坂城町 令和6年3大ニュース(信濃毎日新聞による)と仕事納め

 昨日(12月30日)、信濃毎日新聞による、恒例の「市町村別3大ニュース」が発表されました。

 坂城町とすれば、どんなニュースが3大ニュースに選ばれるか気になるところですがその結果は以下の通りでした。

坂城町3大ニュース(信濃毎日新聞による)

1.ポーランドのツェレスティヌフ郡と協定締結

2.町体育館が「日本のモダン建築290選に」

3.県道坂城インター線の延伸工事完了

 以上はいずれも坂城町にとって重要な事業であり、これらが選ばれたことを大変嬉しく思います。

なお、各々の内容については、以下をご覧ください。

1.について:https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/archives/8448

2.について: https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/archives/8065

3.について:https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/archives/7317

 また、先日(12月27日)、坂城町役場で恒例の年末仕事納めを行いました。

 最近では、仕事納めの式を行わない自治体も増えてきましたが、職員数約140名の坂城町では、業務上、差し障りのない範囲で、職員が集合し、今年一年間の業務を思い起こし皆で体験した事項を共通で認識することは大変重要だと思っています。

 以下、仕事納めの様子もご覧ください。

坂城町長 山村ひろし

坂城町商工会青年部の皆さんから今年も「だるま」さんをいただきました

 先日(12月24日)、坂城町商工会青年部の皆さんから、今年も大きな、「だるま」さんをいただきました。

 この「だるま」さんに書かれているように、来年こそ、「町内安全」、「無病息災」であってほしいと思います。

 今年も年末年始の年越しで、坂城神社境内で盛大にチャリティー「だるま市」が開催されます。 大繁盛されることをお祈りします。

▼写真左から:委員長 竹内春樹さん(さかき整骨院)、山村、筆頭副部長 小山貴司さん(小山建築)、副委員長 柳沢佳樹さん(柳屋商事)

坂城町長 山村ひろし

坂城町 保護司の宮入さんと島田さんが表彰されました

 保護司として保護観察や犯罪予防活動などの更生保護活動に長年尽力されている功績がたたえられ、宮入正男さんが長野県知事から、島田秀一さんが関東地方保護司連盟会長から表彰されました。

 宮入さんは平成23年から、島田さんは平成30年から保護司として活動されています。おふたりを含め、坂城町には7名の保護司がおり、7月に坂城駅とテクノさかき駅で、坂城町保護司会、坂城町更生保護女性会、坂城町青少年を育む町民会議、町、町教育委員会の関係機関が合同でリーフレット等を配布して犯罪予防啓発を行ったり、10月に福祉施設で社会貢献活動を実施するなど、広く活動しています。

 保護司とは、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。法に基づき法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員ですが、無報酬で、おもに次のような活動を行っています。

 保護観察 

犯罪や非行をした人に対して、更生を図るための約束ごと(遵守事項)を守るよう指導するとともに、生活上の助言や就労の援助などを行い、その立ち直りを助けるものです。

 生活環境の調整

少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう、釈放後の帰住先の調査、引受人との話し合い、就職の確保などを行い必要な受入態勢を整えるものです。

 犯罪予防活動

犯罪や非行をした人の改善更生について地域社会の理解を求めるとともに、犯罪や非行を未然に防ぐために、毎年7月の“社会を明るくする運動”強調月間などの機会を通じて、「講演会」、「住民集会」、「学校との連携事業」などの犯罪予防活動を促進しています。

 これらの活動は、地域の中で行われることから、犯罪や非行をした人を取り巻く地域社会の事情をよく理解した上で行っていくことが大切であるため、民間人としての柔軟性と地域の実情に通じている民間のボランティアである保護司が、保護観察官と協働して更生保護活動の一翼を担っています。

▼(左から)宮入さん、山村町長、島田さん

坂城町長 山村ひろし

坂城駅前イルミネーション点灯と169系電車ライトアップ

昨日(12月17日)から、坂城駅前のイルミネーションが点灯し、あわせて坂城駅前多目的広場に静態保存されている169系電車もライトアップが始まりました。

 駅前のイルミネーションは、今年も長野県信用組合坂城支店様のご協力により、 ㈱まちづくり坂城の皆さんが坂城駅を出て正面にある同支店駐車場の壁をLED電球で装飾しました。

 駅周辺へお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

坂城町長 山村ひろし

令和6年 第4回坂城町議会定例会 閉会あいさつ

 本日(12月13日)、令和6年第4回坂城町議会定例会が閉会となりました。 以下、閉会のあいさつを掲載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・

 令和6年 第4回 坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 12月2日に開会されました本定例会は、本日までの12日間ご審議をいただきました。提案をいたしました、専決報告、条例の制定 及び 一部改正、町道路線の変更、一般会計 及び 特別会計補正予算と、全ての議案につきまして原案どおりご決定を賜り、誠にありがとうございました。

 さて、12月も半ばとなり、年末に向け 何かと慌しい季節であります。

 今年も、「まちづくり坂城」の皆さんにより、来週17日に 冬の坂城駅前を鮮やかに飾るイルミネーションの点灯式が行われる予定で、それに合わせて、駅前多目的広場の169系電車のライトアップも行います。イルミネーション 及び ライトアップは、2月初旬まで行われる予定ですので、坂城駅前の冬の風物詩をお楽しみいただきたいと考えております。

 また、12月15日から31日までの17日間は、警察、防犯指導員、千曲交通安全協会、交通指導員などの皆様と連携し、防犯・交通安全の啓発を強化する 年末特別警戒 及び 交通安全運動 を実施いたします。

 併せて、12月28日から30日までの3日間は、町消防団による歳末特別警戒が行われます。寒さの厳しい夜間の警戒に対し、敬意と感謝を申し上げます。

 年末年始は、犯罪や交通事故が増加する時期でもありますので、町民の皆様におかれましては 一層のご注意をお願いしますとともに、大切な生命、財産を守るため、火の取り扱いには十分注意されますよう重ねてお願い申し上げます。

 次に、現在、役場前面町道の 歩道の整備を行っております 64号橋 道路改良工事 及び 役場前庭の改修工事につきましては、年明けの早い時期の完了を目指して 進めており、完了次第、旧橋の撤去工事に着手する予定としております。

 また、昭和橋につきましては、10月1日から 車両通行止めの交通規制を行い、国道側1連目から3連目の上流部の主構(アーチ部)の修繕工事を実施しているところでありますが、工事は予定どおり 12月末の完了と 交通規制の解除 に向けて進めております。

 町民の皆様には長期間にわたり ご不便をおかけしておりますが、工事が完了するまでの間、ご理解とご協力をお願いいたします。

 次に、中学生、高校生の海外派遣事業につきましては、今年度も、中学生については、坂城中学校2年生8名 を対象として アメリカ合衆国カリフォルニア州へ、高校生については、町内在住 または 町内の高等学校に通う生徒8名 を対象として タイ国へ、いずれも3月下旬に実施をする予定としております。次代を担う若者にとって、有意義な体験の機会となることを期待しております。

 さて、インフルエンザが流行期に入り、一昨日、県からインフルエンザ注意報が発表されました。町では、来月末までインフルエンザ予防接種の補助を行っており、65歳以上の方は 1,000円の自己負担で接種ができるほか、中学生以下のお子さんは1回の接種につき 1,000円の助成をしております。年末年始をご家族全員が健康で過ごせるよう、早めに接種を受けていただきたいと思っております。

 さて、来年、令和7年の干支は、「乙巳(いつし きのと・み)」で、60種類ある十干・十二支の42番目にあたります。

 十干の「乙(きのと)」は、「芽吹いた草木が、伸び悩んで屈曲している状態」を表しており、また、「巳」は、「止(い)む」が語源とされ、「冬眠していた動物が新しい地上活動を始める」ことを言い、従来の因習的な生活に終わりを告げることを意味しています。

 過去の歴史においても、大化の改新の第一段階である「乙巳の変」や 日露戦争が決着するなど、「乙巳」の年は、「様々な抵抗勢力に対し、従来の関係にこだわらず、ケリをつける」年と言えます。

 ここ数年は、「大転換の時代」と言われるような 様々な出来事が 世界中で起きておりますが、未だに解決が進まず 混迷は益々深まっています。来年は、こうした問題の解決に向けて、それぞれの立場で決然と 新たな取組を始めなければならないと思っているところであります。

 さて、町におきましては、これから来年度に向けての当初予算 編成作業が本格化してまいります。

 歳入につきましては、国の動向や社会情勢などを的確に捉える中で 町税や地方交付税などを見込むとともに、事業に応じた適切な財源の確保に努めてまいりたいと考えております。

 こうした中、所得税の非課税枠である いわゆる「年収103万円の壁」について、一昨日、自民、公明、国民民主 3党の幹事長は、「178万円を目指して来年から引き上げる」ことで合意しました。具体的な上げ幅などにつきましては、今後の税制改正において議論されるものと思いますが、住民税に関する扱いについては不透明な状況であります。非課税枠の引き上げは、働き方の抑制や人手不足の解消につながる反面、行政サービスの根幹となる 地方税収や地方交付税 などへの影響が懸念されるところでありますので、国においては、地方の声にも十分耳を傾け、様々な観点から丁寧な議論をしていただきたい と考えているところであります。

 一方、歳出につきましては、さらなる事務事業の効率化を図り、限られた財源の中で、「SDGsの達成」と「デジタル変革への取り組み」を意識しながら、町民の皆さんの 多様な行政ニーズへの対応を図ってまいりたい と考えております。また、令和7年度は 町にとりましても、第6次長期総合計画の 前期5か年が終了する 節目の年でもあります。後期5か年に向け、町民の皆様に幸せを実感していただける「ウェル・ビーイング」のまちづくりに向けた 諸施策を展開できますよう、議会の皆様とともに 取り組んでまいりたいと考えております。

 さて、新春1月は、元旦に1年間の健康を願う 元旦マラソン大会の実施をスタートとして、4日には新春賀詞交歓会、5日には5年振りに席書大会を実施し、7日にかけて作品を展示する 書初展を行います。さらに、26日には 町消防団の出初式を挙行いたします。

 また、坂城テクノセンターで鋭意進められております 建物のNearly ZEB化 改修工事につきましては、来年1月末に完了の予定とお聞きしているところであり、2月4日の新春経済講演会では、工事の完了に合わせ、次世代のクリーンエネルギーとして 水から水素を製造する 光触媒分野の第一人者であり、ノーベル賞受賞にも期待が集まる、東京大学 特別教授で 信州大学 特別特任教授の 堂免一成(どうめん かずなり)先生 を講師にお招きしての特別講演が予定されるなど、新年も盛り沢山のイベントが計画されております。

 議員各位におかれましては健康に十分留意され、新しい年をお迎えいただきますようお祈り申し上げますとともに、来年が、輝く未来を奏でる1年になることを願い、閉会のあいさつとさせていただきます。

 ・・・・・・・・・・・

坂城町長 山村ひろし

坂城町 令和6年「年末の全国交通安全運動」

 本日(12月13日)、「年末の全国交通安全運動」 の一環として、朝7時から田町交差点で恒例の交通安全指導を行いました。

 大変寒い中、早朝から大勢の皆さんにご協力いただき感謝です。
 
 交通指導所の開設に当たっては、千曲警察署、坂城町交通指導員、千曲交通安全協会、坂城町交通指導員、ヤングドライバークラブ((株)竹内製作所、(株)都筑製作所、日精樹脂工業(株)、カヤバ(株)、宮後工業(株)、坂城町役場の皆様さま約40名のご協力を得ました。
 
 年末を迎え、宴席が催されるなど、お酒を伴う機会が増え、何かとあわただしい毎日を送られているところではありますが、「信濃路は みんなの笑顔 つなぐ道」をスローガンのもと、年末の交通安全運動を盛り上げ、交通事故のないまちづくりと、「チャレンジSAKAKI well being」につなげてまいりたいと思います。
 

 「死亡事故0日」は連続2,418日です。 

 なお、「死亡事故0日」の地区別状況は以下の通りです。
 
 中之条地区 2,418日(平成30年5月2日~)
 南条地区  3,700日(平成26年10月28日~)
 坂城地区  5,197日(平成22年9月22日~)
 村上地区  8,076日(平成14年11月4日~)

 なんと村上地区は、22年以上、交通事故死亡者ゼロを続けています。 素晴らしいですね。

 なお、坂城町での交通人身事故の発生状況は以下の通りで前年より大幅に事故件数が減少しています。 皆様のご尽力に感謝申し上げます。(1月1日~12月11日のデータ)

 事故件数:30件(前年に比べ12件減)

 死  者: 0件(前年同様)

 傷  者:38人(前年に比べ16人減)

 今後とも皆様方のご協力を得て、交通の安全、安心を進めて行きたいと思っております。

  以下の写真、村澤健一千曲警察署長、古沢好一千曲安全協会坂城支部長、小林博千曲警察署交通課長からご挨拶をいただきました。

坂城町長 山村 ひろし

坂城町 都筑製作所さん 超小型EVクロスケ 説明・試乗会

 本日(12月12日)、坂城町文化センターで「超小型EVクロスケ 説明・試乗会」が行われました。(公財さかきテクノセンター・さかき産学官連携研究会 主催)

 大勢の方が参加されました。

 都筑製作所さんなど県内外の4社でつくる技術研究組合(現:nicomobi)で開発を進めてきた超小型EV「クロスケ」の試作車のご披露です。

 1人乗りで90キロまでの荷物を積載できる。バイクと軽バンの中間に位置し、地域の配達拠点と最終配送先までの「ラストワンマイル」や移動販売などでの活用を想定している車です。

 都筑製作所さんは、ガソリン車向けの足回り部品などが主力ですが、EVシフトで搭載部品の減少が見込まれることや、自社の開発力を高める目的で組合に加わったそうです。

 このプロジェクトでは、サスペンション機構を担当されています。

 量産は2027年ころまでを目指すそうです。価格は150万円以内を目指すそうです。

以下、ご挨拶される都築製作所栗田有樹社長。次の写真はnicomobi(株)取締役竹村洋之さん。わたくしも試乗させていただきました。なかなか快適です。

坂城町長 山村ひろし

 

坂城町 人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~  と 「泥かぶら」の上演

 12月7日(土)、文化センターで「人権を尊重し豊かな福祉を育む町民集会~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~」を開催しました。
 この集会は、一人ひとりが、共に認め合い支え合う人権感覚を養うとともに、福祉への理解を深め明るく住みよい人権・共生のまちづくりの実現を目指して毎年開催しています。

 集会では、はじめに、村上小学校4年生による人権の花運動の活動について手話と字幕つきで発表されました。

 贈呈式で5種類の花の種とプランターをもらったこと、その種をグループごと友だちと協力してポットに植え、水やりをして大切に育てたこと、そして、成長した花々を近所の障がい者支援施設の方々と一緒にプランターに植え替えして交流を深めたこと、終業式の日に、みんなで育てた5種類の花と手紙を障がい者施設の方々に渡したことを各グループが順番に発表し、この活動を通して、「人への思いやる気持ちがわかった」と感想を述べていました。
 続いて行われた記念公演でも手話と字幕つきで、劇団新制作座の「泥かぶら」が上演され、村上小学校の児童も共演しました。

 物語は、醜い顔をしているため、「泥かぶら(泥まみれの大根)」とあだ名をつけられた女の子が、村のみんなに馬鹿にされ気持ちが荒んでいる日々を送る中、ひとりの旅の老法師と出会い、前向きに生きていくための3つの教えを授かり成長していくお話です。

 最初は、教えの意味が分からず、もんもんとした日々を過ごしていた「泥かぶら」ですが、ある日、意図せず助けた農夫から感謝の言葉をかけられたことをきっかけに、だんだんと自分の可能性や信じる力を育み、まわりの人や友情の大切さを知り、人の気持ちを思いやり、共感できる前向きな気持ちに変わっていくことで自然と周りの人々からも愛されるようになっていきます。

 第2幕で出演した児童は出演終了後、「セリフとか練習はいっぱいした。本番は緊張したけど、舞台に上がる前に劇団の人から優しく『大丈夫』と声を掛けてもらったので頑張れた。楽しかった。」と感想を話していました。

 演劇の休憩時間には、ロビーで福祉事業所による物販も行われ、多くの人が購入していました。

 小さな子どもから高齢者までの多くの皆さんが参加した集会は、小学生の学習発表や「泥かぶら」を通して、参加者それぞれが感じ、考える機会となりました。

以下、一枚目「泥かぶら」公演後、出演者と。中央:新制作座理事長で次郎兵衛役の眞山蘭里さん。その右の「泥かぶら」役主演の齊藤舞夕さんと。2枚目は坂城町の「湯さん館」で打ち上げの後、皆さんと。以下、イベントの様子です。

坂城町長 山村ひろし

MozART Group コンサート

 先日(12月1日)、長野市のホクト文化ホールでポーランド発のコメディ&クラシック・エンターテインメント弦楽四重奏楽団、「MozART group(モーツアルト・グループ)」のコンサートを聴きました。

 今年は10月にポーランドのツエレスティヌフ郡と「フレンドシップ協定」を締結したこともあり、彼らの演奏を聴くのを楽しみにしておりましたhttps://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/archives/8448

 しっかりした演奏技術を持ちながら、徹底したコメディ・エンターテナメントで約1時間半の熱演で満員の観客も大満足の様子でした。

 演奏終了後、発売されたDVDに全員のサインを貰い記念撮影をさせていただきました。  先日、ポーランドに一緒に行かれた坂城町国際交流協会の安島会長さんにも加わっていただきました。

 会話は、英語とポーランド語、「ジェン・ドブリ(今日は!)」、「ジェンクイエン(ありがとう!)」の会話でしたが大変喜ばれました。

以下、MozART groupの演奏 Youtubeより

https://www.youtube.com/watch?v=vXuUPcfloQs

坂城町長 山村ひろし

令和6年 第4回 坂城町議会定例会 招集あいさつ

 本日(12月2日)、令和6年第4回坂城町議会定例会が開会しました。以下に、招集のあいさつを掲載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・

 本日ここに、令和6年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様のご出席をいただき開会できますことに心から感謝を申し上げます。

 さて、10月下旬から11月上旬にかけ、日本とアメリカでは、それぞれの国のかじ取りを決める重要な選挙が行われました。

 まず、10月27日に行われました衆議院議員総選挙では、与党が選挙前の279議席から215議席へと大きく議席を減らし、小選挙区と比例代表を合わせた過半数の233議席を下回る結果となりました。与党が過半数を割り込むのは政権交代のあった2009年以来とのことであります。選挙後の11月11日に召集された特別国会では、石破総理が再度、内閣総理大臣に指名され、第2次石破内閣が発足したところでありますが、衆議院で与野党の勢力が逆転する中、今後の政権運営が注目されるところであります。

 また、11月5日に行われましたアメリカ大統領選挙では、アメリカ・ファーストを掲げる共和党のトランプ前大統領が民主党のハリス副大統領に勝利し、再び大統領の座に就くこととなり、アメリカの株式市場ではトランプ相場が席巻するなど、早速その影響力の大きさを示しているところであります。加えて、トランプ氏は輸入品への関税強化など保護主義的な政策に言及している他、地球温暖化対策やロシア、ウクライナへの対応など、今後の動向について十分に注視していく必要があると考えているところであります。

 このように、国内外の情勢が大きく変化する中ではありますが、人口減少 や 少子高齢化対策、物価高騰 や 頻発する災害への対応など、我が国が対応すべき喫緊の課題は変わるわけではありません。国におきましては現下の状況を踏まえた適切な政策の実行を期待するところでありますが、町としましても引き続き、国や県とも連携を図る中で、山積する課題への対応を着実に進めてまいりたいと考えているところであります。

 一方、こうした政治情勢の変化が経済にどのような影響を及ぼすかは不透明な状況でありますが、日本総研などによりますと、アメリカでは、7~9月期の個人消費が前期比年率プラス3.7%と堅調ではあるものの、物価高や高金利の影響で低所得者層の消費が弱まるとされております。更に、トランプ次期大統領が対中関税を引き上げた場合は物価上昇による個人消費の下押しにつながり、報復関税などの対抗措置があれば対中輸出の減少で景気が下押しされる恐れもあり、景気の振れ幅が大きい不安定な状況になると見込んでおります。

 また、ヨーロッパにおきましては、ユーロ圏、英国とも実質GDP成長率はプラス成長を維持しており、個人消費の増加とともに景気は緩やかに回復する見通しとなっております。一方、トランプ次期大統領が掲げる関税賦課等の公約が実現すれば、欧州経済に大きな影響を与えるとともに、NATO加盟国への防衛費負担の拡大も求めており、各国は更なる支出増を余儀なくされる可能性もあるとしております。

 一方、中国におきましては、国内の不動産投資やインフラ投資が伸び悩み、個人消費も力強さを欠いていることで、景気は引き続き弱い動きとなっており、企業の景況感も悪化方向との分析であります。輸出についても、先行きは減速が予測され、外資企業の対中投資は引き続き減少する見込みとされております。

 次に、国内の状況でありますが、内閣府による11月の「月例経済報告」では、「景気は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している。」としており、先行きについては、「雇用・所得環境の改善等で、緩やかな回復の継続が期待される一方、欧米の高金利水準や中国の不動産市場の停滞など、海外景気の下振れが 景気の下押しリスクとなっている他、物価上昇やアメリカの今後の政策動向、中東情勢、金融資本市場の変動等に十分注意する必要がある。」としております。

 また、日銀松本支店が11月に発表した「長野県の金融経済動向」によりますと、設備投資は堅調に推移し、個人消費は緩やかに増加している一方、住宅投資と公共投資については横ばい圏内の動きとしており、総論として「長野県経済は、持ち直している。」としております。

 当町におきましては、10月に実施いたしました町内の主な製造業20社の7~9月期 経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前の比較でプラスとした企業が5社から8社に増加しております。一方、売上げにつきましては、プラスとした企業は8社から7社に減少したものの、3か月後の生産量、売上げにつきましては、いずれも上昇が見込まれており、内閣府の報告にあるように、回復基調にあることが伺えるところであります。

 また、来春(令和7年4月)の雇用につきましては、12社が増員予定で、5社が減員分の補充等を予定するなど、全体では101人の増員予定となっております。国内外の政治情勢が変化を迎える中、町内企業の皆様には、経済動向に注意を払いつつ、更なる事業の拡大と発展に期待するところであります。

 さて、町の第6次長期総合計画に定める主要施策を具体的に推進するため、去る11月19日、実施計画策定懇話会を開催し、令和7年度から9年度までの事務事業を取りまとめた実施計画案について、町内外の様々な分野の皆様からご意見をいただいたところであります。実施計画案につきましては、今後の予算編成作業において更に精査をし、町の財政状況や予算との整合を図る中で、年度末の計画策定に向け進めてまいります。

 また、町人口ビジョンに掲げる人口の将来展望を実現するための「第2期 坂城町まち・ひと・しごと 創生総合戦略」に基づく令和5年度事業につきましては、9月下旬から10月下旬にかけて、外部委員による検証委員会において検証をいただき、概ね一定以上の事業効果が認められるとの評価をいただきました。評価結果につきましては、年内に町ホームページで公表してまいりたいと考えております。

 こうした中、町の大きな取組の一つであります、新複合施設建設事業につきましては、基本設計のプロポーザル案に基づき、10月から11月にかけ、建設委員さんにもご参加いただく中で、各分野の施設利用者や担当職員を対象としたワークショップを行い、部屋の間取りや配置、施設利用上の課題や必要設備などについて意見交換を進めてまいりました。今月予定しております建設委員会では、これらの意見集約と、図面や模型による視覚的な要素も加え、基本設計の素案としてイメージを共有してまいりたいと考えております。

 次に、町のDX推進に向けた取組といたしまして、今年度進めております国の「デジタル田園都市 国家構想交付金」を活用した3事業のうち、「公共施設予約システム」及び「書かない窓口」につきましては、既にサービスを開始し、町民の皆さんにご利用をいただいているところであります。今後、利用者のご意見も伺い、更なるサービスの向上に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

 また、「観光・文化デジタル化事業」につきましては、来年1月の運用開始に向け準備を進めいているところであり、この事業が町の観光・文化の振興と賑わいの創出に繋がるよう、開始にあたりましては、広報や町ホームページ等を通じ広くお知らせしてまいりたいと考えております。

 この他、9月定例会以降の主な事業の進捗状況等について申し上げます。

 コロナ禍以前から計画をしておりました、町とポーランドツェレスティヌフ郡とのフレンドシップ協定につきしては、双方の国際交流協会を加えた4者協定として、10月9日から14日の日程で、町 及び 町議会 並びに 町国際交流協会の代表者が現地を訪問し、在ポーランド日本国大使館において、「フレンドシップ協定に関する合意書」に調印を行ってまいりました。この協定は、お互いの文化、経済、教育をはじめとする様々な分野での交流の第一歩であります。先月21日には、ポーランド訪問の報告会を開催し、訪問時の様子とともに、これまでの交流の経過などについても、情報の共有を行ったところであります。今後におきましても、交流を通じて 更なる相互発展と友好関係を築けるよう 取り組んでまいりたいと考えております。

 さて、令和4年度から見直し作業を進めておりました「農業振興地域整備計画」につきましては、先般、県との事前協議が整ったことから、現在、計画案の公告・縦覧を行っており、今後、県との本協議を経て、年度内に計画策定の予定としております。

 また、水道事業の広域化につきましては、本年4月に設置された「上田長野地域 水道事業 広域化協議会」において、水道事業の現状や課題の分析に加え、広域化による様々な観点での事業効果を研究し、「上田長野地域 水道事業広域化 基本計画」の素案を取りまとめたところであります。今後、町民の皆様からご意見などを伺いながら基本計画の策定に向けて 協議を進めてまいります。

 次に、国道18号バイパスの整備促進についてでありますが、10月4日に、滝沢議長さんとともに、千曲、長野、上田の3市と合同で「新国道 上田篠ノ井間 建設促進期成同盟会」として、県選出の国会議員 及び 国土交通省、財務省に対し、上田篠ノ井バイパスの早期完成に向けた要望を行ってまいりました。地域住民の皆さんの思いを繋ぐ国道バイパスの早期整備に向け、引き続き機会を捉え要望をしてまいりたいと考えております。

 続きまして、葛尾組合の新リサイクルセンター建設事業の状況でありますが、10月には、大型クレーンにより煙突上部の解体が完了し、現在はピットの壁や 焼却炉の一部など、内部の解体を進めているところであります。引き続き、葛尾組合 及び 千曲市と連携を図りながら、新施設の建設を着実に進めるとともに、適正なごみ処理システム 及び リサイクルシステムの構築を図ってまいります。

 一方、葬祭施設におきましては、本日よりWEB予約システムの稼働を開始し、24時間を通じ 施設の空き状況の確認や 予約を受けられる体制となり、利便性の向上と事務の省力化につなげてまいりたいと考えているところであります。

 また、本日より、医療機関の受診などに必要となります健康保険証が、マイナ保険証を基本とした体制に移行いたします。国民健康保険及び 後期高齢者医療保険 の保険証は、有効期限の来年の7月末までご使用いただけますが、万が一、期間内に保険証を紛失されても、引き続き医療が受けられるよう「資格確認書」を交付することとしているところであります。

 さて、猛烈な暑さが一段落した10月以降、町内でも様々なイベントが実施されました。

 10月5日は、鼠橋運動公園マレットゴルフ場で「秋のスポーツ大会」が行われました。町民運動会に代わる試みとして初めて実施した大会には、28チーム109名の町民の皆さんが参加され、マレットゴルフを楽しみながら、交流や親睦を深めていただけたものと思っております。

 また、10月13日には、坂城駅前多目的広場を主会場に、恒例の「鉄道フェスタinさかき」が行われ、169系電車を開放しての記念撮影や 昔懐かしいボンネットバスでの町内周遊など、町内外から大勢の来場者で賑わい、町の魅力を町内外に発信する機会となったものと思っているところであります。

 また、10月26日には、東京 麹町において東京坂城会の総会が開催されました。坂城町にルーツを持つ皆様が、町を離れた後も、誇りを持って故郷・坂城を語っていただけるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

 さて、10月26日、27日の2日間にわたり開催されました「第52回文化祭」につきましては、耐震補強・大規模改修が完了した文化センターと町体育館の両施設と、文化の館を会場とする従来の形態に戻り、体育館では書道や写真など31団体、884作品が展示され、843名の皆さんが鑑賞された他、文化の館のお茶席には101名の方が来訪されました。また、2日目の芸能公演には21団体、270名の皆さんが出演され、日頃の練習の成果を存分に発揮されていました。

 また、文化祭の開祭式に先立ち、議員各位にもご列席いただく中で挙行いたしました「町表彰式」では、これまで長年にわたり、各分野において地方自治の振興と町の発展にご尽力いただいた皆様を表彰し、「功労表彰」を1名の方に、「功績表彰」を11名の方々に贈呈させていただきました。

 併せて、ものづくりの分野における優秀な技能者、新技術を創出された方々を表彰する「坂城WAZAパワーアップ事業表彰」として、「卓越技能者表彰」を2名の方に、「優秀技能者表彰」を1名の方に贈呈させていただいたところであります。

 受章された皆様のこれまでのご尽力に改めて感謝申し上げますとともに、町発展に向けて、今後も一層のご指導とお力添えをお願いするところであります。

 なお、10月25日には、長野経済研究所と信越放送が主催し、地域に根差した製造業を顕彰する「ものづくり大賞NAGANO」の表彰が行われ、公益財団法人 さかきテクノセンターが特別賞を受賞されました。同センターが設立以来、30年の長きにわたり継続してきた様々な企業支援の取組が評価されたものと伺っております。同センターでは現在、建物のNearly ZEB化の改修工事が進められており、ものづくりのまちのカーボンニュートラルのけん引役になることを期待するところであります。

 さて、郷土の勇将・村上義清公が没後450年を迎えたことから、その功績を再確認し、町の魅力の一つとして広く発信するため、文化祭に合わせて開催しました「信濃村上氏フォーラム~語り継ぐ村上義清~」には、町内外から約170名の皆様にご参加いただきました。長野県立大学の二本松(にほんまつ)泰子(やすこ)教授と 県立歴史館文化財指導主事の花岡(はなおか)康隆(やすたか)さんの講演に続き、県立歴史館特別館長の笹本(ささもと)正治(しょうじ)さんにコーディネーターをお務めいただいたパネルディスカッションでは、講演会講師のお二人に、葛尾城跡 保存会顧問の田原(たはら)茂樹(しげき)さんにも加わっていただき、様々な視点での意見が交わされ、参加された皆さんは熱心に耳を傾けておられました。

 また、11月7日には、文化センターにおいて「戦没者追悼式」を挙行いたしました。今年は、核兵器のない世界を実現するための努力が認められ、日本では50年ぶりの受賞となるノーベル平和賞に日本原水爆 被害者団体協議会が選ばれましたが、町でも、追悼式を通じ、不戦と平和への誓いを新たにしたところであります。

 次に、先月9日に文化センターにおいて開催されました「(ひと)(ひと)ふれあいさかき2024」では、「男女共同参画で高める地域防災力」をテーマとして、日本防災士会 長野県支部長の大久保(おおくぼ)隆志(たかし)さんを講師に、「能登半島地震から考える、私たちにできること~避難所の多様性・まちづくりへ向けて~」と題した講演が行われ、男女共同参画の視点で地域防災力をどう高めていくのか、大変有意義なお話をお聞かせいただきました。

 一方、同日に開催を予定しておりました「ねずみ大根まつり」につきましては、この夏の記録的な暑さや病害虫の影響による成育不良により、十分な収穫量が確保できないことから、昨年度に続き、やむなく中止としたところであります。来年度は是非開催できるよう、播種(はしゅ)の時期や病害虫対策などについて、県やJAなどの関係機関と研究してまいりたいと考えております。

 また、今月7日には、文化センターにおいて「人権を尊重し 豊かな福祉の心を育む 町民集会」を開催いたします。明後日からの人権週間に合わせた 啓発活動の一環として毎年開催しているもので、今年は村上小学校児童による人権学習の発表と、劇団 新制作座の皆さんによる舞台劇「泥かぶら」を、村上小学校4年生の児童も参加し、公演いただく予定となっております。大勢の皆様にご来場いただければと思っております。

 さて、12月に入り、本格的な冬の到来を迎えます。町では、凍結 や降雪時の主要道路の安全確保を図るため、融雪剤散布と除雪に係る委託契約に向け、町内建設業者等との事前協議を行ったところであります。特に、積雪が概ね10㎝以上となった場合につきましては、委託業者と連携を図り、迅速に除雪作業等を実施してまいりたいと考えております。

 続きまして、12月補正予算の主な内容について申し上げます。

 まず、歳入につきましては、土地や建物、株式等の譲渡に係る所得の増加が見込まれることから、個人町民税について1億3千万円を、また、一部企業の売り上げの増加や円安による影響等で企業業績が好調に推移したことなどで、増収が見込まれる法人町民税について2億円を、それぞれ増額計上したところであります。この他、障がい者への法定のサービス給付に係る負担金など、事業の執行状況に応じ国 及び 県の支出金などを増額するとともに、財政調整基金からの繰入金について減額いたしております。

 一方、歳出につきましては、令和5年度の精算額確定に伴う後期高齢者医療 給付費負担金や、事業の執行状況を踏まえて 障がい者の法定サービスとなる介護・訓練等給付費 及び 障がい児通所等給付費を増額している他、令和7年度の中学校教科書改訂に伴う教員用指導書等の購入費、個人住民税等に係る税償還金、自治体システムの標準化に伴う税及び健康保険、介護保険の帳票様式の変更に係る経費など、各種事業における所要の経費を計上いたしております。また、町民税の増額を受け、新複合施設の建設に備える 保健福祉等 複合施設整備基金 への積立金1億8千万円につきましても、計上いたしたところであります。

 以上、令和6年度の主な事業の進捗状況 及び 12月補正予算の主な内容について申し上げました。

 今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が3件、条例の制定が1件、一部改正が1件、町道路線の変更が1件、一般会計補正予算 及び 国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計 補正予算の 計10件でございます。

 よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げまして、招集のあいさつとさせていただきます。

・・・・・・・・・・・・・

坂城町長 山村ひろし