坂城町中小企業能力開発学院修了式

昨日(3月22日)、私が学院長をしている、坂城町中小企業能力開発学院の修了式がありました。

平成23年度のプログラムは、「新入社員研修会」「パソコン利用基礎」「初級簿記」「社会保険実務」「製造現場の基礎知識」「安全衛生セミナー」「コーチング実践セミナー」「経営革新塾」の8コースが実施され、114名の方々がコースを修了されました。

昨日はそのうち,約40名の方々が修了式並びに懇親会に出席されました。

修了者を代表して交和物産の小林友美さんが挨拶をされました。

左から:小林友美さん、山村

平成24年度も新たなプログラムを含め各種プログラムを実施します。 

お問い合わせは、坂城町中小企業能力開発学院(坂城町商工会 担当:宮坂)までご連絡下さい。(Tel:0268-82-3351)

坂城町長 山村ひろし

春日てる さん

昨日(3月21日)、びんぐし湯さん館利用者の春日てるさん(北日名)が、3月20日で100歳を迎えられました。

お祝いに湯さん館から観葉植物をプレゼントさせていただきました。

左から、春日てるさん、竹内支配人                  

春日さんは北日名にお住まいで、平成18年からほぼ毎日、町の循環バスを利用して湯さん館に通われています。

春日さんによりますと、長寿の秘訣は 「何でも(少しずつ)食べること」 と 「湯さん館に行くこと」  だそうです。 ありがたいことです。

春日さんとお友達

                                                       

いつまでも、お元気で湯さん館にお出で下さい。

                                              

(湯さん館ホームページ)

http://yusankan.co.jp/

                                        

坂城町長 山村ひろし

坂城ライオンズクラブから循環バスのベンチ寄贈

本日(3月22日)、坂城ライオンズクラブ(代表:大井宏子さん)から循環バスの停留所用ベンチ5脚の寄贈をうけました。

左から:大井宏子さん、山村、竹内克好さん

循環バスをご利用されておられる方々から停留所用のベンチを設置してもらえないかというお話がありました。 坂城ライオンズクラブの皆様にご相談したところ気持ちよく即決していただき、本日、ベンチ贈呈の目録をいただきました。

4月以降、ご要望の多いところから順次設置させていただきます。

ありがとうございました。

坂城町長 山村ひろし

平成24年度第1回坂城町議会定例会閉会

本日(3月21日)、3月1日より開会されておりました、平成24年度第1回坂城町議会定例会が閉会しました。

閉会にあたりご挨拶を申し上げました。

いずれ、坂城町議会から議事録が出されますが、速報としてお読みください。

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閉会あいさつ (平成24321日)

 
平成24年第1回坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
 3月1日に開会されました本定例会は、本日までの21日間の長きにわたりご審議をいただきました。 提案いたしました専決報告、規約の変更、条例の全部改正、一部改正、一般会計・特別会計24年度当初予算、さらに、追加議案でお願いいたしました人事案件、補正予算など、全ての議案に対して原案どおりご決定を賜り、ありがとうございました。
 特に、私が町長として初めての予算編成をした、「人がともに輝くものづくりのまち」を掲げた第5次長期総合計画や、「今日からスタート」をキーワードとした「チャレンジSAKAKI」を念頭に置いた予算をお認めいただきありがとうございました。新年度から新体制の下、職員と一丸となり、安心・安全のまちづくり、住民サービスの向上にむけて各種事業に取り組んで参ります。
 
さて、東日本大震災から1年が経過いたしました。 現在も仮設住宅などに避難生活をされている方、愛する故郷を離れなければならない方、さらに、いまだに多くの行方不明者の方がおられるなど、本当に心が痛みます。
 ところで、私たち坂城町とともに、一部事務組合「葛尾組合」を構成する千曲市の市議会が、先月29日、3月議会定例会の開会日に「東日本大震災に係る災害廃棄物の受入処理に関する決議」を採択したことを新聞報道で知りました。 事前に坂城町、坂城町議会には何の相談もない所において、決議をされたということに、いささか残念な気持ちを有しておりました。 また、一昨日の千曲市議会最終日の閉会の挨拶の中で、近藤市長が本件について、「がれき」の受け入れについて、坂城町と協議を重ねたいとおっしゃったとも伺いました。
 私は、昨年来、葛尾組合を管理する責任者として、施設の老朽化が進む中で、焼却炉のゴミ焼却能力が年々低下し、本来の処理能力である1日80トンが、22年度には、1日58トンまで低下する状況の中、これを改善するため23年度8千万円をかけて大改修を実施し、1日65トンまでは回復をさせることができました。
 しかし、施設全体の老朽化が確実に進行する中、長野広域連合の基本計画に基づく千曲市に建設予定の新施設が完成するまでは、葛尾組合において千曲市、坂城町分のゴミの処理を行っていかなければなりません。 現在のゴミ処理能力が限界に達している中、今以上のゴミ、ガレキを受け入れることは困難であり、長野広域連合が建設を予定している、千曲市のB焼却施設の建設が急務と考えます。
 野田首相は、「今、日本人の国民性が再び試されている」と言われておりますが、私は、ガレキ処理については、国が責任をもって処理すべきであり、地方に分散して処理すべきものとは思いません。
 国が、東北地方に仮設の焼却施設を建設し、放射能検査を確実に行い、放射能に汚染されたもの、そうでないものを選別しながらなるべく近いところで早急に処理すべきと考えます。
 千曲市の議会の方々の思いも、心情的には理解ができます。
しかしながら、どうしても、千曲市が被災地のガレキを受け入れ
られる場合には、放射能物質の基準値以内の安全が確保されたガレキとし、チップ化や、分別処理の徹底、また、葛尾組合への搬入基準の大きさに処理し、さらに、千曲市のゴミを減らすことなど、千曲市民の理解と同意が前提となります。安全なものでしたら焼却も可能かと考えられますが、被災地のガレキを受け入れる場合は、事前に輸送経路、ガレキの処理方法、焼却灰の処理等の諸条件を満たし、千曲市、坂城町の住民の不安も解消し住民のご理解を得ていただく必要があります。
 国、県、のみならず、自治体、国民の理解、そして、地元住民の同意が得られない限り前には進みません。
 私は、被災地のこと、被災された方々のことを片時も忘れたことがありません。被災地、被災された方々の復興支援は、ガレキの処理だけではないと考えます。 除染についてもまだまだ、5年、10年以上かかるでしょう。 自治体機能を保持し、個々の人生設計を考える上で誠に大きな、多くの取り組むべき課題があります。
坂城町は、幸い企業の町であり、働くところもあります。 坂城町として、独自の支援、例えば、雇用ならびに生活の支援などができればとも考えております。
 
 さて、4月6日から15日は、「春の全国交通安全運動」が、21日から30日には、「春の地域安全運動」が実施されます。町民の皆さんにおかれましては、暖かな春を迎え、何かと外出する機会が多くなる時期でもあります。交通事故や犯罪に遭わないよう、また、巻き込まれないよう、より一層のご注意をいただきますようお願いいたします。
 
また、4月22日の日曜日には、13回目を迎える「千曲川クリーンキャンペーン」を予定しております。貴重な水資源である千曲川の自然環境を守るため、大勢の町民の皆さんのご参加をお待ちしております。
4月2日には、各保育園の入園式、5日には、小中学校、坂城高校の入学式が行われます。 坂城町の未来を担う子供たちの晴れの姿をご覧いただくとともに、祝福をしていただければと思います。
 
 春は、三寒四温と言われておりますが、今年は特に寒い日が多くありました。暖かい春の日差しが待ち遠しく感じられます。
議員各位におかれましても、健康に留意され、新年度を迎えていただきたく、お願い申し上げ閉会のご挨拶とさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし
  

長野盆地ができるーそのとき縄文人はー(塚原弘昭先生の講義)

本日(3月20日)お誘いがあり、さらしなの里歴史資料館講演会に出席しました。

講義をしていただいたのは、昨年、「長野県の地震入門」を出版された、信州大学名誉教授で、更級の明徳寺ご住職でもある塚原弘昭先生です。

 会場の「さらしなの里歴史資料館」は満員の盛況で、私は別室のテレビモニターで講義を拝聴しました。

 長野盆地の歴史について「長野盆地西縁活断層帯」の状況を詳しくご説明頂きました。 

 活断層の活動により降下する盆地に繰り返し新たな遺跡が形成されることを大変分かりやすくご説明いただきました。

 千曲川流域に縄文人が生活をしていた5,000年前の遺跡は、現在までに5回ほどの大地震を経験し、5~10m沈降し千曲川の砂に埋まっているそうです。

                         

 

 右側:塚原弘昭先生

                      

 坂城町長 山村ひろし  

老子の続き(第39章)

さあ、老子の中で一番長い章の一つです。 お付き合いください。

昔之得一者。天得一以清、地得一以寧、神得一以靈、谷得一以盈、萬物得一以生、侯王得一以爲天下正。其致之一也。天無以清、將恐裂。地無以寧、將恐廢。神無以靈、將恐歇。谷無以盈、將恐竭。萬物無以生、將恐滅。侯王無以貴、將恐。故貴以賤爲本、必以下爲基。是以侯王自謂孤・寡・不轂。此非以賤爲本耶。非乎。故致數譽無譽。不欲琭琭如玉、落落如石。

                                          

 昔は之(これ)一(いつ)を得る者ありき。 天は一を得て以(も)って清く、地は一を得て以って寧(やす)く、神(しん)は一を得て以って靈に、谷は一を得て以って盈(み)ち、萬物は一を得て以って生き、侯王(こうわう)は一を得て以って天下の正(せい)を為(な)せ。其れ之を致せしものは一なり。 天以って清きこと無くんば、將(まさ)に恐らくは裂けんとす。 地以って寧(やす)きこと無くんば、將に恐らくは廢(くづ)れんとす。神(しん)以って霊なること無くんば、將に恐らくは歇(や)まんとす。 谷以って盈(み)つること無くんば、將に恐らくは竭(つ)きんとす。 萬物以て生くること無くんば、將に恐らくは滅びんとす。侯王以って貴高なること無くんば、將に恐らくは蹶(たふ)れんとす。 故に貴(き)は賤(せん)をもって本(もと)と為し、高きは必ず下(ひく)きを以って基(もとゐ)と為す。是を以って侯王自ら孤(こ)・寡(か)・不轂(ふこく)と謂(い)う。 これ賤(せん)を以て本と爲すに非(あら)ずや。 非(ひ)なるか。故に數譽(すうよ)を致せば譽(ほまれ)無し。 琭琭(ろくろく)として玉の如(ごと)くならんと欲せざれ。珞珞(らくらく)として石の如くあれ。

                        

 昔から「一(いつ)」、つまり根源的な「道」を体得したもののありようは次のようなものです。 まず、天は「一」を得ているからこそ清くいられ、地は「一」を得ているからこそ安定していることができ、神は「一」を得ているから霊妙を維持でき、谷は「一」を得ているからこそ満ちることができ、万物は「一」を得ているからこそ生きながらえることができ、王侯は「一」を得ているからこそ天下を正統に治めることができるのです。 このようなことが出来るのはすべて「一」を得ているからです。 天が清らかでなければ恐らく天がさけてしまうでしょう。 地が安定していなければ崩れてしまいます。 神が霊妙さを維持できなければ神として存続はできません。 谷が満つることができなくなればやがて涸れてしまうでしょう。 万物が生まれ生成しなくなれば滅びてしまいます。 王侯がその地位を維持できなければたちまち倒れてしまいます。 貴人は「一」をわきまえ、常に低きものの立場に立たなければなりません。 高きものは必ず低きものを礎とします。 従って、王侯は自らをもって自分をみなし子と言い、寡とか、しもべと呼んでいるのです。 これは貧しいものの立場を基に考えるということなのです。 栄誉を重ねるとかえって本当の誉れを無くしてしまうものです。 そこらにある石ころのように謙虚に「一」の立場をわきまえなければならないのです。

                            

 「万法帰一」という言葉があります。 物事の根源です。 時として「一」に戻り、些事に惑わされず、本質は何かということを考えたいものです。

                    

 坂城町長 山村ひろし

長野大学

長野大学とは 「長野大学と坂城町との実践モデル都市に関する協定」にもとづき、長年にわたり連携をしています。

昨日(3月19日)、平成23年度の実施状況ならびに平成24年度の事業について打ち合わせを行いました。

その中で、社会福祉学部3年生の2人により坂城小学校での学校支援ボランティアについての発表を行っていただきました。

これは1年にわたって、坂城小学校2年生の教育サポートを行っていただいたもので、きめ細かい素晴らしい発表でした。

発表する社会福祉学部3年生酒井早紀子さんと渡辺美香さん

また、本日(3月20日)、長野大学の卒業式にご招待され出席しました。

式典の最後、卒業生6人による「卒業生のことば」 は感情のこもった素晴らしいものでした。 今後の活躍に期待します。

坂城町長 山村ひろし

第40回坂城町謡曲大会

本日(3月18日)、第40回坂城町謡曲大会が坂城町文化センターで開催されました。 (当番:南謡会、後援:坂城町文化協会)

坂城町は種々の伝統文化の維持発展に皆さんが努力されていますが、謡曲も実に多くの方々が永年にわたり取り組まれています。

本日の謡曲大会には何と、13もの団体が町内外から参加していただきました。

昨年は、坂城びんぐしの里公園で初めて開催された「薪能」も皆様のご協力で大成功裏に終わりました。

今後とも益々ご発展されることをお祈りします。

本日の演目は以下の通りです。

鶴亀、七騎落、胡蝶、玉鬘、吉野夫人

仕 舞・・・ 鶴亀、藤、雲林院、小鍛冶

蘆刈、千手、猩々

仕 舞・・・ 難波

賀茂、杜若、鞍馬天狗

舞囃子・・・ 七騎落

阿漕、車僧

なお、本日、出演された会は、南謡会、千謡会、嘉謡会、拍宝会、謡曲和会、柳謡会、さつき会、南謡会、煌友会、北謡会、万葉会、松謳会、南条宝生会 です。

物語性に富み、また、春にちなんだ演目も多く、大変堪能させていただきました。

ありがとうございました。

坂城町長 山村ひろし

卒業式

今月は卒業式のシーズン。  3月3日の坂城高校卒業式につづき、15日には坂城中学校卒業式、16日は坂城小学校卒業式に出席しました。 各々の就業年を終了し、凛とした顔つきの子どもたちを見るのは誠に素晴らしいものです。  これからの新たなチャレンジに大いなる声援をお送りしたいと思います。

坂城中学校 卒業生の入場

坂城中学校 卒業証書授与

今後の予定として、3月20日には長野大学の卒業式、23日の坂城保育園の卒園式に出席の予定です。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第38章)

この章から、いよいよ老子の後半「徳経」に入ります。 ここでは、前半で述べていた「道」のあり方をどうやって実践していくかが述べられます。

冒頭、「上徳不徳」(上徳は徳とせず)。「最高の徳を備えている人はことさらに徳を意識することはありません。」と老子らしい言い方から始まります。

                           

 上徳不徳、是以有徳。下徳不失徳、是以無徳。上徳無爲、而無以爲。下徳爲之、而有以爲。上仁爲之、而無以爲。上義爲之、而有以爲。上禮爲之、而莫之應、則攘臂而扔之。故失道而後徳、失徳而後仁、失仁而後義、失義而後禮。夫禮者忠信之薄而亂之首。前識者道之華而愚之始。是以大丈夫、處其厚、不居其薄。處其實、不居其華。故去彼取此。

                      

 上徳(じょうとく)は徳とせず、ここを以(も)って徳あり。 下徳(かとく)は徳を失わざらんとす、ここを以って徳なし。 上徳は無爲にして、以て爲せりとする無し。 下徳は之を爲して、以て爲せりとする有り。 上仁(じょうじん)はこれを爲して、以って爲せりとする無し。 上義(じょうぎ)はこれを爲して、以て爲せりとする有り。 上禮(じょうれい)は之を爲して、之に應ずる莫(な)ければ、則(すなわ)ち臂(ひじ)を攘(ひ)いてこれに扔(よ)らしむ。 故に道を失いて後徳、徳を失いて後仁、仁を失いて後義、義を失いて後禮あり。 夫(そ)れ禮は忠信の薄(はく)にして、亂(らん)の首(はじめ)なり。前識(ぜんしき)者は道の華(くゎ)にして愚の始めなり。 是(ここ)を以って大丈夫(だいじょうぶ)は、其の厚きに處(お)りてその薄きに居らず。 其の實(じつ)に處りて、その華に居らず。 故に彼れを去りて此れを取(と)る。

                

 最高の徳を備えている人はことさらに徳を意識することはありません。すでに徳が身に付いているからです。 徳が身についていない人は余計に徳を失わないように意識的に行動したくなります。徳がまだ身についていないからです。 最高の徳を備えている人は無為の状態でことさらに意識的なことは行いません。 徳が身についていない人は意識的にわざとらしい行動をとることが多くなってしまいます。「仁」を体得した人は自分の行いを自分でやったことだとは言わないが、「羲」を体得した程度の人では自分の行いをわざとらしく言ったりする。 「禮」を体得した程度の人では自分のやったことに反応しないと腕まくりをして近づいたりする。 つまり、そもそもの「道」を失ったために「徳」が説かれ、、「徳」を失ったのちに「仁」が説かれ、「仁」を失ったのちに「羲」が説かれ、「羲」を失った後に「禮」説かれたのです。「 禮」などが説かれるのは人間のまごころが薄弱になり乱世が始まってしまったからなのです。 さかしらな知識を振りまく者たちは道のあだ花であり愚劣の始まりなのです。従ってしっかりした人間は本源的な考えに立ち薄っぺらなさかしらな考えには立たないのです。 常に本質的な考え方を守り軽薄な考え方には立ちません。従って、「仁」、「羲」、「禮」をとらず「道」の考え方をとるのです。

                        

 そもそも、本当の「徳」があれば、「仁」、「羲」、「禮」などはいらないのだという個所は、儒家に対する批判的な意見と言われています。

 「道」のあり様を手本とした生き方を求めています。

                      

 坂城町長 山村ひろし