坂城町今年の3大ニュース

 毎年恒例の信濃毎日新聞による長野県市町村の3大ニュース。

 今年は、坂城町では、以下の3件が選ばれました。(12月30日 信濃毎日新聞朝刊)

 今年は、年明け早々から大雪に見舞われたり、全国的にも天変地異が続きいろいろな出来事がありました。 一方、 工業の町坂城にとっては、アベノミクスによる経済好転も少しづつみられるようにもなってきました。

 以下の3大ニュースは町民の皆様がいろいろ創意工夫、ご尽力いただいた結果だと思います。 ありがとうございました。

         

            

 平成26年坂城町3大ニュース(信濃毎日新聞)

         

 1.しなの鉄道坂城駅にエレベーター設置

           

 2.坂城テクノセンター開館20周年で工業展開催

             

 3.坂城町の歌とねずこんの歌が完成

                      

            

 以上、いずれも素晴らしいトピックでした。

 皆様に感謝いたします。

             

 さて、来年はどのような出来事が3大ニュースとなるのでしょうか。

              

 坂城町長 山村ひろし                   

キャノングローバル戦略研究所 瀬口清之さんの本

 今月の初めに、キャノングローバル戦略研究所研究主幹の瀬口清之さんが 「日本人が中国を嫌いになれない これだけの理由」 という本を出版されました。

                            

       

 「日本人が中国を嫌いになれない これだけの理由」 (日経BP社)

                                      

 表紙の帯の田原総一朗さんの写真とともに見ると、とても奇抜なタイトルだというような感想をもたれるかもしれませんが、瀬口さんが日銀入行以来のライフワークである中国問題についての体系的な非常にわかりやすい目から鱗のような素晴らしい本です。

 瀬口さんには私が杉並師範館時代に大変お世話になりましたが、日本銀行出身で、現在、世界を代表する中国問題の第一人者です。

 瀬口さんは今でも、毎年、中国を年4回(2週間づつ)、また、米国には年3回(2週間づつ)訪問・調査をされ自分の足で各国の要人と会い情報交換をされています。

 日米両国を通して、中国語で中国要人と渡り合い、ディスカッションのできる経済人は瀬口さんを除いていないと思います。

 最近の日中関係は、一時期の最悪の状況から少しづつ調整段階に入りつつあるような感じがいたしますが、瀬口さんの渾身の近著、必読に値すると思います。

 1ページ目の「まえがき」から瀬口さんの熱いメッセージ、迫力、素晴らしさ、が溢れています。

 著者の了解は得ておりませんが、タイトルだけを見ても大変分かりやすいので、以下、目次をそのまま紹介します。

         

第1章:日本企業の中国離れが進んでいるというのは本当か?(本格的に離陸した中国市場、ビジネスの本番はこれから始まる)

                    

第2章:なぜ中国のインフラ整備は途方もなく巨大化するのか?(3ヶ月、中国を離れたら中国を語ってはならない)

                 

第3章:なぜ多くの日本人が中国経済を理解できないのか?(地域間格差の激しい中国を一つの国と見てはならない)

                   

第4章:リーマンショックの前後で中国に何が起きたのか?(2004年以前の中国と2010年以降の中国は別の国)

                  

第5章:中国の高度成長はいつ終わるのか?(内需拡大を支えるメカニズムを解明しよう)

                 

第6章:なぜ日本企業ばかりで大規模ストが起きたのか?(労使トラブルを未然に防ぐ4つのポイント)

                   

第7章:賃金上昇は日本企業にネガティブか?(リッチになった中国市場は日本に有利)

                 

第8章:中国市場で日本企業の競争力が高いのはなぜか?( ”チャイナノミクス” こそ日本の成長戦略)

                   

第9章:なぜ日本企業は中国進出に失敗するのか?(社長のリーダーシップこそ成功への最短距離)

                    

第10章:習近平政権は本当に中国の社会矛盾を解決できるのか?(中国の高度成長は2020年前後に終わる)

                    

第11章:中国が日本に戦争を仕掛ける可能性はあるのか?(かつての日本が示唆する中国暴走、最悪のシナリオ)

                   

第12章:日本と中国は真の共創関係を築くことができるか?(日中関係の融和を担うのは企業と個人の重層的な交流)

                  

             

経営フォーラム瀬口清之さん01

昨年5月に 坂城テクノセンターで講演していただいた際の瀬口清之さん

             

 この年末年始に是非お読みください。

              

 坂城町長 山村ひろし

坂城町消防団歳末特別警戒

 昨日(12月27日)、坂城町消防団歳末特別警戒(30日まで)の実施に向けて、午後8時から各分団を回り、訓示ならびに激励を行いました。

 今年は、全国的にも天変地異の多い年でした。

  坂城町の近辺でも、年明けの大雪に始まり、7月の長野県南木曽町の土石流災害、9月の御嶽山の噴火、11月には長野県北部を震源とする神城断層地震など自然災害に見舞われました。 また、24日には坂城町中之条地区において大きな住宅火災も発生しました。

 坂城町消防団の皆さんには町の安心安全を守るため、日夜、並々ならぬご努力を頂いておりますが、年末はなにかと火を使うことも多く一層の警戒が必要です。

 昨日は坂城町消防団(第1分団から第11分団、ラッパ分団)を、千曲坂城消防長、坂城交番所長、坂城町消防団長ほかの皆さんと訪れ、各々、訓示と激励を行いました。

                 

消防団各分団に訓示・激励を行う。右から:望月消防庁、清水坂城交番所長、松本消防団長、今井副団長、鈴木副団長、山村

           

第8分団(日名沢、大宮、新町、坂端、苅屋原地区)の皆さんと

         

第4分団(中之条地区)の皆さんと、第4分団は婦人消防隊の皆さんも一緒です。

            

 厳寒の中、消防団各位の活動に心より敬意を表します。

                    

 坂城町長 山村ひろし

平成26年仕事納め

 本日(12月26日)、坂城町役場3階講堂で平成26年の仕事納めの式を行いました。

 今年は、甲午の年、波乱に満ちた年でありました。 

 年明け早々からの、100年に一度と言われた大雪から始まり、数多くの天変地異、政治経済動向も大きく動きました。

 多くの皆様のご協力、ご尽力に感謝いたします。

 来年もよろしくお願いいたします。

                

仕事納めで挨拶

           

職員全員により、平成26年のダルマに全員で目を入れる。(これも恒例行事となりました。)

                        

感謝の気持ちで、ダルマの目を完成

              

 以下、今年1年の坂城町を取り巻く、主な出来事の一部を記します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

(坂城町 平成26年出来事)>

 >

甲午の年、実に様々な出来事がありました。天変地異、政治経済、イノシシ、クマの出没などなど多くのことが起こりました。

 >

1月 6日 仕事始め

2月14日 大雪(100年に一度)、雪の中、行政協力員会、区長会の開催、一方、各種催しが中止に>

2月25日 木質バイオ・ペレット・ボイラー竣工(坂城町役場庁舎)>

3月 5日 3Dプリンター設置、実演(さかきテクノセンター)>

3月 8日 「坂城町の歌、ネズコンの歌」完成披露

3月28日 地域密着型小規模特別養護老人ホーム第二美里園竣工>

4月12日 テクノセンター20周年講演会、セブン&アイ鈴木敏文さん他

4月20日 千曲川クリーンキャンペーン>

5月17日 千曲川鮎の稚魚放流(約5万匹)>

5月21日 KYB-YS 中之条工場オープン>

5月24日 坂城駅エレベーター竣工、巨峰スパークリングワイン発売>

5月30日 「若者・子育て世代支援プログラム」発表

5月31日 第9回ばら祭り開催

6月17日 松くい虫総合対策、初めて苅屋原地区で無人ヘリによる散布>

6月22日 浅田次郎さん講演会(坂城町文化センター)>

7月24日 南木曽町土石流災害発生

8月 2日 「坂城どんどん」(夏祭り)開催>

8月10日 長野県知事選挙>

8月20日 広島で土石流災害発生>

8月28日 ホンダ財団 石田寛人さん講演会(坂城経営フォーラム)>

9月 3日 南条小学校起工式>

9月 7日 交通死亡事故ゼロ 1000日達成>

9月27日 御嶽山噴火>

10月 8日 チャレンジSAKAKI表彰(5件)>

10月24日 坂城中学校 津波バイオリンコンサート(海野幹雄さん他による)>

10月29日 藤田昌久さん講演会(坂城経営フォーラム)>

11月 1日 鈴木秀子さん講演会(ふれあい大学)>

11月 9日、10日 福島県葛尾村支援(坂城ライオンズクラブ他の皆さんと)>

11月15日 ねずみ大根祭り、「ねずコン」(ねずこんアイディアコンテスト)発表、巨峰ワイン・ヌーボー発売>

11月18日 太田国土交通大臣、宮下財務副大臣への要望(18号バイパス関連)>

11月22日 長野県北部神城断層地震発生

11月25日 「びんぐし湯さん館」入場者350万人突破(平成14年の開館以来)>

11月29日 田中玲子さんの歌と講演

(人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会)>

12月 1日 坂城町12月議会

(リーマンショック後、初めての町民法人税増額補正など)

12月 6日 サントミューゼ 小松美羽さん展示会開催

12月14日 衆院議員選挙>

12月19日 「坂城町すぐメール」(登録型メール)運用開始>

12月21日 銀座NAGANO 坂城Day 開催>

12月24日 中之条で火災発生>

12月25日 御所沢山側でクマ出没(今年、2例目の被害)

12月26日 仕事納め

12月27日 消防団年末警戒(年末まで)

         

 来年が良い年でありますように。

・・・・・・・・・・

         

 坂城町長 山村ひろし

坂城の100人 第45回目は池田知硯(ちせき)

 坂城の百人、第45回目は前回に続き、坂城町の寺子屋の師匠として多くの弟子を育てた、池田知硯(ちせき)(生年、没年は不明。江戸末期から明治初頭の人物。)について記述します。    

 内容については、坂城町の寺子屋について精力的に調査、研究を進められておられる、前坂城町図書館長の大橋昌人先生にご提供いただきました。代表的な寺子屋の師匠5名を選んで掲載しています。(今回で4人目です。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

坂城町の寺子屋師匠(4)池田知碩(いけだちせき)(中之条村)>

 >

明治四十二年に刊行された『埴科郡誌全』の人物編に寺子屋師匠であった池田知碩が載せられている。

              

「池田知碩は通称彦三郎三省堂と號す。埴科郡中之條村の人、家世々農を業とす。知碩幼より好みて書を読み、古今百家の書に通ず。性恬淡・寡言にして、能く人を愛し、栄利を求めず、仁慈にして施を好む。郷党学を好む者就て、書を借らんとすれば、欣然として之に応じ復其返納を責めず、若し所蔵なき時は購求して、之を貸與す。 (中略) 明治九年悉く其所蔵の書籍を出して、隣里郷党に頒つ。北は長野・松代より南上田に至る読書を好む者多く、其恵に浴す。親疎に論なく、毎人壱部合四百十六部二千九百九十四冊なり。十年五月飄然として家を出で、終に其所在を失ふ。譽世之を奇なりとす。知碩嘗て俳句を詠じて曰く、

                

六月の隙貝付たり野の木影(蔭)

               

遠近贈与を受けし者思慕して止まず。然れども、今に至るまで其終る所を知らずと言ふ。」

              >

 平成二十四年十月、格致学校で行った寺子屋展において、知碩から譲り受け、「知碩」の印を押した地図と刊本を展示した。今年になって知碩の弟子になる堀内周 (しゅうてい)が明治五年(一八七二)五月に知碩が弟子たちに蔵書を配る前の蔵書目録「池田氏蔵書録」をまとめていたことがわかった。蔵書録によると六〇三部、一九八一冊となっている。>

 知碩の句碑が村入口に建っているとなっているが、所在がわからない。

                       

 以下の写真は池田知硯が寄贈した本の一部で、「鳩翁道話」と「靖献遺言」               

池田知硯蔵書「鳩翁道話」

「鳩翁道話」:江戸時代後期の石門心学者柴田鳩翁の心学道話          

          

池田知硯蔵書「靖献遺言」

「靖献遺言」:浅見絅斎が1680年代に書いた尊王思想の書

          

・・・・・・・・・・・・

        

 坂城町長 山村ひろし >

平成26年年末の交通安全

 先日(12月20日)、年末の交通安全運動の一環として、朝7時半から田町交差点で恒例の交通安全指導を行いました。

 交通指導所の開設に当たっては、千曲警察署、坂城町交通指導員、千曲交通安全協会、ヤングドライバークラブの皆様のご協力を得ました。

 今年の年末交通安全運動は12月31日まで実施されています。

 今年の交通指導所開設は土曜日となったため、町内巡回は行いませんでした。

                

ドライバーの皆さんへの交通安全のパンフレット等の配布(中央)、右は千曲警察署金子正直署長         

                               

 坂城町では今年、9月7日に、交通死亡ゼロ1000日が達成されましたが、悲しいことに、その直後に、2件の死亡事故が発生してしまいました。

皆さま方のご協力もいただき、安心安全な交通の実現に向けて諸活動を行ってまいります。 年末に向けて何かと気ぜわしくなります。

 「交通安全」よろしくお願いいたします。

                         

 坂城町長 山村ひろし

銀座NAGANO 坂城の日

 昨日(12月21日)、東京銀座すずらん通りに、10月26日オープンした、「銀座NAGANO―しあわせ信州シェアスペース」で、「坂城の日」(信州坂城町の伝統食でおもてなし―食X芸術=信州坂城町―)が開催されました。(午後5時半から7時まで)

 坂城町にご関係をお持ちで各界で活躍されておられる皆様をお招きし、小松美羽さんのトークショーも含め盛大に和気藹藹のうちに開催されました。

                   

挨拶する山村

              

              

(以下はプログラムの表紙)

       

                              

 坂城町の巨峰で作ったスパークリングワインで乾杯したのち、「味ロッジ」、「上平を元氣にする会」、「坂城町農業クラブ」の皆様にご協力いただいた、素晴らしい食事を堪能していただき皆様にご歓談いただきました。

             

小松美羽さんのトークショー

          

ご歓談中の皆様

           

 お集まりいただいた皆様、坂城を大切に思われ、坂城を愛されておられる方ばかりです。

 短い時間でしたが、大変すばらしい時間を過ごさせていただきました。

中締めのご挨拶をされる、川村真二先生

          

「銀座NAGANO」の外観

1階のショップに置かれている坂城産物

            

 皆さまも機会がありましたら、ぜひ、「銀座NAGANO」にお立ち寄りください。

                  

(以下、銀座NAGANOのホームページ)

http://www.ginza-nagano.jp/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             

坂城町長 山村ひろし

ラグビー兄妹来訪

 昨日(12月19日)、兄妹でラガーとして活躍しておられる、羽毛田悟さんと莉奈さんが来られました。 二人とも今月末に近鉄花園ラグビー場で開催される全国大会に出場されます。 以下、坂城町のニュースをご覧下さい。

左から:羽毛田悟さん、莉奈さん

                   

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

羽毛田 悟さんと莉奈さんが兄妹でラグビー全国大会出場!

ラグビー全国出場羽毛田兄妹

▲左から、羽毛田 莉奈さん、山村町長、羽毛田 悟さん

  坂城町出身で岡谷工業高校ラグビー部の羽毛田 悟さん(3年生)と、その妹で長野県ラグビースクール選抜の莉奈さん(坂城中学校3年生)が、それぞれこの年末に近鉄花園ラグビー場で開催される全国大会に出場します。

  岡谷工業高校ラグビー部は、10月から11月にかけて開催された第94回全国高等学校ラグビーフットボール大会 長野県予選で優勝し、12月27日から始まる全国大会への出場権を3年連続で獲得しました。悟さんは部長を務めており、ポジションはフランカー(フォワードの1人)。「全国大会では、部長として、試合だけでなく練習や生活部分でも部員をまとめあげ、県予選で戦った相手の想いも背負って、花園の舞台で絶対に勝ち、正月を花園で迎えられるよう頑張りたいです。」と意気込みを語られました。

  莉奈さんは、長野市少年少女ラグビースクールに所属しており、今年初めて長野県スクール選抜に選ばれました。ポジションはウィング(バックスの1人)で、選抜された22名中、女子は2名だけとのことです。長野県選抜は、10月から11月に開催された第34回東日本中学生ラグビーフットボール大会・ラグビースクールの部で第3位となり、12月29日から始まる第20回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会へ2年連続で出場します。莉奈さんは、「初めての全国大会ですが、今まで練習してきたことを出し切って、外からもどんどん声を出して皆を支えたいです。」と話されました。

  年末の寒さが厳しい時期ですが、体調を万全に整えて、全国の舞台で悔いなく存分に力を発揮できるようがんばってください!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                 

 坂城町長 山村ひろし

坂城の100人 第44回目は山極茂吉

 坂城の百人、第44回目は前回に続き、坂城町の寺子屋の師匠として多くの弟子を育てた、山極茂吉(もきち)(1761年~1834年)について記述します。  

 内容については、坂城町の寺子屋について精力的に調査、研究を進められておられる、前坂城町図書館長の大橋昌人先生にご提供いただきました。代表的な寺子屋の師匠5名を選んで掲載しています。(今回で3人目です。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

坂城町の寺子屋師匠(3)山極茂吉(もきち)(金井村)

 >

 南条小学校の西、旧道沿いに大きな石碑がある。江戸時代の寺子屋師匠、山城茂吉の筆塚・頌徳碑である。山極茂吉は字を高明、号を 高斎又碧山という。宝暦十一年(一七六一)に金井村の山金井に生まれる。

            

>

                   >

 山極茂吉の筆塚の撰文は、佐久間象山によるもので、『象山全集』にも掲載されている。漢文で書かれているが、前の部分を読み下しにすると次のようになっている。>

 「山極高明茂吉と称す。世これを金井に居信す。人と為り寛蕑慈祥、人争訟有るを聞けば輒を循々これを解く。人亦往々これが為に渙然たり。故に茂吉の世を終る、里大訟無し。書札を善くし、其の筆蹟を学び、弟子の礼を執る者六百人、信上越の間に散居す。年七十三病家に散る。弟子追慕して已ます。乃ち其の退筆を其の家に需めて、瘞めて一塚と為す。」>

 茂吉は、非常に寛容の人で、争い事があると聞けば、よく言い聞かせ、そのため近郷には争い事は無かった。和漢の学や書に優れ、弟子の礼をとる者が六百人余もあり、なかには上州や越後から来る者もいた。七十三才で没し、弟子たちが師匠を悼んで遺品を納めて筆塚を築いた。>

 山極家文書は、上田市立博物館にわずかではあるが入っている。その中には、お手本の『千字文』などがあり、幕府領の取締役を勤めたことがわかる古文書も残されている。

・・・・・・・・・・・・・

           

 坂城町長 山村ひろし

朝吹英和さんの新刊本(「蝉時雨」)

 私の学生時代からの友人で、現在、俳人として活躍しておられる、朝吹英和さんの新刊本が出ました。

 「蝉時雨」というエッセイ集です。

朝吹英和著「蝉時雨」 出版:ふらんす堂

                      

 朝吹家の嫡男として幅広いジャンルに関心を持ち、大きな宇宙観を持った壮大な構想ならびに音楽と俳句のコラボレーションが素晴らしい世界観を描き出した作品が多いのですが、今回のエッセイ集でも彼の本領が随所に発揮されています。

 今回のエッセイ集では、「子供の頃の思い出」、「交遊録」、「酒にまつわる話」、「音楽との出会い」、「数々の句会の様子」などなど軽妙洒脱ではありますが、深い内容の話題に満ちています。

 私に関する話題もありました。

 著者の了解は得ておりませんが、その部分を一部紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 『句親会』

  学生時代の友人Yから「俳句と親しむ会」を企画したいので、相談に乗って欲しいとの依頼を受けたのは平成21年の春のことであった。Yはクラッシク音楽が好きでアマチュア合唱団のメンバーでもあるが、永年に亘って企業に於ける社員教育に従事してきたこともあって幅広い人脈の持ち主であり勉強家である。 

 退職後は老子についての輪読会を数年に亘って継続するなど多彩な活動を展開していた。そして、苦心して俳句を作る、句に親しむところから「句親会」と命名された句会がスタートした。メンバーは彼の奥様や友人の皆様でほぼ同世代での構成となった。

 平成21年7月から22年春まで開催し、その成果を「句集」としてまとめた。その後、Yが長野県坂城町の町長に就任したこともあって、句会は一時休止したが、随時ネット句会を開催したり、「居酒屋研究会」と称しての懇親会を続けている。Yの俳号である「無為」は老子の言葉「無為自然」に由来する。

               

 空高く風吹き抜ける稲穂かな(征之)

 かの窓に金木犀の花の散る(真二)

 焼け残る蘇鉄の幹に蝉一匹(庸一)

 茄子漬けて厨の夜は定まりぬ(恵子)

 グレゴリアン遠き響きに夏過ぎぬ(無為)

 父ねむる里は林檎の香に満ちて(英子)

 秋の蝶献花の列を横切れり(英和)

              

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

               

 坂城町長 山村ひろし