老子の続き(第33章)

この章も誠に老子の本質を突いた有名な章です。 私の大切にしている文章でもあります。

  知人者智、自知者明。 勝人者有力、自勝者強。 知足者富、強行者有志。 不失其所者久。 死而不亡者壽。

                               

 人を知る者は智、自らを知る者は明(めい)なり。 人に勝つ者は力有り、自らに勝つ者は強し。 足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り。 その所を失わざる者は久しく、死して亡びざる者は壽(じゅ)なり。

                           

 他の人のことを理解できるのは知恵者と言え、自分自身を理解できることはさらに素晴らしい明智を持っていると言えます。 他人に打ち勝つことの出来る人は力があると言えますが、自分自身に打ち勝つことの出来る人が本当に強い人間と言えます。 物事に満足できる人は豊かになることが出来、根気強く物事を続けられる人は本当に志を持っている人です。 自分のおかれている位置づけをはっきりと持っている人は長続きすることができ、たとえ死んでも道のあり方と一体となっていればその考えかたは滅びることなく長寿を全うできます。

                          

 「自知者明」(自らを知る者は明)、自勝者強(自らに勝つ者は強し)、「知足者富」(足るを知る者は富)いずれも深い言葉ですね。 特に「知足者富」がなければ幸せ感を味わうことが難しく、永久に不平不満を訴えることになりますね。

                      

 坂城町長 山村ひろし

 

高度ICT(情報通信技術)人材教育(最終回終了)

文部科学省の補助事業、「地域における子どもたちを対象とした高度ICT人材教育の第3回目(最終回)」が終了しました。

今回は、岡山県真庭市の子どもたちとオンラインで結び、お互いの自慢の産物、取り組みを、自分たちで作ったWEBページを使いプレゼンテーションを行いました。

                    

(画面右側に真庭市の子どもたちの様子が映っています)

                                        

坂城町の子どもたちは「坂城のバラ」と「わが町の人間国宝」を、真庭市の子どもたちは「バイオマスタウン真庭市」(エネルギーとして利用されるバイオマス生産日本一なのだそうです)と「真庭のたくさんの生き物たち」(オオサンショウウオなど)を紹介しあいました。

                       

短期間の勉強でしたが、さすがに子どもたちの吸収度合いは早く、誠に頼もしいものです。

今回の勉強は、ICT(情報通信技術)の技術面を勉強するより、どうやってICTを使って相手側の人たちにわかりやすく説明できるか、また、インターネットなどの正しい使い方なども勉強しました。

                               

(お話をされる 東京工業大学 清水康敬名誉教授)

今年度の勉強はこれで終了しますが、24年度以降も子供たちが継続して学習を続けられるような仕組みを考えていきたいと思っています。

                                   

坂城町長 山村ひろし

長野県阿部知事との意見交換会

一昨日(2月9日)、長野県庁講堂で阿部知事との意見交換会が開催され参加しました。 今回は長野地方事務所(望月所長)のアレンジで、長野市長、千曲市長など北信の9市町村長が参加しました。

各市町村での特色ある取り組みについて発表をしましたが、坂城町では昨年来の経験を踏まえ、将来予想される深刻なエネルギー問題への対応として、エネルギーの確保と効率的な利用を進める「スマート・コミュニティー構想(スマート・タウン坂城構想)について説明しました。

エネルギー問題について、強い感心を持っておられる阿部知事としっかりと議論を行いました。

 また、教育問題 (特に地方分権) についても知事は強い関心を持たれており、今後検討を進めていければと思っております。 

他の市町村から出されたテーマは以下の通りです。

長野市:「郡市内分権の推進」「地域密着型スポーツチーム:AC長野バルセイロへの支援」

須坂市:「須高地域医療福祉ネットワーク推進事業」「子どもは宝プロジェクト」

千曲市:「プロバスケットボールチームを活用した地域産業の活性化を図る取り組みについて」

小布施町:「小布施らしい道づくり~国道403号の整備に向けた取り組み~」「(仮称)小布施若者会議の開催」

高山村:「地域特性を活かした自然エネルギー活用の取り組み」

信濃町」「信濃小中学校における小中一貫教育の実践」

小川町:「地域産材を利用した若者定住住宅の建設と支障木伐採による地域の景観整備」

飯綱町:「農業と観光を結びつけた産業の振興」「認知症にやさしいまちづくりと県下初の公設民営による小規模多機能施設の建設計画について」

講堂でのディスカションの後の懇談会でも種々内容の濃い議論を行いました。

坂城町長 山村ひろし