昨日(9月27日)、十六夜観月殿(いざよいかんげつでん)で 「十六夜観月フェスティバル」 が開催されました。(代表:金子敏夫網掛区長)
この十六夜観月殿は元中年間(1384~1392)に村上満清が建立をしたと言われていますが、その後、戦火に会って焼失し、寛永年間(1624~1645)、郷人によって再建されました。
また、「十六夜観月殿」は月見堂ともいわれ、千曲川を眼下に望み、坂城町全域を一望におさめることのできるまさに景勝の地に建っています。
十六夜観月殿
貞亨5年(1688年)8月16日、芭蕉が十六夜の月を詠んでいます。
「いざよひもまだ更科の郡かな」(更科紀行)
ここでの句会は数百年続けられておられるとのことですが、多くの子どもたちも参加して開催されておられることに大いなる敬意を表します。
昨日は、私の友人で俳人の朝吹英和氏をお招きして、講演もしていただきました。
「俳句の楽しみ」と題して講演される 朝吹英和さん
絶景のもと句を創る人々 右端は朝吹英和さん
また、昨日は、月が地球にもっとも接近する日で、いわゆる「スーパームーン」(通常より14%も月が大きく見え)となり、快晴のなか幻想的な素晴らしい光景となりました。
山の端を少し昇った「スーパームーン」
以下に兼題の入選作を掲載します。
大人の兼題(「秋の夜」「台風」)
金賞: 秋の夜や受け入れ難き従兄の死(宮入宗乗)
銀賞: 秋の夜の真澄みにむかし語りかな(大井さち子)
銅賞: ご無沙汰の友に文書く秋の夜(大井宏子)
入選: 深呼吸台風一過の青い空(金子和子)
語り継ぐじじの話や秋の夜(浅野井和子)
手酌酒孫と語りて秋の夜(塩野入猛)
秋の夜半子ら集いたり桃青碑(山村弘)
秋の夜や遠来の友訪ねくる(近藤芳雄)
子どもの兼題(「きのこ」)
金賞: ねむい目にとびこんできたきのこ汁(塩野入凛衣)
入選: きのこをねいっぱいとって満足だ(金子歩実)
きのこ山おかしのかんに一っこだけ(金子晴登)
きのこのこきのこたべると元気な子(大井はるひ)
坂城町長 山村ひろし