プロゴルファー古市忠夫さんの講演

昨日(11月28日)、長野市のホテル国際21で行われた、富士通エグゼクティブフォーラムでプロゴルファーの古市忠夫さんの講演を聞きました。

古市さんは神戸市長田町鷹取商店街でカメラ店を経営されていましたが、阪神淡路大震災で家財を一切失い、以後、地域の復興に奔走し、街づくり協議会の副会長として防災に強い街づくりの取り組んでおられました。

ある日、友人の強い勧めで自らの復興のためにプロゴルファーを目指し、還暦目前となる2000年9月に59歳でプロテストに合格されました。現在77歳。

プロゴルファーになった後、関西プロゴルフグランドシニア選手権で優勝したり、タイガーウッズとプレイをしたり、本を8冊も出版したり、レギュラーでテレビに出演したり、自らの物語が映画になったり(「ありがとう」赤井秀和主演)、講演活動に奔走したり(今回の講演で601回目とのこと)など今までには到底考えられない奇跡の連続が続いたそうです。

震災で一切を失いながら「なぜこのような奇跡が起こったのか」、が今回のテーマです。

講演のタイトルは、「生涯チャレンジ・・がんばれることへの感謝」です。

古市さんのお話によると、いくら自分だけで頑張っても奇跡は起こらない。「頑張れることへの感謝」を続けると、不思議に「力を持った人が寄ってくる」のだそうです。 積極的な感謝がなければならないとのことです。

「才能 X 努力 X 感謝」 で奇跡が起こるのだそうです。

1時間半の講演、大変迫力のあるお話で、会場いっぱいの皆さん全員大感激でした。

講演中の古市さん

左から:山村、古市忠夫さん、オリオン機械太田哲郎社長、オリオンシステム赤沼正信社長

坂城町長 山村ひろし

坂城町で「特殊詐欺非常事態宣言」を発令

本日(11月24日)、坂城町で、「特殊詐欺非常事態宣言」を発令しました。

坂城町では10月以降、特殊詐欺が集中的に発生しております。

この状況の中、警察など関係機関のご協力をいただき、あらゆる手段を使いこの特殊詐欺撲滅を目指し活動を開始いたします。

以下、詳細につき坂城町ニュースよりご覧ください。

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「特殊詐欺非常事態宣言」を発令

非常事態宣言

▲(左から)山村町長、高橋 千曲警察署長

坂城町内では、10月から11月にかけて連続して特殊詐欺被害が発生しています。

被害の内容は「医療費の還付を振り込む」と言って高齢者を誘い出し、ATMを操作させ、実際には犯人の口座にお金を振り込ませてだまし取る「還付金詐欺」や息子を装い「公衆電話の上にキャッシュカードを置き忘れた。お金が必要だが取引ができなくて困っている。何とかしてほしい」などと言ってお金をだまし取る「オレオレ詐欺」です。

被害者は、65歳以上の高齢の方がほとんどであることから、町では、高齢者の方への集中的な啓発、関係機関や防犯団体との連携を強化するため、本日、「特殊詐欺非常事態宣言」を発令しました。

今後は、千曲警察署及び坂城町交番、坂城町防犯協会等との連携を強化し、特殊詐欺被害防止に向けた被害防止活動を展開していきます。

町民の皆さんにも特殊詐欺の手口について関心を持っていただき、不審な電話があったときに、確認できる家族の電話番号や家族間での「合言葉」を決めておくなどの対策を講じるようお願いします。

また、ご近所の高齢者の方に詐欺被害防止のお声がけをしていただくなど特殊詐欺被害の根絶に向け、皆さんのご協力をお願いします。

特殊詐欺非常事態宣言(全文)(187KB)(PDF文書)

坂城町長 山村ひろし

平成30年はどういう年?

 平成30年は戊戌(ぼじゅつ つちのえいぬ)です。

             

 平成29年は丁酉(ていゆう ひのととり)でした。

 古来、変革、革命の年、あるいは苦難の年とも言われてきましたが、その通りの年となりましたね。びっくりすることが次から次へと起こりました。

 さて、来年の平成30年、戊戌(ぼじゅつ つちのえいぬ)はどんな年でしょうか。 平成は30年で終わると思っていましたが、最近のニュースで天皇陛下の退位は2019年の3月31日か4月30日の2案あるようですので、平成31年が数ヶ月存在するようです。

 白川静さんの「字統」によると、戊戌の象形の意味は以下の通りです。

 両方とも兵器、あるいは、鉞(まさかり)の形で、戌の説明に、「滅ぶなり。九月、陽気、微にして萬物ことごとく成り、陽下りて地に入るなり。」また、「土は戊に生じ、戌に盛んなり。」とあります。

 

 また、安岡正篤さんの「干支の活学」によれば、「戊は茂で、樹木が茂ると、風通しや日当たりが悪くなって、虫がついたり、梢枯れしたり、根上がりしたりして、樹がいたむ、悪くすると枯れる。そこで思い切って剪定をしなければならぬ。」ということです。

 「戌」については、「戌は戊に一を加えたもので、茂と同義。すなわち枝葉末節が茂って、日当たりが悪くなり、風が通らなくなることで、いわゆる末梢的煩瑣とか、過剰を示す。」とあります。

 いずれにしても、成長はするがしっかりと剪定を行わないと「滅ぶ」ということです。

 また、十干十二支と五行思想(木、火、土、金、水)の関係でみますと、「戊」「戌」ともに「土」にあたります。

 このように同じ性質の組み合わせは「比和」といって、勢いが増すといわれています。

(十干)

 甲(きのえ)、乙(きのと)

 丙(ひのえ)、丁(ひのと)

 戊(つちのえ)、己(つちのと)

 庚(かのえ)、辛(かのと)

 壬(みずのえ)、癸(みずのと)

 

(十二支)・・季節に当てはめると

 春・・寅(木)、卯(木)、辰(土)

 夏・・巳(火)、午(火)、未(土)

 秋・・申(金)、酉(金)、戌(土)

 冬・・亥(水)、子(水)、丑(土)

 *(土)は春夏秋冬各シーズンに付けられていますが、これは各シーズンとの間、移行時期(準備期間)にあたります。これを「土用」と言います。立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間が「土用」です。「土用の丑」の鰻のときだけではありません。念のため。

 

 60年前の戊戌、1958年を振り返ってみますと、その年にも大きな変化、出来事、成長が見られます。

 まず、この年に、今上天皇陛下が婚約をされ、ミッチーブームが到来しました。 来年は眞子さんの婚約が予定されています。

 また、長嶋茂雄さんが巨人でデビューし、川上哲治さんが引退をした年で、東京タワーが完成し、有楽町でウェスタンカーニバルが開催し、フラフープが大ヒットし、日清食品の「即席チキンラーメン」が発売され、岩戸景気がスタートした年でもあります。

 おそらく、来年も種々の新たな出来事が起き、それが大きく成長し、いろいろなチャンスがめぐってきます。

 その状況の中で、それらを適切にコントロール(剪定)を行う必要があります。 それに失敗すると「滅ぶ」と言う事態になるかもしれません。

 日米の経済は今のところ堅調に推移していますが、すでに、バブル化を懸念する声も出てきております。       

 来年は、今年以上に準備をし、慎重に物事を進める必要があります。

 来年が素晴らしい年になりますように。

           

            

 坂城町長 山村ひろし

藤沢雨紅 「松蔭集」 の再刊

先月、坂城町教育委員会から、江戸後期に女流俳人として有名をはせた、藤沢雨紅の句集 「松蔭集」 を再刊発行いたしました。

今年は藤沢雨紅の生誕250年にもあたります。

以下、以前、私がブログに書いた記述と重複する部分がありますが、改めてご紹介をいたします。

藤沢()(こう)(秀子) 1767(明和4)年~弘化2(1845)年 について

江戸時代後期に、坂城では数少ない女流俳人として名を成した藤沢()(こう)がいます。

本名を秀子といい、坂木宿大門町の旅籠屋「大藤屋」の当主清蔵に嫁しました。

以下は、江戸後期の坂城町大門町の図

中央マークしてある家が、「大藤屋」

清蔵も貞雅と号する俳人でしたが、実力は雨紅に及ばなかったそうです。

雨紅は下戸倉宿の宮本虎杖に俳句を学び、享和元年(1801)の虎杖編の句集から俳句が掲載されるようになり、この後、内外の俳書に作品が数多く収録されていきます。

江戸の俳人小蓑庵碓嶺の俳書にも雨紅の作品が多数掲載されます。

天保4年(1833)に雨紅を訪ねた江戸の俳人大野景山は「婦人には珍しき俳人なり」と評しています。

60歳(耳順)になった、文政9年(1826)には、自句集『松蔭集』を刊行しました。これは坂城で刊行された唯一の句集であり、自句208首に雨紅と親交のあった俳人の句が掲載されています。

また、辞世の句(79歳で死去) 「散やけし 花ならまじる 日もあるに」 は満泉寺の墓に刻まれています。 

                          

「松蔭集」の所在が不明でしたが、私が偶然、長野県立図書館で発見し、約5年かかりましたが、このたび再刊することができました。

満泉寺の雨紅さんの墓前にささげました。

今回、その一部をご紹介します。 

        「松蔭集」表紙 右が今回再刊された句集の表紙

 「松蔭集序文」 (江戸の俳人小蓑庵碓嶺が記述)

信濃のくに坂木の雨紅今年耳順の春

を迎ひ君が代にとたひ(途絶え)澄べき水の

いろをくみてしりける山の春の難と

古き世の御影を限なく歓びさゝれ石

盡せぬ千曲の流を汲て更級や

葛尾山の睦月の空をうつして

老のこころをなぐさめ月花の

冥加浅からずも自の句を撰みまた

英雄の句をも女手のたよわくも拾

ひ得てこれを酒肴にかえて賀莚を

ましけるの志目出度文政九年の

春の花とや言ん實や酒肴に

かえて並べたる発句の中々朽果

る世のあらざれば號は松蔭集

と呼ことしかり   碓嶺述

「松蔭集」は自作の俳句が208句、その後に、江戸俳壇の大家を中心とした一茶を含む著名俳人9人の発句が続き、更に雨紅と仁井田(中村)碓嶺と八朗、3人の連句36首、雨紅と遠藤雉啄の連句18首、雨紅と碓嶺、如水の連句18首、そして、全国の俳人の発句100首という構成となっている大作です。

「松蔭集」から初めの5句。(初春の句)

               

 ・元日やこころのはなのあさ朗(ぼらけ)

 ・元日や祝ふことさへありの侭

 ・親と子の無事を宝に花の春

 ・蓬莱や行義ただしく子はそだつ

 ・月雪や世の旅ころもきそはしめ

                             

「松蔭集」終わりの5句。(年納めの句)                

 ・小原女の柴には雨かみぞれ降

 ・友(共)に白髪(かみ)いだく迠(まで)を雪の様         

 ・行としを見に行頃やなごの海

 ・年の市挟莚売も一世界・・(挟莚:さむしろ)

 ・葛尾もとしのくれ行山路哉         

 

また、今回の再刊に際し、私の畏友で俳人の朝吹英和さんに前書きをお願いしました。

素晴らしい、前書きを寄稿していただきましたので、以下、掲載させていただきます。

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 藤澤雨紅『松蔭集』を読む      朝吹 英和

様々な人々が往還した坂木宿旅籠屋の女将の感性が掬い取った俳句には日常生活を詠ったものが多く見られるが、中でも四季折々の豊かな自然の恵みに対する喜びが素直に表現されている。

旅籠屋の女将として加賀前田家をはじめとする参勤交代の一行、佐渡で採掘された金銀を江戸に運ぶ人たち、商売人から社寺参詣の庶民に至るまで幅広い階層の人々との交流から吸収した知識や情感は洗練された言葉遣いに結晶し、雨紅の俳句を格調高いものにしている。    

まつ風や松をはなれて松の聲        

 句集名にも表れている通り、松を詠んだ句が多く収録されているが、芭蕉の名言である「松のことは松に習え、竹のことは竹に習え」が想起された。対象と直接に向き合う事によってその本質は理解出来る。俳句における「写生」とは本質を認識する行為であり、写生を極めた掲句には松の木を揺らし松を離れて吹き抜けた風の中になお松の存在を感じる事が出来る。

 松は古来より日本では神の宿る木として崇められ、常緑樹である所からも不老長寿の象徴として尊ばれて来た。能舞台の背面に描かれた老松は「鏡板の松」と呼ばれ、神の依代とされる「(よう)(ごう)の松」に由来すると聞いた。掲句の他にも松をモチーフとした句が多く、雨紅の松に寄せる思いの強さが偲ばれる。       

はつ秋や松にはふるき松の聲

             

初雪や松はまつにて有ながら

きのふ見し松の低さや秋の月           

 平成二十七年九月、坂城町山村町長のお招きで「十六夜観月殿」で催された俳句会に参加した時の感興が蘇った。太郎山から姿を現し、輝きを増して中天に昇る月に言葉を失って見惚れる至福の時。後年、偶然にもサントリー美術館で遭遇した歌川広重の「六十余州名所図会」に収録された「信濃 更科田毎月 鏡薹山」は坂木の北東に位置する鏡薹山を描いた浮世絵ゆえに雨紅の眺めた名月に通じるものがある。

 右下に配された姥捨の棚田や松の木、左上の鏡薹山の上には輝く月の姿が美しく、棚田の一枚一枚にその月が映り込んでいる。

「田毎の月」に遭遇した芭蕉は十五夜のあまりの美しさに感動して俳句にする事が叶わず、翌日訪れた坂木で十六夜の句を作ったと伝えられ、その句碑は「十六夜観月殿」のそばに建立されている。         

いざよひもまだ更科の郡かな   芭蕉              

 そして芭蕉は坂木を訪れた翌年の正月には「田毎の月」を「田毎の日」に置き換えて詠っている。        

元日は田毎の日こそ恋しけれ  芭蕉          

 「田毎の月」の忘れ難い感動の大きさと、それを俳句に出来なかった芭蕉の悔しさが滲み出ている句ではないだろうか。

朝日よりゆふ日おがまんはるの海        

 海に面していない信州であれば、海に出掛けた折の体験か海をイメージしての句であろう。永劫回帰、輪廻転生の象徴としての循環する太陽に対する畏敬の念。落日を拝む雨紅の姿が想起され、希望に満ちた明日の存在を保証する太陽の再生への祈りが自然に伝わって来る。

寝る人はねかせてののちや月の宿           

江戸幕府による北国街道の整備に伴い坂木藩や幕府の代官陣屋の置かれていた坂木は十七世紀の初め(慶長年間)に宿場が開設され隆盛を極めたとされ、大勢の旅人を饗応するために飯盛女(宿場女郎)も公認されていたという。

掲句の「寝る人」は様々な解釈が可能であるが、官能に溢れた旅の一夜を想像して読む事も出来るのではないか。華やぎの時も静まり静寂を取り戻した宿でしみじみと見上げる月の美しさはまた格別なものであろう。

 産土の自然や風物を詠った雨紅の俳句に通底する瑞々しい抒情や詩情は時代を超えて現代の我々の心に沁み渡る。

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 以下、教育委員会からのご案内

 お問い合わせは、文化財センター(0268-82-1109)までお願いします。

 

教育委員会刊行図書

 
NEW!!  松蔭集
     松蔭集

¥1,000
発行 2017年10月 坂城町教育委員会
著者 藤沢雨紅
★本書は江戸時代の坂城で唯一刊行された俳句集を、現代仮名と解説で読みやすくして出版したものです。著者の藤沢雨紅は、北国街道坂木宿の旅籠の女将であり、蕉風俳諧の俳人でした。前半は雨紅の自句集で、初春から年の暮までの句を歳時記のように収めています。後半は雨紅の選による、小林一茶ら江戸俳壇で活躍した俳人の名句集となっています。江戸時代の庶民の暮らしが垣間見え、俳句ファンならずとも楽しめる一冊です。(100P)

http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000634/index.html    
            

坂城町長 山村ひろし

坂城駅が しなの鉄道 「5S活動」で優秀賞を受賞

昨日(11月22日)、しなの鉄道坂城駅で駅の管理をされておられる岩野さんが坂城町役場へお出でになり、しなの鉄道で 推進している、「5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)」で優秀賞をとられたことのご報告をいただきました。

 毎日、毎日、素晴らしい活動をされておられる皆さんに感謝いたします。

 以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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坂城駅が しなの鉄道5S活動で優良賞を受賞

坂城駅最優秀賞

 しなの鉄道株式会社では、「安全・安定輸送と地域に生きる変わらぬ使命とし、健全で持続的な発展を期して挑戦し続けます。」の経営理念のもと、5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を推進しており、坂城駅が、「平成29年度5S活動優秀職場表彰」において、優良賞を受賞しました。

 坂城駅は、町がしなの鉄道株式会社から委託を受けて運営しており、更埴地域シルバー人材センターから派遣された岩野幸夫さん、 澤信司さん、玉木守二さん、冨山澄良さんの4人が勤務されています。

 本日(11月22日)、岩野さんが町長を表敬訪問し、優良賞を受賞したことについて、「駅舎などの設備が新しい場合、少し掃除をすればきれいになるが、坂城駅はそれ以上手をかけなければきれいにはならない。4人で頑張ってきた成果です。」と強く語っていただきました。

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坂城町長 山村ひろし

関戸直子さんがソロプチミスト日本財団から受賞

先日(11月17日)、パシフィコ横浜で開催された、公益財団法人ソロプチミスト日本財団の平成29年度年次贈呈式で、坂城町の関戸直子さんが 「社会ボランティア賞」 を受賞されました。 (推薦クラブ:国際ソロプチミスト上田)

2,000人を越える会場の中で、代表として挨拶をされる 関戸直子さん

関戸さんは長年にわたり 「放課後キッズ」 の運営をされ、子どもたちが帰宅後の遊び場として、自由に立ち寄り、安全に、楽しく遊べる居場所の提供をされてきました。

おめでとうございました。 素晴らしいですね。 これからもご活躍をお祈りします。

坂城町長 山村ひろし

千曲坂城消防組合議会行政視察

昨日(11月20日)、千曲坂城消防組合議会行政視察が行われ、私も参加しました。(議長:原利夫)

今回の行政視察は、20日、21日、2日間にわたり行われますが、私は20日の行程のみ参加しました。

視察をしたのは埼玉県防災航空センターで、埼玉県防災航空隊の活動状況について詳細にわたり説明をうけました。

現在、長野県では3月の防災ヘリの事故の後、防災ヘリの体制、あり方について議論がなされており、一刻も早い解決策が提示されることを要望しておりますが、今回の視察の内容は大変参考になるものでした。

埼玉県防災航空隊は、現在、ヘリコプター3機で、24時間、365日でのサポート体制で運用されています。

埼玉県が機材を購入し、構成市町村の消防本部が隊員を派遣し、本田航空が運航と整備を担当しています。(民間で運航を担当したのは本田航空が始めてだそうです。)

ヘリコプターは常時、2機体制で、運航もパイロットと副操縦士の2名体制とのことです。

しっかりした体制で運営がなされているなと思いました。

また、実際の訓練の様子など詳細に説明をしていただきました。

説明をされる 神谷真一隊長補佐 (比企広域消防本部から派遣)

ヘリコプターの離陸訓練

被災者の救助訓練

千曲坂城消防組合議会全員写真

坂城町長 山村ひろし

女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2017

先日(11月18日)、坂城町文化センターで、平成29年度 「女と男ふれあいさかき2017」が開催されました。

今年は、第一部で 「坂城のイクメンたち」 というテーマで3名の子育てで頑張っているお父さんに発表していただきました。

第二部では郷土料理研究家の 横山タカ子 さんの講演を聞きました。 テーマは 「『一汁三菜』こそ、両立を育む」 です。 大変分かりやすく楽しい講演でした。

詳細は以下の坂城町ニュースよりご覧ください。

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女と男ふれあいさかき2017

女と男ふれあいさかき01

▲第2部:記念講演 ▼講師の横山タカ子さん

横山タカ子

男女共同参画社会(※1)の実現のための啓発、推進を目的に、坂城町女性団体連絡会と坂城男女共同みんなの会が実行委員となり、11月18日(土)、文化センターで、「女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2017」が開催されました。

第1部の活動発表では、「坂城のイクメン」として、日精樹脂工業株式会社の竹内英男さん、坂城町商工会の中村公彦さん、坂城町役場の浮貝清司さんの3人に、自身の経験した育児についてそれぞれ発表していただきました。
 竹内さんは「イクメンという言葉が流行っているけど、父親が育児をすることは当たり前だと思って育児をしている。」、中村さんは「育児と仕事の両立において、子育て支援センターなどの施設を積極的に利用した。父親も育児するのは当然。」、浮貝さんは「育児について相談できないこともあって大変だったけど、子どもの成長を間近で感じることができた。」と、育児の大変さを感じつつも、父親として育児は当たり前、夫婦ともに育児することが大事、といった内容の発表がありました。

第2部では、料理研究家の横山タカ子さんを講師にお迎えし、「『一汁三菜』こそ、両立を育む」を演題にご講演をいただきました。

はじめに、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことに触れ、外国の食事ではなく、日本人本来の食事の大切さについてお話しされました。ご飯などの主食、汁物、酢の物、煮物、メインを基本とした「一汁三菜」、また長野県ならではのものとして、漬物を加えた一汁四菜などの食事が健康的な体を作る基礎だと強く述べられました。

さらに汁物や酢の物を作る際のポイントとして、長野県の素材を使って、かつそれほど手を加えずに料理することや体にいいからといって食べ過ぎるのは良くない、などのお話しがあると会場に訪れた皆さんから共感の声があがっていました。

▼第1部:活動発表

パネルディスカッション01

▲竹内英男さん

パネルディスカッション02

▲中村公彦さん

パネルディスカッション03

▲浮貝清司さん

町では男女共同参画社会を推進するため、パートナーシップさかき21第2次坂城町男女共同参画計画を策定しています。

※1 女性と男性が、互いにその人権を尊重し、喜びも責任も分かち合いつつ、性別にとらわれることなく、男女が対等な社会の一員として、個性に応じた様々な生き方や働き方ができ、誰もが生き生きと暮らせる社会。

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坂城町長 山村ひろし

平成29年度「地域経済振興懇話会」

昨日(11月16日)、坂城町テクノセンターで、平成29年度 地域経済振興懇話会 が開催されました。(主催:坂城町商工会)

この懇話会は坂城町と坂城町企業(従業員50名以上の比較的大きな企業)との意見交換の場として毎年開催されています。 今年も14社の代表者の皆さんにご出席いただきました。

私からは、「坂城町内の工業インフラ整備について」 と言うテーマで、

1.坂城町の状況について

・坂城町の人口の推移・・今年度に入って人口が増え始めてきたこと

・坂城町の工業の動き・・リーマンショック後、平成21年度には877億円程度と落ち込んだ坂城町企業の製造出荷額が平成29年度にはその2.3倍に相当する、2000億円以上になりつつあること

2.国道バイパス整備等について

・国道18号バイパス事業の坂城町区間3.8キロもあと4、5年で完成する状況になってきたこと

・坂城インター先線延伸整備事業も事業が開始され、これもあと4,5年程度で工業団地(ミヤリサン製薬さんの前あたりまで)まで延伸されること

3.工業団地造成事業について

・今年度から新しい工業団地造成の事業に着手し、早ければ平成34年度から分譲開始する方針

などについて、ご説明しました。

懇話会に参加された各企業から最近の経営状況などについてお話いただきましたが、ほとんどの企業の皆さんから総じて大変活況であり、人手不足、工場用地不足などを訴えられておられました。

大変力強いお話を伺い感銘を受けました。

一刻も早くインフラの整備を進めなければならないと思いを新たにいたしました。

坂城町長 山村ひろし

平成29年第2回坂城町議会臨時会招集あいさつ

 本日(11月15日)、平成29年第2回坂城町議会臨時会が開催されました。

 先日の台風での災害対応など緊急を要する事案をご審議いただきました。

 また、いずれも原案通り議決していただきました。

 以下、招集の挨拶を掲載させていただきます。

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平成29年第2回坂城町議会臨時会招集あいさつ

 本日ここに、平成29年 第2回 坂城町議会臨時会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

さて、衆議院議員総選挙が実施された1022日から23日にかけて、長野県に最接近した台風21号は、県内各地に暴風雨による被害が発生いたしました。

当町においても、22日から23日にかけて、雨及び風が強くなり、役場に設置した雨量計によりますと、累加降水量(降り始めてからの降水量)が106ミリメートル に達しました。

このため、町では、23日午前430分から千曲川の増水に伴い昭和橋、大望橋の通行止めを実施するとともに、午前5時坂城町地域防災計画に基づき、副町長以下各課長等による配備検討会を設置し、情報収集及び対応策の検討をいたしました。

この台風による町内の被害といたしましては、道路・河川関係では、上平出浦沢川の増水により、平行している道路の土留(どど)めが削られたための土砂の流出や、出浦沢川上流の道路陥没も1箇所発生いたしました。 

また、南条入横尾で高速道路太郎山トンネル上の道路が、山からの出水により道路法面の崩落が発生し、また北日名梅ノ木沢川では、河川の増水により、大量の土砂が堆積いたしました。

公園関係につきましては、びんぐしの里公園、こんぴらミニパーク、吉野健康広場、さかき千曲川バラ公園、和平公園で倒木被災など、5公園で、倒木が63本、フェンスなどの施設損壊が7箇所で発生いたしました。

農業用施設では、老朽化していた下中河原の排水ポンプが、雨水の排水のため長時間運転したことにより故障したほか、上平地区ため池2箇所への土砂堆積などが発生し、林業施設では、林15路線全てで、倒木、土砂崩落、排水施設閉塞などの被害があったほか、北日名地区作業道のコンクリート擁壁の基礎部分が流失し、道路が陥没する被害がありました。

さらに、上平地区の有害獣侵入防止柵につきまして、多数の倒木により、延べ200mにわたり柵がつぶれる被害がありました。

教育関係では、強風により、坂木宿ふるさと歴史館や格致学校の壁の一部の損傷、上五明運動公園の野球ネットの損傷、鼠マレットゴルフ場への浸水や倒木などの被害がありました。

その他、昨年の台風により被災した、千曲川の埴科頭首工上流部につきましては、千曲川河川事務所により本復旧に向け工事着手しておりましたが、今回の台風による千曲川増水により、災害箇所の土砂が更に流出したため、被害拡大を防止するための大型ブロックを急遽設置していただきました。

 今後、護岸災害復旧工事を引き続き実施していただくことになっております。

また、しなの鉄道では、強風の影響で上田~西上田駅間の架線が、飛来物の影響により切断されるなどの災害が発生し、その復旧のため、23日から24日にかけて、上下線で運休及び大幅な遅れが生じたため約10,000人に影響が出ました。

本臨時会にご審議をお願いいたします案件は、和解及び損害賠償額の決定2件、一般会計補正予算2件の計4件の専決処分事項の報告のほか、台風21号による災害復旧に伴う経費のほか、国との協議のうえ地場産直売所(あいさい)改築に伴う直売所拠点整備事業費の予算の組み替え、食育学校給食センターの食管洗浄機の修繕などの一般会計補正予算についてでございます。

よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のごあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし