昨日(3月3日)、上田東急REIホテルで、一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC)設立15周年記念講演会・祝賀会が約250名の参加者のもと盛大に開催されました。
記念講演者は私の師であり、東洋思想の第一人者、(株)イメージプラン代表田口佳史先生です。
来賓祝辞をされる信州大学濱田州博学長
左は:AREC白井汪芳理事長
右:講演される田口佳史先生
約半年前にARECの岡田専務理事からご相談があり、田口先生に今回の講演のお願いをしておりましたが、今回、ようやく実現しました。
約一時間半のご講演でした。
内容について、ここで詳細に記述することは困難ですが、講演のレジメを以下ご紹介します。
演題:「大転換期を乗り越える新たな視点と経営」 ― 儒家の老荘思想から次代のリーダーの要諦を学ぶ ー」
1.いま我々は大転換期の真っ只中にいる
・文明の大転換
・日本企業の独自性が問われる
2.日本とは何か
・日本の地理的特性の1
・日本の地理的特性の2
3.東洋思想とは何か
・東洋思想の主張
・見えないものを見る
有と無
プロフェッショナルとは
21世紀経営のキーワード
「見えないものを見る」とは
・全ては自分の内にある
道元の説くところ、利休の説くところ
鈴木正三、石田梅岩
修行として業務を行う
・徳とは何か
4.21世紀の経営
・根源の重視
・生命論的企業観
田口先生のお話はいつも「目から鱗」のお話が多いのですが今回も大勢の企業経営者、教育者の皆さん等に大きな感動を与えていただきました。
ご講演の最後にお話のあった、松下幸之助さんとのお話をご紹介します。
田口先生がまだ若いころに、経営の神様と言われていた松下幸之助さんをインタビューした際に、経営の秘訣はとの問いに、「運を持つことや」と言われたそうです。 しかし運で経営がよくなるとはなかなか納得できず、しつこく質問をしていたら、「運を持つには、徳を磨かなあかん」と言われたそうです。
「徳」とは「他者のために、自らの最善を尽くす」ことです。そうして、感謝の関係を築くことだそうです。 このお話もなかなか蘊蓄のあるお話ですね。
坂城町長 山村ひろし