平成30年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ

 本日(12月3日)平成30年第4回坂城町議会定例会が開会されました。以下、召集の挨拶を掲載させていただきます。

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本日ここに、平成30年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

 まず、南条小学校建設工事における会計検査について述べさせていただきます。

会計検査院が、平成29年度決算検査報告を11月9日に公表し、文部科学省所管の事業では、北海道及び9府県9市町において交付金過大の指摘があり、平成26・27年度に実施した、南条小学校の建設工事もこの対象となりました。

南条小学校については、旧校舎の耐震性に加え設備の老朽化が激しいこと、児童の安全性という面でそぐわなくなってきていたことなど、旧校舎の状況を総合的に勘案し、また、二つの建設に関する委員会のご意見もいただく中で、建設計画をたててまいりました。そして、県教育委員会や文部科学省とも協議のうえ交付決定を受け事業を実施し、平成26年度 95,075千円、27年度1億70,706千円の交付金を受けました。しかし、会計検査院からは、「交付金の交付額の算定について、耐震力不足建物の条件とされるIs値、q値、CTU・SD値の3つの指標の理解が十分でなかったこと」により、旧校舎5棟のうち、交付基準に合うのは1棟のみで、残りの4棟は対象とならないとの指摘を受けました。  

具体的には、教育を行うのに著しく不適当な事情のある建物を改築する不適格改築事業の交付条件は、第1として 構造耐震指標と言われ、当該建築物に耐震性があるかないかを表すIs値が0.3に満たないもの、第2として 鉄骨造等の建築物に適用され、建物の保有水平耐力に係る指標と言われ、地震や風などの水平力に対して、当該建築物が耐えることができる強さを表すq値がおおむね0.5に満たないもの、そして第3として 主に鉄筋コンクリート造の建築物に適用され、建築物の形状などを考慮した耐震性能を表す数値であるCTU・SD値がおおむね0.15に満たないもののいずれかを満たすことが、耐震力不足建物の条件でした。耐震診断結果のなかでCTU・SD値がカッコ書きでq値と表示されていたことから、CTU・SD値とq値は同じものとして申請をし交付決定を受けましたが、会計検査院からはCTU・SD値とq値は同一ではないことから、南条小学校旧校舎が耐震力不足建物の条件を、一部を除き満たしていないという指摘を受けました。

会計検査院に、今までの申請経過等を十分説明してまいりましたが、最終的には文部科学省を通し、県に対して「町から提出された南条小学校建設工事の実績報告書等に対する審査が、十分でなかったことなどによると認められる。」との検査結果が公表されました。

国に対しては、「資格面積の算定が適切に行われているかを確認するためのチェックシートや、資格面積の算定方法について、わかりやすく整理したマニュアル等が作成されていない状況となっていた。また、交付申請書の審査時に文部科学省において、資格面積の確認を適切に実施していないことなどによると認められる。」と指摘し、是正改善処置を求める結果となりました。

 町では、これまで県や文部科学省、そして会計検査院等との協議を幾度となく重ねてまいりましたが、町民の皆様方には、突然の新聞やテレビなどの報道で、ご心配、ご迷惑をおかけしておりますが、約2億5千3百万円の交付金の返還を求められております。つきましては、やむなく、補正予算にその経費を計上させていただいたところでございます。

 これは、まさに苦渋の決断でございます。

 南条小学校の建設にあたりましては、当時、南条小学校の施設が大変厳しい状態にあったなかで、建設検討委員会、建設委員会を構成し、外部の有識者、また、議員の皆様にも委員にご就任いただき、とにかく、未来をになう子どもたちのために、素晴らしい学校をつくろうとご決定いただいたわけでございます。

 しかしながら、このたびの件につきまして、坂城町民の皆様、ご関係の皆様をお騒がせし、ご心配をお掛けいたしましたことにつきまして、大変申し訳なく思っております。

 この場をお借りしまして、坂城町長として深くお詫びを申し上げる次第でございます。

 今後につきましても、子どもたちの教育環境の整備のための適切な事業の推進を図ってまいります。

 さて、去る11月28日、元坂城町長柳澤賢二さんがご逝去されました。平成3年から2期8年間町政を担い、この間、坂城中学校や坂城テクノセンターの建設、あるいはしなの鉄道テクノ坂城駅の設置や上信越自動車道開通、また、高齢者や障がい者等の福祉基盤整備など、多方面にわたりご尽力いただき、感謝を申し上げますとともに、謹んでお悔やみを申し上げます。

 さて、先月には、相次いで住宅の火災があり、残念ながら大切な命や財産も失われました。寒い季節となり、暖房器具を使用する機会が増えていることから、火の取扱いには十分留意するように繰り返し注意喚起をしているところでございます。

続いて、経済情勢でありますが、日本総研などによりますと、アメリカは、7~9月期の実質GDPが前期比年率プラス3.5%と、良好な雇用・所得環境から個人消費の拡大を背景に、高成長が持続しています。

また、ヨーロッパでは、7~9月期のユーロ圏実質GDPが前期比年率プラス0.6%と約4年ぶりに1%を下回る伸びにとどまり、イタリアでの財政問題をめぐる懸念を受けて、景気回復ペースが鈍化しております。

また、中国においては7~9月期の実質GDP成長率が前年同期比プラス6.5%と前の期(4~6月期)から0.2ポイント低下し、政府の財政・金融政策や米中貿易摩擦が景気減速の背景にありますが、貿易摩擦が一段と激化するリスクもあり、引き続き注視していく必要があると考えております。

次に国内の状況でありますが、内閣府による11月の「月例経済報告」では、「景気は、緩やかに回復している」とし、先行きについては、「雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。」とする一方で、「通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響等に留意する必要がある。」としております。

また、長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が11月に発表した「金融経済動向」によりますと、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「生産は高水準横ばい圏内で推移している。雇用・所得は、着実な改善が続いている」とし、「総論として長野県経済は、緩やかに拡大している。」としております。

当町におきましては、10月に実施しました町内の主な製造業21社の経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前の比較でプラスとした企業は11社から8社に減少しましたが、変わらないとした企業が5社から8社に増え、また、売り上げについても同様の推移で、総じてこれまでの景況が持続していることが伺えます。

また、雇用については、7月~9月の実績が、総計でプラス28人と、前回調査からは減少いたしましたが、求人ニーズは継続しており、来春の雇用は、全ての企業が増員又は減員分の補充を予定し、全体では99人の増員予定となっております。

 いずれにいたしましても、当町の企業や経済が安定的に伸びていくことを願うところでございます。

続いて、9月定例会以降の事業の状況並びに補正予算に計上いたしました、主な内容について述べさせていただきます。

今年度、テクノさかき工業団地組合の企業の皆様からのご支援により、新たな楽器等を整えさせていただいた南条小学校金管バンドは、10月14日岐阜県で開催された「第22回東海小学校バンドフェスティバル」に出場し、見事オールA評価の金賞をいただきました。

残念ながら、僅差でバンドフェスティバル全国大会出場は叶いませんでしたが、11月3日、東京文京区で開催された「第24回日本管楽合奏コンテスト 全国大会」へ出場し、優秀賞を受賞するなど、積極的な活動を続けており、今後も元気で明るい演奏を期待しているところでございます。

169系電車誕生50周年記念イベント「昭和の乗り物大集合」につきましては、晴天にも恵まれた10月21日に開催し、169系電車をはじめとする鉄道ファンの皆様をはじめ、自動車ファンやお子さん連れのご家族など県内外より1,300人を超える皆さんにご来場いただき、たいへん盛況のうちに終えることが出来ました。

 169系電車保存会の皆様をはじめ、懐かしい昭和の自動車やバスをご出展いただいた皆様など多くの皆さんにご協力をいただき深く感謝申し上げます。

また、同時開催のふーど市におきましても、用意した商品が売り切れる出店者も多く、予想以上の成果が得られたと伺い、地域経済にも一定の効果があったものと感じております。

第47回坂城町文化祭は10月27、28日に開催され、数多くの作品が見やすくなるようにレイアウトも変更し、大勢の来場者でにぎわいました。

27日午後には、さかきふれあい大学文化祭記念コンサートとして、坂城町出身の川島亜子さん等によるサックス、チェロ、ピアノの演奏が行われ、来場された280名の皆さんは、美しい音色に耳を傾けていました。

28日には文化祭にあわせ、ふーど市等の開催があり、芸能公演や展示会場に訪れた方々にも大変好評をいただいたところです。

町消防団第8分団に新しい軽四輪駆動積載車を配備しました。この車両は、後部座席に屋根がある乗員4名のデッキバンタイプで町消防団には初めて導入される型式となり、消防団員の安全性の向上と、悪天候時の雨、寒さを軽減することができ、地域の消防力強化につながるものと考えております。

10回目となる「ねずみ大根まつり」が、直売所「あいさい」と坂城インター線横のねずみ大根ほ場の2会場で、11月11日に開催されました。

直売所では、陳列台が溢れるほどのねずみ大根をはじめ、農産物や加工品、町内ワイナリー初の巨峰ワインの販売や、さかきオシボリソンで大学生が手掛けた「ねずこんグッズ」の販売などに、延べ800名ほどのお客様にお越しいただきました。

また、ねずみ大根の収穫会場では、開始前から大勢の方々にお越しいただき、300名ほどの来場者で大変盛況でありました。

「女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2018」が、11月17日、女性団体連絡会と男女共同みんなの会で構成される実行委員会により開催されました。

 「男女共同参画で高める地域防災力」をテーマに、第一部として、坂城消防署の山城篤(やましろあつし)さんから防災アドバイスをいただき、第二部では、東日本大震災と熊本地震を経験された柳原志保(やなぎはらしほ)さんを講師に、「ママ目線!誰でも今すぐできる防災術」と題し、ご講演をいただきました。

 防災について、常日頃から意識することの重要性や、女性や母親ならではの防災術など、経験を踏まえて、分かりやすくお話しいただきました。

また、同日、町内在住者や企業などから男女21名ずつ42名が参加された「若者コンin坂城町2018」は、さかきテクノセンターで開催され、サックスカルテットコンサートと、「坂城町」をテーマにしたコミュニケーションゲームなどで交流がなされました。

男女の出会いや交際のきっかけを作ることで、結婚を契機とした町内への移住・定住促進につながることを期待しているところでございます。

商工会主催の「地域経済懇話会」が、11月20日に開催され、国道18号バイパスや坂城インター先線、工業団地の造成などのインフラ整備や 出席されたそれぞれの企業・業界の景況や働き方改革の推進に伴う取組みなど懇談いたしました。

労働時間の規制あるいは外国人実習生の就労への対応や、人材不足を補うため、先端設備の導入による生産性の向上等が喫緊の課題であることなど、貴重なお話をお伺いすることができ、町としましても、企業ニーズにあった支援が行えればと考えております。

「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民大会」が、12月1日、文化センター大会議室で開催されました。

今回は、南条小学校児童による人権学習活動の作文発表と、失語症や構音障害を負った人たちの劇団「ぐるっと一座」を追ったドキュメンタリー映画「言葉のきずな」を上映いたしました。

ハンディキャップを抱えながら、闘病体験や日々の出来事を乗り越え、社会復帰していく彼らの姿に、ともに認め合い、ともに支え合う人権意識の高揚が図れたのではないかと考えております。

12月11日から来年2月3日まで、特別展「男谷燕斎の書-幕府祐筆の手跡~」を鉄の展示館で開催いたします。

「男谷燕斎」は、文化11年(1814年)に、信濃中之条陣屋に代官として赴任し、8年の長きに渡りこの地を治めましたが、名代官として知られるとともに、書につきましては、幕府で(表祐筆)を務めるなど能書家としても知られているところです。

12月15日(土)には、男谷燕斎の末裔でおられ、東洋思想研究家の「田口佳史」先生を講師に、「男谷燕斎とその時代」と題した講演会を、予定しており、またとない機会でありますので、大勢の皆さんにお越しいただきたいと思います。

トータルメディアコミュニケーション施設整備事業・デジタル防災行政無線(同報系)の整備につきましては、来年2月末の竣工に向けて、有線放送設備の撤去を進めており、各家庭のスピーカーや引き込み線などのほか、有線柱及び有線ケーブルにつきまして、建物や土地の所有者に立合いをお願いする中で進めています。

また、戸別受信機の配布につきましては、11月末現在で、全戸・全事業所の94.5%を完了しており、設置にお伺いしても連絡が取れないお宅を中心に、鋭意配布を進めている状況でございます。

信州さかきふるさと寄附金につきましては、11月29日現在、2,856件、58,017千円の寄附をいただいております。

今年度につきましては、寄附金の総額を50,000千円と見込み、当初予算を計上いたしましたが、更に15,000千円程度の増額が見込まれますことから、本議会に補正予算をお願いするものであります。

ワイン文化の醸成につきましては、7月に当町初のワイナリー・レストランが開業し、先に開催された「ねずみ大根まつり」において、今年収穫された巨峰による初醸造のワインが発売されました。

坂城産ワインのブランド化や消費拡大に向けたPR支援、更にはワイン用ぶどうの産地化などに取り組み、ワイン文化の醸成を図ってまいります。

次に町内の主要幹線道路の工事の進捗状況でございますが、A01号線道路改良事業 酒玉工区の若草橋の架替え工事につきましては、地域の皆様はじめ大勢の皆様に大変ご迷惑をお掛けしておりますが、現在、谷川左岸側(南側)の橋台設置工事を工程通り進めているところで、今月中旬から対面通行ができる予定であります。長期間の工事となりますが、今後も安全確保を図るなかで、平成31年度中の完成を目途に順次事業を進めてまいります。

なお、右岸側(北側)の橋台及び橋梁本体工事につきましては、11月26日に入札を行い、施工業者が決定し仮契約を交わしましたので、本議会最終日に契約議案を上程し、ご審議をお願いする予定でございます。

国道18号バイパスの進捗状況でございますが、現在、用地買収を本格的に進めており、全体の約49%が完了し、工事用道路の整備に向けた準備を進めているところとお聞きしております。

 なお、月見・上五明地区区間においては、11月に用地測量に係る地権者との境界立会いが実施されたところであり、事業の進捗が図られているところでございます。

 町といたしましては、先般11月7日に国土交通省及び財務省、関東地方整備局に、塩野入議長、地域交通網対策特別委員会 朝倉副委員長、地元区長と共に新国道上田篠ノ井間建設促進期成同盟会の要望活動を行ったところですが、引き続き、事業促進に向けて国等への要望活動を積極的に行ってまいりたいと考えております。

主要地方道坂城インター線の先線整備の状況でございますが、現在、延伸ルート上に掛かる一部町道及び用水路の付け替え工事を施工しており、年度内には、しなの鉄道にかかる跨線橋の橋台工事に着手する予定となっております。引き続き、地域の皆様はじめ関係する皆様のご協力をお願いいたします。

次に、補正予算についてでございますが、まず、歳入のうち法人町民税についてであります。

当町における法人町民税の税収は、企業活動の影響により増減する状況にあります。今回の補正は、好調な企業活動により売上高、営業利益等が増加したことなどにより、増額となったものでございます。

 

続いて、歳出について申し上げます。

冬の到来をむかえ、降雪時等の主要な道路の安全確保を図るため、除雪・融雪剤散布に係る経費を計上いたしました。委託業者と連携を図るなかで、降雪時、凍結時における迅速な対応に努めてまいります。

また、国の補正予算が可決されましたが、小中学校普通教室のエアコン整備について、電源設備を含めた改修ができるよう、設計委託に要する経費を計上いたしました。

 以上、30年度の主な事業の進捗状況並びに主な12月補正予算の内容について申し上げました。

今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が1件、規約の変更が1件、一般会計・特別会計の補正予算3件 計5件でございます。

よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会

昨日(12月1日)、坂城町文化センターで、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会 ~ 共に認め合い、共に支え合う社会をめざして ~ 」 が開催されました。

冒頭、南条小学校6年生、5人の皆さんから人権学習活動作文の発表があり、その後、失語症の皆さんによる映画 「ぐるっと一座」 のドキュメントの上映などがあり、深く感銘を受けました。

なお、映画の上映後、映画に登場されたお二人からお話と歌の披露がありました。 いまだにリハビリで大変なご努力をされておられる様子が分かり感激しました。

開会に当たってのご挨拶

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会

~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~

12月1日(土)、坂城町文化センターで、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会 ~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~」が開催されました。この集会は、一人ひとりが、共に認め合い支え合う人権感覚を養うとともに、福祉への理解を深め明るく住みよい人権・共生のまちづくりの実現を目指して毎年開催されております。
 最初に、南条小学校6年の中村光毅さん・竹花 亜さん・高野小晴さん・中島月夜さん・吉澤芽衣さんによる人権学習活動作文の発表がありました。その後、失語症や構音障害といった言語の障がいを持つ方々が、自身の闘病体験や日々の出来事を芝居にする劇団「ぐるっと一座」の活動を追うドキュメンタリー映画「言葉のきずな」の上映会が行われました。映画内では、思うように言葉が出てこないという障がいを抱えた方々が、劇を通して発声練習や自身の思いを伝え、一歩ずつ歩んでいこうとしている姿が映し出され、町民集会のテーマである「共に認め合い、共に支え合う社会」について考える機会となりました。

▼南条小学校6年生の児童による人権学習活動作文発表

人権町民集会01

▼映画「言葉のきずな」上映会

人権町民集会

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坂城町長 山村ひろし

平成30年全国町村長大会

毎年の恒例事業ですが、昨日(11月28日)正午から東京・渋谷のNHKホールで全国町村長大会が開催されました。

本大会には、全国926の町村長、都道府県町村会関係者及び来賓の安倍内閣総理大臣、大島理森衆議院議長、鈴木淳司総務副大臣、片山さつき まち・ひと・しごと創生担当大臣、二階俊博自由民主党幹事長、櫻井正人全国町村議会議長会会長など約1,300名が出席しました。

全国町村町会長 熊本県嘉島町 荒木泰臣会長

安倍内閣総理大臣

左:片山さつき まち・ひと・しごと創生担当大臣

右:二階俊博自由民主党幹事長

記念講演をされる大森彌東大名誉教授

以下、決議文、要望書を採択しました。

決 議

一.一億総活躍社会の実現に向け、地方創生の更なる推進を図ること。

一.「まち・ひと・しごと創生事業費」 を拡充するとともに、地方交付税等の一般財源総額を確保すること。

一.車体課税に係る地方税収を確保し、ゴルフ場利用税を堅持すること。

一.幼児教育無償化の財源確保・円滑な実施に向け、万全の措置を講じること。

一.地方分権改革を推進すること。

一.森林環境税関連法案を確実に成立させること。

一.農林漁業の振興による農山漁村の再生・活性化を図ること。

一.田園回帰の時代を拓き、都市と農山漁村の共生社会を実現すること。

一.農林漁業者が将来に希望をもてるよう、米国とのTAG協議は毅然とした姿勢で臨むとともに、TPP・日欧EPA対策に万全を期すこと。

一. 参議院の合区を早急に解消すること。

一.道州制は導入しないこと。

一.領土・外交問題・国民の安全保障に毅然とした姿勢で臨むこと。

以上決議する。  平成30年11月28日 全国町村長大会

重点要望(項目のみ)

 記

1. 大規模震災・豪雨災害等からの復旧・復興と全国的な防災・減災対策の強化に関すること

2.一億総活躍社会の実現に向けた地方創生の更なる推進に関すること

3.町村自治の確立に関すること

4.地方税財政に関すること

5.介護保険制度及び国民健康保険に関すること

6.教育施策等の推進に関すること

7.農林水産業に関すること

8.合区の早期解消に関すること

9.国土政策に関すること   以上

 坂城町長 山村ひろし

千曲衛生施設組合議会視察研修

先日(11月27日)、千曲衛生施設組合議会視察研修として、埼玉県、東埼玉資源環境組合へ伺いました。(千曲衛生施設組合は、長野市、千曲市、坂城町で構成される一部事務組合でし尿処理施設の運営を行っています。組合長:千曲岡田市長、私は常設委員)

今回の主な見学箇所は、東埼玉資源環境組合の第二工業汚泥再生処理センター(八條 KIRARI)です。

八條 KIRARI (KIRARI という名は近隣の小学生が命名)

この施設は越谷市、草加市、八潮市、三郷市、吉川市、松伏町の5市1町のし尿・浄化槽汚泥・農業集落排水汚泥を処理する施設で、昭和56年から運営されていますが、本年(平成30年)4月より新施設が稼動しました。

当施設は、「資源の有効活用」 (汚泥の脱水処理を行うことにより助燃剤として活用)、「臭気対策」(受け入れ室の二重化、エアカーテン)、「放流水の水質管理」、「監視システムの高度化」、「雨水の有効活用」、「太陽光発電システム」、「外観デザイン」(敷地面積の25%を緑地に。デザイン面での景観への配慮) などを徹底的に考慮し、地元にやさしい素晴らしい施設となっています。

とにかく、全ての施設設計が地元密着型であり、隣の温水プール、地元住民への施設内会議室の無料提供などいろいろな工夫がされておりました。

写真中央、ご挨拶される瀧田賢副管理者

微生物を使った「生物脱臭装置」

「KIRARI」 の前で全員写真

坂城町長 山村ひろし

永年勤続感謝状贈呈

先週(11月20日)、勤労感謝の日にあわせまして、坂城町内の各企業で、永年勤続30年を迎えられた皆さんに坂城町から感謝状を贈呈させていただきました。

これは毎年行っておりますが、永年にわたり各企業でご活躍いただき、坂城町に多大な貢献をいただいた皆様に感謝状と記念品を贈らせていただきました。

今回対象となられた勤続30年の皆さんは、計29名で各企業別の対象者数は以下の通りです。

・日精樹脂工業(株) ・・・ 9名

・(株)栗林製作所  ・・・・ 2名

・(株)ロビニア    ・・・・ 1名

・(株)都筑製作所  ・・・・・ 3名

・坂城運輸(株)   ・・・・・ 1名

・(株)アルプスツール・・・・・ 8名

・中島オールプリシジョン(株)・・1名

・(株)竹内製作所  ・・・・・ 3名

・坂城町商工会    ・・・・・ 1名

左:日精樹脂工業(株)さんにて、右:(株)栗林製作所さんにて

左:(株)ロビニアさんにて、右:中島オールプリシジョン(株)さんにて

坂城町長 山村ひろし

松木千俊先生

昨日(11月22日)、能楽師で重要無形文化財総合指定保持者・坂城町特命大使の松木千俊先生、松尾名誉師範と久しぶりに会食をさせていただきました。

 松木先生は、この数日間、坂城町、千曲市の小学生に能楽教室の指導をしていただきました。

 松木先生は日本各地で子どもたちに能楽を教えておられますが、ここ数年指導されておられる子供たちの数は2,000名にのぼるそうです。

 すごいですね。感謝申し上げます。

          

 昨年は、坂城町びんぐし公園の野外ステージ「びんぐしワクワクステージ」で第3回目の「坂城びんぐしの里薪能」を開催していただきました。

 今までは3年おきに開催してきましたが、次回の予定時期(2020年)が丁度、東京オリンピックに重なることと、毎回出場していただいた、狂言師の野村萬斎さんが東京オリンピック・パラリンピック開閉会式を演出する総合統括に就任されることになりこの時期の坂城町での薪能の開催は難しいだろうということになり、正式決定は別途にしても、坂城町での次期薪能開始は2021年になるだろうということでした。

 そろそろいろいろな準備を始めないといけないですね。

             

 昨日は、坂城駅前の坂城葡萄酒醸造(株)でいろいろお話をさせていただきました。

小松美羽さんの壁画の前で

左から:松尾文子名誉師範、松木千俊先生、山村

         

 

 坂城町長 山村ひろし

平成30年度 地域経済振興懇話会

昨日(11月20日)、坂城町テクノセンターで、平成30年度 地域経済振興懇話会 が開催されました。(主催:坂城町商工会)

この懇話会は坂城町と坂城町企業(従業員50名以上の比較的大きな企業)との意見交換の場として毎年開催されています。 今年も12社の代表者の皆さんにご出席いただきました。

私からは、「工業団造成計画と働き方改革などについて」、長野労働基準監督署青木重和さんからは、「働き方改革について」というテーマで講演をしていただきました。

私からは、

1.坂城町の状況について ・・・・

坂城町の事業所数は平成29年度現在、223社に。しかしながら、従業員数はリーマンショック前の、約6,000人程度に増加。 (平成22年は約4,600人程度だった。)

また、製造品出荷額は平成21年度、877億円に落ち込んでいたものが、平成29年度には2,000億円以上に増加。一人当たり、製造品出荷額は、約1,300万円で、長野県ではダントツに高い。 (2位が塩尻市で、約1,000万円。千曲市は321万円、上田市は305万円、長野市は144万円。)

2.国道バイパス整備等について・・・・

今年度から初めて坂城町区間(3.8キロ)の工事が始まる。 坂城インター線延伸整備事業も、しなの鉄道を越え、工業団地へ向けての工事がスタート。

3.工業団地造成事業について・・・・

昨年度から基本設計事業を開始し、地元・地権者への説明会などを開始。平成34年度の分譲開始を目指す。

4.坂城町の働き方改革について・・・・

(1)イクボス・温(あった)かボス宣言、 (2)社会人交流事業、 (3)メンタルヘルス研修、 (4)ゲートキーパーの育成(自殺者予防施策の一つ)、 (5)人事評価制度の導入 などについてお話しました。

また、南条小学校建設工事における会計検査院からの指摘についての説明も行いました。

長野労働基準監督署青木重和署長さんからは、来年4月から改正される、「働き方改革」関連法案の内容について、細かく説明がありました。

1.「時間外労働の上限期成の導入」  月45時間、年360時間を原則

2.「年次有給休暇の確実な取得」 毎年5日、時季を指定して

3.正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の禁止

などが大きなポイントとなります。

詳しくは、以下の、長野労働局ホームページ、「長野労働局働き方改革」などご参照ください。

https://jsite.mhlw.go.jp/nagano-roudoukyoku/tokushu_campaign/hatarakikata_kaikaku.html

今回参加された各企業からは、「働き方改革関連法案」についての様々な問題点、疑問点が提示され、活発な議論が行われました。

なお、今回、参加された企業は、あいうえお順に、オリオンワイヤリング(株)、(株)カヤマ、(株)栗林製作所、KYB-YS(株)、(株)竹内製作所、力石化工(株)、(株)都筑製作所、デイリーフーズ(株)、(株)長野大崎製作所、(株)西澤電機計器製作所、(株)マースウィンテック、宮後工業(株)の12社です。

坂城町長 山村ひろし

来年はどんな年

来年をどう見るか。

今年、平成30年は、、「戊戌」(ぼじゅつ)の年でした。

 私が昨年申し上げたように、「戊」「戌」とも「茂る」という意味があり、あまり茂り過ぎないように十分に「剪定」をすることが必要だと言われ、しっかりコントロールすることが大切な年だといわれていました。

 しかしながら、今年の様子を見ると、世界中で、「しっかりとコントロール」されるには程遠く、厳しい状況が続いた年でした。 皆さんは如何だったでしょうか。

      

さて、来年、2019年(平成31年と新年号)の干支は 「己亥(つちのとい きがい」 です。

自らの思いを筋道を通して着実に実行し、その中から、大爆発・大飛躍の可能性を期待できる年のようです。

 また、来年は平成31年が4ヶ月で終わり、新しい年号に入ります。

 大いにチャレンジしたいですね。

白河静さんの字句の解説は以下の通りです。

「己」の字句について

「亥」の字句について

 2019年は、干支でいうと、「己亥(きがい つちのとい)」です。

 「己」は象形文字で由来は糸の巻き取りに用いた道具です。安岡正篤さんによれば「己」は「紀」で、「きまり」、「みちすじ」といった意味があり、己の字の形は糸を表していて糸がこんがらがると悪いかたまりになってしまう。筋道を通すことが大切であること。「己」の字をみると、横の線が3本あって、それがからまないように縦の線で分けている。

 従って、「己」の年はわがままにならず規律を守ることが大切であると言っています。

また、「亥」は「核」と同義で上部の「亠」は上を表し、下の「」は、男女が二人並んで、何事かをはらんでいる形と言うことです。つまり、この文字は、「何事かを生もうとしている」、「いろいろのエネルギー・問題をはらんでいる」ということのようです。「核」のように「起爆性を」はらんでいると言うことです。

 つまり、「己亥」でいうと、「きまり」、「すじみち」を守ることが大切で、そうしないと、とてつもない大爆発が起きる可能性があると言うことのようです。少し心配ですね。

 むしろ、自らの思いを筋道を通して着実に実行し、その中から、大爆発・大飛躍の可能性を期待したいと思います。 来年は平成が終わり新しい年号に入ります。大いにチャレンジしたいですね。

 なお、前回の己亥(60年前 1959年 昭和34年)にはこんな出来事がありました。 結構、いろいろな大きな出来事がありました。

             

・今上天皇皇后両陛下のご成婚(ミッチーブーム)

・小澤征爾がブザンソン国際指揮者コンクールで優勝

・ミスユニバースで児島明子さんが第一位に

・キューバ革命

・アラスカが米国の49番目の州に、ハワイが50番目の州に

・伊勢湾台風で5,000人以上の死者 など

  

 坂城町長 山村ひろし

坂城町老人クラブ連合会成果発表会

先日(11月16日)、坂城町文化センターで、「平成30年度坂城町老人クラブ連合会 活動発表会」(代表:中曽根会長)が開催されました。

今回で36回目の開催と言うことです。

午前、午後で全部で14のプログラムがありました。

皆さん種々工夫され、楽しい活動発表会でした。 お疲れさまでした。

左:坂城町老人クラブ連合会 中曽根会長挨拶

左:込山区 オカリナの演奏、右:北日名区 歌(春の小川、北日名音頭他)

左:新地区 江刺追分、右:網掛区 歌(青い山脈、里の秋他)

左:上平区 歌と踊り、右:新地区 歌・踊り・手遊び

左:込山区 琵琶湖周航の歌など 、右:四ツ屋区 踊り(これから音頭)

左:金井区 舞踊、右:御所沢区 歌(案山子、紅葉他)

左:上平区 朗読劇(おむこさんの買い物)、右:立町区 歌(里の秋、紅葉他)

左:四ツ屋区 歌(ふたりの大坂、これから音頭)、右:役員全員 歌と踊り

全員合唱と踊り(幸せなら手を叩こう他)

坂城町長 山村ひろし

若者コン in 坂城町2018 ―秋の陣―

昨日(11月17日)、坂城テクノセンターで、「若者コン in 坂城町2018 ―秋の陣―」 ・・Sax quartet concert & ワイワイパーティー・・ が開催されました。 (主催:テクノハート坂城協同組合 理事長:宮後睦雄さん)

自治体や公的団体のいわゆる、「婚活」 は種々行われていますが、テクノハート協同組合のような民間団体が、企業の枠を超え交流の場を作っていることは大変素晴らしいことだと思います。

今回も各企業の従業員の皆さんが大勢応募していただき、長野市、千曲市、坂城町、上田市など各地から約80名もの若者が大集合しました。

パーティーは、各々自己紹介の後、4人のサキソフォン奏者によるコンサートからはじまりました。

奏者は、川島亜子さん(坂城町出身:ソプラノ・サックス)、高橋龍之介さん(アルト・サックス)、竹田歌穂さん(バリトン・サックス)、中嶋紗也さん(テナー・サックス)の皆さん。

じゃんけん大会で勝者には坂城町のワインなどプレゼントを行いました。

ポーランドからワーキングホリデーで来られている皆さんも参加。

この中からいくつものカップルが出来ることを願います。  

坂城町長 山村ひろし