老子の続き(第61章)

この章では「大国」と「小国」の関係について述べています。 国際政治でも、「大国」こそ、「その低きをもととなす」 ような謙虚さが求められます。

 大國者下流、天下之交。天下之牝。牝常以靜勝牡。以靜爲下。故大國以下小國則取小國、小國以下大國則取大國。故或下以取、或下而取。大國不過欲兼畜人、小國不過欲入事人。夫兩者各得其所欲。大者宜爲下。

                                     

 大国は下流にして、 天下の交(かう)なり。 天下の牝(ひん)なり。 牝常に静(せい)を以(も)って牡(ぼ)に勝つ。 静を以って下ることを為せばなり。 故に大國以って小國に下れば、則(すなわ)ち小國を取り、小國以って大國に下れば則ち大國に取らる。 故に或(ある)いは下りて以って取り、或いは下り取らる。 大國は人を兼ね畜(やしな)わんと欲するに過ぎず、小國は入りて人に事(つか)えんと欲するに過ぎず。 それ兩者各々(おのおの)其の欲する所を得。 大なる者は宜(よろし)く下ることを爲すべし。

                                 

 大国はいわば大きな河の下流のようなもので世界中のものが寄り集まってきます。 いわば世界中のものが身を寄せたくなるような女性のような存在です。一般的に女性はその静かさでもって男性に勝つことが出来ます。 静かに謙虚な態度で接するからです。 したがって、大国は謙虚な姿勢で小国に対せばおのずから小国を手中にすることができます。 また、小国も謙虚に大国に接すれば大国の保護を得ることが出来ます。 謙虚な態度で接することにより国を得、一方、謙虚な態度で接することにより保護を得ることが出来るのです。 大国はほかの国を併せ納めようとするのにすぎず、小国は大国の傘下に入って従おうとするに過ぎないのです。 そのようにお互いに謙虚に接すれば各々両者の欲するところを得ることが出来るのです。 とにかく、大国は謙虚に振る舞うことが大切です。

                        

 「大国」のみならず大きな権力を持った人間の「謙虚」、「謙下」の思想が何より大切だと思います。 これが老荘思想のベースですね。

                        

 坂城町長 山村ひろし

格致学校「夏の学校」

坂城町の「県宝」として、明治11年(1878年)に設立された格致学校があります。

建物の造りは「擬洋風校舎」と言われているもので明治期の洋風を真似た建物の特徴を持っています。

この格致学校を使い、今年も 「夏の学校」 が開催されました。

格致学校

格致学校

本日(8月9日)は、鉄の展示館 宮下修 学芸員から、「坂城町の北国街道」、元教育長の大橋幸文さんから 「川西の街道・別所街道(別所道)」についてのお話をいただきました。

宮下学芸員からは、北国街道の話と北国街道開通以前の街道(現在の産業道路あたり)についてお話いただきました。 新たな街道開発により、居住区域が移りあらたな街が形成されるなど、坂城町(川東側)の変遷について大変興味あるお話をお聞きしました。

元教育長の大橋幸文さんからは、主に川西側の別所街道についてお話をいただきました。

かつての別所街道は別所から室賀を越えて上平、力石、八幡、稲荷山で北国西街道(善光寺街道)につながる一大交通ルートであったそうです。

この街道は鼠宿の口留番所を通らなくて済む 「間道」 としても盛んに利用されたとのことです。

私の住む上平(出浦)あたりはまさに交通の要所(昭和初期の時代でも上平銀座と言われていたらしい)だったそうです。

本日の「夏の学校」では、最近、坂城に赴任された小中学校の先生方も熱心に受講され、坂城の歴史文化に親しんでいただきました。(先生方は午後、実際に坂城町の各地を見て回っていただいたそうです)

坂城町長 山村ひろし

ザンビア便り(その1)

以前にもご紹介しましたが、JAICAの理数科教師としてザンビア共和国へ派遣された坂城町南条金井ご出身の竹内希さんから赴任後の便りをいただきました。

写真もいただきましたので、以下、ご紹介させていただきます。

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山村弘様

お久しぶりです。
平成24年度1次隊青年海外協力隊の竹内希です。
ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません。

無事に現地訓練が終了し、先週自分の任地へ引っ越しをしたところです。
私の任地は、首都のルサカからバスで約9時間移動したところです。
首都からは離れていますが、鉱山が発掘され、近年急速に人口が増加している場所でもあります。
女性の隊員がこの地域に赴任するのは、約9年ぶりだそうです。
なので、女性という点を生かした活動を今後できたら良いなと思っています。

ザンビアの大地で

ザンビアは空が真っ青で、日差しがとても強いです。
カラッとした陽気なので、今の時期は過ごし易いですが、これから雨季になるそうなので、どのような気候になるのか少し不安を感じています。
しかし、困ったときは周りのザンビア人が助けてくれるので、人の温かさを感じながら生活しています。

こちらの主食であるシマは、私はご飯のお変わりでも食べれるくらい美味しく頂いています。
原材料はトウモロコシの粉と水を混ぜながら温めたものです。
一緒におかずとして出てくる、チキンや野菜、魚も私は大好きです!!

「シマ」という郷土料理だそうです。 美味しそうですね。

坂城町の様子はいかがでしょうか?
日本は、祭りの時期ですね。
こちらは、8月6日がFarmar’s day で今日は祝日でした。

9月から本格的に学校が始まるので、また近況報告をしたいと思います。
暑い日が続きますゆえ、お体に気を付けてお過ごしください。

生徒たちと

平成24年度1次隊
理数科教師
竹内 希

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以上ですが、坂城出身の若き先生のご活躍を心よりお祈りいたします。

「ザンビア便り」 続編が届きましたら、また、ご紹介させていただきます。

坂城町長 山村ひろし

和平国際交流村で国際交流キャンプ開催

昨日(8月6日)、坂城町 和平国際交流村で国際交流キャンプが開催されました。

挨拶する山村 ( in English )

                                                                

以下、坂城町ホームページをご覧ください。

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8月6日(月)和平国際交流村

国際交流村01

8月6日(月)、和平キャンプ場で、和平国際交流村が催されました。

和平国際交流村事業は、小学校において外国語活動が必修化となり、これからの国際社会に生きる児童と、英語学習に意欲のある中学生が外国の方々との交流体験を通して、外国の文化や言葉を理解しながら、外国への興味や関心を持つことをねらいとし、外国語活動の一層の推進を図ることを目的に毎年行われています。

今年は、町内の小中学生24名が参加し、坂城中学校のベン・ミンコフ先生ほか4名のネイティブスピーカーとサブニュマ(アフリカ舞踊サークル)のみなさんを講師に、レクリエーションなどの文化交流を行いました。参加した児童・生徒たちは、積極的に外国人とのコミュニケーションをとり、夏休みの1日を貴重な体験をして過ごしました。

国際交流村02

坂城町長 山村ひろし

第35回坂城町民祭り 「坂城どんどん」 大変盛り上がりました。

昨日(8月4日)、開催された第35回坂城町民祭り 「坂城どんどん」 おかげさまで大変盛り上がりました。

夜6時50分から繰り広げられた、おどり流しでは

〇 正調の部で「坂城町商工会青年部」

〇 パフォーマンスの部では「坂城小学校6年1組のアスリートたち」

が各々優勝しました。

以下、順次写真をご覧ください。

開会のご挨拶 (法被も35年ぶりに新調させていただきました)

竹内実行委員長のご挨拶

ナチュラルムーブメントのジャズダンス

車いすダンスの披露 (初登場)                 

坂城小学校生徒による太鼓演奏                    

金魚すくい                      

坂城高校生徒による「エイサー・ソーラン節」

アロハ・スマイルの皆さんによるハワイアンダンス     

   

坂城町 こども能楽教室の皆さん (初登場)         

太鼓演奏 (千曲川坂城陣太鼓の皆さん)

神輿の練り歩き (坂城神輿会の皆さん)

このたび、坂城町特命大使に任命された小松美羽さんのご挨拶              

パフォーマンスの部優勝 : 坂城小学校6年1組のアスリートたち                   

正調の部優勝 : 坂城町商工会青年部

天候に恵まれすぎるほど良い天気でしたが大勢の方々の参加を得て大いに盛り上がりました。

開会に向けて準備頂いた多くの関係者の皆さんのご努力に心より感謝いたします。

坂城町長 山村ひろし

明日は「坂城どんどん」

坂城町民祭り、第35回 「坂城どんどん」 がいよいよ明日(8月4日)に迫りました。 

今年、踊り連に参加していただける方々は、45連、約1,350人を予定しております。

「開会式セレモニー」 は午後2時から、「神輿の練り歩き」 は6時過ぎから、「踊り連」は6時時45分スタートの予定です。

今年は、いろいろと新しい催しも準備しております。

ぜひ、多くの方のご来場をお願いします。

以下、「坂城どんどん」のご案内です。 ご覧ください。

 

町民まつり 坂城どんどん

どんどんポスター

チラシ(オモテ面)はこちらをクリックでPDFを表示

チラシ(ウラ面)はこちらをクリックでPDFを表示

今年も熱い郷土のまつり「坂城どんどん」の季節がやってきました。みんなの思い出に残るまつりになるよう、大人も子どもも一緒になって、おもいっきり盛り上がりましょう!

8月4日(土)午後2時~8時30分 横町・立町通り

こども広場 横町通り

  • どんどんオリンピック
  • 遊具「ふわふわカウボーイホース」
  • ストーンバスケット
  • 風船プレゼント
  • 【商工会女性部】チューチューアイス、ジュース、ラムネ
  • 【商工会青年部】すいか割り、水鉄砲・射的、金魚すくい、模擬店(ポップコーン、かき氷)
  • ふれあいフリーマーケット

ステージ発表プログラム メインステージ

〈昼の部〉

こどもジャズダンス
(ナチュラルムーブメント3・2・1)
pm2:10~2:40
車いすダンス pm2:50~3:05
太鼓演奏
(坂城小学校)
pm3:10~3:30
エイサー・ソーラン節
(坂城高校生徒会)
pm3:40~4:00
アロハ・スマイル
(勤総センターフラダンス教室)
pm4:10~4:30

〈夜の部〉

子ども能楽教室 pm4:40~
太鼓演奏
(千曲川坂城陣太鼓)
pm5:20~
神輿の練り歩き
(坂城神輿会)
pm6:15~
おどり連コンテスト表彰 pm8:15~

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第60章)

この章は、老子の言う、「政治の要諦」 であります。

冒頭の 「大國を治むるは、小鮮(しょうせん。 小魚のこと) を烹(に)るが若(ごと)くす。」

という言葉が大切ですね。 「治世を行うに、無闇にかき混ぜてはいけない」 と言うことです。

 治大國若烹小鮮。 以道天下、其鬼不神。 非其鬼不神、其神不傷人。 非其神不傷人、聖人亦不傷。 夫兩不相傷。 故徳交歸焉。

                            

 大國を治むるは、小鮮(しょうせん)を烹(に)るが若(ごと)くす。 道を以(も)って天下に莅(のぞ)めば、其の鬼(き)も神(しん)ならず。 其の鬼、神ならざるに非(あら)ざるも、其の神、人を傷(きず)つけざるなり。 其の神、人を傷つけざるのみに非ず、聖人も亦傷つけざるなり。 それ兩(ふた)つながら相い傷つけず。 故に徳交(こもごも)焉(これ)に歸す。

                                    

 

大国を治めるのは小魚を煮るようにあまりいじくったり手を入れてはいけないのです。 道の無為のあり方をもって天下を治めていけば、たとえ鬼神もたたりをもたらすようなことも無く人を傷つけることもありません。 そのたたりが人を傷つけないばかりでなく、聖人による政治ももちろん人を傷つけることはありません。 鬼神も聖人もどちらも人を傷つけないのでその徳がそれぞれ人々に及ぶのです。
                           
                       
最近の政治は、ことさら、「ごちゃごちゃ」 といじくり回すことが多いですね。
「無為自然」、「徳」 をもって物事の本質をしっかり議論し、政治を行なってもらいたいものです。
                                       
              
坂城町長 山村ひろし 

嬬恋村村長 熊川栄 さん来訪

本日(8月1日)午後、突然ではありましたが、群馬県嬬恋村の熊川栄村長さんが表敬訪問で来られました。

左:熊川栄 村長と新鮮な朝採りキャベツ

上田市と隣接している嬬恋村は、以前から農業、観光面で上田市と深いつながりがありますが、 坂城町も加入している「上田地域定住自立圏」 に関心をもたれており、いろいろとお話をいたしました。

大変エネルギッシュな村長さんで、スタッフの方々と法被姿で来られ、嬬恋名産の新鮮な朝採りキャベツもPRのため沢山お持ちいただきました。

熊川村長さんは、「日本ロマンチック街道」のコンセプト創りにも貢献された方で、ドイツとの関わりも豊富な方です。

坂城町長 山村ひろし

「災害時の応急措置に関する協定」 調印式

本日(7月31日)、坂城町建設業災害防止協会(会長:竹内敏正さん)と坂城町で「災害時の応急措置に関する協定」を締結しました。

                                  

                       

災害協定01

▲写真左から、 高峰建設 高橋要社長、 竹内組 竹内敏正社長、山村、 関口建設 関口守社長

昨年の大震災から1年4ヶ月経過しました。

坂城町ではここ数年大きな災害に見舞われておりませんが、いつ何時、震災や集中豪雨が襲ってくるかもわかりません。

そこで、坂城町建設業災害防止協会からのご提案もあり、「災害時の応急措置に関する協定」を締結させていただきました。

この協定により、風水害・地震等による道水路、河川等に被害が発生又は発生する恐れがある場合、路上障害物の除去等の対応がスムースに行えるようになりました。

今まで、災害時に個々の業者さんにお願いしていたものが、坂城町建設業災害防止協会に参加された18社の皆さんが一丸となって対応していただけることになりました。

本協定により、ますます坂城町の「安心・安全」にご貢献していただけるものと考えます。

ありがとうございました。

坂城町長 山村ひろし

坂城町教育交流団(上海) 4日目

坂城町教育交流団(上海)もいよいよ最終日となりました。

本日(7月31日)、深夜、予定より30分遅れ、12時過ぎの役場前到着となりました。 (上信越自動車道下り線で交通事故があり高速が一部交通止めとなったため)

30日(月)午前中、最後の交流会の司会をする上海実験小学校の子どもたち

1人ずつ今回の交流で勉強したことを話す実験小学校の子どもたち                              

日本の子どもたちの活発なこと、躾の良いこと、夜も勉強の整理をしていたことなど大変刺激になったことを話していました。

  坂城の子どもたちも、会話がなかなかできなかったけれども、ホームステイの家族の皆さんの素晴らしいサポートで多くの事を学ぶことができたことなど、しっかりと報告をしていました。

これですべてのプログラムが終わり、飛行場へ向かいました。

上海飛行場へ向かう途中、有名な小龍包料理を堪能する子どもたち

教育交流団の解団式を行い、これで4日間にわたるすべての坂城町教育交流団の上海研修旅行が終わりました。 (私もほっといたしました。)

ちょっとホームシックになった子や、少しお腹の具合が悪くなった子もありましたが、全員、元気に初めての海外旅行、上海旅行をホームステイという経験を通して大変大きなものを体得しました。

保護者の方々には何かとご心配をおかけしましたが全員、元気いっぱい無事に帰国することができました。

団長を務めていただいた南条小学校の児玉校長さんはじめ引率をしていただいた、中村先生(坂城小)、小玉先生(南条小)、宮崎先生(村上小)に心より御礼申し上げます。

また、実験小学校の先生方、子供皆さん全員に大変お世話になりました。

9月30日には実験小学校の子どもたちが坂城を訪問します。

大歓迎をしたいと思っております。

最後になりましたが、この交流プログラムを通して、宮後工業さんの現地スタッフの皆さんには通訳をしていただくなど大変お世話になりました。 御礼申し上げます。

坂城町長 山村ひろし