南条小学校 安全祈願祭・起工式

 本日(9月3日)午前、坂城町立南条小学校改築工事安全祈願祭ならびに起工式が執り行われました。

 平成23年から足かけ4年、多くの皆さん方のご協力を得てようやく着工の運びとなりました。

                       

 南条小学校は、耐震化と老朽化が大きな問題でありました。

 結論として、新しく改築をすることに決定をし、建設検討委員会、建設委員会の皆さまをはじめ、町議会、教育関係者、地元区の皆さんなど多くの関係する方々とご相談をし、また、大変なご支援をいただき、今日の日を迎えることができました。 心より感謝申し上げます。

                  

南条小学校新校舎鳥瞰図(予想)

 新しい南条小学校は子どもたちに目の届きやすいシンプルな「コ」の字型の配置とし、社会開放施設を既存体育館近くに集め、開放エリアと非開放エリアを明確に分離し、通常時はもちろん、有事の際も利用がしやすい教室配置としました。

 また、音楽堂は、地域の皆さんや児童にとって学校のシンボルだと認識できるものとしました。 児童で360人、大人ですと300人利用できるようにするとともに、八角形の形状や内壁ルーバーにより、空間全体に均質で明瞭な音を伝え、迫力ある演奏を響かせるホールとしました。

 図書館は、パソコン教室と連続させメディアゾーンとして、様々な授業展開ができるようにしました。

 また、中庭は再生木デッキテラスにより、上履きのまま全学年の児童が交流できる場といたしました。

 中高学年には、各階にオープンスペースを設置し、グループワークや学年の発表の場に活用ができ、また、間仕切りすることにより少人数学習でも利用できるようにしました。

 また、誰にも優しい学校として、エレベーターやスロープを設置し、バリアフリーな設計としています。

 普通教室棟の屋根には、集熱と太陽光発電を併用したパネルを設置し、自然エネルギーや環境についても同時に学習できる施設としました。

 南条小学校の工期は、平成28年3月までの長い期間となりますが、設計管理を担当されるエーシーエ設計、工事を担当される、守屋・冨士建設共同企業体におかれましては安全に留意し、最善のご努力をされますようお願いしました。

 また、工事の期間中は児童たち、地元の皆さん方に多大なるご迷惑をお掛けいたしますが、格別のご理解、ご協力をお願いいたします。

                      

竹内宮司による神事

 

    

鍬入と玉串奉奠(山村)

 

 

           

 (以下、坂城町ニュースもあわせてご覧ください。)

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南条小学校改築工事 起工式

南小起工式

  9月3日(水)、坂城町立南条小学校改築工事の起工式が行われました。

  新しい南条小学校は、建物の正面となる管理・特別教室棟、低学年の教室を主とした平屋の南普通教室棟、中・高学年の教室を主とした2階建ての北普通教室棟、そして既存体育館と校舎を結ぶ位置に音楽堂を配置し、明快なゾーニングにより管理の目が行き届きやすく、死角をつくらないコの字型のシンプルな構成としています。なお、学校のシンボルとなる音楽堂は、昇降口に近い学校の中心に設け、人々に親しまれやすいデザインとなります。竣工予定は、平成28年3月です。工事期間中はご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

建築概要

  • 鉄筋コンクリート造  2階建て
  • 一部鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 校舎延床面積(外部渡り廊下含)  5,093.15平米

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 坂城町長 山村ひろし

平成26年第3回坂城町議会定例会開催

 本日(9月1日)から9月17日まで、平成26年第3回坂城町議会定例会が開催されています。

 以下、招集の挨拶を掲載させていただきます。(かなりの長文で恐縮です。)

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 本日ここに、平成26年 第3回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては全員のご出席を賜りまして、開会できますことを心から御礼申し上げます。 >

 さて、先月10日(日)に長野県知事選挙が行われ、阿部知事が再選を果たし、今後4年間の長野県政を引き続き担っていくことになりました。>

阿部知事には、子育て支援、定住促進や健康長寿など各自治体で実施している事業の支援及び自立する自治体の支援に引き続き取り組まれるともに、坂城町が直面する課題である千曲川ワインバレー構想の指導強化、更に、国道18号バイパス建設推進に伴う県事業の坂都5号線先線の建設促進などが推進されることを期待いたします。 >

続いて、坂城町を取り巻く経済状況について申し上げます。>

世界経済におきましては、国際通貨基金(IMF)が7月発表した世界経済の見通しによりますと、2014年の世界全体の実質成長率は年3.4%と、今年4月時点の予測から0.3%の下方修正となりました。アメリカ景気の一時的な落ち込みや中国など新興国の成長鈍化が響いたものであります。また、中東やウクライナの情勢不安に伴うリスクから、世界的な景気の調整色が強まる可能性にも言及しております。>

この中で、今年1月から3月期に大幅なマイナス成長に陥ったアメリカ経済おいて成長の勢いが戻ると分析、中国も小刻みな財政刺激策が景気を下支えするとの見方を示す一方、ユーロ圏については、見通しをほぼ据え置いたものの、各国の成長にはばらつきがあり、デフレに陥る恐れがあると警告いたしました。>

今後の世界経済の成長率については、複数の下振れリスクを意識し、「世界の成長は長期にわたり一段と弱まる可能性がある」と指摘しております。>

 今後、中東及びウクライナ情勢が、各国の協力により平和的に解決し、安定するとともに世界経済の成長を期待するものであります。 >

日本国内の状況につきましては、内閣府による8月の「月例経済報告」では、「景気は、緩やかな回復基調が続いており、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動も和らぎつつある。」とし、「先行きについては、当面、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の長期化により一部に弱さが残るものの、次第にその影響が薄れ、各種政策の効果が発現するなかで、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。」としております。 >

長野県内の動向につきましては、日本銀行松本支店の7月発表の「金融経済動向」によりますと、総論で「長野県経済は、緩やかに回復しつつある。」とし、>

「1.公共投資は増加している。2.住宅投資は前年を下回っている。3.設備投資は緩やかに増加している。4.個人消費は、消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動がみられているが、基調的には消費者マインドの改善を背景に、緩やかに回復しつつある。         >

以上のような最終需要のもとで、生産は緩やかに回復しているほか、雇用・所得も、着実に改善している。」としております。>

 「なお、企業の景況感をみると、製造業では改善の動きがみられる一方、非製造業では、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響もあって、やや悪化している。先行きは、製造業、非製造業とも改善を見込んでいる。」としております。 >

7月に実施いたしました町の経済状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前比の平均増減率が前回調査のプラス5.1%からプラス2.3%となりましたが、前年同期比では、プラス9.6%と3期連続で10%前後の増加となっております。>

先行きについては、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動が、想定内に収まったことや全体的には輸出環境の改善や経済対策などの効果等を背景に、既存取引先の受注回復や新規取引先の開拓、海外の景気回復や円安などの経済要因による増加が期待されている傾向がある一方、顧客の生産動向による影響や季節的な要因等により、増加率はプラス1%とほぼ横ばいを見込んでおります。>

売り上げについても、3ヶ月前比、前年同期比、先行きとも生産量と同様にプラス傾向であります。>

 雇用については、3ヶ月間の実績では30人の増加となっており、来春の雇用については、40人の増加を予定しております。また、減員分の補充を予定している企業も調査した20社のうち8社となっていることから改善に向けた動きが見られます。 >

 このような町を取り巻く経済状況の中で、10月に坂城テクノセンター開館20周年を記念して、町内企業の優れた技術と製品を紹介する「さかきものづくり展」が開催されます。久々の取組みとなります「さかきものづくり展」は、坂城町の企業のものづくり力を内外に発信していく絶好の機会となりますので、町といたしましても企画運営などの支援を行ってまいりたいと考えております。 >

さて、平成25年度の決算状況について申し上げます。>

 まず、歳入につきまして、町民税は、回復傾向といわれる経済情勢の中、個人については堅調な伸びを示したものの、法人については企業によるばらつきが見られ、トータルでは、前年度対比マイナス4.1%と24年度を下回りました。固定資産税については、土地の下落分を建物と償却資産の伸びが埋める形となり、全体では前年度対比プラス0.3%と若干の増加となり、町税全体では、前年度対比マイナス1% 23,800千円の減収となっております。>

地方交付税につきましては、普通交付税において、リーマンショック後の法人町民税の落ち込みに対する調整が終了したことで、基準財政収入額が増額算定となったことにより、交付額が減少したことから、前年度対比マイナス2.1%、25,600千円の減額となりました。>

基準財政収入額と基準財政需要額を用いて算出される財政力指数につきましては、3カ年の平均値が0.64で、県下77市町村中6番目、町村の中では軽井沢町、南相木村に次いで第3位となっております。県内における順位は昨年と同位でありますが、数値自体は0.01ポイント上昇いたしております。>

国庫支出金につきましては、南条小学校の実施設計と第4分団の消防ポンプ車購入の財源として活用した「地域の元気臨時交付金」の交付などによりプラス3%、11,800千円の増額。>

県支出金につきましては、町内に建設された特別養護老人ホームや役場庁舎に設置したバイオマスボイラーに対する補助金の交付などにより、プラス47.2%、1億30,000千円の増額であります。>

また、繰入金につきまして、24年度のびんぐし湯さん館リニューアル工事や村上小学校耐震改修事業完了に伴い、25年度はマイナス80.7%と大きく減少し、併せて、町債につきましても、マイナス23.6%、1億40,000千円の減額となりました。>

歳入全体では、前年度対比マイナス3.7%となる58億90,000千円であります。 >

 一方、歳出につきましては、歳出の中でも比較的大きな割合を示しております扶助費は、子ども医療費や障害者自立支援給付の増額などにより前年対比プラス0.1%と増加しております。>

普通建設事業費につきましては、スマートタウン構想に基づく役場庁舎へのバイオマスボイラーの設置工事や、南条小学校建設に向けた実施設計などの新規事業の他、町道A01号線道路改良事業や橋梁修繕事業といった継続事業を実施し、3億42,000千円の支出をいたしましたが、大型事業の完了に伴い、前年度との比較ではマイナス45.9%と大きく減少しております。>

なお、平成25年度の大きな事業であり町のバリアフリーの象徴となる、坂城駅へのエレベーター設置工事に係るしなの鉄道への負担金につきましては、竣工が5月であったことから、繰越事業となり、決算に数字は入っておりません。>

また、その他経費では、県の補助金を活用する中で、町内の特別養護老人ホーム建設に対し補助を行ったことから「補助費等」が前年度対比でプラス15.7%、1億22,000千円の増加であります。>

人件費については、マイナス0.9%、公債費についても、マイナス3.2%と減少しております。>

歳出全体では、前年度対比マイナス5.9%となる56億86,000千円の決算であります。 >

 また、この平成25年度決算を受けての財政健全化法による財政指標につきましては、実質赤字比率、連結実質赤字比率はともに、一般会計及び全ての特別会計において、黒字であります。>

起債発行時の制限の基準となります実質公債費比率については、前年対比マイナス1.1ポイントとなる13.6%、公債費等の将来負担の重さを表す将来負担比率についても地方債残高の減少に加え充当可能な基金を確保することなどによりマイナス11.5ポイントとなる24.9%と改善しており、いずれの指標につきましても健全といえる状況にありますが、引き続き、将来にわたる負担の軽減、健全な財政運営に努めてまいります。 >

 なお、詳細の決算状況につきましては、後ほど担当課長から説明をいたします。 >

 さて、26年度事業の進捗状況並びに9月補正に計上した主な内容について述べさせていただきます。 >

最初に、坂城スマートタウン構想の推進につきましては、テクノ工業団地の企業の皆さんにご協力をいただく中で、スマート工業団地構築に向けた調査・研究、町民のライフスタイルの変革に向けた意識啓発、再生可能エネルギーの普及拡大に向けて継続的に取り組んでおります。>

 町内全体における太陽光発電システムの普及状況につきましては、本年3月末現在で4,100キロワットの発電容量を有しており、その内補助金の活用による発電容量は 1,085キロワットで、本年度もこれまでに32件の補助金の交付決定をさせていただきました。引き続き助成事業による普及拡大を図ってまいります。>

 また、今年度から新たな取り組みとして、電力需要の高い夏季における効率的な電力利用への意識を持っていただくため、クールシェアをテーマとした様々なイベントを開催いたしました。>

 7月21日(月)は、坂城テクノセンターにおいて「クールシェアイベント親子で体験 自然エネルギー実験教室」を開催し、町内外から100名もの親子に参加をいただきました。>

 8月5日、6日の2日間は、坂城駅前多目的広場に静態保存されている169系電車内において「夏休み169クールシェアスポット」を開催し、子どもからお年寄りまで延べ250名ほどの皆さんが涼しい車内で快適なひと時を過ごされました。>

 この他にも、町立図書館やびんぐし湯さん館などをクールシェアスポットとして紹介したり、町社会福祉協議会による「納涼サロン」の開催など、クールシェアによる様々なイベントに取り組みがなされました。>

イベントによる節電効果はなかなか見えませんが、まずは地域での効率的な電力利用に向けた意識変革が大切であり、今後も「クールシェア」「ウォームシェア」により、みんなで集まり、楽しみながら節電できる取り組みを通じて、スマートタウンへの意識啓発を図ってまいりたいと考えます。 >

次に、坂城町では、町内有力企業が世界各国に生産拠点、販売拠点を設けるなど町内企業の国際化が進んでおります。>

特に、アジア各国は重要なパートナーとなっており、中でも、タイ国では町内9社が生産拠点を設けるなど、企業の進出が目覚しく今後益々関係が深まっていくものと思われます。>

昨年、坂城国際産業研究推進協議会の皆さんとタイ国を視察してまいりましたが、この視察の中で、高校生の研修事業という提案がありました。>

 そこで、将来坂城町を支えていく子どもたち、特に、多感な時期にある高校生を対象としたタイ国への海外研修を計画したいと考えております。>

その研修事業に向けて、タイ国内の情勢把握、研修行程の確認のほか、タイ国へ進出している町内企業への協力要請や現地機関との調整を行い、平成27年度から実施できるように準備を進めていくため、調査経費を今議会に計上いたしました。>

この研修事業により、町内在住の高校生が、タイ国で活躍する町内企業の視察を通じて、また、現地学生との交流、タイ国の歴史・文化など、異文化体験を通じて国際感覚を養い、坂城町・日本を再認識するとともに、進路を含めた将来展望を考える機会になればと考えます。 >

9月15日の敬老の日を迎えるにあたりまして、長寿のお祝いと敬老の意を表するために、今週6日(土)に米寿、白寿、100歳以上の方々に敬老訪問事業を実施いたします。>

今年の敬老訪問事業の対象の方々は、88歳の米寿の方が104名、99歳の白寿の方が10名、100歳以上の方が9名、全体で123名の方が対象で、最高齢の方は明治43年生まれの104歳の女性であります。>

なお、県内の男性最高齢でありました、網掛の大井直治郎さんが、去る7月2日に106歳でご逝去されました。改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。 >

 少子高齢化が進む中で、子どもを産み、子育てしやすい町を目指ざす、第3子以降の保育料軽減つきましは、従来の軽減処置に加え、今年度から第2子のお子さんの年齢に関わらず、保育料を半額といたしました。>

これにより対象となる家庭数は45世帯で、年間の軽減額については総額で約600万円であります。>

引き続き、子育てのしやすい町を目指し、子育て支援策の充実に努めてまいります。 >

本年4月の消費税率の引き上げにより、低所得の方や子育て世帯への負担を考慮し、国が給付を決定した臨時福祉給付金給付事業並びに子育て世帯臨時特別給付金給付事業につきましては、既に事務作業に着手しており、申請書の送付・受付等を実施しているところであります。>

給付金の支給につきましては、事業の主旨に鑑み、受付審査の終了した方から順次支給をしてまいります。>

なお、子育て世帯臨時特別給付金につきましては、対象児童が予想より多くなることが見込まれることから、今議会に追加補正をお願いするものであります。 >

総合的な松くい虫被害防止対策の新たな取り組みとして、これまで有人ヘリでは散布できなかった人家に近い苅屋原地区の4haの松林について、無人ヘリコプターによる地上散布を、6月17日と7月15日の2回にわたり実施いたしました。>

今後も、地元住民の皆さんや関係者の皆さんの健康に配慮し、リスクコミュニケーションの強化に努めながら、松くい虫被害に対応するため、様々な防止対策を総合的に実施してまいりたいと考えます。>

 なお、伐倒駆除に係る県の補助金が追加交付となったことから、今議会に追加補正を計上いたしました。 >

8月2日(土)、第37回坂城どんどんが開催されました。夜の踊り流しでは、昨年よりも2連多い、50連、約1,500人もの多くの方にご参加をいただきました。>

また、坂城町特命大使の小松美羽さんと青年海外協力隊としてザンビアで2年間教育活動を行ってきた竹内希さんには、おどりコンテストの特別審査員として花を添えていただき、さらに、中之条出身の塚田哲夫さんが率いるバンド、ガングルオンの皆さんには、踊り流しの演奏をしていただくなど、昼間の部のお子さん連れの方々を含め参加された皆さんが、真夏の暑さを吹き飛ばす盛り上がりを見せていただいたことに感謝申し上げます。            

今週5日(金)に開催される、「テクノさかき工業団地まつり」につきましては、今回で、21回目を迎えます。工業団地内企業の福利厚生事業の一環として始められたお祭りも、コンサートや花火大会など大勢の町民の皆さんにご好評いただき、「地元のお祭り」として定着してまいりました。>

今年も芸能人やご当地アイドルによる歌謡コンサートが予定されているほか、花火大会では、今年初めて、工業団地以外の企業の皆さんにもご協賛いただき、これまで以上に盛大に花火が打ちあがるとお聞きしております。多くの町民の皆さんに、会場にお越しいただき、お祭りを楽しんでいただければと思います。 >

有害鳥獣対策事業として、県の鳥獣被害防止総合対策交付金事業を活用し、昨年度から上平地区において、イノシシ・鹿等を対象とした侵入防止柵の設置を実施していただいております。>

今年度は当初予算に計上いたしました1,200mの防止柵を5月に設置いたしましたが、県から内示があり未設置の約4,500m分の交付金1,500万円余が確定いたしましたので、今議会に補正予算を計上させていただきました。>

これで、未設置の島地区及び小野沢地区の施工が可能となり、計画しておりました事業が2年で完了となります。地元の皆さんには年内完成を目途に、事業を進めていただきたいと思います。 >

さて、経済対策として、今年2年目となります坂城町住宅リフォーム補助事業につきましては、7月末には受付枠が一杯となり、関連事業費を含めた全体事業費も約3千2百万円余りで、昨年に引き続き、大きな経済効果が生まれているものと考えます。現在も事業への問合せがあり、更なる需要が見込まれることから、今議会に補助金の追加補正予算を計上させていただきました。 >

 公共下水道事業につきましては、繰越事業の中之条、網掛、上平地区において下水道整備を進めております。>

中之条地区は、栗林製作所様北側、網掛地区については、びんぐし公園周辺の工事に取り掛かります。なお、上平地区の出浦沢川周辺の工事も引き続き実施してまいります。>

今年度事業の谷川以南の南条地区では、南条小学校の建設工事に合わせた周辺地域の下水道工事を計画しており、現在、上田国道事務所と協議を進めております。 >

 さて、先の台風8号では、県内においても、南木曽町で土石流災害に見舞われ、中学生の貴重な命が失われ、また、先月、広島市や礼文島で局地的な豪雨による土砂崩れや土石流が発生し、多くの人命が奪われました。>

被災された皆様方には、心からお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられた皆様に哀悼の意を表します。 >

 災害対策は、複合的に考えなければなりません。>

8月4日(月)、町は、長野県石油商業組合及び同組合北信支部と災害時における石油類の安定供給と町民生活の早期安定を図ることを目的に、「災害時における石油類燃料の供給等に関する協定」を締結いたしました。>

この協定は、同組合に加盟している給油所が、災害発生時に緊急車両や避難所などへの石油類の優先供給を行うことを定めたほか、被災者に対する給油施設の水道水やトイレなどの提供、救急要請や簡易な応急手当など被災者支援について盛り込まれております。>

今回の連携協定が町民の皆さんの安全確保のための大きな備えになるものと考えます。             

8月24日(日)には、町総合防災訓練が文化センターにおいて約700名の皆さんにご参加をいただき、開催されました。参加された中之条、四ツ屋、戌久保地区の皆さん、関係団体の皆さん方には、途中雨に見舞われる中、誠にありがとうございました。>

 大勢の住民の皆さん方に体験、参加いただける訓練、さらに、町と「災害時の応急措置に関する協定」を締結している、坂城町建設業災害防止協会の皆さんにも土のう作りや搬送などの水防訓練に参加いただき、また、初めての試みとして、今回の参加地域にある福祉施設、美里園、第2美里園の入居者、職員の皆さんにも避難誘導訓練に参加いただくとともに、上田ケーブルビジョンによる臨時災害FM放送局の開設訓練も実施されました。>

また、消防団の火災想定訓練及び消防本部による高所救出訓練では、日頃の訓練の成果を大いに発揮していただきました。             

災害の未然防止また被害の軽減を図るためには、行政機関だけではなく、地域住民の皆さんにおいても日頃から災害に対する備えが重要なものとなってきております。今後も、家庭と地域、行政、関係機関の連携のもと、防災意識の高揚と防災対策に努めてまいりたいと考えます。 >

 さて、教育関係について申し上げます。>

南条小学校改築事業につきましては、8月の臨時議会において請負契約の締結の議決をいただき、近隣の皆さんへの工事説明会を開催するとともに、現場においては準備工事を進めてまいりました。>

あさって9月3日には起工式を行い、28年3月までの長い工事期間となりますが、安全な工事に努めてまいります。 >

7月28日から31日まで、町内3小学校11人の児童が中国上海市実験小学校などを訪問いたしました。   >

同世代の子ども達との交流やホームステイを通じて、中国の歴史や文化、生活に触れ、友好を深めるとともに、国際感覚を養うことができたことと思います。              

このたび、実験小学校から本年秋にも当町を訪れ交流を行いたいとの要望がありました。>

この上海市との教育交流は、相互に訪問、受入れを1年ごとに行う計画で始まりましたが、24年度の訪日が国際情勢により1年遅れた経過があり、今回、ホームステイを受け入れていただいた家庭の子供たちが同じ年に当町へ来ることで、一層の交流が深められる機会であると考え、訪問を受入れることにし、必要な経費について今議会に予算計上いたしました。               

8月5日、6日の2日間、和平キャンプ場で、小学校5,6年生を対象とした外国語活動の一層の推進を目的として、「和平国際交流村」を開催いたしました>

参加した児童は、学校で取り組んでいる外国語学習を活かし、積極的に英会話をしながら、様々な課題に取り組み、外国の文化や言葉への関心を深めることができたと感じております。             

8月15日(金)に開催された第59回成人式につきましては、新成人176名のうち約7割に当たる126名の出席により、式典と成人祭が行われました。新成人の代表からは、これまで支えてくれた家族、恩師、地域の方々への感謝とともに成人としての抱負の発表もあり、頼もしく思えたところであります。>

今後、それぞれの目標に向かって、大いに活躍されることを期待いたします。                

 8月31日(日)3年ぶりとなる「びんぐしの里薪能」がびんぐし公園において、町内外から多くの皆さんにおいでいただき開催されました。>

前回に引き続き、能の重要無形文化財総合保持者である松木千俊さんと狂言のみならず幅広い分野で活躍されている野村萬斎さんをお招きいたしました。松木さんには、信州にゆかりのある「紅葉狩(もみじがり)の演目を演じていただきました。>

併せて、宮入小左衛門行平刀匠の奉納鍛錬も披露され、日本の伝統文化を継承する第一線の芸術家が一堂に会する幻想的な夜を堪能いたしました。>

また、町内小学校の子ども達による「謡と仕舞」の発表や来場された皆さんも参加しての「猩々」(しょうじょう)もあり、伝統文化に触れ、身近に感じていただけたのではないかと思います。 >

  

以上、25年度の決算状況と26年度の主な事業の進捗状況並びに主な9月補正予算の内容について申し上げました。

 今議会に審議をお願いする案件は、人事案件が4件、条例の一部改正が2件、一般会計・特別会計の25年度決算の認定が7件、一般会計・特別会計の補正予算が7件 計20件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のごあいさつとさせていただきます。

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 坂城町長 山村ひろし

第二回坂城びんぐしの里薪能開催

 昨日(8月31日)、3年ぶりに 「第二回坂城びんぐしの里薪能」 が開催されました。

 前回と違って、大雨の予報は無かったのですが、開演直前までパラパラと小雨が降り関係者一同心配いたしましたが、上演中はピタッと雨が止み、大変すばらしい公演となりました。  約1300名の方にご来場いただきました。

             

(以下の坂城町ホームページのサイトから公演の様子をご覧ください。)

http://www.town.sakaki.nagano.jp/dekigoto/W034H0000093.html

                                                               

              

 終演後、坂城町「びんぐし湯さん館」で、ご出演いただいた、重要無形文化財総合指定保持者の武田志房先生、武田宗和先生、松木千俊先生をはじめ各出演者の皆様、松尾文子実行委員会会長他運営スタッフの皆様と懇親会を行いました。

 全員、本公演の大成功を心より喜んでおられました。

                       

 

 左から:武田志房ご夫妻、武田宗和さん、山村、観世喜正さん、石田寛人さん、松尾文子さん

                

 (以下、松木千俊先生のブログにも、早速、書いて頂きました。)

(右:松木先生): http://www.matsunokai.com/private/5457/

 

 (以下は小松美羽さんのFACE BOOKから)  

(右:小松美羽さん): (https://www.facebook.com/MiwaKomatsu/photos/a.222867141059681.67269.215345165145212/847575921922130/?type=1&theater>

                   

 次回は、3年後の開催となるのでしょうか。

 今から心待ちにしております。

                      

 坂城町長 山村ひろし

本田財団石田理事長の講演会

 昨日(8月28日)、平成26年度第2回経営フォーラムとして、本田財団石田理事長の講演会が開催されました。

 かつて、科学技術庁の原子力局長、科学技術事務次官、チェコ大使、スロバキア大使などを歴任された後、金沢学院大学学長、日本科学未来館総館長、原子力安全技術センター長、本田財団理事長などをつとめられておられます。

 科学技術の最高峰の立場におられる中、ライフワークである伝統芸能の振興にも積極的にかかわっておられ、日本伝統芸能振興協会会長もされておられます。

 ご出身の石川県小松市は歌舞伎18番「勧進帳」 安宅の関で有名なところ、講演の中でも、「勧進帳」の一節を披露される場面もありました。

                      

 昨日の講演会ではまさに、石田さんのエネルギーあふれる幅広い話題の中で、21世紀に求められる人材育成について大いに語っていただきました。

                        

開講にあたって挨拶する山村

               

 以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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経営フォーラム  本田財団 石田理事長講演会

石田さ寛人さん

▲石田寛人さん

  8月28日(木)、坂城テクノセンターで、平成26年度第2回坂城経営フォーラムが開催され、公益財団法人本田財団理事長の石田寛人さんを講師にお迎えし、「21世紀の人材を育てる」と題してご講演をいただきました。

 

  石田さんによると、21世紀は働く環境が大きく変化しており、その中で若い人々が生き抜くためには、強固な意志や頑健な身体、社会が求める能力を身に付ける、変化を恐れず、変化を主導する気概などが必要とのことです。

 

  また、本田技研工業を創業した故・本田宗一郎氏の思想・仕事・語録・生き方などを例に挙げ、「資源がなくてもものづくりの技術で発展を遂げた日本には、まだ技術の潜在力がある」と、会場に集まった町内企業の社長の皆さんなどにエールをおくられました。

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 坂城町長 山村ひろし

坂城町 女子アスリートの活躍!

 以前にも何回かご紹介していますが、坂城町の女子アスリートがこの夏も各地で活躍しました。

 坂城町のニュースよりご覧ください。

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女子アスリートたちの夏の大会結果

笠井誉乃香さん

▲左から、山村町長、笠井誉乃香さん(坂城中剣道部)

  この夏、全国大会や北信越大会へ出場した町内の女子アスリートたちの大会結果をお知らせします。

坂城中学校剣道部

坂城中学校剣道部女子

▲女子団体メンバー
宮嶋英恵さん、杉浦花音さん、笠井誉乃香さん、横江美希さん、吉川楓夏さん

  8月6日(水)、新潟県小千谷市で開催された第35回北信越中学校総合競技大会に、宮嶋英恵さん、杉浦花音さん、笠井誉乃香さん、横江美希さん、吉川楓夏さんが女子団体で23年ぶりに出場、県大会で準優勝した主将の笠井さんは、個人でも出場しました。団体は予選リーグで、個人は2回戦で敗退となりましたが、最後まで粘り強い剣道を見せてくれました。
  また、笠井さんは、8月17 日(日)~19 日(火)に高知県高知市で開催された第44 回全国中学校剣道大会にも出場しました。「全国大会は緊張したけど仲間が応援に来てくれたので思い切りやることができました」と言う笠井さんは、接戦の末初戦を勝利で飾り、2回戦で惜しくも敗退となりましたが、全国の強豪相手に健闘を果たしました。

陸上:田村純菜さん(坂城中学校1年)

田村純菜さん

▲田村純菜さん(真ん中)

  8月6日(水)、新潟県新潟市で開催された第35回北信越中学校総合競技大会の1年女子100mに出場し、予選で自己ベストをマーク。決勝では13秒10で、第3位となりました。田村さんは、「結果は3位で、タイムも目標には届きませんでしたが、自分の今できることはできたと思います。予選では自己ベストを出すことができてよかったです。中学になってから初めての県外の大会で少し緊張もありましたが、とても良い経験になりました。」と感想を述べられました。

陸上:小山綾菜さん(長野吉田高校3年)

小山綾菜さん

▲小山綾菜さん(緑のユニホーム)

  7月30日(水)・31日(木)、山梨県甲府市で開催されたインターハイに400mと400mハードルに出場。両種目とも惜しくも予選敗退となり、「自己ベストの更新と決勝進出を目標としていましたが、全国の舞台では、自分のレースができず、とても悔しかったです。今後も陸上を続けようと思っているので、新しい種目にも挑戦しながら、次につなげていけるよう、がんばっていきたいと思います。応援ありがとうございました。」と述べられました。

空手道:丸山 楓さん(松商学園)

  8月2日(土)・3日(日)、千葉県印西市で開催されたインターハイに団体組手で出場。3回戦進出を果たし、ベスト16となりました。

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 坂城町長 山村ひろし

坂城町総合防災訓練

 昨日(8月24日)、坂城町文化センターグランドを中心にして、中之条・四ツ屋・戌久保地区の皆さんを対象として坂城町総合防災訓練が実施されました。

 参加者は700名以上にのぼりました。

                       

 坂城町はここ数年大きな災害に見舞われるということはありませんが、最近の異常とも思える気象状況のもとでは、いつ何時大災害が襲ってくるとも限りません。

 常日頃の現場体験訓練が必要です。

 今回は、特別養護老人ホームさかき美里園、第二美里園の皆さんにも施設内での避難訓練を実施していただき、職員の方による人員報告がなされました。

 また、これも初めての試みとして、文化センターグランド内で上田ケーブルビジョンさんによる臨時放送局の開設訓練も実施されました。

 昨日の訓練では、このように大勢の皆さんのご参加を得て訓練が成功裏に終了しました。 ありがとうございました。 以下、訓練の様子を坂城町広報ニュースからご覧ください。

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万が一に備えて  総合防災訓練

H26防災訓練01

▲応急手当訓練

  8月24日(日)、文化センターグランドで、平成26年度坂城町総合防災訓練が実施されました。

  総合防災訓練は、南条、中之条、坂城、村上地区で順番に行っており、今年は、中之条・四ツ屋・戌久保地区の皆さんを対象として実施し、自主防災会、消防団、関係団体など約700名の方が参加されました。訓練内容は、避難訓練、情報伝達訓練、初期消火訓練、障害物除去訓練、搬送訓練、応急手当訓練、水防訓練、炊き出し訓練、被害状況把握・火災想定訓練、高所救出訓練など多岐にわたり、参加された皆さんは、いざという時のために真剣に取り組んでおられました。
  また、今年は、上田ケーブルビジョン(UCV)にご協力をいただき、「UCV臨時災害放送局」を開設し、災害状況などの放送をしていただきました。

▼各訓練の様子

H26防災訓練02

  

  最近は、広島市で発生した土砂災害など、大雨などによる災害が全国で多く発生しています。恐ろしい災害は、いつ起こるかわかりません。皆さんのご家庭でも、災害時の行動を相談しておく、非常時の持ち出し品を用意しておくなど、災害に備えておきましょう。

▼消防団・消防署による訓練

H26防災訓練03

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 坂城町長 山村ひろし 

理想教育財団設立30周年

 本日(8月23日 午後)、東京有楽町朝日ホールで(公益財団)理想教育財団の設立30周年の記念式典があり参加しました。

 理想教育財団は理想科学工業(株)が主体となって運営している財団ですが、坂城町も種々教育関係でサポートをしていただいています。

 記念講演では清水寺執事補の森清顕さん(毎年「今年の字」を書かれる、清水寺貫主、森清範のご子息)のお話をお聞きしました。 昭和51年生まれのまだお若い方ですが、素晴らしいお話を伺いました。 

                     

 講演のテーマは「清水のこころ」

 お話の中で、清水寺の歴史、「観音」についての話など大変分かり易く興味深く聞き入りました。

 例えば、相手の立場になって考えるという話の中で、お寺で遊んでいた子供の一人がちょっとした深い穴に入ってしまった時に、子供が「友達が、高い穴に入ったので助けてほしい!」と言ってきました。 すぐ子供を救い出したのですが、「高い穴」とは何だろうという議論になったそうです。

 大人からすれば「深い穴」だろうけれど、その友達にすれば、友達の立場になれば「高い穴」になる。 相手の立場になるということがいかに大切かという話でした。

 森清顕さんは清水寺の執事補として活躍されておられますが、文学博士でもあります。

          

講演中の森清顕さん

            

森清顕さんと

                    

 坂城町長 山村ひろし                  

 

アユ釣り客現る!

 本日(8月23日 午前中)、坂城町千曲川で10名ほどのアユ釣り客を目撃しました!

 2か月ほど前に72,000匹放流したアユの稚魚が戻って来たのでしょうか。

 

 実は、SBC信越放送局(株)の取材にご協力いただいた更埴漁業協同組合(組合長:竹内正則さん)のベテランの皆さんによる「おとり漁」の風景です。

 このような往時の風景が日常的に観られると素晴らしいですね。

                      

 坂城町長 山村ひろし

第7回「刀職者実技研修会」開催

 本日(8月22日)から24日まで、坂城町「鉄の展示館」隣接の中心市街地コミュニティセンターと宮入鍛刀道場で第7回「刀職者実技研修会」が開催されています。(主催:公益財団法人日本刀文化振興協会 理事長:本阿彌光洲さん)

 「鉄の展示館」では、現在、第5回日本刀研磨外装刀職技術展覧会を開催中ですが(8月31日まで)、この期間内に上記「刀職実技研修会」されることにも意義があります。

 また、研磨の部でご指導いただいている、本阿彌光洲先生が先日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されることが内示されました。 素晴らしいことですね。

                                      

左:挨拶する山村、右:中央で研磨のご指導をされる本阿彌光洲先生

                            

 坂城町で、宮入刀匠を中心として種々の「刀の文化」が育ち、充実していくことに心から敬意を表するとともに、これからも応援していきたいと思っています。

 以下、坂城町のニュースからご覧ください。

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刀職者実技研修会

刀職者研修会

  8月22日(金)から24日(日)まで、宮入鍛刀道場と中心市街地コミュニティセンターで、公益財団法人日本刀文化振興協会主催による平成26年度刀職者実技研修会が開催されており、一般の皆さんにも公開しています。(見学には鉄の展示館への入館が必要です。)

  この研修会は、日本刀に関わる技能を継承し、職業として自立できる次代の人材を育成することを目的に毎年開催されており、今年で7回目となります。今年は、現在刀職に従事している、もしくは将来刀職に従事することを志して修行中の方が、全国から19名参加しました。

  講師は、作刀、研磨、白鞘、白銀(刀身の手元の部分に嵌める金具)、柄巻きの各部門において日本のトップクラスに立つ皆さんが集まり、研修生の皆さんは、それぞれが希望する部門の先生につき、その匠の技を熱心に学んでいました。

刀職者研修会各部門

  

  また、本日は、坂城小学校4年生の児童が、この研修会を見学に訪れました。児童たちは日本刀を製作するさまざまな分野の作業を間近で見ることができ、とても貴重な経験になったと思います。

刀職者研修会坂城小見学

  

  この研修会は、鉄の展示館に入館した方は自由に見学することができます。同館では、8月31日(日)まで「第5回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」を開催しており、全国の現代刀職者たちの作品もご覧いただけますので、この機会にぜひご来館ください。

刀職者研修会一同

▲研修会参加者一同

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 坂城町長 山村ひろし

瀬口さんのレポート。中国内陸部 武漢から。

 中国経済についての第一人者、キャノングローバル戦略研究所研究主幹の瀬口清之さんから、まさに「熱い」武漢レポートが来ました。

 普通のニュースでは報道されない中国内陸部の熱い経済状況です。

 以下、ご覧ください。

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日本企業の進出が止まらない「熱い」武漢の魅力~華中地域の経済発展を牽引する武漢、カギは自動車関連と小売業~

JBpressに掲載(2014年8月20日付)

瀬口 清之

  • キャノングローバル戦略研究所研究主幹 瀬口 清之
  • [研究分野] 中国経済・日米中関係

武漢は、重慶、南昌、南京とともに「中国四大火鍋」と呼ばれ、夏の暑さで有名だ。7月下旬、1年ぶりに猛暑の武漢を訪問した。武漢が暑いのは気温だけではない。経済も熱気があふれている。

武漢名物、建設工事と大渋滞

 数年前に初めて武漢を訪問した時は空港から市内への高速道路建設、広州・上海・北京各市と武漢を結ぶ高速鉄道建設、武漢の市街地を真ん中で2つに分断する長江の両岸をつなぐ水底トンネル工事といった基幹インフラの建設で市内は大渋滞だった。

 それらのインフラ建設は昨年までに概ね完成した。当時空港から市内のホテルまでタクシーで1時間半近くかかっていたのが40分程度にまで短縮された。また、2009年末の高速鉄道の開通により広州と武漢は片道4時間で快適に行けるようになり、往来は格段に増加した。

 その効果で広州に集積していた自動車関連企業が続々と武漢に進出し、武漢の自動車産業集積地としての地位は揺るぎのないものとなった。基幹交通インフラが生み出す経済効果は絶大だ。

 武漢は今も渋滞がひどい。現在武漢で建設中のインフラは、北東部のビジネス中心街である漢口と南部の産業開発区兼住宅地である漢陽とをつなぐ高速道路および市内の地下鉄である。

 そうしたインフラ建設と並行して、旧市街のバラック地区の再開発を進め、市内のいたるところで高層マンションを建設している。

 今回の武漢滞在中に漢口から漢陽の経済開発区を見学に行こうとしたが、途中で高速道路の建設工事などの影響による大渋滞につかまり、次の面談の時間に間に合わなくなりそうだったため、見学を諦めざるを得なかった。

 これも「熱い」武漢ならではの出来事である。目的地の経済開発区には辿りつくことができなかったが、大渋滞の前後に通り過ぎた数多くの工事現場の風景を見るだけで、武漢の経済発展の熱気を十分肌で感じることができた。

中核都市と周辺都市との発展格差は主要地域経済圏の共通課題

 武漢市は現在の中国の経済成長をリードする中西部地域の4大都市(武漢、重慶、成都、西安)の1つである。武漢以外の3都市は西部に属しており、中部地域の都市の中では武漢が群を抜いた存在である。

 このため中部地域に住む中国人の多くが、武漢に住居を構えて中部地域随一の都市生活を謳歌したいと考えることから、武漢の住宅の実需は根強い。

 全国の多くの2級以下の都市で不動産価格の下落が見られている中、武漢では高層マンションの建設ラッシュが続いているにもかかわらず、不動産価格の上昇が続いている。

 ただし、これは喜ばしいことばかりではない。本来、地域経済の発展のためには、華東地域のように中核都市上海の周辺で、蘇州、無錫、南京、杭州、寧波、合肥といった複数の2級都市が発展を遂げ、各都市の特性に応じた異なる産業構造を持ち、相互に補完し合う関係となることが望ましい。

 しかし、武漢周辺の8都市はいずれも規模が小さく、武漢との補完関係を形成するような存在ではない。このため中部では武漢への産業・人口・生活基盤の一極集中が生じ、周辺都市の発展が遅れるという悪循環が生じている。

 これを改善するには、武漢市とその周辺都市を管轄する上部組織である湖北省政府が、税制優遇策、適切なインフラ建設等により、周辺8都市の魅力を高め、武漢と連携を図る形で発展を促進すべきである。残念ながら現時点ではそうした成果は見られていない。

 こうした中核都市と周辺の中小都市との発展格差問題は、武漢のみならず、重慶、西安、北京・天津周辺でも起きており、それぞれの地域経済の発展制約となっている。

日本企業の進出は自動車関連と小売が中心で投資拡大意欲が強い

 武漢の主要な産業は自動車、鉄鋼、光通信・バイオ等ハイテク産業である。所得水準の上昇と人口の増大により消費も急拡大しているため、小売業も好調である。

 自動車と小売は日本企業の対中直接投資の中でも積極姿勢が目立っている産業分野である。武漢ではその2つの分野の日本企業のウェイトが高い。とくに自動車関連は日系企業の約半数を占めている。

 武漢ではイオンを中心に日系小売業の進出も目立つ。武漢市の1人当たりGDPは2011年に1万ドルに達し、日本企業の製品・サービスでも一般庶民が無理なく買える所得水準になった。昨年から今年にかけて、日本食のレストランが続々と開業しているのもその所得要因が大きいと考えられる。

 中国各地のジェトロが実施したアンケート調査によれば、武漢に進出している日本企業は他の都市に進出している日本企業に比べて投資拡大意欲が強い。それは武漢で成長・発展している中核産業と日本企業の競争力のある産業分野とが一致していることも一因であると考えられる。

 今後イオンのショッピングモールとスーパーが次々と開業する予定であり、日本食のレストランも続々と増えつつあることから、日本企業にとってのビジネス環境はますます改善する方向にある。

投資環境としての課題は物流と人材確保

 しかし、武漢には問題もある。それは物流網の発展の遅れと人材確保の難しさである。

 武漢は中国の東西(上海~重慶)・南北(北京~広州)を結ぶ基幹道路・鉄道の交差点であることから交通の要衝である。

 しかし、小売・物流に強い影響力を持つ地場の国有企業により、競合企業の新規参入が阻害されてきたため、武漢市内と域外を結ぶ物流網の発達が遅れている。とくに日本の食材の搬送に不可欠な冷凍・冷蔵運送が難しいという問題を抱えていた。

 これに対してイオンでは、地元のサービス業の改善を目指す武漢市政府による強い誘致とビジネス支援を受け、問題の克服に取り組んできた。地元の国有企業も武漢市政府の強い意向には逆らえないことから、徐々に障害は取り除かれている。

 人材については、武漢には武漢大学等全国でも指折りの有名大学が集中しているため、一見人材の宝庫のように見える。しかし、実際には、優秀な学生は全国の優良企業等から引っ張りだこであるため、卒業とともに高所得を得られる北京、上海、広州等沿海部の主要大都市へと移住する。

 その後、年齢が30代に達し、結婚後の生活を考えるようになると、不動産価格と生活費が高い沿海部主要都市から、それらが安くて生活しやすい武漢市に回帰してくる例が多い。このため、30代以上の優秀なホワイトカラー人材は比較的採用しやすい。

自動車産業集積地として武漢特有のメリット

 華東、華南地域では最近の業績不振、日中関係の悪化やPM2.5等の影響などを背景に、中堅・中小企業の撤退や駐在日本人数の減少が見られている。

 しかし、武漢に進出した日本企業の多くが所属する武漢日本商工会企業数はこの数年、年間約20社ずつ着実に増加し続けており、今年も同じようなペースで増加している。今年の6月時点での武漢日本商工会の会員企業数は146社で、その約半数は自動車関連である。

 武漢にはホンダの工場があり、武漢に近い襄陽には日産の工場もある。このほか、市内にはプジョー・シトロエンとGMの工場があるほか、今後ルノーも進出するなど、武漢は広州と並ぶ自動車産業の集積地となりつつある。

 日本の完成車メーカーにとっては日系および地場のサプライヤーから部品調達が容易である。一方、日系サプライヤーにとっては、元々の系列メーカー向け以外に、他系列の日系メーカー、中国・欧米等非日系の自動車メーカーへの販路拡大のチャンスにも恵まれている。

 このため武漢進出は世界中の自動車メーカーと直結する足掛かりとなる。これは武漢特有の特徴であり、完成車メーカー、サプライヤーの双方にとって進出メリットが大きい。

日本企業の課題

 2010年代の中国経済は、工場から市場へ、沿海部主導から内陸部主導へと急速な構造変化が進行している。日本企業の中国ビジネス展開上の課題は、中国市場の産業・地域両面の構造変化への迅速な対応である。

 中国市場の構造変化の速度は日本よりはるかに速い。その変化に対応した生産・販売体制を構築していくには、日本企業の従来レベルをはるかに上回る迅速な経営判断力と意思決定力が必要である。

 その実現の鍵は優秀な中国人幹部の採用と、それを十分活用する本社経営トップ層の経営力向上である。

 武漢を始め、重慶、成都、西安等内陸部の主要都市では日本企業の進出が続いている。しかし、各地の市場規模、ビジネスチャンスの拡大テンポに比べて、日本企業の進出および事業拡大のスピードはまだまだ遅い。

 今後、より多くの日本企業が一段と経営力を向上させ、中国各地での事業展開をスピードアップし、大きなチャンスを確実にものにしていくことを期待したい。

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 坂城町長 山村ひろし