今年も伊達八重子さんから素晴らしい切り絵をいただきました。
伊達八重子さん作 切絵 「亥と童子」
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明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、健やかに新年を迎えられましたこととお慶び申し上げます。
今年の干支は、己亥(つちのとい・きがい)です。己の年は、筋道を通すことが大切であり、わがままにならず、規律を守ることが大切であると言われています。一方、亥の年は、「何事かを生もうとしている」、「いろいろのエネルギー・問題をはらんでいる」と言われ、「核エネルギー」のように「起爆性」をはらんでいると言われています。今年は改元の年となり、あと四ヶ月で新しい元号に入ります。自らの思いを筋道を通して着実に実行し、その中から、大爆発・大飛躍の可能性を期待し、大いにチャレンジしたいと思います。
南条小学校建設事業につきましては、広報「さかき」12月号及び町ホームホージにてご説明いたしましたが、当時の校舎は、耐震性、設備の老朽化、防犯上の安全面で十分とは言えず、建設委員会などで、地域の皆様のご意見をいただきながら、耐震性と安全性を満たした現在の学校を建設させていただきました。
しかしながらこの度、会計検査院の指摘により、町が交付を受けた交付金のうち、過大とされた約2億5千3百万円について、12月の町議会において、補正予算をお認めいただき、返還することになりました。
町民の皆様、ご関係の皆様には、ご心配とご迷惑をおかけいたし、改めてここにお詫び申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、何十年に一度といわれるクラスの自然災害が一年のうちに何度も起こり、全国各地に大きな傷跡を残しました。そのような災害に備え、町では、防災情報や町からのお知らせをいち早く町民の皆さんへ伝達する仕組みとして「防災行政無線(同報系)」を整備し、全戸・全事業所を対象に戸別受信機を無償貸与したほか、町内25箇所に屋外スピーカを設置いたしました。今後も、防災行政無線(移動系)や中核避難所への無線LAN整備などを進め、「つながるあんしん 坂城町」を目指してまいります。
国では、「生産性革命」「人づくり革命」「働き方改革」により、生産性の向上と少子高齢化という大きな課題に立ち向かおうとしています。
当町においても、少子高齢化による人口減少は大きな課題であり、将来の人口動態の変化は、町の経済活動や行政サービスに大きな影響を及ぼすことになります。これらの影響を最小限に抑え、快適で住みよい環境を確保するため、「坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、将来を見据えたまちづくりを着実に進めてまいりました。
平成24年度から取り組んでまいりましたワイナリー形成事業は、昨年7月に町内初のワイナリー開業を契機に、ワイン文化推進事業にシフトし、坂城産ワインのブランド化や産地としての認知度向上、そして町の新たな文化としての浸透を図っております。
福祉と健康のまちづくりでは、ひとり暮らし高齢者の見守り・支援と緊急時の通報体制の整備、第三子以降の保育料等無料化や18歳到達年度末までの医療費無料化による子育て家庭の負担軽減、国保特定検診受診料の無料化などに取り組んでおります。
また、創造性と人間性を育むまちづくりとして、子どもたちの英語力向上に向け、海外との交流を通じた国際力向上に取り組んでおります。
今後のまちづくりの展開としては、引き続き人口減少対策や地域経済の活性化とともに、国・県による国道18号バイパスや坂城インター線先線の建設推進のほか、企業のニーズに沿った新たな工業団地の造成、老朽化している町内公共施設の統廃合や再配置に関する計画策定など、次代の坂城町を形成するための骨格づくりが必要となってまいります。
これらの取り組みを通じて、皆様とともに、今年も「活力あふれた、元気で、明るい坂城町」を創るべく努力してまいります。
町民の皆様におかれましても、本年が良き年となりますようお祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし