老子の続き(第24章)

この章は大変短いものですが、老子の本質が語られています。

あまり無理するな、自然体で堂々と生きよということです。

  

跂者不立、跨者不行。自見者不明、自是者不彰。自伐者無功。自矜者不長。其於道也、曰餘食贅行。物或惡之。故有道者不處也。

 

(つまだ)つ者は立たず、跨(またぐ)者は行かず。  自ずから見(あらわ)す者は明らかならず、自ずから是(ぜ)とする者は彰(あきら)かならず。  自ずから伐(ほこ)る者は功無く、自ずから矜(ほこ)る者は長(ちょう)とせられず。  其の道に於けるや、余食贅行(よしぜいこう)と曰ふ。  物或(つね)に之を悪(にく)む、故に有道者は處(お)らず。

爪先立ちする人はいつまでも立っていることはできません。大股で歩く人は長い距離を進めません。自ら見せびらかす人は他から認められることはありません。自ら正しいと主張する人はかえって受け入れられません。自ら功績を自慢する人はなかなかそれを受け入れてもらえません。自ら威張っている人はリーダーにはなれません。このようなことは道の考え方からすると余計な振る舞い、無駄なことなのです。誰もがこのようなことを嫌います。従って道を極めた人はこのようなことは決して行わないのです。

 

 「俺が俺が」の人生でなく、他者のために最善を尽くすことが大切です。 老子はあくまでも人為的な人生を否定し、常に「無為自然」の大切さを説いています。

 

   坂城町長 山村ひろし

坂城の子供たちはすごい(トルコの地震についての激励メッセージ)

9月中旬に私が坂城小学校、村上小学校、坂城中学校の子供たちに、「トルコの軍艦エルトゥールル号遭難」の話をしました。 その後にトルコで大地震があり約1,000名の方々が被災されたというニュースがありましたが、坂城の子供たちがトルコの人々に素晴らしい、激励のメッセージを書いてくれました。(ポスター 10枚も)

そこで、以前から懇意の日本トルコ友好協会の会長さん(ユジェル・ウルルグさん)にお話したところ、是非坂城へ来て子供たちとお話をしたい。そしてそのメッセージをトルコ政府に渡したいということでした。

本日の坂城町定例議会でもお話しましたが、子供たちの心意気に大変感銘を受けると共に敬意を表します。

以下、一部ですが掲載します。

(以下、坂城小学校)

(以下、村上小学校)

(以下、坂城中学校)

(以下、エルトゥールル号にまつわる物語です。 外務省資料より)

1887年、小松宮彰仁殿下及び同妃殿下がトルコを訪問し、皇帝アブドゥル・ハミト2世に謁見しました。1889年7月、これに対する答礼として、同皇帝はオスマン・パシャ提督(海軍少将)率いる総勢650名の使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号を日本に派遣します。1890年6月、同使節団は横浜港に到着、オスマン・パシャ提督は明治天皇に拝謁しオスマン帝国の最高勲章を奉呈しました。

同年9月、同使節団はトルコへの帰路に就いたのですが、エルトゥールル号は神戸を目指して航行中、和歌山県紀州沖にさしかかったところで台風に遭遇してしまいました。強風と高波の中、エルトゥールル号は樫野崎灯台を目指して航行しましたが、運悪く、沖合約40メートルで座礁し、沈没しました。

この海難事故により、オスマン提督以下乗組員587名が死亡するという大惨事となりました。そのような中、付近の住民の献身的な救助により、69名の乗組員が救出され、後に日本海軍の巡洋艦「金剛」及び「比叡」により丁重にトルコに送還されました。また、日本国内でも犠牲者に対する義援金の募集が広く行われました。

このように、エルトゥールル号の海難事故自体は極めて痛ましい事件ではありましたが、その際の日本官民あげての手厚い事後対応はトルコ人の心を打ったとされます。現在では、エルトゥールル号の日本訪問とその後の遭難事件は、両国の友好の原点の出来事とされています。

また、この120年間の友好の歴史の中には、1985年3月に、イラン・イラク戦争下のテヘランで、イラクがイラン領空の全航空機を攻撃対象にすると発表したために、テヘラン在留の日本人が孤立した状況に陥った際、トルコ政府が日本側の要請に基づいてトルコ航空機をイランに派遣してくれた結果、イラクの攻撃設定期限のぎりぎりで多くの日本人がこれに搭乗してイランを無事に脱出することができた、というトルコの方々の友情に日本国民が助けられた出来事もありました。

坂城町長 山村ひろし

全国町村長大会に出席

昨日(11月30日)NHKホールで開催された「全国町村長大会」(会長 藤原忠彦 南佐久郡川上村長)に出席しました。

   野田総理総理大臣、関係閣僚、民主党幹事長他が出席する中、決議された項目は以下の通りですが、東日本大震災の被災地を代表して特別アピールをされた、佐藤仁 宮城県南三陸町長ならびに菅野典雄 福島県飯舘村長の切実なるお話が印象的でした。 あまりにも遅い政府の対応について切々と訴えておられました。

    決議項目は

一.真の地方分権改革を強力に推進すること。

一.交付税率を引き上げるとともに、三位一体改革で大幅に削減された地方交付税を復元・増額すること。

一.固定資産税の特例措置の見直し及び自動車関係諸税の現行制度堅持等により、町村税財源の確保をはかること。

一.社会保障・税一体改革にあたっては、地方消費税等の安定財源を充実すること。

一.地域経済・社会を崩壊させるTPPへは参加しないこと。

一.農林水産公共予算の復元と戸別所得保障等の財源確保により、食料・木材自給率を向上させること。

一.子どもに対する手当の制度設計は、地方の理解と納得を得て行うこと。

一.国民皆保険を堅持するため、都道府県を軸とした保険者の再編・統合を推進し、医療保険制度の一本化をはかること。

一.市町村の強制合併につながる道州制は導入しないこと。

     そのほか、東日本大震災からの復興と全国的な防災に関する特別決議を以下のとおり行いました。

1.東日本大震災からの復興

一、地域の主体性を生かし、迅速に復興対策に取り組むこと。

一、被災者に対し、きめ細かな支援を行うとともに、農林水産業をはじめ地域産業を再構築し、雇用対策を講じること。

一、被災町村の復興計画に基づく事業が、早期かつ円滑に推進できるよう、地方の自由度の向上をはかり、国の財政措置を大幅に拡充すること。

2.原子力災害対策

一、原発事故を早期に収束させること。

一、放射性物質の除染、損害賠償、被災者への健康管理・生活支援等は、国の責任の下、早期に行うこと。

一、原発の安全規制及び原子力防災対策を早期に見直すこと。

3.全国的な防災対策の強化

一、災害対策法制及び防災基本計画の抜本的な見直しをはかること。

一、今回の大規模災害を教訓として、地震・津波対策、土砂災害防止対策等を強化し、住民が安心できる災害に強い国土づくりを強力に推進すること。

一、災害時の孤立する恐れのある集落への支援を強化し、地域の安全確保に全力で取り組むこと。

   この決議をもって、各町村長が運動を起こすことになります。 (町村は全国で933)

   以上。

    

坂城町長 山村ひろし

坂城町役場の ミニ・ギャラリー

坂城町文化協会の皆様にお願いをして、坂城町役場の1階から2階に上がる階段に数点の絵画を置いていただきました。

今後とも作品を入れ替えて展示する予定です。

役場にお出での際に、ご覧いただければ幸いです。

作品は左から 中島隆人さんの「赤そばの里」、内堀君子さんの「砂浜」、林志津子さんの「森」です。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第23章)

さあ、この章もなかなか厳しいものですね。 「希言こそ自然なれ」あるいは「信足らざれば不信ある」 などと、余計なおしゃべりなどせず、誠を尽くしなさいということです。

希言自然。飄風不終朝、驟雨不終日。孰爲此者。天地。天地尚不能久、而況於人乎。故從事於道者、道者同於道。徳者同於徳。失者同於失。同於道者、道亦樂得之。同於徳者、徳亦樂得之。同於失者、失亦樂得之。信不足、焉有不信。

 

希言(きげん)こそ自然なれ。 飄風(ひょうふう)は朝(あした)を終(お)へず、驟雨(しゅうう)は日を終へず。 孰(たれ)か此(これ)を為す者ぞ。 天地なり。 天地すら尚(なほ)久しきこと能わず。 而(しか)るを況(いわ)んや人に於(お)いてをや。 故に道に従事する者は、道ある者には道に同じくし、 徳ある者には徳に同じくし、失(うしな)へる者には失へるに同じくす。 道に同じくすれば、道あるものも亦(また)之(これ)を得るを楽しむ。 徳に同じくすれば、徳あるものも亦之を得るを楽しむ。 失(うしな)へるに同じくすれば、失へるものも亦之を得るを楽しむ。 信(まことた)らざれば、焉(ここ)に不信有るなり。

 聞き取れないような静かな言葉こそ自然な言葉なのです。 例えば、騒がしい暴風雨は半日も続きません。 また、激しい豪雨も一日中続くということはありません。 誰が自然をコントロールしているかと言えばそれは天地なのですが、この天地ですら長く続けることが出来ないようにいつまでもぺらぺらと話し続けることは出来ません。 道に従い無為自然に行動する人は、道を体得している人に対しては同じように振る舞い、徳を体得している人には同じように振る舞い、徳を失っている人に対しても同じように振る舞います。 道を体得した人からは得るものがあり楽しむことができます。 また、徳を体得した人からも得るものがあり楽しむことができます。 さらに、徳を失っている人からもまた得るものがあり楽しむことができるのです。 一方的に言葉多く誠実さのない発言ばかり多くては不信のみが残ることになります。
     
この章には、よく「虚無」というタイトルがつけられます。 
余計なおしゃべりをせず、自分の中にあるもの(「道」の心持)で相手の立場をわきまえて自然に対応せよ。 誠心誠意に対応しなさいということです。 時にはじっくり相手の言うことを、静かに真心を持って、聞いてあげましょう。
    
坂城町長 山村ひろし

イトーヨーカドー・セブンイレブンの移動販売開始

坂城町でのイトーヨーカドーさんとセブンイレブンさんの移動販売が始まりました。

イトーヨーカドーさんは3トン車の改造車、セブンイレブンさんは軽トラの改造車です。

イトーヨーカドーさんは全国でも初めての試み。 セブンイレブンさんは長野県で初めての試みとなります。

これで、買い物にご不自由を感じられておられる方々の一助になればと思います。

  

ARIO上田店での出陣式を終え、イトーヨーカドーさんは月見区の集会所で販売を開始。

セブンイレブンさんは、役場横の駐車場で販売を開始しました。

両社の坂城町巡回スケジュールは以下の通りです。 

http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000519/index.html

今回の取り組みは、夏ごろに私が両社にご相談してから、わずか3ヶ月で実現しました。 素早い取り組みに感謝いたします。

坂城町長 山村ひろし

ねずみ大根祭り

一昨日(11月19日) 「ねずみ大根祭り」が開催されました。

雨の中でしたが、大勢の方々にお出でいただき盛大に開催されました。

開会式の中で、マスコットキャラクターの命名式も行われました。

800を越す ご提案の中、選ばれたのは 「ねずこん」 です。

なかなかかわいらしい名前ですね。 子供たちから多くご提案いただきました。

今後とも、可愛がっていただければ幸いです。

  

また、当日、別会場の「ねずみ大根畑」では東京や長野から大型バスでお出でになった方々が、雨の中、「ねずみ大根」の収穫をされ両手に一杯 「ねずみ大根」をお持ち帰りいただきました。

当日の詳しい様子は以下のサイトをご覧ください。

http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000172/index.html

坂城町長 山村ひろし

最近、坂城町役場に来られた 坂城町のヒーロー

最近、坂城町役場を訪問された、坂城町のヒーローお二人をご紹介します。

一人目は、10月の山口国体(第66回国民体育大会)のボーリング成年男子個人の部で長野県代表として出場され、見事優勝された、KYB-YS にお勤めの野崎新市さん。 

   二人目は、長野県卓越技能者表彰(信州の名工)に選ばれた、 日精樹脂工業にお勤めの中沢義治さんです。

詳細につきましては、次の坂城町のホームページをご覧ください。

http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000172/index.html

    坂城町長 山村ひろし

国道18号バイパス早期完成への陳情活動

昨日(11月18日)、坂城町の国道建設要望活動として国道18号バイパスの早期完成を目指して、坂城町宮島祐夫議長、塚田忠議員他とともに大宮の国土交通省関東整備局、国土交通大臣、民主党幹事長室、長野県選出各議員を訪れました。

国土交通省関東整備局 池田道路部長殿(左)と

左から、坂城町塚田忠議員、平山幸司民主党副幹事長、羽田雄一郎民主党参議院国対委員長、山村町長、坂城町宮島議長、荒川建設課長

国土交通省津島政務官と

北澤俊美議員と

小坂憲次議員と

若林健太議員と

国道18号バイパスにつきましては皆様ご存知の通り、今年度、調査費が付けられ事業が開始しております。 しかしながら、工事完成までにはこれから10年とも言われております。 地元の交通渋滞を考えると一刻も早く完成をしていただかなくてはなりません。 防災上の観点、病院への救急搬送などの問題からも粘り強く関係諸機関への訴えを続けていきます。

皆様方のご協力が何より必要です。 宜しくお願いいたします。

坂城町長 山村 ひろし

瀬口清之さんの講演会

先日(11月15日)、長野信用金庫さん主催の講演会が上山田ホテルで開催され、私も共催者として参加しました。 瀬口さんは元々は日銀マンですが、米国ランド研究所、北京事務所長などを歴任されたあと、現在は キヤノングローバル戦略研究所の 研究主幹として活躍されています。 しばしば、テレビ討論会で田原総一郎さんと議論したり、世界を股にかけて活躍されておられる、中国問題に関しての第一人者です。

  

  

   

 私とは、以前、杉並師範館で一緒に教育問題に取り組んだことがあり、このたび、「中国経済の構造変化と日本企業のビジネスチャンス」というテーマで講演をしていただきました。

 相変わらずエネルギッシュな語り口で、中国を脅威と考えるのではなく、日本の経済パートナーとして如何に大切なものであるかについて実に明快に語られました。

 瀬口さんのご経歴、最近の論文、レポートについては以下のサイトをご覧ください。

http://www.canon-igs.org/fellows/kiyoyuki_seguchi.html

 

  坂城町長 山村ひろし