(株)上田ケーブルビジョンさんとの協定

 本日(12月17日)、(株)上田ケーブルビジョン様と災害時における放送及び臨時災害放送局の運営に関する協定を締結しました。

 以下、坂城町のニュースをご覧ください。

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(株)上田ケーブルビジョン様と災害時における放送及び臨時災害放送局の運営に関する協定を締結

UCV災害協定01

▲左から、(株)上田ケーブルビジョン管理部部長 中村高章さん、代表取締役社長 中沢利樹男さん、山村町長、宮下副町長

  12月17日(水)、町と(株)上田ケーブルビジョン(UCV)様の間で、「災害時におけるケーブルテレビ放送の要請及び臨時災害放送局の運営に関する協定」が締結されました。

  UCV様の放送ケーブルは、当町の9割以上を網羅し、町内の加入率も70%近くあります。町では、災害が発生した場合に、住民の皆さんへ迅速かつ正確な情報提供をするため、今回の協定を締結しました。

  この協定により、J-アラートからの災害情報や、町独自の災害情報を、UCV様の1チャンネルで「L字放送(※)」により、発信していただきます。また、町が、臨時災害放送局を開設しなければならない事態になった場合に、UCV様の「臨時災害放送設備」を使って臨災局を立ち上げ、FMラジオ放送を行っていただけるようになりました。

(※)L字放送…放送されている映像を縮小し、余白部分(L字型)に情報を提供する放送。災害時は、この余白部分に災害情報が流れます。

UCV災害協定01

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 坂城町長 山村ひろし

村上小学校での楽しい外国語活動

 坂城町では、今年度から、ALT(外国語指導助手)のドナ先生に、村上小学校を拠点にし、外国語活動(英語)の指導を行っていただいています。

 今日(12月17日)は、村上小学校の1年生、2年生、5年生の授業を参観しました。

              

2年生の授業、前列中央が、ドナ先生  

                                     

 1,2年生ではクリスマスツリーにオーナメント(飾り付け)を付けることをクラス全員で賑やかに行っておりました。

 また、5年生の授業では英語で「アナと雪の女王」を歌ったり、英語のゲームを行うなど全員参加の元気で楽しい授業でした。

                   

「アナと雪の女王」を歌う子供たち(5年生)

                

10月末にサンタに送ったクリスマスカードのサンタからの返事を読む子供たち(5年生)

                         

 この授業は坂城町独自の取り組みですが、子供たちは誠に楽しく、自然に英語の勉強をしていました。  ドナ先生のご努力に感謝。                   

 来年度はこのような取組を坂城小学校、南条小学校にも展開する予定です。

                   

 坂城町長 山村ひろし

津久井さんからご招待(月影寮の皆さん)

 上五明で「トンカツ津久井」を経営されておられる、藤井豊久さんは、毎年12月に 「ともいきライフ月影」 の皆さんをご招待し、昼食のご接待をされています。

ともいきライフ月影の皆さんと。

後列右:藤井豊久さん、後列中央、ともいきライフ月影 大野寮長

 

 今年で14年目になるそうですが、今日(12月16日)も大変美味しい、特製うどんを月影のスタッフも入れ約70名の方に提供されておられました。 

 私もご相伴にあずかりました。 ありがとうございました。

 月影の皆さんは一同、大変大喜びで少し早い年越しうどんを堪能されておられました。

 親子2代にわたり、このような活動を長くされておられる「津久井」さんに心より感謝申し上げます。

 

 坂城町長 山村ひろし

第47回衆院議員選挙終了

 昨日(12月14日)投開票のあった第47回衆議院議員選挙が終了しました。

 「アベノミクス」の是非が最大の争点となったなりましたが、自民党は追加公認を含め、議席数を公示前の295から291に減らしたものの、公明党と合わせて衆院定数の3分の2を上回り、326議席を維持しました。 一方、民主党は公示前から上積みし、73議席になりましたが、海江田万里代表が落選し、辞意を表明するなど勢いを出すことは出来ませんでした。 公明党、共産党の議席増も印象的でしたが、「一強多弱」の状況が続きます。 第三次安倍内閣の手腕を期待したいと思います。

坂城町役場での開票作業

           

 今回は午後10時半過ぎにすべての作業が終了しました。

 前回より1時間も早い開票作業の終了でした。

 選挙管理委員の皆さん、投票・開票立会人の皆さん、役場職員など多くの皆さんのご協力に感謝します。           

                                 

 坂城町は長野県第3区に属します。

 小選挙区当選者は 井出庸生さんでした。

 木内均さんは比例代表で復活当選しましたが、寺島義幸さん、唐沢千晶さんは落選しました。

                                      

 なお、坂城町での小選挙区投票結果は以下の通りでした。(得票数の多い順)

                          

 有権者数:12,850    投票率:58.58% (前回:65.35%)

 投票総数:7,528 票 (無効 132)

                       

 井出 ようせい 2,971(当選)

 寺島 よしゆき 1,816

 木内 ひとし   1,707(比例当選)

 唐沢 千晶      902                           

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 坂城町長 山村ひろし

平成26年第4回議会定例会閉会あいさつ

 本日(12月12日)、平成26年第4回議会定例会が閉会いたしました。

 以下、閉会のあいさつを掲載させていただきます。

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平成26年第4回議会定例会閉会あいさつ

 

 平成26年 第4回 坂城町議会定例会の閉会にあたり一言ごあいさつ申し上げます。>

 12月1日に開会されました本定例会は、本日までの12日間ご審議をいただきました。提案をいたしました、専決報告,条例の新設及び一部改正、指定管理者の指定、一般会計及び下水道特別会計、介護保険特別会計の補正予算、追加日程でお願いいたしました給与条例の一部改正並びに一般会計の補正予算、すべての議案につきまして原案どおりご決定を賜り、誠にありがとうございました。

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 さて、これから、新年度の当初予算の編成作業に入ります。>

一般質問でも申し上げました通り、27年度は、統一地方選挙を控えておりますので「骨格予算」となります。>

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27年度の歳入見通しにつきましては、国の政局の動向をはじめ地方創生施策の方向など不透明な状況の中、地方交付税につきましては、国の概算要求額を見ても、一定の減額が見込まれます。>

また、町税につきましては、個人町民税について、ここ数年の実績からも、堅調な推移が見込まれるところですが、法人町民税につきましては、更なる景気回復を期待しつつも、国内総生産(GDP)のマイナス成長に伴う先行き不安等もあり、現状においては見込みが立てにくい状況となっております。固定資産税につきましては、評価替えに伴う家屋の建築後の経過年数による減額が予想され、下落傾向の土地の動向も相まって、減収を見込まざるを得ない状況であります。>

歳出につきましては、来年度の当初予算は、骨格編成となりますので、義務的経費や経常的経費など、必要最小限度の経費を計上する予算編成となりますが、2カ年の継続費として議会でお認めをいただいております「南条小学校建設事業」につきましては、当初予算に計上してまいりますことから、当初予算総額につきまして、今年度を大きく上回るものと考えております。 >

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何かと慌しい季節でもあります。>

12月1日(月)から31日(水)までの1ヶ月間は、「年末特別警戒」期間として、警察、防犯指導員、千曲交通安全協会や交通指導員の皆さんと連携し、防犯・交通安全の啓発を強化しております。>

年末年始は、犯罪や、交通事故の増加する時期でもあります。引き続き、振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害防止や交通事故の防止に向け、更なる啓発活動に取り組んでまいります。>

町民の皆さんには、犯罪や交通事故の被害に遭わぬよう、一層のご注意をお願い申し上げます。>

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また、12月27日(土)から30日(火)の4日間は、町消防団による「歳末特別警戒」が行われます。>

年の瀬の寒い中ではありますが、大切な生命、財産を守るため火の取り扱いには充分注意されますよう重ねてお願いいたします。>

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年が明けますと 元旦には1年間の健康を願う「元旦マラソン」、1月4日(土)には、新年の願いを込めて書初めを行う「席書大会」、同じく4日には、新春賀詞交歓会、1月には各区の新年総会も予定されております。また、町消防団の「出初式」につきましては、1月25日(日)に挙行されます。>

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 さて、先日、12月8日の一般質問で、宮島祐夫議員から、来年4月に予定されております統一地方選挙において、「坂城町長選挙に立候補するのかどうか」というご質問をいただきました。>

 その場では、いろいろな方のご意見をいただき、また、ご相談させていただき、本議会の最終日、本日でありますが、に何らかの方向性をお示ししたいと申し上げました。>

 その後、いろいろな方とご相談し、また、多くの方々からのご意見、励ましのお言葉を多くいただきました。>

 その多くは、私が提唱させていただいた、4本の柱、「活力あふれる元気な町」、「人の輝く町」、「笑顔の町」、「誇れる町」など、「実現できたもの、着手したものも多くあるが、まだまだ継続して責任を持って遂行しなければならない事業が多くある。次の4年間も頑張れ」というものでありました。>

 誠にありがたいお話をいただきました。>

皆様方のご声援をいただく中で、私は、本日、平成26年第4回議会定例会最終日に於きまして、来年4月に予定されております統一地方選挙での坂城町長選挙に出馬することを意思表示いたします。>

 本日、ここにおられる議員各位におかれましても種々思いをお持ちのことと存じます。>

 出来ますれば、皆様と一緒に手を携えて、次の4年間、「活力あふれた、元気で、明るい坂城町」を目指して頑張りたいと思います。>

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 さて、先ほども申し上げました通り、これから、年末、年始には、盛りだくさんの行事がございます。議員各位におかれましても健康に十分留意され、新しい年をお迎えいただきますようお祈り申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。

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 坂城町長 山村ひろし

坂城町消防団防災活動車入魂式ならびに贈呈式

 本日(12月11日)、坂城町役場前で、坂城町消防団防災活動車入魂式と贈呈式を行いました。

 この消防団防災活動車は公益財団法人日本消防協会から坂城町へ寄贈をいただいたものです。

 同協会では、火災等災害発生時の広報用あるいは資機材運搬用として毎年数多くの車両を各都道府県に寄贈しております。

 今回は、坂城町の松本消防団長が長野県消防協会副会長として活躍されておられることなどから、坂城町への寄贈が決まったものです。

 今後とも、坂城町の安心安全を守るため、同車両を有効に利用していきたいと思います。

                

左から:山村、松本消防団長

松本団長へ車両キーの贈呈

左から:宮 教育長、宮下副町長、鈴木消防副団長、松本消防団長、山村

                     

 坂城町長 山村ひろし

「国家経営の本質」(野中郁次郎先生他の新著)

 先月、六本木で開催された第7回TOPOS会議の際に、野中郁次郎先生からまだ発売前だった 「国家経営の本質」 という本をいただきました。

                    

(日本経済新聞出版社)

                       

 この本は、野中郁次郎(一橋大学名誉教授)、戸部良一(帝京大学教授)、寺本義也(ハリウッド大学教授)の共著ですが、「失敗の本質」、「戦略の本質」に続く姉妹編です。

 「政治の真のリーダーシップとは、明確な国家像を描き、その実現のための具体的政策を提示し、政策実施の基盤を構築して、その実施に支持者を巻き込み、人々を牽引してゆく力である。」

 本書は、1980年代を歴史的大転換期と位置づけ、同時期に国際的な観点で国家を運営した、サッチャー、レーガン、中曽根、コール、ゴルバチョフ、~小平といったリーダーたちを、「国家経営」という観点からとらえ、リーダーシップの本質を明らかにしています。

 6人の政治家が、危機をどのように逆手にとって再生に挑んだのか、あるいはなぜ改革に失敗してしまったのかに焦点を当てて、分析しています。

                  
 本書が書かれたきっかけは、東日本大震災の際に、日本の政治家のリスク管理力の欠如、リーダーシップの不在に危機感を抱き、『失敗の本質』『戦略の本質』の主要メンバーが再結集し、既刊の2冊では明らかにできなかった国家の指導者に必要とされる洞察力とは何かを追及しています。

                   

 この政治家6人に共通しているのは、全員が、野中先生の言われる「共通善」を持ち、しっかりとした歴史認識を持ち、理想主義的なプラグマティズムを持っていることです。

 ところが、昨今の現実で、マス・デモクラシーにおいては、多くの人は、リーダーの歴史的構想力などには無頓着で、リーダーが掲げる「共通善」にも関心を寄せず、その実践的行動を吟味することもなく、目先の利害を言い立てる政治家にしか関心を持たないと指摘しています。

 現在、日本では正に年末総選挙一色に染まっています。 本来は、このような観点からの政策論議が最も求められているのですが、残念ながら、選挙目的の近視眼的な論争に終始しているように思えます。

 いずれにしましても、本著は3名の著者が温めてきた戦略論の集大成であります。

 また、野中先生が今年春にアイゼンハワーを取り上げ、出版された 「史上最大の決断」 に続く素晴らしい名著です。

 多くの方に読まれることを希望します。

            

左:野中郁次郎先生

                

 坂城町長 山村ひろし

坂城駅前のイルミネーション点灯とコンサート

昨日(12月8日)、坂城町前商店街 「にぎわい坂城」 の皆さんによるイルミネーションの点灯式と、駅隣接地に設置されている 169系車両を使ったコンサートが坂城中学校吹奏楽部の皆さんにより開催されました。

            

寒い中多くの方が来られました

               

169系電車の中も満員でした

 

 以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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坂城駅前イルミネーション点灯&169ミニコンサート

イルミネーション

  12月8日(月)、坂城駅前でイルミネーションの点灯式と、169系電車で坂城中学校吹奏楽部によるミニコンサートが開催されました。

  坂城駅前のイルミネーションは、坂城駅前商店街にぎわい坂城の皆さんが平成23年から取り組んでいるもので、長野県信用組合坂城支店様のご協力により、同支店駐車場の壁と、駅前の樫の木をLEDのイルミネーションで装飾しました。今年は、169系電車もライトアップされています。イルミネーションはセンサー式で、日没から午後10時頃まで点灯し、来年1月末まで続けられる予定です。駅周辺へお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。

  また、ミニコンサートでは、「Take the”169”Train ~ライトアップされた冬の169列車でミニコンサート~」と題して、坂城中学校吹奏楽部の皆さんが、『44の小品(木管三重奏)』『コッツウォルズの風景(金管五重奏)』を演奏してくださいました。

  生徒たちは、慣れない電車内での演奏となりましたが、日頃の練習の成果を発揮され、とても素晴らしい演奏を披露していただきました。約50名の方が訪れ満員となった車内に、クラシック音楽が初めて響き渡りました。

ミニコンサート 

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 坂城町長 山村ひろし

赤松の植樹

 本日(12月7日)、上平区で第12回区民祭りが開催されましたが、このお祭りの一環として、自在山で子供たちが参加する赤松の植樹祭が行われました。

 雪のちらつく寒い中でしたが、元気いっぱいの子供たち10名ほどで、保護者の皆さんと一緒に植樹を行いました。(保護者も入れ、総勢30名で赤松の苗30株を植えました)

            

植樹のやり方について説明を受ける

              

早速、植樹を行う

             

昨年、10月に植えた赤松もこんなに立派に育っています。(130センチほどに)

           

記名札の横の松も1メートル以上に育っています。

             

嬉しいことに、自然に生えた「実生(みしょう)の松」もあちこちに見受けられました。

              

 昨年から始めた赤松の植樹は今回で4回目となりました。

 自在山地元の上平区の皆さんのボランティア事業ですが、あと10年、20年先には隆々とした赤松が復活していることと思います。

                     

 坂城町では松くい虫防除のための総合的な対策を進めています。  

 松くいに侵された松の系統的な伐倒処理、樹幹注入(松への薬剤の注入)などに加え、今年も6月17日(火)に健康被害に最大の注意を払い有人ヘリによる空中散布を行いました。(苅屋原地区、上平地区)

 また、さらに、苅屋原地区のご要望により有人ヘリで処置できない地域につきまして、初めて無人ヘリによる空中散布を行いました。(6月17日と7月15日)  

                                           

 「前人木を植え、後人涼を楽しむ」という言葉があります。

 後世の人たちに立派な松林を残すのは私たちの義務だと思います。

                 

 坂城町長 山村ひろし

坂城の100人 第43回目は西澤仁兵衛

 坂城の百人、第43回目は前回に続き、坂城町の寺子屋の師匠として多くの弟子を育てた、西澤仁兵衛(にへい)(1808~1882)について記述します。

 内容については、坂城町の寺子屋について精力的に調査、研究を進められておられる、前坂城町図書館長の大橋昌人先生にご提供いただきました。代表的な寺子屋の師匠5名を選んで掲載しています。

 

坂城町の寺子屋師匠(2)  西澤(にしざわ)()兵衛(へえ)鼠宿村)>

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 西澤仁兵衛の筆塚は、鼠宿の最南端、上田から来ると国道一八号線右側に整備された旧道の中程近くに建つ。中之条石で造られているためか、一部が剥落している。

         

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 寺子屋師匠の西澤仁兵衛と筆塚については、西澤卓郎氏が『さかき』創刊号(さかき歴史同好会刊)に「筆塚考」を書いているので、それらを参考にする。>

 西澤家は仁兵衛を称する者が多く、幕末には三代続き、寺子屋師匠をしたのは二代目仁兵衛昭敬である。仁兵衛昭敬は、文化五年(一八〇八)に仁兵衛昭方の嫡子に生まれる。幼名は圭蔵、成人して牧太、嘉永元年(一八四八)九月、家督を相続して仁兵衛昭敬と改名する。>

 仁兵衛は、幼少の頃より学問を好み、和漢の学に深く、書にも優れ、多くの門弟に読み書きを教えた。また、学問を通じて佐久間象山とも交遊があり、象山もよく仁兵衛宅を訪れたと伝える。>

弘化四年(一八四七)十月、上五明村の者たちが収穫した薩摩芋を上田へ持っていこうとしたところ、下塩尻村中島の者たちに差し留められ、更に用水揚口を切り落とされる事件へと発展してしまった。この時、仁兵衛昭敬は、父の仁兵衛昭方に代わり江戸へ出府したり、松代藩役所へ出向いたりして解決に尽力している。文久三年(一八六三)十二月、松代藩から「奇特之体これ有に付」として籾一五俵が下賜されている。>

 仁兵衛昭敬は、明治十五年(一八八二)七月十八日に亡くなる。筆塚は明治二十年十一月、幕末・明治に活躍した山岡鉄太郎(鉄舟)の書による。

              

坂城町長 山村ひろし