平成28年第4回坂城町議会定例会招集(1)

本日(12月1日)、平成28年坂城町議会定例会が開会されました。

以下、招集の挨拶を掲載させていただきます。

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平成28年 第4回坂城町議会定例会 招集あいさつ>

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本日ここに、平成28年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。>

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 さて、世界中が注目する中、去る118日(日本時間9日)に投開票が行なわれたアメリカ大統領選挙は、共和党候補のドナルド・トランプ氏が、優位とされていた民主党候補のヒラリークリントン氏を退け勝利するという結果となり、世界に衝撃が走ったところであります。>

これを受け、来年1月20日に第45代アメリカ大統領に就任することとなるトランプ氏につきましては、選挙期間中、米国の国益最優先を掲げ、日米安全保障条約に関して、米軍駐留経費の負担増を求めたり、環太平洋連携協定(TPP)からの脱退を主張するなど、日本への影響も避けられないものと予想されるところですが、大国のリーダーとして責任ある行動を期待するものであります。>

特に当町への影響も懸念される環太平洋連携協定(TPP)に関しましては、今後の日米両政府の動向を注視するとともに、町といたしましても、今月15日(木)文化センター大会議室において、特定非営利活動法人中山間地地域フォーラム理事 柴田寛(しばた ゆたか)氏を講師に「TPP今後の見通し」と題し、米国の動向や日本の製造業・農業に与える影響について御講演をいただきます。議員各位をはじめ、企業経営者、農業従事者など大勢の方のご参加をお願いいたします。>

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11月22日から26日まで、坂城国際産業研究推進協議会による「ミャンマー・ベトナムビジネス環境 現地視察」が行われ、竹内明雄会長、宮後睦雄副会長をはじめとする町内企業の経営者、金融機関の代表、塚田議長など、私を含めて計14名が参加いたしました。>

5日間で2か国を訪問するという、密度の濃い研修でしたが、ミャンマーでは、外国人技能実習制度に基づいてミャンマー人実習生の日本企業への送り出しを行っている「ミャンマー  ケントク  エージェンシー」、シャツ製造を行っている千曲市のフレックスジャパン(株)の製造現地法人である「ホワイト  アウル  ファッション」、「日本貿易振興機構、いわゆるジェトロ  ヤンゴン事務所」、日本とミャンマー政府が官民一体となって進めている「ティラワ経済特別区」の開発・運営会社である「ミャンマー  ジャパン  ティラワ  ディベロップメント」の4か所を視察いたしました。また、ベトナムでは、下諏訪町の日本電産サンキョー(株)の製造現地法人である「ベトナム日本電産サンキョー」、佐久市の東京マイクロ(株)の製造現地法人である「東京マイクロベトナム」、「ジェトロ  ハノイ事務所」の3か所を視察いたしました。>

軽工業を中心に多様な海外企業が進出し始めているものの、電力、水道、道路などのインフラ整備はまだまだこれからで、発展に向けて大きな可能性を持っているミャンマー、近隣諸国と比較して豊富で低廉な労働力、安価な公共料金、安定した電力供給などが強みとなって、多くの日本企業が既に進出し、安定的な経済成長を維持しているベトナムを実際に視察し、参加された皆さん全員が大きな成果を持ち帰られたものと思います。私もそれぞれの国の勢いや人々の活気を肌で感じてまいりましたので、町の産業振興に役立ててまいりたいと考えております。>

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こうした中、大変うれしいお知らせがございました。宮後工業(株)代表取締役社長の宮後睦雄(みやご むつお)さんが、平成28年秋の褒章で、農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方に贈られる、黄綬褒章を受章されました。>

宮後さんは、宮後工業(株)を精密金属加工分野の先端企業に育て上げ、中国、タイにも製造拠点を設けるなど、グローバル化する市場にいち早く対応しておられます。さらに、テクノハート坂城協同組合理事長、公益財団法人さかきテクノセンター理事及び長野県中小企業団体中央会理事を務め、卓越したリーダーシップにより、地域産業の振興発展にも多大な貢献をされておられます。宮後睦雄さんのご功績に対し心から敬意を表するとともに、一層のご活躍をご祈念申し上げ、今後も、坂城町の発展にお力添えをいただければと思います。>

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さて、日本を取り巻く世界の経済情勢につきましては、日本総研などによりますと、アメリカは、企業部門の持ち直しを背景に、成長が加速し、雇用・所得環境の改善が持続しているものの、次期大統領に決定したトランプ氏は、保護貿易や排他主義などの主張を展開していることから、企業や家計マインドの悪化に注意する状況となっており、ヨーロッパでは、企業の生産活動に持ち直しの動きがあるものの、原油価格の値上がりを主因としたインフレ率の上昇が続くと予想され、所得環境の一服で個人消費の先行きが懸念される状況となっております。>

また、中国においては、7月~9月期の実質成長率が前年同期比プラス6.7%と2四半期連続で前の期から横ばいとなったものの、来年には購入刺激策の終了に伴う自動車販売の減少や住宅ローンの頭金比率の引き上げ等により住宅販売が頭打ちとなることが見込まれるなど、年明け以降、経済成長率が再び低下すると予想されており、引き続き注視していく必要があると考えております。>

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次に国内の状況でありますが、内閣府による10月の「月例経済報告」では、「景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている」とし、先行きについては、「雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。」としている一方で、「海外経済で弱みがみられており、中国を始めとするアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクや、英国のEU離脱問題など、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。」としております。>

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また、長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が11月に発表した「金融経済動向」によりますと、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「生産の動きは新興国経済の減速の影響などから横ばい圏内、雇用・所得は、全体として着実な改善が続いている」とし、「総論として長野県経済は、一部に弱めの動きがみられるものの緩やかに回復している。」としております。>

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当町におきましては、10月に実施しました町内の主な製造業20社の経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前のプラス3.56%からプラス0.13%と3.4ポイント以上減少し、売上げについてもほぼ同様な傾向が見られます。>

雇用については、7月~9月の実績が、総計でマイナス3人と、前回調査のプラス48人から大きく減少いたしましたが、来春の雇用は、ほとんどの企業が増員及び減員分の補充を予定しており、全体で41人の増員予定となっております。>

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続いて、28年度の主な事業の進捗状況について申し上げます。>

まず、坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略の重点プロジェクトに位置付けている、トータルメディアコミュニケーション「つながる あんしん 坂城町」構想推進事業、さかきワイナリー形成推進事業、坂城スマートタウン構想推進事業の進捗状況であります。>

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トータルメディアコミュニケーション施設整備事業につきましては、同報系防災行政無線の整備に向け、設計業者の決定後、電波調査及び屋外スピーカーの音響や音達調査を終えて、実施設計業務を進めております。>

また、住民の皆様には「広報さかき」等でお知らせを行なったほか、11月に町内4箇所において計5回の住民説明会を開催し、現行の有線放送電話の運用終了のお知らせ、同報系防災行政無線による新たな情報伝達の仕組みのほか、有線放送でインターネットをご利用いただいている皆様への手続きのお知らせや「さかきまちすぐメール」登録のご案内など、広く周知しているところであります。>

年度内に設計業務を完了させ、平成29年度からの整備に向け、事業を進めてまいります。>

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トータルメディアコミュニケーション構想におきましては、高齢者の見守りシステムについても調査研究を進めており、既存の「あんしん電話」につきましても、有線放送電話の廃止時期に合わせ、新システム導入の検討を進めております。>

また、IOTを活用する中で、県企業局等と連携し、水道事業者としては全国初となる水道メーターを活用した見守りシステムの実証実験への取り組みや、人感センサーを活用した見守りの方法につきましても、開発業者と協力し研究を進めているところであります。>

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ワイナリー形成推進事業につきましては、試験圃場におけるワイン用ぶどうの実証試験栽培が4年目を向かえ、この秋には赤系・白系合わせて約1,300キロが収穫されました。>

現在、サントリーワインインターナショナル(株)へ醸造をお願いし、ワインの分析・品質評価を行なう中で、来春の販売を視野に商品化を目指しております。>

また、町振興公社や千曲川ワインバレー特区連絡協議会も含めた周辺自治体と連携し、ワイン振興に向けたPRイベントに取り組んでまいります。>

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坂城スマートタウン構想推進事業につきましては、家庭におけるエネルギーの効率的で最適な利用に向け、エネルギー設備設置補助金を月補正予算にて増額し、創るエネルギーのほか、蓄えるエネルギーとして蓄電池等の普及促進に努めております。>

また、テクノさかき工業団地のスマート工業団地化に向けた取組みにつきましては、現在、工業団地の企業の皆さんを対象に電力使用に係る実態調査を行うなど、エネルギーの効率的な需給調整等の実現に向け、国の補助事業を活用して町と企業の共同参画による「事業化可能性調査」を進めております。>

これらの取り組みを通じて、引き続き家庭分野、産業分野における再生可能エネルギーの更なる導入促進と、省エネルギーの推進を図り、スマートタウン坂城の構築を進めてまいります。>

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信州さかきふるさと寄附金につきましては、坂城町の素晴らしさをより多くの皆様に知っていただき、坂城町の応援団になっていただけるような魅力を発信すること、また地元特産品等のPR、販路拡大など地元経済の活性化を目的とし、本年6月から、寄附された方へお礼の品をお送りしています。町の事業者の皆さんのご協力をいただき、返礼品を設定する中で、本年11月末現在で、東京を始めとした首都圏や大都市圏を中心に、北は北海道から、南は沖縄県まで、日本全国の皆様から2,000万円を超えるご寄付をいただいているところで、返礼品では、ブドウをはじめとした果樹類が人気となっております。なお、この度、事業者の皆様のご協力により、多くの魅力的な返礼品を揃えられたことから、想定を上回って寄付のお申し込みをいただいており、今議会最終日に補正予算案を上程させていただくことにしておりますので、よろしくお願いいたします。>

今後も、商品などを提供していただける事業者の皆さんを更に募集し、返礼品の充実を図る中で、町の魅力を発信し、地元特産品のPR等に努めてまいります。>

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さて、前回9月議会において予算及び契約についてお認めいただきました、前田工業団地用地のミヤリサン製薬(株)への売却が完了し、これにより、現在、分譲可能な工業用地は、坂城インター工業団地の約3,000平米のみという状況でございます。町の基幹産業である工業振興の観点からも工業用地につきましては、企業のニーズに迅速に応えられるよう、一定規模の面積を確保する必要があると考えているところであり、今後町内企業に対するニーズ調査を行う中で、全体的な土地利用計画とも調整を図りつつ、工業団地の造成に取り組んでまいりたいと考えているところであります。>

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インフラの長寿命化に向けた橋梁修繕事業につきましては、今年度、産経大橋と昭和橋で修繕工事を進めており、通行規制でご迷惑をかけておりました産経大橋は、皆様のご協力により、順調に工事が進み、交通を再開することができました。引き続き橋梁下部の工事を進め、12月中には完了する予定となっております。>

昭和橋につきましても、今年度は村上側のローゼ橋()の8連目及び9連目とゲルバーガーター橋()を施工しており、年内は全面通行止めとなっております。なお、断面補修にとりかかる予定の年明け1月4日からは、歩行者及び自転車等の通行を可能にできるよう調整しているところでございます。工事期間中は、皆様には大変ご不便をおかけしますが、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。>

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びんぐしの里公園整備事業につきましては、屋外ステージの屋根に係る鋼材等特殊な製作を伴うことから先行して発注し、年度内完成に向け工場製作や基礎工事に着手しております。引き続き、バックヤードトイレ及び控室の建設を予定しており、屋外ステージを活用した各種イベントなど、多くの皆様にご利用していただけるよう実施してまいります。>

また、公園管理センターと公園内の駐車場トイレの改修等も実施してまいります。

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 以下、平成28年第4回坂城町議会定例会招集(2)へ

        

 坂城町長 山村ひろし

平成28年度NEW「チャレンジSAKAKI」表彰

昨日(11月30日)、坂城町役場講堂で平成28年度 「NEWチャレンジSAKAKI」 の表彰式を行いました。

坂城町では、5年前から全職員の意見を取り入れながら 「チャレンジSAKAKI」 としての取組を行い、数々の事業を実現しながら、拡大してきました。

本日は、過去1年間で実現した案件の推進チームが表彰されました。

今年は昨年から新たに始めた、「NEW チャレンジSAKAKI」の2年目です。

「NEW チャレンジSAKAKI」 では、ワイナリー形成事業や町内のバリアフリー化など、これまで継続してきた事業に加え、「坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の重点プロジェクトに位置づけられたプロジェクトなど新たな取組みにも挑戦しております。

表彰は今回で5回目になりました。 地味なテーマもありますが、役場職員のアイデアで続けている改善事業です。 これからも大切にしていきたいと思っています。

今年度は以下の9つのチームを表彰しました。

1.「ふるさと納税事業」(湯本茂樹、堀内弘達)

2.「タイ国研修におけるSNSを活用した情報発信」 (竹内祐一、谷田邊智子、瀬下幸二)

3.「役場庁舎内フリーWi-Fi 整備」 (瀬下幸二、西原健太)

4.「福祉医療サポート貸付事業」 (北村一朗、大井裕)

5.「手話講座の受講による窓口対応の充実」 (鈴木聡史、林卓志、斎藤達也)

6.「移住定住の促進」 (田子謙介、山下昌律、小川原秀昭、浮貝清司)

7.「町内企業活性化のための前田工業団地用地売却」 (田中一夫、山下昌律)

8.南条小学校改築(音楽堂)事業(宮下佑耶、小林大晃、田中秀紀、大橋勉、堀内弘達、関貞巳)

9.町税等未納の解消への取組み(柳澤英明、池上浩)

            

 

▼平成28年度NEW チャレンジSAKAKIの集約イメージ図

     

「NEWチャレンジSAKAKI」の説明については以下のサイトをご覧ください。

http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000088/index.html

坂城町長 山村ひろし

経営フォーラム/AREC・Fiiプラザ・リレー講演会

昨日(11月29日)、坂城テクノセンターで、坂城経営フォーラムとAREC・Fii合同のセッションが開催されましt。

以下、第3回坂城経営フォーラム/AREC・Fiiプラザ第184回リレー講演会の様子をお伝えします。

 

講演する山村

 

プレゼンの最後のページ

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第3回坂城経営フォーラム/AREC・Fiiプラザ第184回リレー講演会

 

第3回坂城経営フォーラム

 

11月29日(火)、坂城テクノセンターで、「平成28年度第3回坂城経営フォーラム/AREC・Fiiプラザ第184回リレー講演会」が開催されました。

これは、公益財団法人さかきテクノセンターと一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンターの共催によるもので、講師に、山村町長、横田悦二郎 氏(日本金型工業会顧問)、小宮山 直 氏(株式会社カヤマ取締役第ニ製造部部長・株式会社エスプリ代表取締役専務)、新井亮一 氏(長野県工業技術センター 精密・電子技術部門 加工部 主任研究員)、野田真吾 氏(株式会社日本能率協会コンサルティング 技術戦略センター チーフコンサルタント)の5名をお招きし、順番にご講演をいただきました。

 

山村町長

山村町長

『坂城町の新たな取組みについて
~「モノ」づくりから「コト」づくり 「コト」づくり with 「IoT」~』

山村町長は、坂城町の工業の特徴や現状、日本を取り巻く人口減少などの状況を説明され、IoT分野における坂城町の取組みとして、トータルメディアコミュニケーション整備事業、防災行政無線、あんしん電話、人感センサーによる見守りシステムのほか、テクノさかき工業団地のスマート工業団地化、町内企業の事例を紹介。最後には「左手に高度な金型技術。右手に最新鋭のIoT で勝負!」と、講演を締めくくられました。

横田悦二郎氏

横田悦二郎 氏
(日本金型工業会顧問)

『次世代の金型産業の姿
~新たに求められる経営と技術・サービスとは~』

横田氏は、金型産業の現状や今後アジア地域における「モノづくり産業」地図が変わることを説明。氏によると、これからは「顧客を変えるのではなく、変化する顧客要望に対応すること」「今後大きな変化をしていく金型市場に合わせた金型製造(=次世代金型)」が大切であるとのことです。また、「今後は世界のモノづくりの中心がアジア地域になるのは確実。その先導役になるのは日本でなければならない。それが日本のモノづくりの生き残りの道である」と話されました。

 

小宮山直氏

小宮山 直 氏
(株式会社カヤマ取締役第ニ製造部部長・株式会社エスプリ代表取締役専務)

『ISO/TS16949による品質マネジメントシステムの紹介及び切削加工の自動化の現状とさらなる挑戦』

「ISO/TS16949」とは、自動車産業の国際的な品質マネジメント規格です。小宮山氏には、自動車産業業界での信頼性及び信用を向上させるべく、(株)カヤマがその認証を取得した経緯と外観検査装置の開発についてお話いただきました。氏によると、認証を取得すると様々なメリットがありますが、反面その道のりは険しく、まず現状把握から始まり、計画の策定、様々な課題の解決を行ったほか、数多くの審査をクリアする必要があったとのことです。また、この認証取得や今年9月に開発した外観検査装置などにより、「管理力をコア技術として、切削加工・工具製作・タイでの海外生産を通じ、お客様へ100%以上の満足感を与える製品を提供し続けていきます」と話されました。

 

新井亮一氏

新井亮一 氏
(長野県工業技術センター 精密・電子技術部門 加工部 主任研究員)

『長野県工業技術総合センターの機械加工技術支援と研究事例』

長野県工業技術センターには、材料技術部門、精密・電子技術部門、環境・情報技術部門、食品技術部門があり、県内中小企業の技術相談に応じているほか、依頼試験、施設の開放、研究開発などを行っています。新井氏は、自身が所属する精密・電子技術部門 加工部の様々な研究事例を紹介し、「同部門加工部では、加工に関する課題をはじめ、測定技術や化学分析、電子顕微鏡観察など様々な相談に応じ、支援することができる」と話されました。

 

野田真吾氏

野田真吾 氏
(株式会社日本能率協会コンサルティング 技術戦略センター チーフコンサルタント)

『スマートコミュニティ事業への参入について』

スマートコミュニティとは、「再生可能エネルギーを含めたエネルギーを効率的に活用するシステム及び社会」です。全国の市町村においても、防災・減災、産業振興、雇用創出、まちのにぎわいといった地域課題解決に、地域に眠るエネルギーを活用しようという機運が高まっています。野田氏は、スマートコミュニティの実現に向けた意欲的な地域における知財流通可能性実証事業を紹介し、地域中小企業にもメリットがある地域課題解決モデルの構築を図るために、大手企業・中小企業が持つ知的財産を活用したスマートコミュニティ事業への参入の検討を呼びかけていました。

 

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坂城町長 山村ひろし

瀬口清之さんの中国レポート

  キャノングローバル戦略研究所研究主幹の瀬口清之さんから最新の中国レポートが来ました。

いつものことながら、実際に自分の足で中国各地の要人と会い新鮮な情報を提供していただいている瀬口さんには感服しています。 以下、ご覧ください。

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2016.11.25

日本企業の対中投資の風向きに変化の兆し

~中国経済は引き続き安定を保持しながら緩やかな減速傾向~

<北京・上海・広州出張報告(2016年10月20日~11月4日)>

瀬口 清之(瀬口清之さん)

 

◇ 本年第3四半期の実質GDP成長率は前年比+6.7%と、前期(同+6.7%)並みだった。固定資産投資は伸び率の鈍化が続いているが、輸出は数量ベースで見ると下げ止まりの兆しが見られている。消費は引き続き堅調を維持し成長率を支えている。

◇ 先行きについては、輸出はマイナス要因とならないと見られているが、固定資産投資は緩やかな伸び率鈍化傾向が続く。消費は小型省エネ車向けの優遇政策が年内で終了することから、来年は反動減の影響が生じると予想されている。住宅関連消費も今後徐々にスローダウンしていくと見られている。以上のような各コンポーネントの見通しを前提に、来年は足許の減速傾向が続き、通年で6.5%前後と6.5%に達しない可能性も十分考えられるとの見方が一般的。

◇ 本年第1四半期に、北京、上海、深圳等の1級都市で不動産価格が急騰した後、蘇州、南京、合肥等の一部の2級都市でも急上昇した。これらの都市では外部からの流入人口が多く、不動産需要が増大しているため、不動産の在庫水準が低下して適正在庫水準を下回っていた。そこに金融緩和を背景とする流動性が流入したため、価格が急騰したと見られている。3月下旬および9~10月にかけて主要都市において、2度にわたり購入規制を強化した。これにより、10月以降住宅販売の増勢が鈍化した。

◇ 国有企業改革の新たな方法として、党の指導の下で国有企業同士を合併させ、リストラを進めるという手法を導入し、さらに改革を推し進めようとしている。9月に発表された宝鋼集団と武漢鋼鉄集団の合併がその最初のモデルとして注目されている。

◇ このところ日本企業の対中投資姿勢にも以前に比べて若干ながら積極性が増しているように感じられる動きが見られ始めている。中国現地に駐在して多くの日本企業と接している日本の3メガバンクや政府関係機関の幹部が「日本企業の中国ビジネスの風向きが少し変わってきているように感じられる」と指摘した。

◇ 来年も日中関係が引き続き改善傾向を辿るようであれば、能力増強設備の拡大を決断せざるを得なくなるとの見方が増えてきている。

◇ 今年の日系大手3社(日産・トヨタ・ホンダ)合計の中国での販売台数は、足許の伸び率がこのまま続くと、389万台に達する見通しである。昨年の日本国内における3社の合計販売台数は277万台であることから、主要な日本車メーカーにとって中国市場はすでに日本市場を大きく上回る規模となっている。

 

(詳細レポートは以下をクリックしてください。) 

日本企業の対中投資の風向きに変化の兆し~中国経済は引き続き安定を保持しながら緩やかな減速傾向~<北京・上海・広州出張報告(2016年10月20日~11月4日)>PDF:587.2 KB

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 坂城町長 山村ひろし

ミャンマー・ベトナムビジネス視察ミッション完了

  本日(11月26)、11月22日からスタートしました、「ミャンマー・ベトナムビジネス環境視察ミッション」は本日無事に全員、羽田空港に到着しミッションは完了しました。

4泊5日の短期間でミャンマーとベトナムを視察するという大変密度の濃い忙しい視察旅行でしたが、14名全員が無事に日本に戻ってきました。

竹内製作所の竹内明雄社長には当ミッションの団長としてまとめ役を果たされ、大変お世話になりました。

参加者全員が大きな成果を持ち帰られたものと存じます。

 

機中から大きな富士山が見えました。

 

羽田飛行場での解団式。

右から:(株)テクニカルイン長野鈴木社長、宮後工業(株)宮後睦雄社長、(株)竹内製作所竹内社長、産業振興課山崎課長、坂城町議会塚田正平議長

参加者全員がお世話になった近畿日本ツーリスト添乗員の多賀久絵さんと。

 

坂城町長 山村ひろし

ミャンマー・ベトナムビジネス視察ミッションその-5

  昨日(11月25日)、視察ミッション最終日は、午前中ジェトロハノイで竹内直生ディレクターからベトナムの経済情勢について説明を受けました。(竹内さんは長野県御代田町のご出身だそうです。)

説明される竹内直生さん

         

まとめとしては、近隣諸国と比較して豊富で低廉な労働力、安価な公共料金、安定した電力供給、さらには主要市場との経済連携協定(TFA、EPA)などが強みとなって、輸出指向型の生産拠点として大きな魅力を有しているとのことです。

ミャンマーと違い、すでに日本からかなりの企業が進出しているが、製造業・非製造業ともに「小さく産んで大きく育てる」、「A4(慌てず、焦らず、当てにし過ぎず、諦めず)」の精神で、リスクを最小限の抑えつつ中長期的な視点を持って取り組むことが重要とのことでありました。    

 

ハノイ市内の朝の通勤風景。圧倒的にバイクです。

 

昼食は工業団地内にある日本食堂「ほたる食堂」で日本食のお弁当でした。

料金:一番上の「ほたる担々麺単品」の料金は、15万ドン(ベトナムの通貨は「ドン」)、日本円で約750円です。

 

午後はベトナム日本電産サンキョーさんを訪問しました。

サンキョーさんは諏訪でオルゴールなどを生産されておられましたが、日本電産の傘下に入り2005年からベトナムでプラスチック成形品を作られています。

ベトナム日本電産サンキョーさんの前で

サンキョーさんの後、東京マイクロ・ベトナムさんを訪問しました。

本社は佐久市にあります。

ベトナムではマイクロモーターの開発・製造を行っています。 ユニークな製品としてはズームレンズに内蔵されているマイクロモーターなどです。

 

東京マイクロ・ベトナム工場前で

東京マイクロ・ベトナムさんを訪問した後、ホー・チ・ミン廟を訪れました。

 

ホー・チ・ミン廟の前で記念撮影

  

衛兵の交代

 

ベトナムでの最後の晩餐。大変おいしいベトナム料理を堪能しました。

坂城町長 山村ひろし

南条小学校金管バンド全国大会で銀賞受賞

  先週(11月19日)、大阪城ホールで開催された第35回全国全日本小学校バンドフェスティバルで2年連続の銀賞を受賞しました。 すごいですね。

  以下、大会の様子などご報告いただきました。(11月21日)

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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南条小金管バンド部 全国大会で2年連続銀賞に輝く!

 

全国大会01

全国大会02

▲全国大会の様子(写真提供:株式会社大阪フォトサービス)

 

11月19日(土)に大阪城ホールで開催された第35回全日本小学校バンドフェスティバル(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)において、東海支部代表として出場した南条小学校金管バンド部が2年連続で銀賞を受賞しました。

演奏曲は、同部史上最高難易度となる『Pops for Brass』。「聴いてくださる全ての方に感謝の気持ちとHAPPYを届ける」をモットーに、34名の部員全員が一丸となって練習に励み、大会に臨みましたが、目標としていた金賞には惜しくも一歩及びませんでした。

部長の井出万葉さん(アルトホルン)と副部長の竹内唯人さん(トロンボーン)に大会の感想を聞くと、「本番では最初緊張して、少しミスが出てしまいましたが、後半は演奏を楽しんで練習の成果を発揮することができました。悔しい結果となりましたが、会場の皆さんに感謝とHAPPYを届けることはできたと思います」と話されました。

今後6年生が演奏する機会は、北信地区管楽器交歓演奏会や来年のさよならコンサートなど残りわずかとなります。井出さんは「最後は今までで最高の演奏がしたい」と、竹内さんは「今度は地域の皆さんに感謝とHAPPYを届けたい」と意気込みを話されました。これまでの集大成を披露できるようがんばってください!

 

▼全国大会結果報告【左から、山村町長、竹内唯人さん(副部長)、井出万葉さん(部長)、石坂一彦先生(顧問)、南澤 博 校長先生】

          

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坂城町長 山村ひろし

ミャンマー・ベトナムビジネス視察ミッションそのー4

本日(11月24日)はミャンマーの休日のため、市内見学となりました。

午前中は、有名な「巨大寝釈迦佛」チャウッターチー・パゴダを見学しました。(涅槃佛と言われるものは佛陀が亡くなった像を意味し、この寝釈迦像は釈迦が休んでいる姿と言われています。)

この写真は佛陀のお足から見た写真。足の裏に佛教の世界観が書かれているそうです。

黄金のシュエダゴン・パゴダの前で全員写真。自分の生まれた曜日の神様の前でお花とお線香を各自があげました。黄金のパゴダの周りを一周するので炎天下、約1時間かかりました。(皆さん熱心に修業をされていました。)

昼食をとったレストランはかつて、アウン・サン将軍が事務所を置いていたという家で、アウン・サン将軍が使っていた事務所、机・椅子などがそのまま残されていました。

 

アウン・サン将軍ゆかりのレストラン前で。左から:(株)カヤマ小宮山専務、山村、力石化工(株)佐藤社長、(株)テクニカルイン長野鈴木社長

アウン・サン将軍の事務所で。書類箱、ポータブル・タイプライターなどそのまま残されています。

午後はミャンマー最大のショッピングモールで買い物をしたのちにベトナムに向けて移動しました。

明日はハノイで、ジェトロハノイ事務所、ベトナム日本電産サンキョー、東京マイクロベトナム工場などを訪問させていただく予定です。

 

坂城町長 山村ひろし

ミヤンマー・ベトナムビジネス環境調査ーその3

  本日(11月23日)、非常に忙しいスケジュールでミャンマーの経営環境について研修を行いました。

午前中はミャンマーから技術研修生を派遣している、「ケントク」を訪問しました。

日本語教育、日本の文化、風習、職場での環境など教育して多くの技術研修生を日本に派遣しているそうです。

左から:KENTOKU(研徳)奥田二郎センター長、マウン・ウー社長

        

KENTKUでの日本語研修風景

10時からフレックス・ジャパン(White Owl社)訪問

現在、第二工場まで設立されシャツ等の縫製事業を行われています。

第一工場だけでも400名以上の従業員が働いています。;

右:説明していただく矢島隆雄社長

              

               

工場の二階から見た風景

              

フレックス・ジャパン(White Owl)工場前で全員撮影

             

ジェトロ・ヤンゴン事務所の草苅貴海外投資アドバイザーからミャンマーの状況について説明いただきました。

            

日本とミャンマーの官民連携プロジェクト、MJTD(ティラワSEZ運営会社)について、丸紅から派遣されておられる佐藤観さんから詳細な説明を受けました。

約370ヘクタールにもわたる広大なティラワ経済特区開発プロジェクトのお話を伺い、坂城町での今後のビジネス展開について大いに参考になりました。

とにかく、広大な開発区域です。

http://marubeni-industrialpark.com/myanmar/

 

視察ののち、会食をしたレストランでミャンマーの伝統舞踊、人形劇などを鑑賞しました。

             

             

フィリピンでもみられるバンブー・ダンス

 

坂城町長 山村ひろし

ミャンマー・ベトナムビジネス視察ミッションーその2

 「ミャンマー・ベトナムビジネス環境視察ミッション」は無事にミャンマーに到着し、夕方ヤンゴンのレストランで初日の夕食会を開催しました。
今回のビジネスミッション代表の竹内明雄社長のごあいさつ
   
            
              
 今回のミッションの参加者は、(株)竹内製作所)竹内明雄社長、宮後工業(株)宮後睦雄社長、二見邦彦常務、(株)カヤマ小宮山直専務取締役、(株)栗林製作所吉満高広社長、力石化工(株)佐藤洋子社長、テクニカルイン長野鈴木和長社長、(株)ヤマザキアクティブ山 忠承社長、八十二銀行坂城支店風間久直支店長、長野県信用組合坂城支店小林聖功支店長、長野銀行坂城支店古畑修支店長、坂城町議会塚田正平議長、坂城町役場産業振興課長山 金一、近畿日本ツーリスト多賀久絵添乗員と山村の14名です。
        
 明日(23日)はヤンゴンのKENTOKUさん、フレックスジャパンさん、ジェトロヤンゴン他を訪問します。
                          
              
           
 アウン・サン・スー・チーさんの自宅前で。家の中の様子は見えませんが、今でもこの家に住んでいるとのことです。 上部の写真は建国の父と言われた父親のアウン・サン将軍。
                
                  
           
 
路上のマーケットの様子。すごいエネルギー、逞しさを感じますね。
                
             
 坂城町長 山村ひろし