女と男ふれあいさかき2018

昨日(11月17日)、坂城町文化センターで、「女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2018」が開催されました。 (坂城町女性団体連絡会と坂城男女共同みんなの会が実行委員となり開催。)

この会は今年で31回目ということですが、今回は 「防災」 をテーマにとりあげました。

講師として、坂城消防署の山城篤さん、「歌うママ防災士」 として全国で講演活動をされている、柳原志保さんを迎え大変実践的なお話をしていただきました。

右、講演中の柳原志保さんと熱心に聴講される皆さん

右、最後に「坂城町の歌」を全員合唱

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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女と男ふれあいさかき2018

女と男ふれあいさかき01

▲第2部:記念講演 講師の柳原志保さん

男女共同参画社会の実現のための啓発・推進を目的に、坂城町女性団体連絡会と坂城男女共同みんなの会が実行委員となり、11月17日(土)、文化センターで「女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2018」を開催しました。

第1部では、坂城消防署の山城警防係長を講師にお迎えし、「各種災害に備えましょう」と題し、防災に関するアドバイスをご紹介いただきました。いつどこで起きるかわからない各種災害(地震や豪雨、竜巻等)について、発生した直後の行動や避難する時の注意点、また、各地で実際に起きた事例等をあげながら、生命を守るためには防災知識を高めることが重要である、と述べられました。

第2部では、防災士の柳原志保さんによる記念講演が行われ、「ママ目線!誰でも今すぐできる防災術~もしもに備えるいつも~」という演題で、自身の経験談や普段からできる災害への備えについてお話しいただきました。
 柳原さんは、東日本大震災と熊本地震で被災され、避難所生活も経験されました。その経験から、普段から災害に備えておくことの大切さや一人ひとりに合った備えが必要であることを痛感され、防災士の資格も取得し、堅いイメージのある防災について、たとえ小さなことや簡単なことでも備えに繋がること、女性や母親ならではの防災術など、防災意識向上のための取り組みを数多くされています。
 本日の講演会の中でも、災害が起きた場合に、支援がすぐにやってこない実情や公助には限界があることから、「助けてもらう」ではなく「自分自身でいつも災害に備えておく」という考え方に変えていかなければならないと強く述べられました。また、新聞紙で作るスリッパや氏名・住所・服用している薬などを記載したパーソナルカードなど、柳原さんが実践している防災術について、とてもわかりやすくご講演いただきました。

▼第1部:坂城消防署 山城警防係長による防災アドバイス

女と男ふれあいさかき02

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坂城町長 山村ひろし

平成30年度坂城町戦没者追悼式

本日(11月15日)、坂城町文化センターで、平成30年度坂城町戦没者追悼式が執り行われました。

先の大戦において犠牲となられた多くの町内の方々をしのび、御冥福をお祈りいたしました。

約60名のご遺族のほか多くのご来賓の皆さまにご出席いただきました。

左:式辞の朗読  右:献花奉納

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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平成30年度坂城町戦没者追悼式

戦没者追悼式01

11月15日(木)、文化センターで、先の大戦において犠牲となった多くの町内の方々をしのび、御冥福をお祈りする平成30年度坂城町戦没者追悼式が開かれ、ご遺族など約60名が出席されました。

戦争を体験された世代が少なくなるなか、今を生きる私たちが当たり前のように平和と繁栄を享受できるのは、先人の大きな犠牲のうえにあることを肝に銘じ、戦争による苦しみや悲しみを後世に語り継いでいくことが大切です。
 町では、昭和60年9月27日に非核平和の町宣言をしました。町としても、不戦と平和への誓いを新たにし、町民の皆さんとともに安心して暮らせる坂城町を目指してまいります。

▼慰霊の朗詠(左)と舞踊(右)

戦没者追悼式04戦没者追悼式05

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坂城町長 山村ひろし

南条小学校建設工事における会計検査について(再掲)

先週(11月9日)、会計検査院が平成29年度決算検査報告を公表し、文部科学省所管の事業では、北海道及び9府県9市町において交付金過大の指摘があり、平成26・27年度に実施した、南条小学校の建設工事もこの対象となりました。

会計検査院、長野県教育委員会、文部科学省とも長期にわたり議論を続けてまいりましたが、このたび、やむなく、約2億5千3百万円の交付金の返還を行うこととなりました。
 新聞報道等により、住民の皆様にはご心配をおかけいたしましたが、町としましては、今後も子どもたちの教育環境の整備のための適切な事業の推進に努めてまいります。

なお、皆さまとご一緒に造り上げ完成した、素晴らしい新校舎の耐震上の問題は一切ございませんのでその点につきましてはご懸念無用です。 今回の指摘は国から交付される補助金の算定額についての件であります。

以下、坂城町教育委員会のメッセージをご覧ください。

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南条小学校建設工事における会計検査について

11月9日、会計検査院が平成29年度決算検査報告を公表し、文部科学省所管の事業では、北海道及び9府県9市町において交付金過大の指摘があり、平成26・27年度に実施した、南条小学校の建設工事もこの対象となりました。
 この検査においては、校舎の不適格改築事業における耐震力不足建物の条件に関する指摘がなされ、このような事態が生じていたのは、「事業主体(町)において交付金の交付額の算定について、耐震力不足建物の条件とされる3つの指標の理解が十分でなかったこと。県においては、町から提出された実績報告書等に対する審査が十分でなかったことなどによると認められる。」との検査結果が公表されました。
 また、文部科学省に対しての検査報告では、「資格面積の算定が適切に行われているかを確認するためのチェックシートや、資格面積の算定方法について、わかりやすく整理したマニュアル等が作成されていない状況となっていた。また、交付申請書の審査時に文部科学省において、資格面積の確認を適切に実施していないことなどによると認められる。」と指摘し、是正改善処置を求める結果となりました。
 これらの指摘を受け、町では、これまで県や国そして会計検査院等との協議を幾度となく重ねてまいりましたが、やむなく、約2億5千3百万円の交付金の返還を行うこととなりました。
 新聞報道等により、住民の皆様にはご心配をおかけいたしましたが、町としましては、今後も子どもたちの教育環境の整備のための適切な事業の推進に努めてまいります。

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坂城町長 山村ひろし

長野県知事から感謝状

昨日(11月12日)、長野県阿部守一知事から、「県民税の賦課徴収について優秀な成績をおさめた」として、感謝状をいただきました。

これは、ひとえに坂城町民の皆様のご尽力・ご協力がなければ実現し得ないものですが、坂城町職員の地道な努力の賜物としても大変うれしく思っております。

平成29年度の坂城町個人市町村税の現年の徴収率は、99.6%です。 また、滞納繰越額も大変低く、18.9%です。

今年は北信地区では他に、小川村にも感謝状が贈呈されています。

長野県知事からの感謝状を職員を代表して池上浩収納対策推進幹に伝達しました。

坂城町長 山村ひろし

平成30年度 坂城町PTA連合会研究集会

先週(11月10日)、平成30年度 「坂城町PTA連合会 研究集会」 が坂城町立南条小学校で開催されました。

坂城町のPTAの皆さんならびに先生方のご尽力には心より感謝申し上げます。

今回の研究集会には約100名以上の方が参加されています。

今回の研究集会のテーマは;

「子育て、家庭が原点 ― 大事にしよう小さな 「気づき」 (乳幼児期から) ―」 です。

信州大学教育学部長 永松裕希教授 (坂城町四ツ屋ご在住) の講演に続き、8つの分散会に分かれ種々のテーマに基づきディスカッションをしていただきました。

・「子どものほめ方、しかり方、しつけ」(第1分散会、第2分散会、第3分散会)

・「反抗期や思春期の対応」(第4分散会、第5分散会)

・「おともだちとの関係」(第6分散会)

・「進路・進学や家庭学習」(第7分散会、第8分散会)

信州大学永松教授の講演のテーマは、「子どもたちの今日的な課題と支援」 です。

幅広いテーマについて、大変わかりやすくお話をしていただきました。

配布された資料の主な項目は次の通りです。     

1.個人差とは

目標に到達するための順序や到達の仕方がここの児童によりことなる。 全てが一律ではない。

2.学習スタイル

学習スタイルには、(1)表象スタイル、(2)認知スタイル、(3)記憶スタイル、(4)思考スタイル、(5)注意、(6)反応スタイル などいろいろ異なる。

3.認知スタイル

認知スタイルにも、「場独立か場依存」、「分析か非分析」、「熟慮か衝動」、「継次処理か同時処理」 などいろいろなパターンがある。

4.知的発達に遅れはないものの学習面や行動面で著しい困難を示す児童・生徒の割合(H24 文科省)

・聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するに著しい困難を示す・・・・・4.5%

・不注意または多動性―衝動性の問題を著しく示す・・・・・3.1%

・対人関係やこだわり等の問題を著しく示す・・・・・1.1%

・学習面か行動面で著しい困難を示す・・・・・6.5%

*以上の合計で15.2%の児童に困難性が認められる。

5.読みのスキルと読書量

6.高機能広汎性発達障害の分類

・高機能自閉症

・アスペルガー症候群

・高機能の非定型自閉症

7.自閉症スペクトラムの理解の必要性 ― 学習や発達の特徴 ―

・心の理論

・刺激の過剰選択性

・ゲシュタルト的言語学習スタイル

・視覚的思考

・情報処理の方法

・感覚の統合

など非常に専門的なお話を分かりやすく解説していただきました。

「15.2%の児童に困難性が認められる」というのは衝撃的ですね。

「分散会」

以下は分散会のルール

以下、分散会の様子です。 皆さん、大変熱心に議論をされ、意見のとりまとめを行われていました。

11月10日(土)午前中の3時間半、大変お疲れさまでした。

なお、今回のPTA連合会研究集会は南条小学校で開催されました。

当日の朝刊各紙で、「南条小学校建設工事における会計検査」 について報道がなされましたので、私から皆さんに説明をいたしました。

内容につきましては、以前にも当ブログでご説明しましたので、以下をご覧ください。

https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/?itemid=47846

坂城町長 山村ひろし

南条小学校金管バンド「ありがとうコンサート」

先週(11月10日)、坂城町文化センター体育館で、南条小学校金管バンド 「ハッピーブラス」 のありがとうコンサートが開催されました。

「ハッピーブラス」 は先日(10月14日)、岐阜メモリアルセンターで開催された、第22回東海小学校バンドフェスティバルでは、関係の皆さんの大いなる応援で、7年連続の金賞を受賞することができました。

しかしながら、わずかの1点差で4年連続となる 「全日本小学校バンドフェスティバル」 への出場はかないませんでした。

そこで、感謝の気持ちを皆さまに表すために、「ありがとうコンサート」 を開催することになったとのことです。

来年に向けて、また、頑張ってもらいたいですね。

今回の 「ありがとうコンサート」では、東海小学校バンドフェスティバルでの演奏曲、台風のため中止となった、「西日本バンドフェスティバル in 高知」 で演奏予定だった曲など力いっぱい演奏していただきました。

これからも素晴らしい演奏をお願いいたします。

以下の写真は、もう一つの全国大会 「日本管楽合奏コンテスト」 (11月3日)、に選ばれ、東京都文京区のシビックホールでの演奏後の集合写真。 逆光なのと公式カメラマンが2階から撮っているために全員が上を見ています。

南条金管バンド、ハッピーブラスの皆さんは東奔西走あちこちのコンサートに出場され大忙しでした。

坂城町長 山村ひろし

第10回ねずみ大根祭り

先週(11月10日)、恒例となりました、「第10回ねずみだいこん祭」が、国道18号沿いの地場産直売所 「あいさい」 をメイン会場として開催されました。

あわせて、坂城インター先線の道路沿いの畑で、収穫大会も開催されました。

素晴らしい秋空のもと大勢の皆さんに参加していただきました。

また、「あいさい」会場では、「おしぼり大根」が振舞われたり、今年新たにオープンした、坂城葡萄酒醸造(株)の出店で、新製品の巨峰ワインが披露され試飲会も開催されました。 そのほか、味ロッジ(株)、(株)坂城町振興公社の出店や、信州大学ファブラボの学生さんがテックショップで作成されたグッズの販売、「きのこ収穫体験」、焼き芋、焼き栗の販売などいろいろなお店があり皆さん大変喜ばれておられました。

メイン会場 「あいさい」 の風景

「第10回ねずみ大根祭り」開会式の様子

左の写真右、「ねずみ大根祭」 田中実行委員長

右の写真、田中実行委員長の発声で乾杯!

写真右:坂城葡萄酒醸造(株)代表の成澤さんと。 手にしているのは新発売の 「巨峰ワイン」 (1,300円)

ねずみ大根協議会の皆さんと  

写真左:青木村から来られた、三宮璃子さんと

写真右:坂城町中之条の柳澤ことみ さんと

坂城町長 山村ひろし

南条小学校建設工事における会計検査について

先週(11月9日)、会計検査院が平成29年度決算検査報告を公表し、文部科学省所管の事業では、北海道及び9府県9市町において交付金過大の指摘があり、平成26・27年度に実施した、南条小学校の建設工事もこの対象となりました。

会計検査院、長野県教育委員会、文部科学省とも長期にわたり議論を続けてまいりましたが、このたび、やむなく、約2億5千3百万円の交付金の返還を行うこととなりました。
 新聞報道等により、住民の皆様にはご心配をおかけいたしましたが、町としましては、今後も子どもたちの教育環境の整備のための適切な事業の推進に努めてまいります。

なお、皆さまとご一緒に造り上げ完成した、素晴らしい新校舎の耐震上の問題は一切ございませんのでその点につきましてはご懸念無用です。 今回の指摘は国から交付される補助金の算定額についての件であります。

以下、坂城町教育委員会のメッセージをご覧ください。

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南条小学校建設工事における会計検査について

11月9日、会計検査院が平成29年度決算検査報告を公表し、文部科学省所管の事業では、北海道及び9府県9市町において交付金過大の指摘があり、平成26・27年度に実施した、南条小学校の建設工事もこの対象となりました。
 この検査においては、校舎の不適格改築事業における耐震力不足建物の条件に関する指摘がなされ、このような事態が生じていたのは、「事業主体(町)において交付金の交付額の算定について、耐震力不足建物の条件とされる3つの指標の理解が十分でなかったこと。県においては、町から提出された実績報告書等に対する審査が十分でなかったことなどによると認められる。」との検査結果が公表されました。
 また、文部科学省に対しての検査報告では、「資格面積の算定が適切に行われているかを確認するためのチェックシートや、資格面積の算定方法について、わかりやすく整理したマニュアル等が作成されていない状況となっていた。また、交付申請書の審査時に文部科学省において、資格面積の確認を適切に実施していないことなどによると認められる。」と指摘し、是正改善処置を求める結果となりました。
 これらの指摘を受け、町では、これまで県や国そして会計検査院等との協議を幾度となく重ねてまいりましたが、やむなく、約2億5千3百万円の交付金の返還を行うこととなりました。
 新聞報道等により、住民の皆様にはご心配をおかけいたしましたが、町としましては、今後も子どもたちの教育環境の整備のための適切な事業の推進に努めてまいります。

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坂城町長 山村ひろし

ブラインドサッカー 中日本リーグ2018最終戦

先週(11月10日)、坂城町 「スパーク坂城」 の会場で、ブラインドサッカー中日本リーグ最終戦が行われ、「山梨キッカーズ」が優勝しました。

ブラインドサッカー中日本リーグは、「山梨キッカーズ」、「F.C.長野RAINBOW」、「Mix Sense 名古屋」の3チームで争われています。

坂城町に拠点を置く 「F.C.長野RAINBOW」 は2位となりました。 Mix Sense 名古屋は3位。

関係者も入れ、約60名の方が参加しました。

なお、試合会場の設営など坂城ライオンズクラブの皆さんのご協力を得ました。

左:「Mix Sense 名古屋」の選手、右:「F.C.長野RAINBOW」の選手 (写真は中日本リーグホームページより)

大変激しいぶつかり合いです。

試合後の表彰セレモニー、「山梨キッカーズ」の選手へ (写真は中日本リーグホームページより)

優勝証書とトロフィー、副賞に坂城の巨峰ワインをプレゼント (写真は中日本リーグホームページより)

「F.C.長野RAINBOW」の皆さんと記念撮影

私の後方右側のマスクの選手が中澤医さん(坂城に拠点を置く、「長野RAINBOW」の中心プレーヤーです。)

参加者全員で記念撮影

ブラインドサッカーの運営はなかなか大変です。 今後とも皆さま方のご支援・サポートをお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

千曲坂城消防組合議会行政視察

最近は年末に向けて各種団体の行政視察など多く続いています。

先日(11月1日、2日)は千曲坂城消防組合議会(議長:倉島さやか氏)の行政視察旅行があり私も参加しました。

今回のメインの視察先は、名古屋大学、「減災館」 と、「尾三消防本部」です。

「減災館」は2010年に東海、東南海、南海地震の3連動地震発生時における対策、被害軽減、減災社会の構築のための戦略について研究する団体として発足した 「減災連携研究センター」の本部があり、社会連携部門と研究連携部門の2部門を核とし、マスコミやNPOと協力することで、減災社会の実現を目標としています。 当「減災館」はその目的達成のために2014年に完成し、一般市民に開放されています。

減災館外観(ホームページより)

「減災館」は9つのコーナーに分かれ、3Dのビジュアルコーナーがあったり、家庭防災コーナー、防災・減災の基礎学習コーナーのほか、「ギャラリートーク」コーナーもあり、毎日、専門の教員が防災・減災についての講義を行っています。

私たちがお話を伺ったのは、名古屋大学の荒木裕子減災連携研究センター特任准教授で、テーマは 「水害に対する地域の備えと避難行動・・・・・・総社市下原地区の事例より・・・・・」でした。

今年7月に発生した西日本の水害とアルミ工場の爆発に関するもので、生々しい事例発表で大変参考になるものでした。

講演される荒木裕子准教授

事例で紹介された例は、水害により被害を受けたアルミニウム工場にいよいよ浸水がはじまり、結果として大爆発にいたったが、工場側が認識していた危険性が住民側に全く伝わっていなかったことにより、死者こそ出なかったが土手を超えた遠方にまでアルミの火の玉が飛び、全焼家屋、けが人が出た。 工場側従業員は全員避難をしたが、住民にはその情報が伝わっていなかった。

左手のアルミ工場で爆発が発生し、土手を超えて右側にアルミの火の玉が飛び、火災、人的被害が発生。(荒木准教授の資料より)

このようなケース(自然災害が引き金となって化学的な惨事をおこす際の課題)について、以下のように述べられています。

(荒木准教授の課題の内容)

Natech(Natural Hazard Triggering Technological Disasters)の課題

(自然災害が引き金となって化学的な惨事をおこす際の課題)

・早期の警戒情報提供

―発生元からの情報提供

  ・少なくとも住民側には伝わっていない

―立地自治体・周辺自治体との連携

・地区内浸水と同時発災の可能性

―火災消火困難・延焼拡大

―情報伝達および移動困難

―上階避難・避難行動中での被災

・避難場所・避難方法の検討

―状況・タイミングに応じた避難先の事前計画

―移動方法の確保

以上についてどのように準備・対応するかが大きな課題。

          

          

「減災館」前での全員撮影

「尾三消防本部」(愛知県愛知郡東郷町)

尾三消防組合は、平成30年4月1日から、これまでの構成市町である日進市、みよし市、及び愛知郡東郷町に、豊明市(豊明消防本部)と長久手市(長久手消防本部)が加わり、管轄面積129.9キロ平米、管轄人口約32万人、1事務局、1本部、1特別消防隊、5消防署、3出張所、職員334人体制の広域消防として運用を開始。

長野県での消防広域化については種々議論のあるところです。 今回の視察なども参考にしていきたいと思います。

今回、尾三消防本部の皆さんから広域消防についてのお話を伺った後に、レスキュー部隊の皆さんによる訓練を披露していただきました。

かなりの傾斜地に人が取り残されている状況。

レスキュー部隊の俊敏な行動で無事に救出することができました。

特殊作業用に建機も常設しているとのことでした。

坂城町長 山村ひろし