坂城の100人 第41回は小野沢時仲です

 先日、坂城の100人 第40回目として鎌倉期に活躍した小野沢氏の祖「小野沢仲実」をご紹介しましたが、今回はその息子、小野沢時仲です。

 村上氏というと村上義清を中心とした戦国期のみを考えがちですが、11世紀後半の源盛清以来、500年もの長きにわたって村上の地を統治した歴代の村上氏ならびに分派した村上氏ゆかりの人物にもっともっと焦点が当てられるべきだと思います。

               

 その意味で、今回は前回に続き、鎌倉期に大活躍をした小野沢氏についての物語続編です。

 地名に残る小野沢は坂城町びんぐしの里公園と自在山(三角山)の間で、村上氏発祥の地 「島」 地区の東側下流の場所です。

          

現在の小野沢地区

びんぐしの里公園と自在山(三角山)の間で島地区の東側

            

    

小野沢にある村上保育園での運動会

後方に見えるのは「びんぐしの里公園」

               

       

この地図の上方左側の出浦沢川の右側に「島」、そのやや右側に「小野沢」、さらにその下側びんぐし湯さん館の左側に「福沢」の地名が見えます。これを見ただけでも「村上氏」の他に「出浦氏」、「小野沢氏」、「福沢氏」の存在が分かりますね。

                

 今回も坂城町 「鉄の展示館」 学芸員、宮下修氏に記述していただきました。

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北条得宗家に仕えた小野沢氏 その(2)「小野沢時仲」>

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今回も村上氏の一族である小野沢氏を紹介します。>

前回は小野沢氏の祖「仲実」でしたが、今回は仲実の子である小野沢時仲です。>

仲実の時代に北条得宗家の被官となり、御家人としても主家村上氏から自立し、幕府の中枢で活動するようになりましたが、その立場は時仲の代でも変わらず、幕府の記録では様々な場面で登場しています。>

嘉禎元年(1235)629日、時仲は将軍藤原頼経の五大明王院供養の参道に供奉したのをはじめ、頼経のあとを継いだ将軍藤原頼嗣やその後皇族将軍となる宗尊親王の近習として、数多くの出御の際に供奉しています。>

 また、時仲は弓矢の名人でもあったため、宝治2(1248)115日には弓始の射手2番をつとめ、弘長元年(1261)425日には、極楽寺(北条重時)邸における笠懸の射手をつとめるなど、度々弓始の射手や笠懸の射手などの儀式に参加しています。>

 建長4(1252)43日、頼嗣が将軍を解任され京都へ送還される際、時仲はその路次奉行をつとめました。>

弘長元年(1261)919日、時仲は、将軍に近侍して御家人の宿直・供奉を管理し、将軍及びその御所の警備を統括した「小侍所」の所司を一時的につとめています。この職は代々幕府に仕えていた東国御家人の一族であるという家柄が重視された他、弓馬などの諸芸に通じている事も考慮されたため、これに選ばれることは名誉とされており、一時的にしろ、この職の任に就いたことは、小野沢氏のこの時期の立場を示しているといえます。>

一方、得宗被官として時仲は、寛元3(1245)7月、将軍頼嗣のもとへ得宗北条時頼の妹である檜皮姫が嫁いだ際、同じ得宗被官の尾藤景氏と共に随行員として供奉し、2年後に檜皮姫が亡くなるとその葬送に参列しています。また、建長2(1250)527日には、北条時頼の使者として『貞観政要』の一部を将軍頼嗣に進上しています。>

このように時仲は、父仲実と同様、将軍に近侍する御家人として、将軍3代(藤原頼経、頼嗣、宗尊親王)に仕え、路次奉行や小侍所の所司を一時的につとめるなど、かなり重要なポストに就任していきますが、こうした地位向上の背景には、小野沢氏が幕府のトップである得宗北条氏の被官であったことが大きな要因にありました。>

建治元年(1275)の六条八幡宮造営記録には、鎌倉在勤の御家人として「小野沢左近大夫入道跡」が記されており、鎌倉後期以降も小野沢氏の健在が予想できますが、鎌倉幕府崩壊後、その動向は確認できなくなります。他の多くの得宗被官の家々が北条氏とともに滅亡するか没落していきましたが、小野沢氏もその一つであった可能性が高いといえます。>

しかし、村上氏以外の坂城町の地名を冠する武士が、鎌倉時代、歴史の大きな中心で活躍していた事実は、坂城の歴史にとって大きな出来事であったことは間違いありません。

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坂城町長 山村ひろし

通学合宿

 昨日(9月27日)、坂城町上平にある、「ふれあいセンター」で、「みんなでチャレンジ!! 通学合宿 2014」 が開催されました。

 この催しは、学校の教育プログラムではありませんが、地元上平区の育成会を中心に、多くの保護者の皆さんのご協力をもって10年間続けられています。

 このようなプログラムが坂城町全体で開催されれば素晴らしいと思っています。

                

 今年の参加者は村上小学校の4年、5年生、計11名の子供たちです。

 2泊3日の予定で、月曜日はこのセンターから学校に通います。

 子供たちはいつもとは違う環境で、保護者宅から離れ、初めて寝泊りをします。

 多少、ドキドキワクワクでしょうが、みな元気いっぱいの様子でした。

 (この施設は「びんぐし湯さん館」の源泉の近くにある温泉付きの施設です。皆で一緒に温泉に入るのも楽しみなようです!)

                   

 私も40分ほどの時間をいただいて、皆さんに 「生きることは素晴らしい」 というテーマで、命の大切さについてお話をさせていただきました。

             

お話をする山村。 まさに寺子屋ですね。

            

子供達と記念撮影。左は村上小学校神尾校長先生

                    

 坂城町長 山村ひろし

保育園運動会

 昨日(9月27日)、坂城町の三つの保育園で運動会が開催されました。

 私は、村上地区にある村上保育園の運動会に参加しました。

 村上保育園には90名の園児がいますが、全員力いっぱい遊技をしたり、走り回ったり、踊ったりと大活躍でした。

「ねずこん」も登場

          

 以下、坂城町ホームページより

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町内3保育園で運動会

H26村保運動会01

  9月27日(土)、青空の下、町内の3保育園で運動会が開催されました。(写真は村上保育園)

  園児たちは、元気いっぱいに、かけっこや、障害物競争、リズム、玉入れなどを行い、会場に駆けつけた大勢の保護者の皆さんは、かわいい園児たちの姿に目を細めていました。また、親子一緒に参加する騎馬戦や障害物競争では、お父さんやお母さんなどが、お子さんの手をとり、張り切って参加されていました。

H26村保運動会02-05 

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 坂城町長 山村ひろし

坂城中学校 大峰祭

 先日(9月26日、27日)、坂城中学校の学園祭「大峰祭」が開催されました。

 毎年毎年、生徒たちがいろいろ工夫をし大変楽しみな学園祭です。

 今年のテーマは、「INFINITY ~切り開こう無限の可能性~」でした。 

 彼ら、彼女らの大いなる INFINITY にエールを送りたいと思います。

         

開演の挨拶をする山村

        

今年の大峰祭では中央に「花道」が作られ色々な演出がありました。

         

 以下、坂城町ホームページから

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9月26・27日 全校生徒が一つに!第48回大峰祭

H26大峰祭01

▲意見文発表会

  9月26日(金)、27日(土)の2日間、坂城中学校で、第48回大峰祭が開催されています。

  今年は、「INFINITY ~切り開こう無限の可能性~」をテーマに、意見文発表、地域との交流、ステージ発表、学習展示、体育祭、音楽会など様々な催しが行われます。生徒たちはこの日のために一丸となって準備を進めてきました。自分たちの可能性を広げ、素晴らしい大峰祭となるようがんばってください。

H26大峰祭02

▲開祭式

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 坂城町長 山村ひろし

柘榴坂(ざくろざか)

 先週、9月20日から浅田次郎さん原作の「柘榴坂の仇討」が封切となったので早速、見ました。

             

              

 先日(6月22日)、浅田次郎さんの講演会を坂城町文化センターで開催し、種々お話を伺っていたこともあり、大変楽しみにしておりました。

(浅田次郎さんの講演会の様子は以下をクリックして下さい。)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=36512

                           

 なぜか、この映画が上田のARIOでは上映されていないので、松代で開催された能楽大会(坂城こども能楽教室の皆さんが参加)を拝見した後、長野市の権堂にある昔懐かしい「ロッキー1」という映画館へ行きました。(9月21日)

                       

 映画としてはなかなか優れた作品だと思いました。

 原作はわずか40ページの短編(原作を読む時間の方が映画の上映時間より短い!)ですが、映画では原作の内容を忠実に再現し、なおかつ趣旨に沿った盛り上げもしていました。

 主人公役の中井貴一、妻役の末広涼子、かたき役の阿部寛、井伊直助役の中村吉衛門ら、すべて素晴らしい演技ぶりだと思いました。

 私が一番素晴らしいと感じたのは、原作では、最後の部分で、仇討を止めることにした主人公の志村金吾が

 「ふむ。この先はの、俥でも引こうと思う」「新橋のステンショを根城にする俥引きが、古俥を一輌調達してくれるそうだ。・・・」

 という場面があるのですが、原作を読みながらこれはあまりにも短絡的だと思っていました。

 ところが映画ではこのようなセリフは無く、二人が手を取り合い、雪上りの空をじっと見守る場面になっていました。 小津安二郎の世界のような素晴らしいエンディングになっていました。

 久しぶりに良い映画に出会いました。

           

柘榴坂

坂の手前に「柘榴坂(新坂)」の縦杭

(上記写真はウィキペディア、品川観光案内より)

               

 柘榴坂は品川駅高輪口(西口)の向かい側の坂でかなり急峻です。

 さすがに雪のひどいときには登るのが困難。

 坂に向かって右手にSHINAGAWA GOOS(旧パシフィックホテル)、左側にウィング高輪WESTなど。

 江戸時代には坂に向かって右側に薩摩藩島津家下屋敷、左側に久留米藩有馬家下屋敷など広大な屋敷に挟まれていたそうです。    

                                      

 坂城町長 山村ひろし

保育園・幼稚園の運動会シーズン

 坂城町には保育園3園と、幼稚園が1園あります。

 今週から来週にかけて、坂城町では保育園、幼稚園の運動会シーズンです。

 先日(9月23日)、坂城幼稚園(学校法人天田学園園長:青木暉和先生)の第58回運動会が開催され、私も参加しました。

                    

 ゆり組、さくら組、すみれ組の77名の園児たちが飛んだり、跳ねたり、走ったり、踊ったりの大活躍で見守る保護者の皆さん、おじいちゃん、おばあちゃんの前で頑張りました。

                   

園児たちに挨拶

               

競技にも参加しました。

                

 今週末(9月27日)には、村上保育園の運動会に参加する予定です。

                       

 坂城町長 山村ひろし

「ねずこんアイディアコンテスト」( ねずコン!)

 先日、ご連絡いたしましたが 「ねずこんアイディアコンテスト」( ねずコン!) がスタートしました。

                                

 ねずこんは、今年の「ゆるキャラグランプリ2014」には参加せず、「ねずこんアイディアコンテスト」で皆さんからの熱い想いを受け止めたいと思います。

                                

 略して、「ねずコン!」

                 
 ねずこんのグッズや企画のアイディアを、とにかく何でも大募集!!ふるってご応募ください。

            

PDF 「ねずコン!」!ごあんないはこちら

PDF 「 ねずコン!」応募用紙はこちら

 

 坂城町長 山村ひろし

長野県県民芸術祭に坂城こども能楽教室が参加

 昨日(9月21日)、松代文化ホールで開催された、長野県県民芸術祭2014参加 第21回能楽大会に、昨年に続いて、「坂城こども能楽教室」の皆さんが出場しました。 (今年は15名が参加。)

 坂城こども能楽教室の皆さんは、先日(8月31日)の「第二回坂城びんぐしの里薪能」 でも出演していただきましたが、最近はいろいろな場でさらに研鑽を積んでおられるようです。

 以下、何枚か写真をご覧ください。 写真が小さく、また、不鮮明で恐縮です。

                        

左:プログラム表紙、右:番組の一部

                    

              

左:「小鍛冶」三井愛子さん、右:「吉野夫人」三井梨央さん

                      

左:「羽衣」宇野香澄さん、右:「竹生島」吉澤洋樹さん

                        

左:「竹生島」滝澤誠洋さん、右:全員で仕舞と地謡   

                              

終演後、松尾文子名誉師範と

            

 松木千俊先生、海野義元先生、松尾文子先生を中心として永年ご指導いただいておられる先生方に感謝いたします。

 今後とも、ますます「坂城こども能楽教室」の子どもたちが精進されますことを期待します。

                

 坂城町長 山村ひろし 

坂城の100人 第40回目は小野沢仲実です

 村上氏というと村上義清を中心とした戦国期のみを考えがちですが、11世紀後半の源盛清以来、500年もの長きにわたって村上の地を統治した歴代の村上氏ならびに分派した村上氏ゆかりの人物にもっともっと焦点が当てられるべきだと思います。

               

 その意味で、今回は鎌倉期に大活躍をした小野沢氏についての物語です。

 地名に残る小野沢は坂城町びんぐしの里公園と自在山(三角山)の間で、村上氏発祥の地 「島」 地区の東側下流の場所です。

          

現在の小野沢地区

びんぐし公園と自在山(三角山)の間で島地区の東側

            

             

この地図の上方左側の出浦沢川の右側に「島」、そのやや右側に「小野沢」、さらにその下側びんぐし湯さん館の左側に「福沢」の地名が見えます。これを見ただけでも「村上氏」の他に「出浦氏」、「小野沢氏」、「福沢氏」の存在が分かりますね。

                

 今回は坂城町 「鉄の展示館」 学芸員、宮下修氏に記述していただきました。

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北条得宗家に仕えた小野沢氏 

  その(1)「小野沢仲実」>

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今回と次回、村上氏の一族として鎌倉時代にその活躍が知られている「小野沢氏」について紹介します。>

小野沢氏は頼朝・頼家・実朝の源氏将軍三代後、鎌倉幕府で絶大な権力を握った北条氏の研究で数多く取り上げられ、その姿は主家の村上氏より詳しく伝えられています。>

小野沢氏の祖である小野沢仲実は、『尊卑分脈』によると村上為国の孫(父は「出浦氏」の祖:成国)で、村上氏が発祥した村上地区上平の「島」に隣接する「小野沢」の地名を名字として誕生しました。

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仲実が歴史上に登場するのは、嘉禎元年(1235)711日、将軍藤原頼経の小御所出御に伺候した記録からです。その3年後にも頼経の上洛に供奉しており、仲実は将軍に近侍する御家人であったことがわかります。>

一方、暦仁元年(1238107日、仲実は執権北条泰時が派遣した弔問の使者として上洛しており、泰時の被官であった様子も窺えます。>

このように、仲実は将軍に仕える御家人であるとともに、北条氏の惣領=「得宗」の被官の立場でもあったのでした。>

その後、いったん仲実の動きは見えなくなりますが、建長3年(12518月になると、再びその姿が明らかになってきます。>

この年から文永2年(1265)まで、仲実は鎌倉の一般行政を担当する地奉行人であったことが確認できるのです。地奉行人は2名いて、1名は得宗の被官から任命されたことから、仲実は得宗北条時頼の被官として任命されたと考えられています。>

このように、小野沢氏の初代仲実は、御家人であると同時に、幕府最大の権力者北条氏の惣領である得宗の被官となり、さらに鎌倉の地を支える奉行人になるなど、小野沢氏は本国信濃から離れて幕府の所在する鎌倉を地盤に、幕府の中枢で活動していたことがわかります。>

主家であった村上氏は、承久の乱前後以降、幕府中枢から外されることになりましたが、小野沢氏はそれと入れ替わるような形で北条泰時の被官となり、以後、得宗家の被官としてその基盤を築き、村上氏から自立していったものと思われます。

        

次回は小野沢仲実の息子の小野沢時仲を取り上げます。

              

                   

坂城町長 山村ひろし

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運動会シーズン(南条小学校)

 本日(9月20日)、南条小学校の運動会に参加しました。

 南条小学校は新校舎建設で学校の運動場が使えないために坂城町文化センターのグラウンドを使用して運動会を開催しました。

 子供たちは十分な運動会の練習もできなかったようですが、それでも、広いグラウンドを使って力いっぱい飛び回っていました。

            

文化センターグラウンドに建てられた案内

                    

開会式で挨拶する山村

               

 以下、坂城町のニュースからご覧下さい。

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南条小と坂城小が運動会を開催

H26南条小運動会01

  9月20日(土)、南条小学校と坂城小学校の運動会が開催されました。(写真は南条小学校の運動会)
※村上小は、創立140周年記念行事を秋に開催するため、今年は運動会を6月に実施しました。

  今年の南条小学校の運動会は、現在校舎改築工事中のため校庭が使用できず、文化センターグラウンドでの開催となりました。子どもたちは、今日のために文化センターに通って練習を積んできており、かけっこやダンス、リレー、組体操などすべての種目に全力で取り組んでいました。また、来年度南条小に入学する子どもたちによる「はたひろい」には、ねずこんも登場し、子どもたちはゴールに立つねずこんめがけて元気よく走っていました。

H26南条小運動会02-05

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 坂城町長 山村