坂城町早起き野球連盟春季リーグスタート

今年は、寒い春が続きましたが、一昨日(5月4日)は早くも「立夏」。  ところが、北アルプスでは8人もの方が遭難する登山事故がありなかなか安定しない天候が続いています。

その中で、「坂城町早起き野球連盟春季リーグ」 (会長:竹内禎夫氏、 私は名誉会長)がスタートしました。

本日(5月6日)、朝6時から坂城町文化センターで開会式が行われました。

坂城町早起き野球連盟会長 竹内禎夫さんのご挨拶

今回のリーグ戦に出場するチームは「ドンファーマーズ」、「長寿庵タイガース」、「坂城ジャイアンツ」、「坂城町役場」、「長野石油輸送」、「寿クラブ」、「横町クラブ」の7チームです。 (出場選手 133名)

今年で44回目を迎えるリーグ戦、かつては、50 数チームでリーグ戦を競ったそうですが、現在はこの精鋭 7 チームで競われています。 

また、秋にはトーナメント戦も予定されています。

昨年優勝チームは「ドンファーマーズ」

試合は5月9日から8月初めまで、水曜日、木曜日、金曜日の毎朝6時に坂城町文化センター グラウンドで開催されます。

是非、大勢のみなさんの応援をお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第47章) ビートルズも歌う老子

この章は老子の中でも重要な章ですが、もっとビックリするのは、あのビートルズがこの章を歌っているのです。 下段のユーチューブのサイトをクリックしてみてください。

不出戸知天下、不窺牖見天道。其出彌遠、其知彌少。是以聖人、不行而知、不見而名、無爲而成。

                          

 戸を出(い)でずして天下を知り、牖(よう)より窺(うかが)はずして天道を見る。 其の出ずること彌々(いよいよ)遠(とほ)ければ、其の知ること彌々少なし。 是(ここ)を以(も)って聖人は、行かずして知り、見ずして名(あきら)かに、無爲にして成る。

                            

 聖人といわれている人は外に出なくても世の中のことが分かり、窓から外を窺わなくても自然の動きが良く分かるのです。 やみくもにどんどん外に出て行っても本質的なことはほとんど理解出来ません。 人は出歩かないでも世の中のことが良く分かり、見なくても物事の本質が良く理解でき無為の状態ですべてのことを成し遂げることが出来るのです。

                       

 真理は内面にあり、ということですね。

 以下は、ビートルズのジョージ・ハリスンが作曲した「The Inner Light」という曲です。ビートルズはしばしばインドに行っていますが、特にジョージ・ハリスンはインド音楽に傾倒しています。 ハリスンはこの詩を中国の「老子」として意識していたかどうか分かりませんが、 とにかくインド風の老子です。

              

                                      

(英語訳)・・ほぼ上述と同じ意味です。

 

Without going out of my door
I can know all things on earth
With out looking out of my window
I could know the ways of heaven

The farther one travels
The less one knows
The less one really knows

Without going out of your door
You can know all things of earth
With out looking out of your window
You could know the ways of heaven

The farther one travels
The less one knows
The less one really knows

Arrive without travelling
See all without looking
Do all without doing

                                          

(ユーチューブ)

http://www.youtube.com/watch?v=7oSuzEqHOcE

あるいは、「春は枝頭(しとう)に在りて已(すで)に十分」。 (戴益 たいえき:中国宋時代) とも同じ意味でしょうか。

この意味は、「春を求めて一日中外を探したが、見つからなかった。 疲れ果てて家に戻って、自宅の庭先の梅の枝を見たら、その枝先に春のあることが分かった。」ということです。   

坂城町長 山村ひろし

                     

八十八夜祭、葛尾祭

先日(4月29日)、八十八夜祭、葛尾祭。 坂城神社境内にある小さな祠、「蚕国大神」 前で神事を行った後、葛尾城まで登山道を整備しながら登りました。 (私は坂城神社祠前のみ参加でした。)

「蚕国大神」の祠

祠の前で神事を行い、約30名の参加者は一同、登山。

 かつて養蚕業が盛んな頃は、養蚕守護の神として、農、工、商、諸業繁栄、交通安全守神として信仰されていました。

上田にも 「蚕養国神社」 があります。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第46章)

 この章は、以前の第44章にあった、「足るを知る」 の関連です。 老子は欲望を禁じろとは言っていないのですが、「ほどほどに」ということを説いています。 ここでは、軍事の例を挙げています。

                          

 天下有道、却走馬以糞。天下無道、戎馬生於郊。罪莫大於可欲、禍莫大於不知足、咎莫大於欲得。故知足之足、常足。

                             

 天下に道有れば、走馬を却(しりぞ)けて以(も)って糞(つちか)ふ。 天下に道無なければ、戎馬(じゅうば)、郊(こう)に生ず。 罪は可欲(かよく)より大なるは莫(な)く、禍(わざわひ)は足るを知らざるより大なるは莫く、咎(とが)は得(え)んと欲するより大なるは莫し。 故に足るを知って之れ足れば、常に足る。

                             

 天下に道の考え方が行き渡っていれば、戦時の伝令用の馬(おもに牡)などは追いやられ耕作に使われることになりますが、道の考え方が行き渡らない世の中では争いが絶えず牝馬さえ軍馬用に供出され、郊外では馬のお産が増えることになります。 ことごとく罪悪の根源は過剰な欲望であり、満足ということを知らないことほど大きな問題はありません。 罪の原因は物欲より大きなものはありません。従って、足るということを知っていれば常に満ち足りた生活を送ることが出来のです。

                       

 「足るを知れば、満ち足りた生活ができる」 老子の真骨頂ですね。

                  

 坂城町長 山村ひろし

              

                   

 

トルコ在住の 財津吉光 さんからメッセージ

先日、私がハワイ赴任中(25年も前)にお付き合いのあった方々数人と坂城でお会いする機会がありました。(ただし、その奥様方と)

そのうち、財津さんは、現在、トルコで建設関係の仕事をされておられますが、ご主人から以下のメッセージをいただきました。

以前、このブログにも書きました、「エルトゥールル号」に関わるものです。

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財津です。

ただ今トルコのイスタンブールに於いてアジアーヨーロッパ大陸間に地下鉄建設を監理しています。3年が過ぎようとしていますが、ご指摘のように非常に日本に対して親日的であり、どこでもジャポンと協賛を受けますが、何時も何時完成するのと聞かれます。この様な交流に感激です、先日はエルツール号の犠牲者の為に植樹された桜を見てきました。これからも交流宜しくお願いいたします。

投稿者: 財津吉光 12/04/30 22:30

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(関連サイト)
トルコからゲスト(坂城小学校)

坂城町長 山村ひろし

第20回記念 坂城寄席

本日(4月28日)、第20回記念坂城寄席が坂城町文化センターで開催されました。(主催:坂城笑いの中楽校、坂城寄席実行委員会 後援:坂城町、坂城町教育委員会)

本寄席は1995年から実施され、年2回開催されたこともあることから、今回第20回目となりましたが、会場は280名を超える満員のお客で溢れんばかりの盛況でした。

また、今回は13年ぶりに橘家圓蔵師匠にもお出でいただきました。

   

橘家圓蔵師匠   

今回は、落語四席、講談一席に「大喜利」 という大サービスの寄席で一同大いに満喫して会場を後にしました。

大喜利:左から、神田陽子、橘家半蔵、橘家圓蔵、橘家富蔵、橘家圓十郎 の各師匠

長谷川事務局長さん、小宮山さん、川島さん、はじめ多くの運営スタッフの皆様方のご努力に感謝いたします。 

第20回記念坂城寄席」 と掛けて

                  「坂城のおしぼりうどん」 と解く。

その心は

めったに他では味わえません

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第45章)

この章もなかなか面白いですね。 大人物と言える人は案外少しずれていたり、ちょっと面白いところがある。 というふうに考えてみると面白いですね。

大成若缺、其用不弊。 大盈若冲、其用不窮。大直若詘、大巧若拙、大辯若訥。 躁勝寒、靜勝熱。 清靜爲天下正。

                       

 大成(たいせい)は缺(か)くるが若(ごと)くなれども、其の用は弊(つまづ)かず。 大盈(たいえい)は冲(むな)しきが若くなれども、其の用は窮(きわ)まらず。 大直(たいちょく)は屈(くっ)するが若く、大功(たいこう)は拙(せつ)なるが若く、大辯(たいべん)は訥(とつ)なるが若し。 躁(そう)は寒(かん)に勝ち、静は熱(ねつ)に勝つ。 清静(せいせい)もて天下の正(せい)を爲せ。

                        

 大きく完成されたもの、あるいは人は、ちょっと見るとどこか欠けているように見えるものですがその働きはとどまることがありません。  真に充実しているものはどこか虚ろに見えることがあります。  本当にまっすぐなものはどこか曲がっているようにみえるし、素晴らしく技巧的なものはかえってどこか稚拙に見えることがあります。  また、素晴らしい演説は訥々としているものです。  うるさく立ちまわっていれば寒さしのぎにはなり、じっとしていれば暑さをしのぐこともできますが、静かに清らかに無為の状態でいれば世の中をさえ治めることが出来るのです。
                    
                        
 ぎりぎりの百点満点を目指すのではなく、少しのゆとり、あるいはバッファを持てということでしょうか。
 上記にある「冲(むな)しきが若く」について、伊藤若冲という有名な江戸期の画家(1716-1800)がいます。 この名は、禅の師であった大典顕常がこの老子の章からとり、与えたと言われています。
                                   
                            
 坂城町長 山村ひろし

南条小学校へ金管楽器等プレゼント

本日(4月26日)、テクノさかき工業団地組合(組合長:宮後睦雄さん)から南条小学校へ金管楽器12本、ビブラフォン、スピーカーなど151万円相当の寄付をいただきました。

宮後組合長から児玉校長へ目録の贈呈

山村からお礼のご挨拶

子供たちからお礼の演奏 指揮は七澤英里先生

10年前にも同組合から楽器のご寄付をいただき、子供たちの熱心な練習の成果もあり、全国大会出場の常連校となるほど素晴らしく育っています。

しかしながら、多くの楽器が大分傷んで音程も狂って来ている中で、誠に嬉しい申し出をいただき楽器をプレゼントしていただきました。

本日は、全校集会のなかで贈呈式の後、子供たちの演奏も披露されました。

今後の子供たちの活躍をお祈りするとともに、テクノさかき工業団地組合の各企業の皆様方に厚く御礼申し上げます。

坂城町長 山村ひろし

福沢諭吉の祖先の地はやはり坂城であった!

先日(4月22日)、坂城図書館で、坂城歴史同好会の講演があり、中世史研究の第一人者であられる、桜井松夫先生のお話を伺いました。

テーマは「村上氏分流の小野沢氏と福沢氏」です。

いくつかの新発見があり誠に興味深いお話を伺いました。

私は福沢諭吉の先祖は坂城に違いないと思っておりますが、今回のお話を伺っていよいよその事実を確認できました。

福沢諭吉の先祖がいつの時代に大分の中津に移ったかは諸説があり不明ですが、福沢氏そのものが村上氏の分流であり、福沢氏の故地が坂城であったことが有力になりました。

講演のポイントを坂城町学芸員の宮下修氏にまとめてもらいました。

以下、ご覧ください。

『桜井松夫先生講演「村上氏分流の小野沢氏と福沢氏」を聴講して』
                        
 坂城町鉄の展示館 宮下修
 
 
 4月22日(日)の桜井松夫先生の講演を要約すると大きく以下の4点にまとめられます。
 
1.信濃村上氏の祖とされてきた「源盛清」が寛治8年(1094)の白河上皇呪詛事件により信濃国村上郷へ配流後、再び京へ戻り、康和5年(1103)には後の鳥羽天皇となる第一皇子(宗仁)の宣旨で宗仁親王の庁を取り締まる「御監」の役を仰せつかっていた新事実が明らかとなった。
2.村上氏の一族である「小野沢氏」は、鎌倉時代を通じて御家人であるとともに、幕府の最高権力者執権北条氏の被官である御内人として幕府の要職に就き活躍していた。
3.福沢氏も村上氏の分流であり、坂城を故地として、室町時代の15世紀から16世紀にかけて、村上氏の所領である塩田庄の代官として、塩田城とその城下町を中心に庄内を支配し、信濃国内でも主家村上氏に次ぐほどの力を有していた。
4.福沢諭吉が自身の祖先について「福沢氏の先祖は信州福沢の人なり」と記しているなかで、福沢の地名は村上地区を含め長野県内で9か所存在し(実際は11か所)、全国を見渡せば13県18か所に及んでいる。これらから福沢諭吉の祖先発祥地を何処かに確定することは現状では難しい状況であるが、福澤氏が村上氏の分流であり、坂城を故地として居館を構えていたことが確実となった。
 
以上が講演の要旨です。
                      
 素晴らしい、驚きの講演を聞きました。
 坂城町としても引き続き研究を進めたいと思っております。
                              
          
 坂城町長 山村ひろし

ねずみ大根が 鎧塚さんのスイーツに

「味ロッジわくわくさかき」の高野美智子さんから連絡があり、明日(4月26日)渋谷でオープンする「渋谷ヒカリエ」内、「トシヨロイヅカ」さんのお店で坂城の食材を使ったスイートが準備されているそうです。(数点)

「トシヨロイヅカ」のホームページを見たら何と、坂城町のねずみ大根を使ったスイーツのケーキ、商品名は「坂城」が紹介されていました。

高野さんの説明によりますと、『カットされたねずみ大根のケーキの上に生クリームが乗って、その上になんと「切り干し大根」が2・3本トッピングされている。 味ロッジのケーキと云うより、坂城町のねずみ大根がスイーツになってる!と云う驚きを前面に押し出しているように感じます。』とのことです。

どんな味でしょうか、早く食べてみたい。

坂城町長 山村ひろし