、ばら祭りとの相乗効果もあり、昨年を上回る 約2,800人の方にご来場いただき、大盛況の一日となりました。 会場では、 坂城中学校吹奏楽部によるオープニングを皮切りに、町出身の  サクソフォン奏者やピアニストによるコンサートもあり、来場された皆さんは、心地よい音楽が奏でられる中、お好みのワインや食事を楽しみながら、初夏のひと時を過ごされていました。

 こうしたイベントを通じて、町におけるワイン文化の推進とともに、交流人口や関係人口の創出に大いに期待するところであります。

 また、ばら祭りの開催に先立ち、色褪せ等により見えにくく  なっておりました、国道18号田町交差点付近に設置している 町 PR看板をリニューアルいたしました。

 3つの盤面は、「ばらと日本刀」、「村上義清生誕の地」、「ものづくりの町」を新たなデザインでPRしており、町の認知度向上と イメージアップにつながるものと考えております。

 この他にも、新年度に入り、様々な行事やイベントが実施されております。

 4月20日には、坂城ライオンズクラブとの共催により、第25回千曲川クリーンキャンペーンを実施いたしました。

 今年も昨年同様、埴科用水頭首工付近、大望橋周辺、鼠マレットゴルフ場付近の3会場とし、町民の皆様にも参加を呼び掛ける中、3会場で200人を超える方にご参加いただきました。

 町のシンボルである千曲川を後世に残すため、引き続き 千曲川の美しい景観の保全に努めてまいります。

 また、4月23日には、びんぐし山の町有林におきまして 町植樹祭を開催し、村上小学校 6年生の児童29名をはじめ、町内外から約100名の方々にご参加いただき、アカマツ600本の植樹に汗を 流していただきました。

 継続して森を育てることの大切さを実感していただくとともに、健全な森林づくりが災害防止、健康保養、自然教育など地域社会にとって不可欠な社会的・文化的価値を有していることをご理解いただけたものと考えております。

 5月に入りまして 11日には、坂城ライオンズクラブ主催の  「第3回さかきっずフェスタ」が、びんぐしの里公園で開催され、快晴の爽やかな天候の中、子供たちやその家族など大勢の皆さんで賑わいました。

 当日は、町内企業や 警察、消防の協力もいただくなかで、乗り物試乗や じゃんけん大会、足場展望台のほか、ステージ発表やワークショップ体験、模擬店など 多くの催しが行われ、子どもたちの貴重な体験や 学びの機会になったものと考えております。

 また、18日には、「春のスポーツ大会」が開催され、昨年度より多い15分館30チーム、約300人の皆さんがソフトボールとビーチボールバレーに汗を流しました。

 今後も、このような機会を通じて、多くの皆さんが スポーツに 親しみ、親睦と融和を深める機会にしていただければと考えております。

 さて、世界の経済情勢でありますが、日本総研などによりますと、アメリカでは、1~3月期の実質GDP成長率は 前期比 年率マイナス0.3%と、3年ぶりのマイナス成長となっており、先行きに  ついても、関税措置に伴うアメリカ国内の物価上昇を通じて、個人消費や設備投資が下押しされる見込みで、経済政策をめぐる不確実性や不透明感の高まりにより景気は減速すると予想されております。

 また、中国におきましても、景気対策による内需の押し上げに  より消費・投資ともに増加したものの、アメリカの関税措置による影響で内外需とも大幅に悪化する見通しで、2025年通年の成長率は低下すると予想されております。

 一方、ヨーロッパにおきましては、1~3月期の実質GDP成長率は 前期比 年率プラス1.4%で、主要国のドイツやフランスは プラス成長に転化しており、イギリスの景気回復は足踏み状態とされているものの、ユーロ圏全体の先行きは、インフレ率が低下基調で推移する見込みとなっております。

 こうした中、国内の状況でありますが、内閣府による5月の  「月例経済報告」では、「景気は、緩やかに回復しているが、アメリカの通商政策等による不透明感がみられる」としており、先行きについては、「雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待される一方、アメリカの通商政策の影響による景気の下振れリスクの高まりや 物価上昇の継続による消費者マインドの下振れ等が景気を下押しするリスクとなっており、金融資本市場の変動等の影響に一層注意する必要がある」としております。

 また、長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が5月に  発表した「長野県の金融経済動向」によりますと、個人消費は緩やかに増加しており、設備投資も堅調に推移しているほか、公共投資や住宅投資は横ばい圏内とし、生産についても横ばい圏内で、雇用・所得は緩やかに改善していることから、総論として「長野県経済は、持ち直している」としております。

 また、長野財務事務所における県内経済情勢におきましても、  個人消費は緩やかに回復しつつあり、生産活動は持ち直しつつある との観測で、総括判断として「県内経済は、持ち直している」と   しているところであります。

 当町におきまして、4月に実施いたしました町内の主な製造業20社の1~3月期 経営状況調査の結果では、3ヶ月前との比較で、生産量をプラスとした企業は前回調査時と同じ8社で、売上げを プラスとした企業は9社から8社に減少はしたものの、前回調査時に1~3月期の生産量及び売上げの見込みをプラスと回答した企業数を それぞれ上回る結果となっております。

 また、雇用につきましては、調査した20社の本年4月の新卒採用は総計で132人となっており、来春、令和8年4月の雇用につきましても、5社が増員予定で、10社が減員分の補充等を予定するなど、国や県の観測と同様に「持ち直し」の動きが伺える状況となって  おります。

 今後、アメリカの関税措置による影響が懸念されていることから、町といたしましても、その動向を注視する中で、情報収集などに努めてまいりたいと考えております。

 このように、刻々と変化する世界情勢の中では、様々な場面に おいて国際感覚を持った人材の育成がたいへん重要になっており、町では、昨年度末の3月22日から27日にかけて アメリカ合衆国サンフランシスコ・シリコンバレーへの中学生海外派遣事業を、 また、3月23日から27日にかけて高校生のタイ国研修事業を実施し、中学生8名と 高校生8名が それぞれの研修に参加いたしました。

 先月21日には、海外研修に参加した中学生8名が報告書を手渡しに来庁され、研修で経験したことや 感じたことなどを報告いただきました。秋に行われる大峰祭では、この貴重な体験を全校生徒に向けて発表いただく予定とお聞きしております。

 また、同日の夜には、高校生タイ国研修事業の報告会が行われ、参加した高校生からは、日本では体験することができない貴重な経験をし、多くの刺激と感動を受けたことなどの報告がありました。

 多感な時期にある 中学生・高校生が 海外に赴き、異国の人や言葉、文化などを直接肌で感じたことは、これからの人生を歩む上で たいへん貴重な体験になったものと考えております。

 続いて、新年度に入り取組みを進めている主な事業について申し上げます。

 将来のまちづくりの指針であり、町の最上位計画であります「坂城町第6次長期総合計画」の 前期基本計画が今年度末に計画期間の終了を迎えることから、今年度、計画期間を同じくする「まち・ひと・しごと創生 総合戦略」を統合した形で、後期基本計画を 策定してまいります。

 策定にあたりましては、前期計画の事業検証と町民アンケートを実施するとともに、町の将来像である「輝く未来を奏でるまち」を目指す これまでの取組みを継承しつつ、計画の素案づくりを行い、審議会等にお示ししながら策定作業を進めてまいりたいと考えて おります。

 次に、新複合施設につきましては、昨年度の基本設計を踏まえ、さらに詳細な実施設計に現在着手しており、各部屋の設備や備品等の配置など、各部門とのヒアリングを進めているところであります。

 並行して、施設建設に係る補助等につきましても、国・県と協議をしながら、令和8年度の事業要望の申請準備を進めているほか、関係機関との協議や調整を進めております。

 なお、今年度 第1回目の新複合施設建設委員会につきましては、7月中旬頃を目途に開催する予定としており、各部門のヒアリングの内容を反映した実施設計の途中経過等についてご説明してまいりたいと考えております。

 本事業もいよいよ実施設計の段階に入り、施設建設もより具体的な姿が見えてまいります。多様な人が集い 新たな交流を創出する場として、基本構想に掲げております「すべての人が安心できる 居場所になると共に、人がつながり、笑顔がつながる、well-being の実現空間」となるよう、引き続き取組みを進めてまいります。

 続いて、町のDX(デジタルトランスフォーメーション)の  推進に向けましては、昨年度から新たに組織した「DX推進室」を中心に進めているところであり、今年度におきましても 国の「デジタル田園都市国家構想」に基づき、4月に「新しい地域経済・生活環境 創生交付金」の交付決定をいただく中で、地域の課題解決や 魅力向上の実現に向けて デジタル実装を進めているところであります。

 具体的には、これまで町民の皆様にご利用いただいておりました各種サービスやアプリを集約した入り口となるソフトウェアとして「自治体統合アプリ」を構築・提供するほか、公共施設利用者の  利便性向上を目指し、窓口に出向いての鍵の受け渡しが不要になる「スマートロックシステム」の導入を予定しているところであり、今年度中の運用開始に向けて現在事業を進めているところであります。

 また、国の令和6年度補正予算に伴う繰越事業として実施して おります 物価高騰対応重点支援給付金事業につきましては、エネルギーや食費等の物価高騰による、低所得世帯への影響が大きいことから、その実情を踏まえた生活支援を行うことを目的に、住民税  均等割 非課税世帯を対象に一律3万円を、また、対象世帯の子ども1人につき2万円の加算給付を開始しており、これまでに1,242世帯、子ども97人分の支給が完了しております。

 さらに、国の支援制度の対象とならない、住民税 所得割 非課税世帯を対象に、一律2万円を、同対象世帯の子ども1人につき2万円の加算給付を、県の支援策として、今後 実施してまいりますが、給付金の対象となる世帯へは、5月下旬に通知を発送したところであり、順次給付を行ってまいります。

 次に、松くい虫被害防止対策につきましては、引き続き、松枯れ被害が発生していることから、伐倒駆除を中心に、空中散布、枯損木処理、樹幹注入、松の植樹など 総合的な防除対策を講じてまいりますが、地形が急峻な 葛尾城跡風致地区と自在山風致地区に つきましては、4月16日に住民説明会を開催し、住民の健康に対する配慮を図る中で、今月18日に空中散布の実施を予定しております。

 また、苅屋原地区におきましては、同日 及び 7月9日に無人 ヘリコプターによる地上散布を実施し、人家に近く、有人ヘリでは散布できない急峻な地区における予防対策を実施してまいります。

 続いて、町消防団では、5月25日に、団幹部を対象に、能登半島地震等の経験を通じて、自然災害時に消防団に求められる役割について、消防署職員による講習会を実施するとともに、26日からの4日間は、各分団が千曲坂城消防本部へ出向き、基本的な機械 操作や安全な放水方法などについて、消防本部職員から指導をいただきました。

 安心安全のまちづくりに向けて、引き続き様々な訓練に取り組んでまいります。

 また、葛尾組合では、製品プラスチックの収集に対応した新リサイクルセンターの建設を進めているところでありますが、4月21日には起工式を挙行し、令和9年3月の完成に向けて建設工事がスタートいたしました。

 昨年7月から進めて参りました旧焼却施設の解体撤去 及び 整地工事につきましては、5月末をもって終了し、現在は、資源物搬入ルートの擁壁工事に着手したところであります。

 町としましても、引き続きごみの排出量の削減や分別の徹底によるごみの減量化に努めるとともに、葛尾組合及び千曲市と連携しながら、資源循環の前進に向け、適正なごみ処理システムやリサイクルシステムの構築を図ってまいりたいと考えております。

 最後に、6月補正予算の主な内容について申し上げます。

 国における「デフレ完全脱却のための総合経済対策における物価高への支援」の一環として、昨年、令和6年分の所得税、個人住民税 所得割額の定額減税 及び 調整給付金支給を 約2,600人に対し実施いたしましたが、令和6年分所得が確定し、当初の調整給付 支給額に不足額が発生した方に対し、定額減税補足給付金事業を実施するため、給付費 及び 事務費について所要の予算を計上したところであります。

 また、福祉分野におきましては、町の第6次長期総合計画に定める「子育てにやさしいまちづくり」をさらに推進するため、子どもの福祉医療費について、8月1日以降の診療分より、医療機関や  薬局の窓口において ご負担いただいている500円をゼロ円とする 窓口無料化を開始し、子育て世帯の経済的負担の 更なる軽減を支援してまいります。

 窓口無料化の実施にあたり、町が新たに負担する医療費分のほか、システム改修費など、必要な経費について予算を計上いたしました。

 また、昨年度から定期接種に位置づけられました 高齢者の新型コロナウイルス感染症の予防接種につきましては、65歳以上の高齢者の方と、60歳から64歳までの一定の障害を有する方を対象に、10月から来年3月までを接種期間として実施を予定しており、接種に係る委託料等の必要経費について計上いたしました。

 その他、市町村振興協会の地域活動助成金を活用しての 消防団 第3分団の 小型動力ポンプ更新費用などにつきまして 計上いたしております。

 以上、令和7年度の主な事業の進捗状況 並びに 6月補正予算の概略について申し上げました。

 今議会に審議をお願いする案件は、人事案件が1件、条例の制定が1件、条例の一部改正が1件、一般会計補正予算の計4件でございます。 よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げまして、招集のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし