昨日(10月24日)、坂城町文化センターで坂城町名誉町民称号贈呈式・令和2年度坂城町表彰式が執り行われました。
坂城町名誉町民にはデイリーフーズコーポレーション会長の 見澤正さんに称号が贈呈されました。
以下、名誉町民称号贈呈の式辞です。
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式 辞
本日ここに 見澤正様の坂城町名誉町民推戴に伴う名誉町民称号贈
呈式を挙行いたしましたところ、関係の皆様には、御臨席を賜り、厚く御
礼を申し上げます。
このたび、令和2年第3回坂城町議会定例会において、議員全員の御賛
同をいただき、 見澤正様に坂城町名誉町民の称号をお贈りすることにな
りました。
名誉町民は「本町の住民又は本町に縁の深い方で、学術、文化、産業、経済その他本町及び国家の繁栄進展に貢献し、その事績極めて顕著で、かつ、世の敬仰の的と仰がれる方」にお贈りいたすものであります。
御功績につきましては、御列席の皆様方には御高承のことと存じますが、
見澤様は、昭和10年2月6日、坂城町上平にお生まれになり、大学卒
業後食品加工メーカーに入社、そこで生産から経理、営業まで経験し、その後の経営の基礎と多くの人脈を築かれました。
昭和45年7月、35歳の時に 生まれ育った坂城町上平にデイリーフ
ーズ株式会社を設立され、それから現在までの約半世紀にわたり、果実加
工品の製造販売の第一線において食の安全と美味しさを求め続け、業界を牽引されてきました。
大量生産・大量消費の時代であった創業当時、食の安全よりも商品の
見栄えや長期保存が重視され、加工食品にも多くの食品添加物が当たり前
のように使われていた時代においても、「安心」・「安全」・「健康」を第一
とし、良質な原材料と徹底した品質管理にこだわられ、それにより経営的
に苦しい時期もあったとお聞きをしております。
しかし、時代が健康志向へと移るにつれ、決してぶれることのなかった
その信念が、次第に実を結び、こだわり続けてきた製品が、消費者の皆さ
んに今日まで選ばれ続けていることに対して、大変敬意を表するところで
あります。
さらに、食材自体を自己発熱させる「ジュール加熱殺菌システム」など
独自の技術開発にも勤しみ、それらの技術を使った業界初となる「発酵ジャム」を商品化されました。
そして、今日でも食材を生かしたより付加
価値の高い製品づくりを常に求め続けておられます。こうした探求心や類まれな経営センスとリーダーシップにより、上平の地でスタートさせ
た会社を、今や全国に拡大させ、海外にも多くの工場を置きグローバルに活躍されているところであります。
また、町内工場が現在、製造部門の主力として稼働する中で、町民をは
じめ、近隣からも多くの住民を従業員として雇用され、地域の雇用の安定
と労働力の確保に御貢献いただいていることは極めて顕著であり、町の誇りとして敬愛申し上げる次第でございます。
一方で、町政に対しましては、永年にわたり 多額の私財を御寄附いた
だいているところであります。
デイリーフーズコーポレーションの経営理
念とされている「健康・創造・自助・奉仕」のうち
、「奉仕」の心を坂城町
に過分に賜る中で、まちづくりや産業、教育文化の振興など、当町の発展
に寄与されていることに対しまして、大変感謝申し上げるところでござい
ます。
結びに、今日までの御労苦、御活躍に心から敬意を申し上げるとともに、
今後も町発展のために御指導お力添えをお願い申し上げ、贈呈式の式辞とさせていただきます。
令和二年十月二十四日
坂城町長 山村 弘
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以下、坂城町名誉町民称号贈呈式・令和2年度坂城町表彰式の様子は以下の坂城町ニュースのサイトよりご覧ください。
▼写真1枚目左から2人目が 見澤正さん、2枚目は功労者等表彰された皆さん
坂城町長 山村ひろし