老子の続き(第11章)

この章は大変興味ある章です。いわば老子の逆説的な考え方に 「はっとする」 ところかも知れません。車のハブ、器、家などの例でいわば 「無用と思っているものこそ有用」 なのだという考え方です。(無用の用)

   三十輻共一轂。當其無有車之用。挺埴以爲器。當其無有器之用。鑿戸牖以爲室、當其無有室之用。故有之以爲利、無之以爲用。

 

  三十の輻(ふく)は一轂(こく)を共にす。その無に當(あた)りて車の用あり。埴(ち)を埏(せん)して以って器を為(つく)る。その無に當りて器の用有り。戸牖(こよう)を鑿(うが)ちて以て室を為る。その無に當りて、室の用有り。故に有の以って利を為すは、無の以って用を為せばなり。

 

  車輪の三十の輻(ふく スポーク)は一つの轂(こく ハブ)に集まります。この中心が空洞になったハブがあるからこそ車輪の役目を果たすことが出来るのです。粘土を練って器を作りますがこの内部の何も無い空間こそが器の大切な役目なのです。戸口や窓をくりぬいて部屋を作りますがこの何も無い空間こそがあって初めて部屋の役目がかないます。従って「有」というのは「無」があってこそ、本来の機能を果たすことが出来るのです。

 

  どうでしょうか、「無の働きを考える」、「無を意識して有を見る」ということを時として考えてみると今までと別の価値観が見えてきます。 あるいは、あなたの回りの人に対しても別の発見があるかも知れません。

 

  坂城町長 山村ひろし 

坂城の若きアスリート(陸上競技選手)

坂城町には若きアスリートが大勢います。 この中で、 このたび、県大会を突破し、北信越中学校競技大会ならびに全日本中学校陸上競技選手権大会に出場される、中学生お二人にお会いしました。(8月1日)

(左から、小山綾菜さん、町長、田村有利奈さん)

まず、第32回北信越中学校総合競技大会陸上競技に出場されるのは坂城中学校3年生の小山綾菜さん(女子共通100メートル・ハードル)と坂城中学校1年生の田村有利奈さん(女子1年100メートル)です。 お二人とも小学校から陸上競技を始め、ご家族ならびに素晴らしい指導者に恵まれてグングン記録を伸ばしています。

北信越中学校総合競技大会は8月3日~4日に富山総合運動公園陸上競技場で開催されます。

実力を大いに発揮され、健闘されることをお祈りします。 

また、小山綾菜さんは、さらに奈良市鴻ノ池陸上競技場で開催される、第38回全日本中学校陸上競技選手権大会にも出場されます。 (女子混成四種競技)  この大会は8月19日~22日まで開催されます。 あわせてのご健闘を期待します。 

坂城町の皆さんの応援もよろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし