平成26年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ

 本日(12月1日)、平成26年第4回坂城町議会定例会が招集されました。

 以下、招集あいさつを掲載させていただきます。

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平成26年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ>

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 本日ここに、平成26年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から御礼申し上げます。>

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さて、先月22日(土)の夜、長野県北部を震源とする震度6弱の地震が発生し、激しい揺れが白馬村、小谷村などを襲い、家屋の全壊が47棟、半壊及び一部損壊が約400棟に上り、負傷者も重傷者含め45人にのぼるなど大きな被害が起こりました。>

 町では地震直後、職員が町内のパトロールにあたり、町施設及び福祉施設の点検を行うと共に、千曲坂城消防組合坂城消防署とも連携して町内の被害状況を確認いたしました。>

また、翌朝、再度、道路及び各施設等を点検し、朝8時に各課長を招集する中で、点検状況の報告を受けております。>

 幸いにして坂城町では、被害はありませんでしたが、今後しばらくは余震が続くと思いますので、引き続き、災害時における迅速な初動体制の確保に努めてまいります。>

なお、被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げますと共に1日も早く復旧され、元の生活に戻られることをお祈り申し上げます。>

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続きまして、福島県に葛尾村という人口1,500人ほどの村があります。以前、村上サミットにも参加いただいたことがある坂城町とは縁がある村であります。>

先月9日(日)、10日(月)と、福島県の原発事故により全村避難が続く、この葛尾村の皆さんが大勢お住まいになっている仮設住宅と仮設役場を坂城ライオンズクラブ、坂城町民生児童委員の皆さんを始め役場職員も含め、ご賛同をいただいた総勢31名で訪問し、炊き出しやマッサージ、歯科治療、学校の草刈りなどボランティア活動を行って参りました。>

 葛尾村の皆さんが一日も早く以前の生活に戻られることを祈りつつ、また、葛尾村の皆さんの一助になればとの思いで、ボランティア活動を行って参りました。>

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さて、国会では、先月21日に衆議院が解散され、明日2日に公示、14日(日)に投開票が実施されることになりました。>

来年10月に予定されていた消費税率の8%から10%への引き上げの延期が大きく取り沙汰されておりますが、何より、今後の日本の財政再建や社会保障の充実といった問題、また、デフレ脱却に向けた経済対策、地方創生など山積する課題に対し、その将来像をどのように描くのか、そのための国民的な議論の契機となることを強く望むものであります。>

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 世界に目を向けますと、アメリカにおいても先月中間選挙が実施され、与党民主党が大幅に議席を減らし、野党共和党が上下両院で多数派となりました。>

 民主党の敗北でオバマ政権の対日政策、特に環太平洋連携協定(TPP)をめぐる交渉にも影響が及ぶ可能性もあると考えます。>

また、世界経済に与える影響についても、今後の動向を注視する必要があります。>

 ユーロ圏では不振が続き、世界第2位の経済大国となった中国においても、この7月から9月までのGDP成長率が5年半ぶりの低水準にとどまるなど、世界経済において減速感が表れる中、アメリカでは、堅調な個人消費や企業の設備投資に支えられ、比較的安定した回復の足取りを続けておりました。>

 中間選挙の結果、オバマ政権の運営が難しくなることにより経済政策が停滞するようなことがあれば、世界経済に大きな影響を及ぼし、日本国内の景気の下振れリスクにもなることが懸念されます。>

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 国内の動向につきましては、内閣府が先月発表いたしました7月から9月のGDPは、実質の年率換算で前期比1.6%減となり、2期連続のマイナス成長となりました。4月の消費税の引上げや夏場の天候不順により個人消費が想定より冷え込んだこと、また、企業の在庫調整の動きによりGDPが伸び悩んだものとみられております。 10月から12月期では持ち直すとの見方も多くありますが、世界経済が減速する中、不透明感も強まっております。>

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このような中、11月20日(木)、商工会主催で町内の主だった企業経営者の皆さんにご参加いただき、「地域経済懇話会」が開催されました。今年は、財務省 関東財務局 長野財務事務所の新井所長さんをお招きし、「最近の日本及び県内の経済情勢」というタイムリーなテーマでご講演をいただきました。私も町で進めている取り組みや実施計画における主要事業についてお話をさせていただきました。>

企業の皆さんからは、新工場の建設や新しい生産ラインの設置などの設備投資の状況や海外での様子など、活発な経営活動を行っているお話をしていただき大変心強く感じたところであります。>

また、人材確保や女性の働きやすい環境づくりなど町への要望もお寄せいただきました。今後、町の施策に反映させてまいりたいと考えます。>

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また、町の企業支援といたしましては、坂城テクノセンター開館20周年を記念し、10月3日、4日の両日にかけて開催されました、「さかきものづくり展」や「東京ビックサイト」で毎年6月に行われる「機械要素技術展」などへの出展支援等を行うなかで、坂城町の企業の優れた技術と製品を全国に発信していく機会を、企業の皆さんや関係団体と相談しながら、今後も設けてまいりたいと考えております。>

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続いて、26年度の事業の進捗状況について述べさせていただきます。>

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 最初に、11月14日(金)、坂城町第5次長期総合計画に係る実施計画の策定懇話会を開催いたしました。>

 今回策定の平成27年度から29年度にかけての実施計画は、前期5か年の総括と後期計画へ引き継ぐ節目の計画となる中で、議会をはじめ企業、教育、福祉など、各分野を代表される皆さんからお寄せいただいた、貴重なご意見を反映しながら、来年3月をめどに計画策定を進めてまいります。>

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 11月15日(土)、坂城町振興公社が「2014年巨峰ロゼワイン」を発売いたしました。坂城町産の巨峰による定番商品に加え、今年度から新たに360mlのデミボトルも商品化いたしました。>

 気軽にワインをお楽しみいただき、ご贈答などにもご利用いただければと思います。>

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 11月29日(土)、町民一人ひとりが共に認め合い支え合う、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会」を開催いたしました。>

 本年度は人権週間にちなんで、「全国中学生人権作文コンテスト上田大会」の優秀作品に選考された、坂城中学校の生徒による朗読発表と、網膜の病気により視覚障害を乗り越えて活躍されている声楽家、田中玲子さんをお招きし「目が見えない、これが私の個性です」と題しての講演とライブコンサートを開催する中で、人権共生のまちづくりに向けての思いを新たにいたしました。>

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本年4月の消費税率の引上げに伴い、所得の低い方や子育て世帯の方への負担軽減のために支給される、臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特別給付金につきましては、10月15日までを申請期間として事業実施をいたしました。>

しかし、未申請の方が多くいることから12月26日まで期間の延長をいたしましたので、申請をされていない方はお早めに提出をいただきたいと思います。>

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町では、一層の婚活支援を推進するため、今年度ヤングヒューマンネットワーク事業への補助金を増額いたしました。>

11月8日(土)には、町社会福祉協議会による単独実施となる婚活イベントとしては、初めてのカクテルパーティーを開催いたしました。>

男性12名、女性14名が参加し、2組のカップルが誕生いたしました。今後、お付き合いが深まることを期待するとともに、町といたしましても、引き続き、婚活支援に取り組んでまいりたいと考えております。>

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国民健康保険の特定検診につきましては、受診率の向上に努めております。>

その一つの方策として、今年度、新たに開始いたしました「40歳スタート健診」につきましては、全ての対象者を訪問し周知を図ってまいりました。>

また、11月から各区を訪問し「健康づくり講座」を開催しております。>

生活習慣病の予防や食事の大切さについて、また、健康診断の重要性をお知らせする中で、住民の皆さんの健康増進のため、啓発活動に努めてまいりたいと考えております。>

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町商工会商業部会では、9月27日、10月18日、11月15日と3回にわたり、「坂城駅前ふーど市」を実施いたしました。>

特に、第3回目となります11月15日(土)の「ふーど市」には、過去最大の21店舗が出店し、徐々に規模も大きくなってきております。このイベントが契機となり、町の商業が活性化していくことを期待しております。>

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10月29日(水)、テクノセンターで、「第3回坂城経営フォーラム」が開催されました。>

 今回は、独立行政法人 経済産業研究所 所長の藤田昌久さんを講師にお迎えし、「全員参加で輝く坂城の未来を創ろう」を演題に講演をいただきました。>

 その中で特に、「全員参加による地域の活性化」を提唱され、企業だけでなく、農業、商業分野、また、高齢者も含めた全員で活性化を図り、また、住んでいる人が地域を愛し、わくわくして楽しい地域づくりが重要とも話されました。>

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坂城町のマスコットキャラクターとしてPRに頑張っている“ねずこん”ですが、今年はグランプリには参加せず、“ねずこん”を使ったグッズや“ねずこん”を活用したアイディアを応募していただく「ねずこんアイディアコンテスト」略して「ねずコン」を開催いたしました。>

おかげさまで、町内、県内外から「今すぐほしい、かわいい」グッズから「もしもあったら・・・」の夢企画まで、合わせて535件ものアイディアが寄せられました。たくさんのアイディアを応募してくださった方々に深く感謝するところであります。>

535件のアイディアにつきましては、厳正な審査を行い、最優秀賞、優秀賞、そして特別賞を決定し、11月15日(土)に開催された、「第6回ねずみ大根まつり」の開会式において表彰をさせていただきました。>

埼玉県や長野市、上田市の受賞者の方も坂城にお越しいただき、また、受賞された方のご家族もお越しになるなど、たいへん賑やかな表彰式になりました。>

今後は、皆さまのアイディアがひとつでも多く、新しいグッズや企画として実現できるよう取り組んでまいりたいと考えております。>

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 なお、「ねずみ大根まつり」につきましては、若干寒い日となりましたが、メイン会場である「さかき地場産直売所」では「あいさい」特製の手打ちうどんを使った「おしぼりうどん」のお振る舞いや「ねずみ大根早おしぼりレース」などのイベントを行い、ねずみ大根の収穫体験には230名の方に参加していただくなど、盛大に開催することができました。>

今後も引き続き、坂城町の伝統野菜である「ねずみ大根」のPRを推進してまいりたいと考えております。>

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国道バイパスにつきましては、本年度、土地所有者の皆さんなどに対し説明会を開催し、11月下旬から境界立会いを実施しているところであります。>

11月18日(火)には、新国道上田篠ノ井間建設促進期成同盟会(坂城町・千曲市・長野市)と上田バイパス第二期工区建設促進期成同盟会(上田市・東御市)が合同で、関係部門並びに太田昭宏国土交通大臣、宮下一郎財務副大臣に面会し、早期完成の要望活動を行ったところであります。>

町独自でも、引き続き、要望活動を行うなど、一日も早い完成に向け努力してまいりたいと考えております。>

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町道の除雪につきましては、本年2月の大雪を教訓として、循環バス路線や町内の主要施設へのアクセス道路を優先し、迅速に除雪を行うため、昨年度と比較して大幅に増額をした補正予算を今議会に計上いたしました。>

また、今年度から、豪雪時に備えて、県と連携し、県が保有する大型除雪機械の導入を柱とした県道と町道の相互除雪を実施し、初動体制の強化を図り効率的な除雪を行ってまいります。>

しかしながら、身近な生活道路につきましては、住民の皆さんのご協力による除雪対応が必要となります。地域の生活道路が、安全に通行できますよう町民の皆さんのご協力をお願いいたします。>

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12月19日()、登録型配信メール「坂城町すぐメール」の運用を開始いたします。>

 災害発生や避難指示などの防災情報、警察・消防署からの安心安全情報、町からの行政情報など、事前の登録が必要ではありますが、お持ちの携帯やスマートフォンで受け取ることができます。広報>

12月号に登録方法の手順を掲載いたしましたので、大勢の皆さんに登録いただきますようお願いいたします。>

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 10月28日()、役場庁舎内の防災訓練の一環として、町内のAEDを設置している他の公共施設の職員も含めて、AED講習会を実施いたしました。>

 AEDにつきましては、役場庁舎のほか、各保育園、文化センター、びんぐし湯さん館など各施設に設置しており、安心して施設をご利用いただけるよう周知すると共に、今後も職員の研修に努めてまいりたいと考えております。>

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 10月31日(金)、(株)都筑製作所さんからポータブル発電機を5台寄贈いただきました。この発電機は、カセットボンベ2本で約2時間半の運転が可能であり、操作も簡単で、持ち運びにも優れております。今後、各種イベントに役立ててまいりたいと考えております。>

 また、坂城防災センター、南条資機材庫、村上備蓄庫にも1台ずつ配備いたしました。緊急災害時の備えとしても大きな期待を寄せるところであります。>

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10月25日(土)、26日(日)、第43回坂城町文化祭が文化センターをはじめ4会場で開催され、数多くの作品が出品され盛況でした。>

また、25日の午後には、文化祭記念クラシックコンサートを開催いたしました。会場を訪れた約200人の皆さんは、素晴らしい演奏を堪能されました。>

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11月1日(土)、さかきふれあい大学教養講座として、聖心女子大学教授で、国際コミュニオン学会名誉会長の鈴木秀子さんによる「幸せに生きるための秘訣」と題した講演会を文化センターで開催いたしました。>

鈴木さんからは東日本大震災などの被災地を訪れた際の経験などから、人間の優しさなどのお話があり、日常の生活を見直す貴重な機会となったのではないかと感じたところであります。>

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 11月16日(日)、映画「じんじん」の上映会が文化センターで行われました。総務省で後援するこの映画については、「町青少年を育む町民会議」が母体となり、多くの関係団体に実行委員としてご参画いただき、午前、午後の2回の上映に約400人にご来場いただきました。北海道を舞台に、絵本が繋いだ親子の絆を描いた作品を熱心に鑑賞し、その温かさに会場全体が包まれたところであります。 >

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 以上、26年度の主な事業の進捗状況について申し上げました。>

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 今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が2件、条例の新設が5件、条例の一部改正が2件、指定管理者の指定が1件、一般会計及び下水道事業特別会計、介護保険特別会計の補正予算の計13件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定賜りますようお願い申しあげまして招集のあいさつといたします。

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 坂城町長 山村ひろし

坂城の100人 第42回 山城一圭

 坂城の百人、第42回目は坂城町の寺子屋の師匠として多くの弟子を育てた、山城一圭(1862~1895)について記述します。

 内容については、坂城町の寺子屋について精力的に調査、研究を進められておられる、前坂城町図書館長の大橋昌人先生にご提供いただきました。今後、代表的な寺子屋の師匠5名を選んで掲載していきます。

坂城町の寺子屋師匠(1)  山城一(やましろいっ)(けい)(上五明村)>

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 上五明の寺子屋師匠である山城一圭について『更級郡・埴科郡人名辞書』に、次のように記されている。

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 「幕末明治時代の寺子屋師匠、文久二年更級郡村上村字上五明に生る。幼にして学を好み、同村西教寺住職眞譽和尚について漢籍を学び、和算又俳句等を修める。家に寺子屋を開いて近郷の子弟に漢文及び珠算等を教える。来り学ぶもの五十六名の多きに達した。明治二十七年八月歿す。享年僅かに三十三、子弟その徳を頌して村の入り口に碑を建てその恩に報いる。」>

 山城一圭の孫にあたる山城昭先生が平成二十四年二月二十四日にご逝去された。遺族が家にある手本や文書類を町に寄贈された(現在は、格致学校に納められている)。前副町長の 澤哲先生が整理され、さかき歴史同好会『さかき』第九号に「山城昭氏寄贈文書目録について」として、寄稿している。>

 筆塚(顕彰碑)は、現在坂城大橋から村上方面に向かい、渡辺製作所から西(右)へ入る道、五〇mほど行った北側に建っている。かつては自宅近くにあったのを移転したものである。碑には、「一圭先生碑」とあるが、 澤先生が目録を作ってみると、「一圭」ではなく「一景」と記された文書もあり、その多くは本名の市三郎と記しているという。>

 市三郎は、文久二年(一八六二)の生まれで、明治元年はまだ六歳、学校が設立される明治七年には十二歳であった。学校に行かない、行けない青年たちは、夜学で学んだ。上五明村には「明治共学会」が設立され、市三郎はそこで学び、指導者でもあった。また、明治二十二年四月、村上村初の村会議員にも当選している。

               

 坂城町長 山村ひろし

 

素晴らしいコンサートとお話

 本日(11月29日)、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会」が開催されました。 特に、講演でお話頂いた、田中玲子さんのお話は誠に心を打つお話と歌のコンサートでした。

 以下、坂城町ニュースからご覧ください。

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人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会

人権町民集会01

  11月29日(土)、文化センターで、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会 ~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~」が開催されました。

  この集会は、一人ひとりが、互いに認め合い支え合う人権感覚を養うとともに、福祉への理解を深めるために毎年開催されており、今年は、坂城町社会福祉協議会長表彰、坂城中学校生徒による優秀人権作文の発表と記念講演が行われました。

 

坂城町社会福祉協議会長表彰

  社会福祉功労者表彰を社会福祉協議会役員の内山和三さんが、社会福祉協助者表彰を橋詰義達さん、大池令子さん、竹内松江さん、坂城高等学校生徒会が受賞され、坂城町社会福祉協議会の塩野入博幸会長から表彰されました。(竹内さんと坂城高校は欠席)

人権町民集会02

 

優秀人権作文の発表

  長野地方法務局上田支局及び上田人権擁護委員協議会主催の「平成26年度全国中学生人権作文コンテスト上田大会」において、坂城中学校の中島春花さん、狐塚愛深さん、清水颯来さんが、中村真緒さんが優秀作文に選ばれ、中島さん、狐塚さん、清水さんがそれぞれの作文を朗読発表されました。(中村さんは欠席)

人権町民集会03

 

記念講演 ~メッセージライブ~

  集会の最後には、視覚に障害をもちながら努力して声楽家となり、3児の母でもある田中玲子さんと、ピアニストの本間礼子さんをお招きし、『「目が見えない」これが私の個性です』と題して、歌とトークの記念講演が行われました。田中さんは、失明に至ったご経験や、夢だった音楽大学への進学の話、母になってからの家族との温かい絆などを話され、また、トークの間に歌うその歌声は、とてもやわらかく美しいものでした。大勢の方が訪れた会場は、ふたりが織りなす素敵なハーモニーにより、心温まる感動で包まれていました。

人権町民集会04 

 坂城町長 山村ひろ

第7回トポス(TOPOS)会議

昨日(11月27日)、六本木ヒルズで開催された 「第7回TOPOS会議」 に出席しました。

 TOPOS会議は野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人となって始められた、世界的な錚々たる賢者を集めて年2回開催される「知の場」(TOPOS)です。

 今回で7回目となりました。

 今回のテーマは 『賢慮資本主義宣言・・日本発の「資本主義」を構想する』 という壮大なものです。 以下、内容について若干ですがコメントします。  

賢慮資本主義というのは現在、種々の問題点があらわになり、限界が囁かれている現今の資本主義に対して、野中郁次郎先生が唱えている、「人間中心の精神・価値観に基づいた経済や経営のあり方、いわゆる、賢慮(共通善実践のための智慧)に基づく資本主義(prudence-based capitalism、あるいはワイズキャピタリズム)のことを指します。

今回のトポス会議は3つのセッションに分かれます。(トポス1からトポス3)

 トポス1:は、≪世界経済の挑戦≫のセッションで、まず、吉川洋教授が近世の経済学の流れを総括し、

 「経済成長=パイを増やすこと」、「所得分配=パイを分けること」と整理し、「経済成長」は、効率性(価値との相対性)が求められ、「所得分配」は正義・平等が求められ、カルチャーとの関係が問題となる。

 ここで重要なのは、「所得分配」に力点を置くよりは、経済成長により全体のパイを増やすことが大切であるということでした。

 また、ヘンリー・ミンツバーグは日本の企業のアドバンテージは高齢化、環境など種々の課題を抱えているからこそチャンスがある。イノベーションの宝の山であると述べています。

                  

 トポス3:で印象に残ったのは、田中弥生教授の話でした。 田中教授は若い頃からドラッカーの弟子となり、数々のドラッカーに関する著作や翻訳をされています。 ドラッカーは日本に大変な興味を持った経営学者ですが、その理由として、日本の企業が「経済」と「コミュニティー」両方の役割を果たしているからであったということです。

 また、江戸文化にも大変関心を持っており、江戸が「一人ひとりが位置と役割を持つ自由社会」であったからだということです。

 また、ユダヤ人であったドラッカーがナチスの迫害を受けて米国に移ったわけですが、ドイツで起きた最大の罪は「無関心の罪」であったということです。

 トポス会議の最後の野中郁次郎先生の総括は以下の通りです。

 「毛沢東はマルキシズムは単なる方法論だと言っている。イデオロギー論争より方法論の方が建設的である。 先日、ハイアールのCEO、チャン・ルエミンにあった際に、チャン・ルエミンは8万人の従業員を全員CEOにしたいと言っていた。8万人の社員を2000のベンチャー企業に分け任せる。本社はひたすらサポートに徹するということであった。もはや、通常のハイアラキーなどは眼中になかった。チャン・ルエミンは松下幸之助、稲盛和夫などよく研究していた。

 賢慮資本主義の国家は全員の知を総動員する国家である。実践知により新たな環境、コンテクスト(文脈)が出てくる。やり抜く力が何より必要となる。また、「物語・ストーリー」を描くことが必要。文学では起承転結があるが現実の戦略はオープンエンド(連続ドラマ)である。」ということです。 難しいですね。

久しぶりの面々、左から:野中郁次郎先生、紺野登先生

               

右:田中 弥生 (独)大学評価・学位授与機構教授

                     

プログラム

 

13時~1310>

プロローグ>

1310分~1440>

セッション1: 世界経済の挑戦>

1450分~1630>

セッション2: 賢慮資本主義の可能性>

1630分~1645>

休憩>

1645分~18>

セッション3: 実践知経営がもたらす賢慮資本主義>

18時~1830>

総括: 野中 郁次郎>

1830分~2030>

ネットワーキング・セッション>

 

登壇者

トポス1:≪世界経済の挑戦≫

吉川 洋 東京大学大学院経済学研究科教授

太子堂正称 東洋大学経済学部准教授

ヘンリー・ミンツバーグ マギル大学教授【ビデオ・メッセージ】

ジェームス・K・ガルブレイス テキサス大学オースティン校教授【ビデオ・メッセージ】         

 

トポス2:賢慮資本主義の可能性≫

西部邁 評論家 東京大学教養学部前教授

藤井聡 京都大学大学院工学研究科教授

ジェームス・K・ガルブレイス テキサス大学オースティン校教授【ビデオ・メッセージ】

       

トポス3:≪実践知経営がもたらす賢慮資本主義≫

三村浩一 3Mジャパン(株)代表取締役社長

田中 弥生 (独)大学評価・学位授与機構教授

舩橋晴雄 シリウス・インスティテュート(株)代表取締役

「びんぐし湯さん館」入場者350万人突破!

 本日(11月25日)、坂城町の日帰り温泉、「びんぐし湯さん館」が平成14年に開館以来、入場者の方々が350万人を突破しました。

 毎日、800人以上の方々にご利用していただいております。

 これからも、信州一、日本一の日帰り温泉を目指してスタッフ一同頑張ります!

             

350万人目(前後の方も入れ、3組の方々)のお客様と一緒にくす玉を割る。

千曲市、長野市から来られた皆さんでした。

                   

 350万人目(前後賞を含め)のお客様には、「ねずこんぬいぐるみ」、「ねずみ大根大辛焼酎」、「坂城巨峰ワイン・ヌーボー」をお渡ししました。

          

次は、入場者400万人を目指して頑張ります!

左から:矢幡支配人、ねずこん、山村

                

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 坂城町長 山村ひろし

坂城町合同金婚式

 本日(11月25日)、坂城テクノセンターで第45回坂城町合同金婚式が開催されました。

 13組25名(1名欠席)の皆さんが出席されました。

 今回、金婚式をお迎えになられた方々は東京オリンピックが開催され、新幹線が開通し、東京モノレールも開業した年に結婚されました。

 まさに戦後、復興後の日本を支えて来られた皆さんです。

 

 

             

坂城の「巨峰ワインロゼ・ヌーボー」で乾杯。

                      

 以下、坂城町ニュースから。

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金婚式おめでとうございます

H26金婚式01

  11月25日(火)、坂城テクノセンターで、第45回坂城町合同金婚式が開催されました。

  出席されたのは、今年結婚50周年を迎えられたご夫婦、13組25名(1名欠席)の皆さんです。ご結婚された50年前の1964年(昭和39年)は、東京オリンピックが開催された年で、日本は高度経済成長期の真っ只中。それからの激動の時代をご夫婦で協力して生きてこられ、坂城町や日本の発展を支えてくださいました。苦楽を共にした50年間を振り返り、連れ添った相手に深く感謝され、これからも仲良く健康に暮らしたいと話していらっしゃいました。

  いつまでもご夫婦仲良く幸せに過ごされることをお祈り申し上げます。

H26金婚式02
H26金婚式03

▲金婚者代表あいさつ  浅野井 坦さん

H26金婚式04

▲山村町長(左)より記念品贈呈

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 坂城町長 山村ひろし

千曲市聴覚障害者協会60周年

 本日(11月23日)、千曲市の埴生公民館で千曲市聴覚障害者協会創立60周年記念大会が開催されました。(理事長:市川公英さん)

 本日は午前8時から、昨日、午後10時8分頃に発生した、長野県北部地震(震度6弱)に関し、坂城町役場で管理職会議を開き状況確認を行いました。(坂城町は震度4)

 坂城町管内の見回り調査の結果、人身被害、道路、施設、インフラなどに大きな損傷は無いことを確認しました。  (午前4時には千曲坂城消防員3名が救援のため大町へ派遣されています。)  いまだに余震が続いています。 被災を受けられた方々には心よりお見舞い申し上げます。   

          

 その後、午前10時から千曲市埴生会館で開催された、千曲市聴覚障害者協会創立60周年記念大会に出席しました。     

             

挨拶をされる、理事長の市川公英さん

  同協会は、千曲市・坂城町および周辺に在住される聴覚障害者のために昭和28年に設立され鋭意60年の長きに渡り活動されています。

 また、同協会のメンバーでもあり、坂城町の行事でも手話通訳をお願いしている、ちくま手話サークル(会長:永田由美子さん)は先日、緑綬褒章を受けられました。

 坂城町では、坂城駅へのエレベーターの設置、駅周辺の段差解消などバリアフリーの社会を実現すべく種々の事業を推進しておりますが、聴覚障害をお持ちの皆さんへの種々の施策の推進にも力を入れてまいります。

             

 坂城町長 山村ひろし

チャレンジSAKAKIの賞品授与

 坂城町役場職員による「チャレンジSAKAKI」の取り組みは今年で4年目を迎えました。 先日(10月8日)、今年達成できた、5つのチャレンジについて表彰をいたしましたが、表彰の副賞として、今年の「坂城巨峰ワイン・ヌーボー」をお渡しする約束になっていましたので、本日(11月21日)、先週発売を開始したワインを、受賞者の皆さんにお渡ししました。

              

ワインを手に持つ皆さんと

            

 今年は以下の案件について表彰しました。

 10月8日のニュースより。

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平成26年度「チャレンジSAKAKI」表彰

坂城町では、平成23年度から、職員の提案による、今後の町づくりや住民サービスの向上へ向けた意見を募り、それらを検討・精査して、実現できるものから順次取り組む「チャレンジSAKAKI」を進めてまいりました。

自らが考え、組織を超えたチーム編成でじっくりと取り組んだいずれも素晴らしいテーマです。

 

今回、表彰されたチームは以下の通りです。

1.坂城駅へのエレベーター設置チーム

(坂城駅へのエレベーター設置ならびに駅周辺のバリアフリー化の推進 代表:宮下雅敏)

 

2.紙類の分別簡略化チーム

(わかりやすくゴミの減量化推進 代表:池上浩)

 

3.坂城町の若者・子育て世代支援プログラム推進チーム

(坂城町への移住推進、子育て支援など、坂城町の総合的施策をわかりやすく説明 代表:山崎直子)

 

4.役場庁舎への木質ペレットボイラー設置チーム

 (スマート・タウン坂城プロジェクトの一環、長野県では初めて役場庁舎に木質ペレットボイラーを設置 代表:竹内祐一)

5.小学校への英語指導講師の配置チーム

(坂城町独自の小学校での英語教育推進 代表:堀内弘達)

各チームには表彰状と副賞の目録が贈呈されました。(賞品はこれから発売される今年の坂城町巨峰ヌーボーワインです!)

以下は新たな 「チャレンジSAKAKI 4」 のチャートです。

これからも、まだまだチャレンジが続きます。

 

    

  チャレンジSAKAKIH26                    

             

チャレンジSAKAKIについては、以下をクリックして下さい。

チャレンジSAKAKI

                     

 坂城町長 山村ひろし

平成26年度全国町村長会議

 昨日(11月19日)、平成26年度全国町村長会議がNHKホールで開催され、参加しました。

 毎年恒例の会議ですが、今回は前日に国会の解散表明をした安倍首相の他、高市総務大臣、石破地方創生担当大臣なども登壇しました。

 今回議決した内容は以下の9項目と「地方創生の推進に関する特別決議」です。

                       

(決議項目)

一、東日本大震災からの早期の復興をはかるとともに、全国的な防災・減災対策を強力に推進すること。

一、地方分権改革を強力に推進すること。

一、道州制は導入しないこと。

一、歳出特別枠及び別枠加算を堅持するとともに、交付税率を引き上げ、地方交付税等の一般財源総額を確保すること。

一、償却資産に係る固定資産税及びゴルフ場利用税を堅持するとともに、車体課税の見直しは代替財源の確保を前提とすること。

一、田園回帰の環境を充実させるとともに、農山漁村の振興をはかること。

一、都市と農山漁村の共生社会を実現すること。

一、TPP交渉にあたっては、国益の堅持と重要5品目等聖域の確保に万全を期すこと。

一、領土・外交問題に毅然とした姿勢で臨むこと。

以上。

              

 なお、昨日の参議院特別委員会で「まち・ひと・しごと創生法案」など地方創生関連法案が可決されましたので、21日の解散直前の参議院本会議で可決成立する運びとなりました。 坂城町としても内容を吟味し対応策の検討をはじめます。

                  

 坂城町長 山村ひろし

国道18号バイパスに関する要望活動

 本日(11月18日)、新国道上田篠ノ井間建設促進期成同盟会(坂城町、千曲市、長野市)と国道18号上田バイパス第二期工区建設促進期成同盟会(上田市、東御市)の合同で国土交通省関東整備局と国土交通省(大臣、道路局)に対する要望活動を行って参りました。

 国会では本日、安倍総理大臣が21日に解散を行い、12月14日に総選挙を行うと発表し、そのさなかの要望活動でしたが、関係部門ならびに太田昭宏国土交通大臣、宮下一郎財務副大臣他に面会し上田市、東御市、千曲市、長野市、坂城町の要望をしっかりと行って参りました。

 18号バイパス建設工事推進については40年以上活動を行ってまいりましたが、今までは、上田市・東御市ならびに千曲市・長野市・坂城町の2団体が別々に要望活動を行ってまいりました。 今回は、木内均衆院議員のアドバイスにより、初めて合同で地区全体としての建設推進を強く訴えました。

 なかなか根気のいる活動ですが、ここ数年着実に効果が出てきております。

 今後も引き続き活動を続けます。

           

国土交通省関東整備局での要望

左手前:越智繁雄整備局長、その右:母袋創一上田市長、岡田昭雄千曲市長、山村

             

木内均衆議院議員に対する要望

左から:岡田昭雄千曲市長、母袋創一上田市長、木内均衆議院議員、花岡利夫東御市長、山村、藤田彰長野市建設部長

           

太田国土交通大臣に対する要望活動

左から二人目に柳澤澄坂城町議会議長、山村は右端

             

左:太田昭宏国土交通大臣

          

左から:池上喜美子上田市議会副議長、太田大臣、山村、塚田忠坂城町議員(地域交通網対策特別委員会委員長)

             

国土交通省徳山日出男技監に対する説明

             

宮下一郎財務副大臣に対する要望説明

             

 今回の要望活動は、上田市、東御市、千曲市、長野市ならびに坂城町合同で行いましたので、要望に参加した人数は各担当者を含めると合計36名にのぼりました。

 大変なエネルギーのいる活動ですが、今後とも根気強く続けてまいります。

              

 坂城町長 山村ひろし