外国人従業員の皆さんへの日本語学習プログラム

坂城町で働かれておられる外国人の方々が急増しています。

今までは、中国から来られた方、ブラジルから来られた方が大変多かったのですが、最近はベトナム、タイ、インドネシアなど東南アジアから来られる皆さんが急増しています。  

このたび、坂城町の企業の皆さんからのご要望も多かったことから、坂城町中小企業能力開発学院(学院長:山村弘)で外国人従業員の皆さんを対象に日本語ならびに日本文化、生活情報に関する教育プログラムを開催することになりました。(会場は坂城町商工会館)

講座は今日(9月12日)からスタートし、5回日本語のプログラムを実施し、6回目には日本文化、生活情報の講義を行います。(毎週実施)

今回受講される皆さんは、日本へ来られて1年未満の皆さんです。  各企業から受講者を募集したところ、計18名で、ベトナムから14名、タイから3名、インドネシアから1名の方が参加されました。

平均年齢26歳(20歳から36歳)の若者と接することができました。

皆さん、眼をキラキラと輝かせている人ばかりで、大変、頼もしく思いました。  皆さんのご健闘をお祈りします。

 今回、受講者を派遣いただいた企業さんは、(株)カヤマ、(株)光和、昭和樹脂工業(株)、(株)高松製作所、力石化工(株)、(株)都筑製作所、(有)メイト、(有)横山アークの各企業です。

▼開講のあいさつ。 若干、ベトナム語、タイ語なども含め自己紹介をしました。  プログラムは、二人の日本語教師(MANABI外国語学院)のリードでスタートしました。(塩澤先生、小林先生)

ほか、元気な受講者たちの自己紹介の様子。

坂城町長 山村ひろし

学生の坂城町企業見学会

テクノハート坂城協同組合、さかき産学官連携研究会、テクノセンター、坂城町の共催で、昨日(9月10日)と本日の2日間にわたり、大学生のための坂城町企業見学会が開催されています。

昨日は、信州大学、長野大学、埼玉工業大学の学生40数名の皆さんが企業を訪問されました。

2日間で訪問する企業は、(株)青木固研究所、(株)栗林製作所、KYB-YS(株)、寿製薬(株)、(株)カヤマ、(株)桜井製作所、(株)竹内製作所、力石化工(株)、デイリーフーズ(株)、(株)都筑製作所、(株)西澤電機計器製作所、日精樹脂工業(株)、(株)マースウィンテック、宮後工業(株) 他 です。

参加された学生さんは各社を回りながら積極的に質問などをしていました。

皆さん元気があって素晴らしい。

ぜひとも、多くの方が坂城町の企業で活躍されることを期待します。

▼全員で元気良く集合写真(テクノセンターで)

坂城町長 山村ひろし

第21回勤労者総合福祉センター祭

本日(9月8日)、坂城勤労者総合福祉センター(理事長:山村弘)で、第21回センター祭が開催されました。  

 この「センター祭」は、会員の方が日頃受講されている種々のプログラムの発表の場で、町内外から多くの方が参加されています。    

 本日は、ステージ発表として、オカリナ、バレエ、太極拳、ハーモニカ、子供ジャズダンス、カラオケ、フラメンコダンス、フラダンス、社交ダンスが披露されました。    

 また、展示会場では、パッチワーク、絵手紙、ビーズステッチ、水彩画、陶芸、フラワーアレンジメント、ちりめん細工、古布のリメイク、ポーセラーツ&アートプリントが飾られ、会場を鮮やかに彩っていました。  

  今日は敬老訪問2日目でしたが、センター祭でごあいさつし、しばらくの間、皆様の発表を拝見しました。。  

 いずれも皆さんの力作、演奏の発表で大変感銘を受けました。  

坂城町長 山村ひろし

第26回団地まつり

本日(9月6日)、テクノさかき工業団地組合(理事長:宮後睦雄さん)主催による、第26回目のテクノさかき工業団地祭りが開催されました。

テクノさかき駅前には大勢の皆さんが集まりステージ演奏、花火大会など楽しまれました。

冒頭、今年も南条小学校金管バンド「ハッピー・ブラス」の演奏がありました。

この生徒たちが使っている楽器も多くはテクノさかき工業団地の皆さんのご寄付によるものです。

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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テクノさかき工業団地まつり

テクノ団地まつり01

 9月6日(金)、テクノさかき駅前広場で、テクノさかき工業団地組合主催による「第26回団地まつり」が開催されました。このお祭りは、当初、同工業団地組合が会員企業の福利厚生の一環として始められたものですが、回を重ねるごとに地域に浸透し、今では地域の皆さんも楽しみにしている恒例のイベントとなりました。

今年も会員企業の社員の皆さんや地域の皆さんなど多くの方が会場に集まるなか、南条小学校金管バンド部ハッピーブラスによるコンサートに始まり、「安倍里葎子」さん、「愛海(あみ)」さんによるライブステージが行われ、会場は大いに盛り上がっていました。また、締めくくりには恒例のお楽しみ抽選会と花火大会が行われました。

団地まつり01団地まつり02

団地まつり03団地まつり04

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坂城町長 山村ひろし

坂城テクノセンター技術セミナー(金属3Dプリンター)

昨日(9月5日)、坂城テクノセンター(理事長:依田穂積さん)で令和元年度第1回技術セミナーが開催されました。

今回は、新しい金属3Dプリンター 「Desktop Metal」 のご説明があるとのことでしたので、参加しました。

講師は丸紅情報システムズ(株)製造ソリューション事業本部スペシャリストの丸岡浩幸さんです。

坂城テクノセンターには、3Dプリンタ 「FORTUS 360mc-S」 (STRATASYS社製) がすでに導入されていますが、導入から6年を経過しており、後継の新機種を選択中です。

既存のFORTUS 360mc-S は、樹脂素材を使った積層タイプのものですが、今回ご説明いただいたのは、金属粉にワックスとポリマーを練り合わせたものをカートリッジ状にし、加工するものです。

金属粉末そのものではないために、飛散、周辺機器への影響が無いなどの利点があります。

ただし、この機種、「金属3Dプリンター Studio システム+」 はまだ日本では稼動してなく実際に使うにはもう少し時間がかかりそうです。

坂城テクノセンターの工藤センター長を始め皆様の先駆的な取り組みに期待したいと思います。

テクノセンターに導入する、3Dプリンターですので最先端のものを入れていただき、町内各企業での利用促進を図っていただきたいと思います。

▼講演中の丸岡さんと金属3Dプリンター(大変コンパクトな機械です。)

坂城町長 山村ひろし

令和元年第3回坂城町議会定例会招集あいさつ(3)

96日には、第26回「テクノさかき工業団地まつり」が、開催されます。

工業団地内企業の従業員の皆さんの親睦などを目的に行われてきたお祭りも、地域の小さなお子さんからお年寄りまで、「地元のお祭り」として大変喜ばれております。

「南条小学校 金管バンド部」の演奏や歌謡コンサート、工業団地以外の企業の皆さんにも、ご協賛いただいております花火大会などを予定しているとのことですので、多くの皆さんに、お越しいただき、お祭りを楽しんでいただければと思っております。

916日の敬老の日を迎えるにあたり、町では、長寿のお祝いと敬老の意を表し、97日(土)・8日(日)の二日間にわたり、米寿・白寿の方々、並びに100歳以上の皆様を対象とした敬老訪問を行います。

今年度は、91日現在、88歳の米寿の方が 107名、99歳の白寿の方が 7 名、100歳以上の方が 11 名で、合計 125 名の方が対象となり、最高齢は大正3年生まれの104歳の方でございます。

収穫の秋を象徴するイベントとして、さかき地場産直売所において「ぶどう祭り」、「きのこ祭り」の開催を予定しております。

「ぶどう祭り」は、915日(日)に、町を代表する巨峰やナガノパープル、シャインマスカットなどを、921日(土)の「きのこ祭り」では、「お~い原木会」によるマイタケをはじめとする原木きのこの販売、きのこ汁の振る舞いなどを予定しており、町内外に広く町の農産品をアピールしてまいりたいと思います。

びんぐし湯さん館につきましては、6月議会定例会にて利用料改定の条例改正を議決いただきましたが、その後、運営する 坂城町振興公社にて検討がなされ、臨時取締役会を開催し、10月からの改定料金が決定されました。ご利用いただくお客さまのご負担などを考える中で、条例の上限額まで引き上げることとはせず、その半分程度の引上げに留めることとなりました。

町では、町民の皆様に、町内全戸に配布する「町民優待券」を利用していただくことで、10月以降も一定回数については引上げ前と同じ料金でご利用いただけるよう関連の補正予算を計上いたしました。

今後もサービスの向上に努め、皆さまに更にご満足いただける温泉施設「びんぐし湯さん館」を目指してまいります。

信州さかきふるさと寄附金につきまして、今年度は6月の制度改正の影響か、昨年度と比較するとやや低調なスタートでありましたが、町特産の果物の季節が近づくにつれ申込みも増えており、8月末現在で、1,022件 25,792千円という状況となっており、金額ベースで、昨年同時期を若干上回っております。

町では、新たに10月から寄附をお申込みいただくポータルサイトを2つ増やし、計3つとすることで更に多くの皆さまに町の特産品を発信し、寄附していただける体制を整えてまいりたいと考えております。

また、これまでの実績から、当初予算に対し、寄附金が増額の見通しとなりましたことから、必要経費を補正予算に計上いたしました。

10月1日から 3歳から5歳までの幼稚園、保育所などを利用する子どもたちの保育利用料が無償化されます。

この制度開始に伴いまして、必要となる施設への給付費、運営経費等について補正予算を計上し、また子ども・子育て支援法等の改正により、条例の一部改正について、今議会に議案上程させていただいたところでございます。

10月から引き上げられる消費税率等の影響を緩和するとともに、地域における消費の喚起や下支えを行うために「プレミアム付商品券」を発行いたします。

商品券の購入対象は、住民税が非課税の方及び平成2842日から本年930日までに生まれた子どもがいる世帯主で、購入対象者お一人につき、2万円で25千円分の商品券を購入することができます。

対象の方々に、手続の周知を図り、10月より販売を開始する予定としております。

なお、商品券の使用期間は令和2331日としていますので、有効にご活用いただきたいと思います。次に工業用団地確保に向けた、新工業団地の造成事業につきましては、テクノさかき工業団地の西側部分を約4ha拡張の予定で、農地法に基づく農業振興地域からの除外に係る協議を、継続的に、県農政部及び長野地域振興局と行っております。

また、新工業団地の整備に伴う、A09号線を含めた道路整備は、概略設計を基に、県公安委員会及び千曲警察署と、交差点の意見聴取に係る協議を行い、この協議結果に基づき、来年度から補助事業への着手ができるよう、県建設部及び千曲建設事務所に事業要望を進めてまいります。

国道18号バイパスでございますが、長野国道事務所では、月見、上五明地区の地権者の皆さんに説明会を開催し、用地買収面積、補償物件の確認をいただき、8月には具体的な補償内容等をお示しして、今月から用地取得に向けた交渉を進めていくとのことであります。

 先般722日に県及び長野国道事務所に、西沢議長さんとともに新国道上田篠ノ井間建設促進期成同盟会の要望活動を行ってまいりました。一日も早く完成できますよう、今後も積極的に要望活動に取り組んでまいりたいと考えております。

また、827日、国土交通省と財務省に、中部横断自動車道の未整備区間 八千穂から長坂までの約40kmの建設促進要望活動を、私が副会長を務める東信州次世代産業振興協議会と県中部横断自動車道建設促進期成同盟会の合同で行いました。

当町の大手企業各社は、静岡県の清水港を輸出入の拠点としており、この路線が全線開通すると大幅に輸送時間の短縮とコストの低減が図られ、産業と経済の振興・発展につながります。早期の事業認可、工事着手を望むところでございます。

次に補正予算についてでございますが、子どもたちのインフルエンザ罹患予防と子育て支援の一環として、インフルエンザ予防接種の助成制度を新たに創設し、関連経費を本補正予算に計上いたしました。

比較的抵抗力が弱い中学生以下の子どもさんは、学校等での集団生活による蔓延の危険性も高いことに鑑み、任意で受けたインフルエンザ予防接種に係る費用の一部について助成してまいります。

また、全国では、高齢者によるペダルの踏み間違いが原因とされる交通事故が相次いでおりますが、高齢運転者の交通事故防止及び事故時の被害軽減の緊急対策として、自動車急発進防止装置取付費の補助に係る経費を予算計上いたしました。

満70歳以上の自動車運転免許証を保有している方に対し、現在乗っている自家用車に後付けする、急発進防止装置にかかる経費の一部を助成するものでございます。

以上、平成30年度の決算状況と令和元年度の事業の進捗状況並びに9月補正予算の主な内容について申し上げました。

最後に、今議会には、竹内明雄氏の名誉町民推挙に係る議案を上程しております。

竹内氏は、坂城町で事業を起こし、世界初のミニショベルやクローラーローダーなどの小型建機を生み出し、世界的なブランドにまで成長させるとともに、当町の工業振興やまちづくりにも多大にご尽力をいただいております。

また、私財を拠出し、「TAKEUCHI 育英奨学会」を設立し、人材育成や学術研究の振興と発展にも寄与するなど、名誉町民にふさわしい方でございます。

このほか専決報告が2件、人事案件が2件、契約の締結が2件、一般会計・特別会計の平成30年度決算の認定6件、条例の一部改正が3件、補正予算5件 計21件でございます。

よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

令和元年第3回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)

 今年の夏は梅雨明け以降大変暑い日が続きました。

 熱中症の防止と社会全体としての節電・省エネルギーを図るため、7月下旬から町内6か所の施設を「涼しさをみんなで分け合う」クールシェアスポットとして開放しました。

また、坂城駅前に静態保存しております169系電車につきましても、夏休み期間中の毎週水曜日と木曜日、計6日間クールシェアスポットとして開放し、子どもたちを中心に300人を超える方々にご利用いただきました。訪れた皆さんには、涼しい車内で読書や勉強など思い思いの時間を過ごしていただきました。

さて、当町出身で先ごろ信毎賞を受賞された信州大学名誉教授の中村浩志さんを坂城町特命大使に委嘱いたしました。

中村さんは鳥類生態学の権威としてカッコウの托卵(たくらん)についての研究で世界的な評価を受けているほか、絶滅が危ぶまれるライチョウなど希少な野生生物の生態研究や保護活動にも尽力されております。また、町においても教育委員長を務められ、ふれあい大学の「森の学校」をはじめ、「千曲川水辺の教室」など継続的にお力添えをいただき、子どもたちの自然教育活動に貢献をいただきました。

多方面でご活躍の中村さんに特命大使として、今後、町の魅力を広くPRしていただければと思っております。

8月2日から5日までの4日間、町国際交流協会が主体となり、ポーランドワルシャワ日本語学校学生のサマースクール受入れが行われました。本事業は 6回目となりますが、今年は、6名の学生がホームステイやさかきどんどんの参加、鉄の展示館や宮入鍛錬道場の見学などにより、坂城町そして日本をより理解し、知る機会になったものと考えております。

ポーランドは、約100年前の1918年、「シベリアにいたポーランド孤児を日本が救った」という日本ではあまり知られていない近現代史がございます。

当時、シベリアには第一次世界大戦の戦場となったポーランドから1520万人もの人々が逃れていましたが、終戦後、祖国へ戻ろうにもロシア内戦で帰還が困難になりました。せめて子供たちだけでも祖国へ戻したいと救済を欧米各国に求めるも、かなわず、日本にその要請がなされました。日本軍と日本政府は、その申入れを受け、ただちに救済活動をはじめ、延べ8回、765人の子供たちが救われています。

こうした歴史からもポーランドは、大変な親日国で、特に今年は、日本との国交樹立100周年を記念し、本国では数多くの催しが行われており、当町に対しても、ワルシャワ日本語学校に関係のある同国の自治体から交流のお誘いがあったところです。

今後もサマースクールやワーキングホリデイの受入れなどの交流などを通じてより良い関係を継続するとともに、交流の発展性についても調査してまいりたいと考えているところでございます。

昨年は台風のため中止を余儀なくされましたが、第42回坂城どんどんが83日に開催され、ステージでは、子どもジャズダンス、坂城小学校太鼓演奏、坂城高校生徒会ソーラン節などのほか、当町出身のサクソフォン奏者「川島 亜子」さんと坂城中学校吹奏楽部サックスパートの皆さんによる、同校吹奏楽部 先輩後輩のセッションもありました。

夜の踊り流しでは、35連、約1,300人の皆さんが、真夏の暑さに負けない熱量で、各連一丸となって踊られており、2年ぶりに盛大に開催できたことを大変嬉しく思います。

815日開催の第64回成人式は、出席率約80%と非常に高く107名の新成人の参加がありました。新成人代表からは、これまで支えてくれた方々への感謝とともに、今後の人生を後悔しないためにも前向きな気持ちで、多くの言葉を受け入れながら頑張りたいなどの想いの発表があり、頼もしく思えたところです。

今後はそれぞれの目標に向かい、大いに活躍することを期待したいと思います。

昨年9月に岐阜県で発生が確認された「豚コレラ」は、県内で、野生イノシシを介した感染が急激に拡大しており、緊急に防疫体制の強化を図るため、養豚農場への侵入防止柵などの設置に係る助成を専決処分により対応させていただきました。

今後も、県や関係機関と連携を図り、防疫体制の確立を図ってまいります。

831(土曜日)から114(月曜日)まで、鉄の展示館では「拵・刀装具の美  山一之の世界」と題して、国の選定保存技術保持者に認定された刀装製作修理師の高山一之氏が監修・製作をした珠玉22点を展示する特別展を開催しています。

展示会期間中には、「刀のお手入れ体験」や高山一之氏の高弟である「鞘師 森隆浩氏のギャラリートーク」などを予定しておりますので、多くの皆様にご来館いただきたいと存じます。

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以下、令和元年第3回坂城町議会定例会招集あいさつ(3)へ

https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/?itemid=49160

坂城町長 山村ひろし

令和元年第3回坂城町議会定例会招集あいさつ(1)

 本日(9月2日)、令和元年第3回坂城町議会定例会が招集されました。

 以下、招集の挨拶を掲載させていただきます。

(長文ですみません。3回に分かれていますので宜しくお願いいたします。)

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本日ここに、令和元年 第3回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

さて、日本を取り巻く情勢ですが、米中の貿易摩擦の長期化により景気減速の兆しが感じられ、また、北朝鮮による飛翔体の数度にわたる発射や日本・韓国間の貿易手続きの厳格化の応酬、韓国からの軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄通告など、厳しさと懸念が増しています。

 7月に行われた第25回参議院議員通常選挙では、与党が71議席を獲得し、引き続き政権を担うわけですが、外交対応とともに、少子高齢化・人口減少への対応、そして、地方への支援をお願いするところでございます。

続いて、経済情勢でありますが、主要国などの経済状況について、日本総研などによりますと、アメリカの景気は、良好な雇用・所得環境を背景に個人消費が加速する一方、輸出や設備投資が減速し、4?6月の実質GDPは前期比年率プラス2.1%と伸びが やや鈍化しています。

ヨーロッパでは、ユーロ圏の46月の実質GDPは前期比年率プラス0.8%と大きく減速し、製造業の低迷が長期化して、景気回復が足踏み状態となっています。

 また、中国においては、米国の関税引上げにより外需が低迷するなど 4~6月期の実質GDP成長率が前年同期比プラス6.2%へ減速していますが、政府の景気対策により、失速回避がなされるか、引き続き注視していく必要があると考えております。

 次に国内の状況でありますが、内閣府による7月の「月例経済報告」では、「景気は、輸出を中心に弱さが続いているものの、緩やかに回復している。」とし、先行きについては、「当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続くことが期待される。」とする一方、「通商問題の動向が世界経済に与える影響に一層注意するとともに、中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。」としております。

長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が7月に発表した「金融経済動向」では、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「長野県経済は、生産の一部に弱めの動きがみられるものの、緩やかに拡大している。」としております。

当町におきましては、7月に実施いたしました町内の主な製造業20社の経営状況調査の結果では、生産量・売上げとも、3ヶ月前の比較で 変わらないとした企業が約半数を占め、ほぼ横ばいの状態で、やや弱い景況感が伺えるところです。

一方、雇用については、4月~6月の実績が、総計でプラス87人と、前回調査の44人から増加し、来年4月の雇用予定は、1社を除き増員又は減員分の補充を予定しており、全体では39人の増員予定で、引き続き堅調な雇用情勢が続いていると思われます。

世界経済が先行き不透明でありますが、当町の企業や経済が持続的に成長していくことを願うところでございます。

さて、平成30年度の決算状況について申し上げます。

 まず、歳入につきまして、

町民税は、平成29年度と比較いたしますと、個人分はプラス2.1%で約15,000千円の増、法人分は企業の業績が好調なことなどによりプラス45.2%、約196,000千円の大幅な増となっております。

固定資産税については、評価替えなどにより約25,000千円の減となりましたが、町税全体では、前年度対比プラス7.2%、約191,000千円の増収であります。

また、地方交付税につきましては、基準財政需要額が前年度より増額算定され交付額が増額となり、前年度対比プラス3.1%、約33,000千円の増額となっております。

財政力指数につきましては、3カ年の平均値が前年度より0.001ポイントの増の0.710で、県内における順位については昨年と同じく、77市町村中6番目、町村の中では軽井沢町、南相木村に次いで第3位となっております。

国庫支出金につきましては、道路改良、橋梁修繕事業などの増により、約6,000千円の増額となりました。

また、寄附金では、ふるさと寄附金として多くの皆さんからご寄附をいただき、前年度対比81.8%、約38,000千円の増額、財産収入につきましては、普通財産売払収入の減により約53,000千円の減、町債につきましては、緊急防災・減災事業債の減額などにより、前年度対比約220,000千円の大幅な減額となっております。

以上、歳入全体の決算額は、前年度対比マイナス0.8%となる7005,106千円であります。

 一方、歳出につきましては、建設事業として「坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略」における重点施策であるトータルメディアコミュニケーション施設整備事業のほか、町道A01号線道路改良事業及び橋梁修繕事業、役場庁舎のエレベーター更新事業など実施いたしましたが、2年間の継続事業として実施した同報系防災行政無線整備事業の減などにより、普通建設事業費全体では、前年度対比マイナス40.6%、約492,000千円の減額となる約720,000千円であります。

また、義務的経費につきましては、扶助費において、障がい者の介護・訓練等給付事業等が増加となったことから、前年度対比プラス3.2%、人件費につきましてはプラス0.7%、公債費については地方債の償還額の減少等に伴いマイナス2.6%という状況であります。

その他経費につきましては、補助費等では、長野広域連合のごみ処理施設建設事業に伴う負担金の増や南条小学校建設に係る国庫補助金返還などにより、約218,000千円の増額でありました。

以上、歳出全体の決算額は、前年度対比マイナス2.5%となる6821,661千円の決算となっております。

 なお、平成30年度決算を受けての財政健全化法による財政指標につきましては、実質赤字比率、連結実質赤字比率ともに、一般会計及び全ての特別会計において黒字であります。

また、起債発行時の制限の基準となります実質公債費比率については3ヶ年平均で前年と同率の8.8%となっております。

公債費等の将来負担の重さを表す将来負担比率につきましては、一般会計や下水道事業などの地方債の残高が減少したことなどにより、前年度対比4.3ポイント減でマイナス0.2%となっております。

いずれの指標につきましても早期健全化基準及び財政再生基準に比べ健全な状況で推移をしており、引き続き、将来にわたる負担の軽減、健全な財政運営に努めてまいります。

続いて、6月定例会以降の事業の状況並びに9月補正に計上いたしました、主な内容について述べさせていただきます。

6月27日から30日まで、中国との教育交流事業として、上海市嘉定区実験小学校などの児童10名が当町を訪れました。

期間中、町内小中学校を訪問し、特技発表・給食体験・部活動見学などを行い、当町の児童生徒からは中国での生活や学習などに関する質問を積極的に行うなど交流を深めました。貴重な外国との交流経験をいかし、これからもグローバルな感覚を育んでいただきたいと思います。

また、夏休み期間中の異文化交流事業として、7月29日は文化センター、30日・31日は和平キャンプ場を会場に、外国人講師と運営ボランティアとして坂城高校生にも参加いただくなかで、「English Day in 坂城」を開催しました。当日は、小学2年生から中学1年生の計63人が参加し、日頃学校で取り組んでいる外国語学習を生かし、積極的に英会話をしながら、さまざまな活動に取り組みました。英語漬けの時間を過ごしたことで、外国の文化や言葉を通じてコミュニケーション能力の向上を図ることができたものと感じております。

728日(日)、飯田運動公園で開催されました第61回長野県消防ポンプ操法大会に、埴科大会で優勝した第2分団がポンプ車の部に、第10分団が小型ポンプの部に出場いたしました。

2つの分団が揃って県大会へ出場したのは、平成11年以来20年ぶりの快挙であり、両分団とも入賞こそなりませんでしたが、選手たちは規律正しいきびきびした動きで、日頃の訓練の成果を遺憾なく発揮してくれました。

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以下、令和元年第3回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)へ

 坂城町長 山村ひろし

令和元年度 総合防災訓練

本日(9月1日)、坂城町南条小学校グラウンドと体育館で令和元年度 総合防災訓練が実施されました。

心配された天候も曇り空で暑くもなく絶好のコンディションで開催されました。  今年から各種訓練を同時進行するなど時間を圧縮し、熱中症対策などをはかるなど効率的に進めていただきました。訓練は朝7時半から9時半まで約2時間ですべてのプログラムが終了しました。素晴らしいですね。参加された皆様に心より感謝申し上げます。

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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令和元年度総合防災訓練

登録日:2019年9月1日

防災訓練01

▲初期消火訓練

 9月1日(日)、南条小学校グラウンド及び体育館で、令和元年度坂城町総合防災訓練を実施しました。総合防災訓練は、南条、中之条、坂城、村上地区で順番に行っており、今年は、南条地区の皆さんを対象として実施し、自主防災会、消防団、関係団体などの方々が参加されました。

 情報伝達訓練、災害対策本部設置訓練、避難誘導訓練、参加者による搬送・初期消火・水防・避難所運営訓練等、消防団による消火訓練、消防署による高所救出訓練など様々な訓練が実施され、近年国内で発生している台風や地震による被害を想定して各種訓練が行われました。参加された皆さんは、消防署の方の説明や実演を見ながら、真剣な表情で訓練に取り組んでいました。

また、今年度、上田ケーブルビジョンの地域貢献活動の一環として、災害時に無料でWi-Fiやテレビの利用ができる光回線を、町内の公共施設に無償で設置いただけるようになりました。

 最近は、台風などによる災害が全国で多く発生しています。恐ろしい災害は、いつ起こるかわかりません。皆さんのご家庭でも、災害時の行動を相談しておく、非常時の持ち出し品を用意しておくなど、災害に備えておきましょう。(坂城町の災害時避難場所)

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坂城町長 山村ひろし

令和元年 オール信州三田会

昨日(8月31日)、上田市で、慶應義塾大学卒業生(塾員)の、 「令和元年 オール信州三田会」 の総会・講演会が開催されました。(主催:上田三田会 会長:小山壽一さん)

講演者として、昨年に続き、第19代目の慶応義塾塾長、長谷山彰氏のお話をうかがいました。

長谷山彰塾長は日本を代表する法学者で、文学部長を務めた後、清家前塾長のもとで常務理事を長く努められました。

昨年、講演されたときには、福沢諭吉先生が大切にされていたものとして、慶応4年の戊辰戦争の際、上野で、彰義隊と新政府軍の戦いが行われている最中にでも福澤諭吉先生は微動だにせず、ウェーランドの経済学の講義を続けていたことは有名ですが、福澤諭吉先生が大切にしていたのは単に経済の問題だけでなく、同時に「モラルサイエンス」(修身論)の大切さを講じていたこと。 つまり、現在、企業の不正が横行していますが、それを真っ先に危惧し学生たちに教えていたと言うことです。       

また、文武両道の大切さを教え、「本だけでなく身を鍛える」 ことを実践したこと。スポーツにも力を入れる。           

また、「演説と討論」の大切さを説き、三田に「演説館」を作り自らも演説を行い、コミュニケーションの重要性を訴え、「世の中で大切なものは人と人との交わりなり。」 ということでした。
今年のご講演ではこれに加え、最近の諸大学との交流などから、いわゆるリベラル・アーツ(一般教養)の復権・必要性を強く訴えておられました。

また、G7ならぬ、U7(国際的な主要7大学の集まり)としての取り組みや、大学としてもSDGsの取り組みにも大変力を入れていることなど大変力強く興味深いお話を伺いました。
また、最後に、良い大学とは、良い教師がいて良い学生がいるだけではだめで。
良い大学とは、「良い教師がいて、良い学生がいて、良い卒業生がいる大学」だそうです。
卒業生も頑張らなければならないということだそうです。
▼講演される長谷山塾長

長谷山塾長と今回司会役などで大活躍された、関戸坂城町商工会長

▼全員で「若き血」を熱唱

坂城町長 山村ひろし