老子の続き(第36章)

この章も面白いところですね。 いわば 「世の中のことを、逆からとらえる」 ということでしょうか。

                                                          

 將欲歙之、必固張之。將欲弱之、必固強之。將欲廢之、必固興之。將欲奪之、必固與之。是謂微明。柔弱勝剛強。魚不可脱於淵、國之利器、不可以示人。

                               

 之を歙(ちぢ)めんと將(しゃう)欲(よく)せば、必ず固(しばら)くこれを張る。 之を弱めんと將欲(よく)せば、必ず固(しばら)くこれを強くす。 之を廢(はい)せんと將欲せば、必ず固くこれを興す。 之を奪わんと將欲せば、必ず固くこれに與ふ。 これを微明(びめい)と謂(い)う。 柔弱(じゅうじゃく)は剛強(がうきょう)に勝つ。 魚は淵(ふち)より脱す可からず。 國の利器(りき)は、以(も)って人に示す可からず。

                             

 相手の力を縮めたいと思ったらまず逆に思いっきり大きくさせるのです。 もし、力を弱めようと思ったら、逆に精一杯強く増長させるのです。 もし、だめにしてしまおうと思ったらしばらくこれを盛んにさせるのです。 もし、略奪しようと思ったなら、まずいろいろと与えるのです。 これを微明(びめい)と言って表ではわからない裏に隠された知恵です。 表面上柔弱にみえるものが大変鋼強そうに見えるものに勝つものなのです。 内にもったものを軽々しく表に出してはいけないのです。魚も静かに深い淵に潜んでいてこそ安全なのです。不用意に表面に出てはならないのです。同じように国の持つ優れた利器(道具、仕組みなど)をたやすく外部に見せてはならないのです。

                    

 まるで孫子の兵法のようですね。 

 老子の戦略論でもあります。

 甘い言葉には気を付けなければなりません。

 

                  

 坂城町長 山村ひろし

平成24年 第1回坂城町議会定例会 招集あいさつ

 本日(31日)、平成24年第1回坂城町議会定例会が開催され招集のご挨拶を申し上げました。 公式にはいずれ、議会事務局から広報されますので、速報としてお読みください。 (いささか長文で恐縮です)
                                             
平成24年 第1回坂城町議会定例会 招集あいさつ  
坂城町長 山村弘
                          
 本日ここに、平成24年 第1回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては全員のご出席を賜りまして、開会できますことを心から御礼申し上げます。
 さて、昨年3月11日の東日本大震災、長野県北部大地震からまもなく1年が経過いたします。
 いまだに、がれきの処理、集落の高台移転や東京電力福島第1原発事故で避難した住民の皆様の早期帰還などまだまだ大きな問題が山積みになっております。
その中で、漸く、先月、復興庁が発足いたしました。今まで以上のスピーディーな復興対策を実施していただけることを祈念しております。
 さて、先月、(財)さかきテクノセンター、坂城町商工会、テクノハート坂城(協)の主催で、東洋思想研究者の「田口佳史」先生をお招きし、「大転換期における経営の本質を考える」(企業のイノベーション戦略に向けて)と題した講演をテクノセンターで行っていただきました。
 講演の中で、ご指摘いただいた点として今後考えなければならないのは、一つ目に「個人力と集団力の大切さ」(一人一人の能力を反映することのできる施策が必要)、次に、「事前主義の大切さ」(昨今、全てが事後主義。物事の小さく解決容易なうちに対応することの大切さ)、次に、「陰陽を相和すことの大切さ」Yes or No でなく両者を補完させる)、次に、「時代を見通す力の大切さ」Pro、玄人とは暗い先の見えるもの)などを併せ持つことが要請される。とのことでした、また、これからは
高齢社会:ベテランの持ち味を活かせるシニア社会の大切さ。
地域として:「南部アフリカ」が大きな可能性を持っている。
などのご指摘もいただき、また、最後に、坂城は素晴らしい可能性を持っている。今後の発展に期待したいとのお言葉もいただきました。
今後の坂城町の行政に活かしていきたいと考えるところでございます。
                          
 さて、世界経済の引き続く低迷が、我が国の企業活動にも影響をあたえております。特に、ユーロ圏の緊縮財政や雇用・所得の環境の悪化などから、今年度前半にかけてマイナス成長になると予想されております。
 日本国内の状況につきましては、内閣府が2月に発表した「月例経済報告」によりますと、景気は、東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるなかで、緩やかに持ち直している。
 先行きについては、各種の政策効果などを背景に、景気の緩やかな持ち直し傾向が続くことが期待される。ただし、欧州の政府債務危機が、金融システムに対する懸念につながっていることや金融資本市場に影響を及ぼしていること等により、海外景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクが存在する。また、電力供給の制約や原子力災害の影響、さらには、デフレの影響、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要であるとしております。
 
 また、日本銀行松本支店が2月に発表した「長野県の金融経済動向」によりますと、総論として「長野県経済は、足踏み状態となっている」とし、公共投資の減少、住宅投資の下げ止まり、輸出が弱めの動きのなかで、生産も弱めの動きと見ております。
 町内企業の動向につきましては、町内の主だった企業からの本年1月のアンケート結果から申し上げますと、生産量では3ヵ月前と比較して平均5%のプラスという状況であり、ほぼ見込みどおりの生産状況が続いております。
 売上げにつきましては、3ヵ月前と比較して、平均6%のプラスとなり、全体としては、生産量と同様な伸びをしております。
 ただし、3ヵ月後の見込みにつきましては、生産量、売上げについて、現時点よりマイナスと見込んでいる企業もあります。リーマン・ショック、東日本大震災後の影響からの脱却がすすみ、回復傾向であった生産量、売上げが今後鈍くなると予測している企業もあることは気にかかるところであります。
 
 さて、私が町長として初めての一般会計当初予算を編成いたしました。「人がともに輝くものづくりのまち」を掲げた第5次長期総合計画や、限られた財源の中で「今日からスタート」をキーワードとした「チャレンジSAKAKI」も念頭に置きながらの編成といたしました。
なお、昨年度は骨格予算ということもありますが、前年度と比較して9.1%増の総額59億500万円といたしました。
                              
まず、歳入でありますが、町の財政の根幹である町税は、個人町民税が税制改正の影響等により、4.3%増の6億3,100万円、法人町民税は、23年度の決算見込みや最近の経済動向等を勘案する中で、11.1%増の2億円、固定資産税は3年に一度の評価替えの年に当たりますが、引き続き地価の下落等の影響により、9.1%減の12億6,300万円であります。町税全体では、前年度と比較して3.1%減の22億3,225万5千円を見込んでおります。
 また、財政調整基金からの繰入は、3億1,483万円であり、また、びんぐし湯さん館改修に伴う基金からの繰入金は、2億200万円であります。
 一方、地方交付税は、8億5千万円を見込み、普通交付税の振替分として発行する臨時財政対策債を合わせると、11億5千万円を見込んでおります。
 次に歳出ですが、村上小学校の耐震化・大規模改修工事を含む投資的経費につきましては、6億8,165万7千円を計上いたしました。
義務的経費といたしましては、人件費が11億1,793万円、扶助費におきましては、6億4,602万1千円を計上しております。
                          
 さて、平成24年度からの実施計画につきましては、本年度より新たに「実施計画策定懇話会」を設け、町民の代表の方や有識者の皆様の意見もお聞きする中で策定作業を進めてまいりました。
現在、最終調整を行っているところでありすが、まとまり次第、皆様にお示しするとともに町ホームページにも掲載し、広く町民の皆様にもお知らせしてまいります。
                        
 それでは、新年度の主要事業について申し上げます。
まず、耐震化の済んでいない学校の耐震改修事業に取り組んでまいります。
村上小学校につきましては、普通教室棟と特別教室棟を管理棟で結ぶシンプルな校舎配置で、子供たちに目が届きやすく、管理もしやすいこと、また、校舎の損傷も比較的少ないことから耐震補強工事と大規模改修工事を実施する計画であります。あわせて、スマートタウン構想を推進する取組みとして、太陽光発電システムも設置する予定であります。
なお、南条小学校につきましては、複雑な校舎配置の課題や修繕箇所も多いことなどから改築での整備方針としており、24年度においては「建設検討委員会」を組織して、新校舎の建設に向けて、調査研究を進めてまいります。
次に、おかげさまをもちまして、本年4月18日に開館10週年を迎えます「びんぐし湯さん館」につきましては、坂城町振興公社と連携し、記念式典や特別割引等の記念事業を計画しております。
また、これに合わせ、経年劣化が目立ってまいりました施設についても修繕工事を含めたリニューアル工事を実施するため、現在、実施設計作業を進めております。平成24年度の早期に発注し、7月下旬頃までに完了できるよう計画してまいります。
                         
次に、昨年から調査を進めてまいりましたスマートコミュニティ構想普及支援事業につきましては、まもなく報告書がまとまる予定となっております。このなかで、エネルギーの効率的な利用方法や再生可能エネルギーの導入の可能性について、中長期的なものも視野に入れた報告がされる見込みであります。今回は地域の実情を把握するための調査を実施したものですが、今後、この調査結果を基に、エネルギー需給システムを構築するとともに坂城町の持つ技術力も活かした、より魅力ある賢いまちづくり「スマートタウン坂城」をめざした取組みを進めてまいります。
                          
続いて、子育て・健康づくりの施策を申し上げます。
子育て家庭の経済的負担を軽減し、安心して次代を担う子ども達を育てていただけるよう、子どもの入院外の福祉医療費について現在の就学前からを小学校6年生までとする支給範囲の拡大を、実施をしてまいります。
 また、子育て支援センター機能の強化として、本年度、各保育園を支援センターの分室と位置づけるとともに、臨床心理士による巡回相談を実施してまいりましたが、平成24年度はこれをさらに進め、5歳児全員を対象とした健康相談事業を新たに実施してまいります。
  なお、就学前の児童や保護者の皆さんの支援として、「子育て相談」や「教育相談」の充実を図ってまいります。
 高齢者の皆さんが健康で、ますますお元気に長生きされますよう、新年度予算に高齢者の肺炎球菌ワクチンの予防接種への補助制度を新たに設けるなど、高齢者の健康増進に向けた施策の充実を図ってまいりたいと考えております。
 併せて、2010年の日本人の平均寿命が、男性79.64歳、女性86.39歳となる中、長寿のお祝いを申し上げる敬老祝金制度を持続的に実施していくため、県内自治体の支給状況なども参考に、77歳の方と89歳から98歳の方への祝金の支給を廃止し、88歳米寿の方と99歳白寿以上の方とする内容の「町敬老慶祝事業条例の改正」を、本議会にお願いするところでございます。  
  さて、本年度は、介護保険第4期事業計画の最終年度に当たることから、平成24年度から3年間の第1号被保険者の保険料見直しを含めた第5期事業計画の策定作業を進めてまいりました。
保険料の改定に当たりましては、町介護保険運営協議会のご意見をいただく中で、慎重に検討をいたしました。介護サービス量の増加が見込まれる中、支払準備基金からの繰り入れなども行いながら、介護保険事業の適正な運営に努めてまいります。
 県内全市町村でつくる広域連合によって運営されております、後期高齢者(75歳以上が対象)医療制度につきましては、2年ごとに保険料の見直しを行うことになっており、2月に開催された広域連合議会において、平成24年度、25年度の保険料が決定され、均等割が38,239円に、所得割が7.29%となりました。
なお、坂城町の1人当たりの老人医療費は、県内の上位に位置しておりますので、ジュネリック医薬品の使用など、医療費の適正化や抑制策を積極的に進めていく必要があると考えております。
  国民健康保険の保険証のカード化につきましては、国における制度改革の動向を見極めながら、カード導入の時期の検討をしておりましたが、国の制度改革の時期が具体化しないため、被保険者の皆様の利便向上を優先し、次回の保険証更新時期であります、本年10月の実施に向けて準備を進めてまいります。
 地域医療につきましては、「救急医療と周産期医療の再構築」を核としました「上小医療圏地域医療再生計画」による事業が展開されておりますが、周産期医療の再構築の一つとして進められていた上田市産院の移転新築がほぼ終了し、この41日、上田市立産婦科医院として開院いたします。信州上田医療センターの小児科とも連携する中で、機能の充実・向上が期待されるところであります。
  また、上田地域定住自立圏「共生ビジョン」に位置付けられている事業であります、上田市内科・小児科初期救急センターの共同運営につきましては、これまでは小児科のみへの参加でありましたが、平成24年度からは内科についても共同運営に参加をし、万が一の場合の夜間における医療体制の充実に努めてまいります。
                               

“平成24年 第1回坂城町議会定例会 招集あいさつ” の続きを読む

小川マキさんのブログ

先日(2月25日)、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会」 に出演していただいた小川マキさんがその時の感想などをブログに書かれています。

以下のサイトをご覧ください。

                                         

http://blog.livedoor.jp/ogawamaki/

                                                         

坂城町長 山村ひろし

道祖神祭り(坂城町上平)

今日(2月26日)、坂城町の「上平の伝統文化を継承する会」(滝澤巖会長)の主催で「道祖神祭り」が行われました。

さる、11日に「わら馬づくり」が行われ、25日には馬につける「まゆ玉づくり」が行われ、本日、仕上げの「道祖神祭り」が行われました。

雪のちらつく中、50人ほどの方が集まり、20人ほどの子どもたちが馬を曳きました。 コースは上平の「ふれあいセンター」から島第一の西澤さん宅前の道祖神までです。

                 

馬を曳く子どもたち

道祖神の前に集められた 馬たち

この道祖神祭りは長く途絶えていたものを8年前に復活し今では盛大に執り行われています。

道祖神を見ると、「万延二年酉」と刻まれていましたので、この道祖神は作られてから151年目となります。(万延元年は1860年)

道祖神の前にたくさんのお供え物

大勢の子どもたちが参加し、このような伝統文化を継承していただけることに大いに敬意を表します。

坂城町長 山村ひろし

小川マキさん ミニライブ in 坂城

昨日(2月25日)、坂城町文化センターで「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会」が開催され、特別講師として 、小川マキさんが出演され、素晴らしいお話と歌をプレゼントしていただきました。

小川マキさんのお話の前に、坂城中学校3年生が、昨年11月に行われた全校パネルディスカッション 「感じよう 自分・学級・坂城中学校の成長したところ」 の内容を発表してくれましたが誠に素晴らしい内容で、会場に来られた方々から大きな賞賛を受けました。

発表する助川君とパソコンを操作する塚田君

小川マキさんは、赤芽球癆(せきがきゅうろう)という非常に稀な血液の病気を患われておられ、今も長期間の闘病生活を送られておられますが、お話の中で いままでの難病と闘う日々の想い、それに打ち勝とうと常にポジティブに、前向きに生きていこうと決心した思いなどが語られました。

小川マキさんは自作の歌を中心に、伸びのある素晴らしい歌声で歌われ、1時間半の公演時間はあっという間に終了しました。

私が昨年何十回となく歌ってきた、東北復興応援プロジェクト「きずな」(作詞は田口佳史さん)ももちろん歌っていただけました。

小川マキさんと寺地麻喜さん(ピアノ)、山田ヒロシさん(ベース)

本町民集会は人権について町民全体で考えるもので、坂城町、坂城町教育委員会、坂城町社会福祉協議会、上田・佐久地域人権啓発活動ネットワーク協議会の主催で行われました。 (共催:坂城町企業人権同和教育推進協議会、後援:坂城町身体障害者福祉協会、坂城町人権同和啓発推進会議、坂城町青少年を育む町民会議、坂城町手をつなぐ親の会、坂城町精神障害者家族会)

また、赤池時子さん、竹政秀人さんが永年のボランティア活動により坂城町社会福祉協議会表彰を受けられました。

*小川マキさんが坂城町に来られたのは初めてでしたので、公演の前に「鉄の展示館」で開催中の「古雛祭り」をご覧いただき、昼食では「おしぼりうどん」も味わっていただきました。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第35章)

この章も私の好きなところです。 「無味」という言葉が出てきます。

お茶(煎茶)を味わうのに、一煎目は「甘い」味がしますね、二煎目は「苦み」が出てくるかもしれません、三煎目は「渋み」が感じられますね。 それでは四煎目はどうでしょう。 ここでは「無味」を味わいことになります。 「無味」とは味が無いのではなく、すべての味を包含していると考えられないでしょうか。

執大象天下往、往而不害、安平太。樂與餌、過客止。道之出口、淡乎其無味。視之不足見。聽之不足聞。用之不足既。

                       

 大象(だいしょう)を執(り)て天下に往(ゆ)けば。 往くとして害せられず。 安平太(あんぺいたい)なり。 楽(がく)と餌(じ)とは、過客(くゎかく)止(とど)まる。  道の口より出(い)づるときは、淡(たん)として其れ味無し。 これを視れども見るに足らず。 これを聴けども聞くに足らざるも、これを用ふれば既(つく)す可べからず。

                    

 目に見えるような形を超えた、大きな道を身につけて生活をすればどこに行っても危害を受けるようなことはなく安寧な生活を送れます。 通りがかりの人に音楽やおいしい食事を出せばいったん足を止めて関心を引くでしょうが、道について話をしても一見味もそっけもなくなかなか気がつきません。 なかなか見ようとしても見えるものでもなく、聞こうとしてもなかなか聞けるものでもありません。 しかしながら道の働きはいつまでも尽きることがないほど大きいのです。

            

 「道」のありかたを身につけ、「往くとして害せられず。 安平太(あんぺいたい)なり。」 自然体で淡々と暮らす。 これも老子の神髄ですね。

                       

 坂城町長 山村ひろし

                

 

坂城千曲リーグ(少年硬式野球)

一昨日(2月19日)、坂城千曲少年硬式野球連盟(会長:竹内次雄さん)の平成24年鏡開きがあり参加しました。

同連盟関係者、保護者の方々、スポンサーの皆さん、ならびに約40名のリトルリーガー(坂城千曲リーグ)も出席し整然と式典が行われました。

(全日本リトル野球協会副会長 根津明人氏)

また、全日本リトル野球協会副会長の根津明人さんの講演 「リトルリーガーの心構え」 もありましたが、小中学年の選手たちは約1時間の講演中、しっかりとメモをとっておりその真摯な態度に新たに感銘を受けました。

(熱心にメモを取る子供たち)

今後の「坂城千曲リーグ」チームの活躍をお祈りいたします。

坂城町長 山村ひろし

分館対抗球技大会(スマイルボウリング)

昨日(2月19日)、朝8時半から文化センター体育館で第25回分館対抗球技大会(スマイルボウリング)が開催されました。

10歳から91歳まで、約600人の方が参加される大イベントでした。 

また、当日参加されたご高齢の方々(85歳以上)には特別賞を贈呈させていただきました。

尚、懸案となっておりました、体育館玄関のバリアフリー化工事も終了し、今大会がお披露目となりました。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第34章)

この章では「道」のありようを自分のものとして、無為自然の状態で物事に取り組む必要性を述べています。

大道氾兮、其可左右。萬物恃之而生、而不辭。功成不名有。愛養萬物、而不爲主。常無欲可名於小。萬物歸之、而不爲主。可名爲大。是以聖人、終不自大。故能成其大。

                        

 大道汎(はん)として、其れ左右すべし。 萬物これを恃(たの)みて生ずるも、而(しか)も辞(じ)せず。 功成りて名を有せず。 万物を愛養(あいやう)して、主と為(な)らず。 常に無欲なれば小(しょう)と名づくべし。 萬物之に帰して、主と為らず。 名づけて大と為す可し。 是を以(も)って聖人、終(つい)に自ら大とせず。 故(ゆえ)に能(よ)く其の大を成(な)す。

                     

 偉大な道は洪水のように右に左に行き渡ります。 万物はこの道から生まれ生じているのですが、道はそのようなことは一言も言いません。 いろいろなものが出来上がっても、名乗るようなことはしません。 万物を愛しみ育ててもそれをおさめるようなこともしません。 常に無欲なのです。 名付ければむしろ「小」とでも言えます。一方、万物はすべて道に起因するのにそれをおさめることもしません。 名付ければむしろ「大」とでも言えるかも知れないのです。  そのように、聖人と言われる人も、常に自分自身を「大」なるものとはしません。 そのために大変大きな存在と成り得るのです。

                    

 大きな仕事をしても、常に謙遜し、謙遜すればするほど大きな存在となる。 決して、出しゃばらず「功なりて名を有せず」いうような人物はなかなかいませんね。

                           

 坂城町長 山村ひろし

新春経済講演会(田口佳史先生)

 210日(金)、(財)さかきテクノセンター、坂城町商工会、テクノハート坂城(協)の主催で、東洋思想研究者の田口佳史先生に「大転換期における経営の本質を考える」というテーマでご講演をいただきました。
 
主なポイント。
 
 田口先生によれば、現在、正に文明の転換期にあるとのこと。
 昨年(2011年 辛卯)から実質的に21世紀がスタートした。今乗っている列車は車庫に入る。ホームを変えて乗り換えなければならない。
 
(田口佳史先生)
                    
 近代化の3点セット~「法体系」~「政治制度」~「経済システム」に綻びが出てきている。
 
1. 「法体系」→全てが法万能になっていて、全てが「事後主義」になってしまっている。これを「事前主義」に変えなければならない。
2.「政治制度」(議会民主主義)→全てが中央集権に。これを直接民主主義に変えなければならない。
3.「経済システム」(資本主義)→金銭物質至上主義になってしまっている。これを貢献資本主義に変えなければならない。
 
 いまこそ「日本維新」が必要。なにをどうすればよいか。
 これからは「アジアの時代」:西洋近代主義の転換期にある。
 アジアに光明がさそうとしている。
                      
 考えなければならない点として、 「個人力と集団力の大切さ」 (一人一人の能力を反映することのできる施策が必要)、 「事前主義の大切さ」 (昨今、全てが事後主義。物事の小さく解決容易なうちに対応することの大切さ)、 「陰陽を和すことの大切さ」 (Yes or No  でなく両者を補完させる)、 「時代を見通す力の大切さ」 (Pro、玄人とは暗い先の見えるもの)などを併せ持つことが要請される
 
これから大切なポイント。
           
1.高齢社会:ベテランの持ち味を活かせるシニア社会の大切さ。
2.地域として:、「南部アフリカ」が大きな可能性を持っている。
 
 最後に、坂城は素晴らしい可能性を持っている。今後の発展に期待したいとのことです。
 
 大変素晴らしい講演でテクノセンター満席の皆さんも大いに満足された様子でした。
               
                                         
  坂城町長 山村ひろし