「ブラインドサッカー」講演会と体験会・練習試合

昨日(1月19日)、坂城町文化センターで 「人との絆・夢や希望のかけはし 2013」が開催されました。

(主催:長野県ブラインドサッカー協会、主管:ながのF.C.RAINBOW、協賛:坂城ライオンズクラブ、後援:坂城町・坂城町教育委員会・坂城町社会福祉協議会、 バリューブックス)

講演には、釜本美佐子さん(日本ブラインドサッカー協会理事長)にお出でいただき、「障害者と健常者があたりまえに混ざり合う社会」というテーマでお話をいただきました。

釜本美佐子さんは日本を代表するサッカープレイヤーの釜本邦茂さんの実姉で長くツアーコンダクターとして活躍されておられましたが、18年前に目の障害にかかられ、昨年には完全に視力を失われたとのことです。 しかしながら素晴らしい活動力でブラインドサッカーの普及に積極的に取り組まれておられます。

講演前、しばらくの間お話をさせていただきましたが大変感銘をうけました。

右:釜本美佐子さん

講演に先立ち挨拶する山村 

以下、坂城町ホームページの記事から  

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1月19日(土)ブラインドサッカー講演会・練習試合・体験会開催

 

1月19日(土)、文化センターで「人との絆・夢や希望のかけはし2013」と題して、ブラインドサッカーの講演会、練習試合及び体験会が開催されました。

講演会では、日本ブラインドサッカー協会理事長の釜本美佐子さんをお招きし、「障害者と健常者があたりまえに混ざり合う社会」を演題にご講演をいただきました。
釜本さんは、元サッカー日本代表の釜本邦茂氏の姉で、大阪外国語大学英語科を卒業後、その語学力を活かして海外旅行のツアーコンダクターを勤めておられました。しかし、53歳の時に「網膜色素変性症」と診断され、以来徐々に視野が狭くなり、昨年5月に全く見えなくなってしまったそうです。そんな中で、2001年に韓国でブラインドサッカーの試合を見て、その面白さ、エキサイティングさに感動し、帰国後、日本での普及活動を始めました。最初は、なにもかも手探りの状態でしたが、少しずつ選手、スタッフ、サポーターが増え、今ではパラリンピック出場を目指せるほどになったそうです。ブラインドサッカーは、障害者と健常者が1つのチームをつくるスポーツなので、これが社会にも広がり、障害者と健常者があたりまえに混ざり合う社会を実現したいと話されました。

 

▲釜本さん

講演会の後は、東京のブラインドサッカーチーム「乃木坂ナイツ」のメンバーで現日本代表でもある葭原滋男選手、日向賢選手と釜本さんの3名でトークショーが行われ、世界の国と対戦して感じたことなどをお話いただきました。最後に今後の夢を聞かれると、葭原選手は「リオデジャネイロで開催されるパラリンピックに出場し、ハットトリックを決めてメダルをとりたい」と、日向選手は「リオでメダルをとり、日本一と呼ばれるストライカーになりたい」と力強く答えていらっしゃいました。

 

▲左から葭原選手、釜本さん、日向選手

また、体育館に会場を移し、長野のブラインドサッカーチーム「ながのFCレインボー」対「乃木坂ナイツ」の練習試合と、一般参加者による体験会が行われました。ブラインドサッカーは、縦40m横20mのピッチに、全盲のB1クラスの場合は、アイマスクをした選手4人と、目が見えるゴールキーパー1人でチームを作ります。そして、キーパーと監督、ゴール後ろのコーラーが大きな声で支持を出し、選手は、その支持とボールの中に入っている鈴の音を頼りにプレイします。
今日行われた試合でも、大きな声が飛び交う中、激しいボールの奪い合いや強烈なシュートが繰り出され、とても迫力ある試合が展開されました。
体験会では、一般参加者がアイマスクを着用し、声と音だけを頼りに練習をし、その難しさに皆さん苦労されているようでした。

▲練習試合(ピンク:乃木坂ナイツ、緑:ながのFCレインボー)

                                                 

▲ブラインドサッカー体験会

ながのFCレインボーは、毎週日曜日午後1時からびんぐしの里公園内「スパークさかき」で練習しています。ボランティアとして、ブラインドサッカーを一緒に楽しみたい方はお出かけください。(都合により会場、曜日が変更する場合があります。)

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坂城町長 山村ひろし

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