本日(12月18日)、令和5年第4回坂城町議会定例会が閉会しました。
以下、閉会のあいさつを掲載させていただきます。
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令和5年 第4回 坂城町議会定例会の閉会にあたり一言あいさつ申し上げます。12月5日に開会されました本定例会は、本日までの14日間ご審議をいただきました。
提案をいたしました、専決報告、条例の一部改正、公の施設の指定管理、一般会計及び特別会計補正予算、全ての議案につきまして原案どおりご決定を賜り、誠にありがとうございました。
また今会期中、松本みゆきさんが議員辞職となりましたが、今後も議会と行政が車の両輪となり、町政発展のため、共に歩みを進めていければと思っております。
さて、「中学生海外研修派遣事業」につきましては、坂城中学校における英語教育と生徒のキャリア教育を一層推進するため、2年生を対象としたアメリカ合衆国への海外研修派遣に向けた準備を進めております。
この海外研修派遣事業につきましては、新型コロナウィルス感染症の影響により、これまで見送ってきたところでありますが、今年5月に感染症法上の分類が5類へ移行し、海外渡航制限の解除が行われことから再スタートいたすものであります。
事業内容といたしましては、2年生8名をカリフォルニア州へ派遣し、サンフランシスコの現地中学校生徒との交流やホームステイ、また、シリコンバレーの先進企業・大学の見学等を予定しております。
また、同じく令和元年度以降中止としておりました「高校生タイ国研修事業」につきましても、3月の実施に向け準備を進めております。
今年度は、町内企業3社にご協力いただき、町内及びタイ国工場の視察や、現地学生との交流、歴史・文化などの異文化体験を予定しております。
多感な時期にある、中・高校生が国際感覚を養い、坂城町や日本を再認識し、将来展望を考える機会となることを期待しております。
さて、年末に向け、何かと慌しい季節であります。
毎年、冬の坂城駅前を鮮やかに飾るイルミネーションの点灯式が、「まちづくり坂城」の皆さんにより、先週15日に行われました。
また、それに合わせ、駅前多目的広場の169系電車のライトアップを行っております。
イルミネーション・ライトアップは、1月末まで行われる予定ですので、坂城駅前の冬の風物詩をお楽しみいただきたいと考えております。
また、12月15日から31日までの17日間は、年末特別警戒期間として、警察、防犯指導員、千曲交通安全協会、交通指導員などの皆様と連携し、防犯・交通安全の啓発を強化しております。
年末年始は、犯罪や交通事故が増加する時期でもありますので、町民の皆様におかれましても一層のご注意をお願い申し上げます。
併せて、12月28日から30日までの3日間は、町消防団による歳末特別警戒が行われます。消防団による夜間の警戒に対し、敬意と感謝を申し上げるとともに、住民の皆様におかれましては、大切な生命、財産を守るため、火の取り扱いには十分注意されますよう重ねてお願い申し上げます。
次に、交通インフラとしましては、国道18号坂城更埴バイパス坂城町区間について、網掛地区での道路土工等の事業進捗が図られているほか、工業団地入口までの県道坂城インター線 先線は、年度内の供用開始を目指し、着々と工事が進められております。
また、町道A01号線 道路改良事業 金井工区につきましては、今月より、南条小学校東側から宇佐八幡宮入口交差点付近までの間、片側交互通行にて道路拡幅工事及び舗装工事を実施しております。
現在、拡幅及び歩道の舗装は終了し、年内のしゅん工に向けて、車道の舗装を行う予定としているところであり、引き続きご不便をおかけいたしますが、道路が完成するまでの間、ご理解とご協力をお願いいたします。
さて、本日、エネルギーや食料品等の価格高騰に直面し、特に影響が懸念される低所得世帯に迅速な生活支援を行うため、住民税非課税世帯を対象に、一律7万円を追加給付する補正予算をお認めいただきました。
今後速やかに所定の手続きを済ませ、来月より順次給付してまいります。
また、県ではインフルエンザ警報を発表しており、しばらくは流行の継続が懸念されます。インフルエンザの予防接種の補助につきましては、来月末まで行っており、65歳以上の方は、1,000円の自己負担で接種ができるほか、中学生以下のお子さんは1回の接種につき、1,000円の助成をしております。年末年始をご家族全員が健康で過ごせるよう、早めに接種を受けていただきたいと思っております。
さて、来年、令和6年の干支は、「甲辰(こうしん きのえ・たつ)」の年であります。
「甲」は「よろい」で、「よろい」をつけた草木の芽が、その殻を破って頭を少し出した象形文字であり、新たな体制を造らんという動きを意味するとともに、革新に向けた厳しい道への覚悟が要求されています。
また、「辰」は、貝の類が足を出して歩いている姿を現しており、思いのもとに慎重に歩みを進めているという意味を持っています。
こうしたことから、「甲辰」は、新芽が古い殻から頭を出そうと しているものの、その芽をなかなか伸ばすことができず、様々な抵抗があるために、慎重に歩みを進めることになり、しっかりと計画を立て、あらゆる困難に対して断固たる決意をもって前進することが必要になります。
今年は、新型コロナウィルス感染症が5類へ移行したことにより、社会・経済活動が活発となり、当町においても各種イベントを再開し、多くの皆さんが町にお越しいただくなど、明るい兆しが見えた反面、未だに続くロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢など、世界の混迷による政治・経済の不透明感とともに物価や燃料価格の高騰など、私たちの生活にも影響が及んでいます。
そうした中で、今後、来年度に向けての当初予算編成作業が本格化してまいります。
歳入につきましては、法人町民税をはじめとした町税や地方交付税など、国の動向や社会情勢などを的確に捉える中で見込んでまいりたいと考えております。
また、歳出につきましては、事務事業の一層の効率化を図る中で、「SDGsの達成」と「デジタル変革への取り組み」を意識した事業の実施と創意工夫により、町民の誰もが幸せを実感できる「ウェルビーイング」のまちづくりを目指し、議員の皆様とともに、将来のまちづくりに向けた施策展開が図れるよう取り組んでまいりたいと考えております。
先ほど申し上げました「甲辰」が意味するように、各種計画に基づき、覚悟をもって慎重かつ着実に事業を推進してまいりたいと考えております。
年が明けますと、元旦には1年間の健康を願う元旦マラソン大会、4日には、書初展 及び 新春賀詞交歓会、10日には、今年10月22日に達成した「交通死亡事故ゼロ2000日」に対する長野県交通安全運動推進本部顕彰の伝達式、また14日には、町消防団の出初式が挙行されます。
続いて、2月7日には、諏訪東京理科大学の学長に就任された、濱田 州博(はまだ くにひろ)先生を講師にお招きし、坂城テクノセンターを会場に、新春経済講演会が開催されます。
来年が、昇龍が如く、更なる発展と躍進の年になるよう願っております。
議員各位におかれましても健康に十分留意され、新しい年をお迎えいただきますようお祈り申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし