12月7日(土)、文化センターで「人権を尊重し豊かな福祉を育む町民集会~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~」を開催しました。
この集会は、一人ひとりが、共に認め合い支え合う人権感覚を養うとともに、福祉への理解を深め明るく住みよい人権・共生のまちづくりの実現を目指して毎年開催しています。
集会では、はじめに、村上小学校4年生による人権の花運動の活動について手話と字幕つきで発表されました。
贈呈式で5種類の花の種とプランターをもらったこと、その種をグループごと友だちと協力してポットに植え、水やりをして大切に育てたこと、そして、成長した花々を近所の障がい者支援施設の方々と一緒にプランターに植え替えして交流を深めたこと、終業式の日に、みんなで育てた5種類の花と手紙を障がい者施設の方々に渡したことを各グループが順番に発表し、この活動を通して、「人への思いやる気持ちがわかった」と感想を述べていました。
続いて行われた記念公演でも手話と字幕つきで、劇団新制作座の「泥かぶら」が上演され、村上小学校の児童も共演しました。
物語は、醜い顔をしているため、「泥かぶら(泥まみれの大根)」とあだ名をつけられた女の子が、村のみんなに馬鹿にされ気持ちが荒んでいる日々を送る中、ひとりの旅の老法師と出会い、前向きに生きていくための3つの教えを授かり成長していくお話です。
最初は、教えの意味が分からず、もんもんとした日々を過ごしていた「泥かぶら」ですが、ある日、意図せず助けた農夫から感謝の言葉をかけられたことをきっかけに、だんだんと自分の可能性や信じる力を育み、まわりの人や友情の大切さを知り、人の気持ちを思いやり、共感できる前向きな気持ちに変わっていくことで自然と周りの人々からも愛されるようになっていきます。
第2幕で出演した児童は出演終了後、「セリフとか練習はいっぱいした。本番は緊張したけど、舞台に上がる前に劇団の人から優しく『大丈夫』と声を掛けてもらったので頑張れた。楽しかった。」と感想を話していました。
演劇の休憩時間には、ロビーで福祉事業所による物販も行われ、多くの人が購入していました。
小さな子どもから高齢者までの多くの皆さんが参加した集会は、小学生の学習発表や「泥かぶら」を通して、参加者それぞれが感じ、考える機会となりました。
以下、一枚目「泥かぶら」公演後、出演者と。中央:新制作座理事長で次郎兵衛役の眞山蘭里さん。その右の「泥かぶら」役主演の齊藤舞夕さんと。2枚目は坂城町の「湯さん館」で打ち上げの後、皆さんと。以下、イベントの様子です。
坂城町長 山村ひろし