平成26年第1回坂城町議会定例会

 本日(3月3日)、平成26年第1回坂城町議会定例会が開催されました。 以下、招集の挨拶を掲載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
平成26年第1回坂城町議会定例会招集あいさつ
 
 本日ここに、平成26年 第1回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から御礼申し上げます。
 
 さて、先月8日、15日は、2週続けて全国的な大雪となりました。
 今シーズン雪の少なかった坂城町も記録的な大雪に見舞われ、特に、15日の大雪は、高速道路、しなの鉄道等交通機関にも大きな影響を及ぼしました。
 町といたしましても、建設業者の皆さんに御協力をいただき、主要道路の除雪を実施いたしました。また、220日には除雪対応として重機の借上料、融雪剤の購入費用など約1千万円の補正予算を専決処分し、さらに、雪捨て場も2箇所確保するなど緊急の対応をいたしました。
町民の皆さんには、大型重機の入れない生活道路について区長さんを先頭に、力をあわせて除雪作業を行っていただきありがとうございました。改めて地域コミュニティ、隣近所での協力、地域での助け合いの大切さを感じたところであります。
 また、農業用ハウスの倒壊など農業の被害につきましては、今後くわしい調査を進めてまいります。
 町内企業におかれましても、大型ハウス倉庫等に被害が出ております。被害にあわれた農家、企業の皆様にお見舞いを申し上げます。
 
 さて、政府が131日に発表しました経済統計によりますと、生産の回復傾向、雇用状況の改善が見られ、住宅の着工も好調でした。また、物価が5年ぶりにプラスに転じ、デフレ脱却がようやく視野に入ってきたところでもあり、4月からの消費税引上げによる景気減速への対策についても、消費税引上げ対策関連の今年度補正予算が2月上旬に早々に成立したところであります。
 消費税引上げによる景気への影響を最小限に止め、安倍首相の掲げる経済の好循環を実現するためにも、消費税引上げ対策予算が迅速に執行されるとともに、新年度予算・新たな経済政策につきましても、その早期成立・実行を強く望むものであります。
 
世界経済におきましては、アメリカ商務省が1月末発表した昨年10月から12月期のアメリカの実質国内総生産(GDP)速報値は、年間換算で前期比3.2%の増となりました。個人消費と輸出の伸びが高まり、アメリカ経済は消費を軸に先行きもほぼ安定して推移するとの見通しであります。
しかし、ヨーロッパでは、金融危機の終わりが見えてきたものの、経済の本格的な回復はなお遠く、さらに、中国経済が高速成長から安定成長へ軸足を移行し、他の新興国も伸び悩んでいることから、世界経済は不透明感が漂よっております。ウクライナの緊迫した情勢なども踏まえ、今後の動向について引き続き注視していく必要があると考えます。
 
国内の状況につきましては、内閣府による1月の「月例経済報告」では、「景気は、穏やかに回復している。」とされ、先行きについては、「輸出が持ち直しに向かい、各種政策の下支えをするなかで、家計所得や投資が増加し、景気の回復基調が続くことが期待される。
ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要及びその反動が見込まれる。」としております。
 
 長野県内の動向につきましては、日本銀行松本支店の2月発表の「金融経済動向」によりますと、総論で「長野県経済は、一部に回復に向けた動きがみられる。」とし、
             
1.公共投資は増加基調で推移している。
2.住宅投資は増加している。
3.設備投資は堅調に推移している。
4.個人消費は一部に回復に向けた動きがうかがわれ、このところ消費税引き上げの駆け込み需要もみられる。
                      
以上のような最終需要のもとで、「生産は一部に回復に向けた動きがみられる。このほか、雇用・所得は、改善している。」としております。
町内企業の経済動向の1月での調査結果で、生産量は、3ヶ月前比3.22%から6.51%へ倍増しており、前年同期比と比較すると増加率は11.9%と2桁となっております。
売り上げについても、生産量と同様な傾向であり、先行きについては、新規事業及び新規取引先の開拓や海外展開などによる増加を見込んでいる企業がある一方、顧客の海外展開による減少を見込んでいる企業もあります。
雇用については、3ヶ月間の実績で44人の増加となっており、27年春の雇用も増加が予定していることから改善の動きが見られます。
               
それでは、平成26年度の一般会計当初予算について申し上げます。
予算編成では、私の公約の大きなテーマである「人の輝く町」、「笑顔の町」の実現を念頭に、限られた財源の中で、子育て支援や教育環境の充実などに係る新規事業も盛り込みながら、未来につながる予算編成を心がけ、総額で、前年度と比較して6.2%の増となる606,000千円といたしました。
 
まず、歳入でありますが、町の財政の根幹を担う町税については、経済情勢の持ち直しの影響や、昨今の株価の推移、為替レートの  傾向等も勘案する中で、町民税では、法人町民税について5.3%、個人町民税についても4.1%の増加を見込み、全体で860,600千円を計上いたしました。固定資産税につきましても、地価の下落は見込まれるものの、家屋、償却資産について、それぞれ増加が見込まれることから4.4%54,000千円の増となる1289,000千円を計上し、町税全体では、前年対比4.190,000千円程の増となる2311,004千円といたしました。
地方交付税につきましては、前年同額の850,000千円を計上し、普通交付税の振り替え分となる臨時財政対策債を含めて、1150,000千円を見込んでおります。
財政調整基金からの繰入金につきましては、対前年51.0%の減となる251,965千円であります。南条小学校建設事業に伴い文教施設整備基金から218,000千円の繰入を見込むところですが、繰入金全体では、マイナス15.9%となる、542,754千円を見込んでおります。
 
次に歳出ですが、2カ年の計画で南条小学校の建て替え工事に着手いたします。南条小学校の工事経費として53,432千円を計上したことから、町道A01号線事業をはじめとした継続事業を含めた、投資的経費につきましては、50.6%の増となる、71,628千円となっております。
義務的経費といたしましては、人件費が1137,392千円、扶助費につきましては、646,050千円を計上いたしました。
                 
それでは、主要施策について申し上げます。
最初に、南条小学校の建設事業につきましては、新校舎をコの字型を基本とした配置とし、現在の校庭を一部盛土して建設をしてまいります。南条小学校の特色として、特別教室棟には音楽堂を設け、中庭のデッキテラスでは、子ども達が上履きで交流ができるよう計画するとともに、坂城スマートタウン構想のもと、太陽光発電設備も設置いたします。
26年度は、5月下旬に入札を行い、杭打ち工事から着手となります。まず、音楽堂から工事を進め、内装施工までを目途とし、その他の低学年棟、高学年棟、管理棟は、2階の躯体工事までを予定しております。
 
続きまして、特徴的な施策について申し上げます。
坂城スマートタウン構想の推進につきましては、引き続きテクノさかき工業団地における実証実験の拡大や、クールシェアやウォームシェアといった町民のライフスタイルの変革に向けた意識啓発、また、住宅用太陽光発電システム導入に対する補助金交付の継続など、産・学・官・民の連携によりスマートタウン実現に向けて取り組んでまいります。
 
坂城町産100パーセントで発売いたしました巨峰ロゼワインは、発売から1ヶ月余で完売となり、大好評を博しました。本年6月に発売予定のスパークリングワインも現在順調に熟成発酵中であり、ご期待をいただきたいと思います。
このようなワイン文化の気運醸成と併せて、量的緩和に係る特区認定を受けたワイナリー形成事業につきましては、26年度は、醸造用ぶどうの産地化を目指し、苗木の購入に係る補助制度を新設するなど、6次産業化への展開を目指してまいります。
 
昨年5月に坂城駅前に設置された169系車両につきましては、町の各種イベントや商工会主催の「ふーど市」の際にも多くの町民の皆さんにご利用をいただきました。
26年度は、電気の引き込み工事を行い、車内の照明、空調設備を設置するなど、更なる利活用に向けた整備を進めてまいります。
なお、今月16日には、中心市街地コミュニティセンターにおいて「169&ろくもん講演会」と題し、しなの鉄道をはじめ、旧国鉄・JRのOBの皆さんによる講演会を開催いたします。
26年度も折々のイベントを通じ、169系車両に親しんでいただき、駅前活性化を図ってまいりたいと考えおります。
 
「坂城町」マスコットキャラクター「ねずこん」につきましては、「ゆるキャラグランプリ2013」において、長野県内の市町村でトップという好成績をおさめました。26年度はさらに「ねずこん」を最大限活用した「ねずこんPR大作戦」の展開を計画しております。
まず「ねずこん」専用ホームページを開設、また、町内はもとより県内外のイベントへの参加をするとともに、6月のバラ祭りや11月のねずみ大根祭りの際には、「ねずこんキャラバン隊」がテレビ局や報道機関等を訪問し、イベントの紹介をはじめ坂城町や町特産品などのPRを展開してまいります。
              
続きまして、子育て支援の施策について申し上げます。
少子高齢化が進む中で、子供を産み、子育てのしやすい町を目指ざし、第3子以降の保育料軽減につきまして、現在の軽減に加え、26年度から第2子のお子さんが小学生以上になっても、保育料は半額といたします。子育て家庭の経済的な負担軽減の拡大を図り、子育て支援策の充実に努めてまいります。
             
また、子どもの個性や特徴に合わせた適切な発達支援を行う 5歳児「すくすく相談」を実施し、相談体制の充実を図ってまいりました。
26年度からは、6歳児の発達フォロー事業として「子育て支援センター」を中心に「教育委員会・保健センター・保育園」などが連携し、「すくすくランド」を新たに立ち上げ、就学に向けた子どもの発達に添った支援の強化を図ってまいります。
 
さらに、不妊治療を行っているご夫婦の経済的な負担の軽減を図るため、不妊治療費助成事業を新たに開始いたします。医療保険及び県助成事業の対象を除く治療費について、年間10万円を上限に助成を行います。
 
続きまして、福祉・健康づくりの施策について申し上げます。
地域医療の推進につきましては、「上小医療圏地域医療再生計画」に参画をしてまいりました。21年度から5年間のこの計画が25年度で最終年度を迎え、国からの財政支援は終了となりますが、今後も上田地域広域連合の構成市町村とともに事業費を負担し、地域医療体制の推進に取り組んでまいります。
なお、信州大学との連携による信州うえだ医療センターの医師の確保については、26年度から引き続き5年間実施されることになりました。
 
本年4月の消費税率の引き上げに当たり、低所得の方や子育て世帯への負担を考慮し、国が給付を決定した、臨時福祉給付金事業並びに子育て世帯臨時特別給付金事業の給付につきましては、既に事務作業に着手しており、今後の手続等につきまして、随時町民の皆さんにご案内をしてまいります。
なお、給付金の給付は秋ごろを予定しております。
 
町の国民健康保険につきましては、医療費増加の大きな要因になっている生活習慣病の予防・改善を図るため、特定検診の受診率の向上に努めております。
26年度からは、特に受診率が低く特定健診が開始される年齢である40歳の方について、検診料金への町の助成額を拡大、自己負担額を1千円とすることで、「40歳スタート健診」として受診のきっかけとしていただくとともに、町民の皆さんの更なる健康意識の高揚を図ってまいります。
 
坂城駅へのエレベーター設置につきましては、町のバリアフリーの象徴として工事を進めており、5月末の完成を目指しております。
また、エレベーター設置に合わせ、まずは坂城駅周辺の段差の解消やグリーンベルトの設置などを行い、坂城駅を起点として町全体のバリアフリー化を進めてまいりたいと考えております。
 
また、町営横尾団地の2階建て住宅(A棟からI棟)52戸につきまして、現在進めております下水道接続工事に併せ、住宅内の階段に手すりを設置してまいります。
                       
さらに、循環バスにつきましても、26年度、現在運行している2台のうち1台を町がリースにより更新し、補助ステップ、乗降合図装置、音声案内装置等を装備し車両のバリアフリー化を図り、高齢者・障害者の皆さんをはじめ利用者の利便性・安全性を向上し循環バスの利用促進を図ってまいります。
 
続いて、教育文化の向上の施策について申し上げます。
小・中学校における外国語教育につきましては、昨年12月に文部科学省から、小中学生の段階からのグローバル化に対応するため、「英語教育改革実施計画」が公表されました。町といたしましては、英語教育の拡充強化を図るため、中学校での外国語指導講師に加えて、新たに小学校にも1名配置してまいります。
なお、配置先は村上小学校とし、村上小学校を中心に 3小学校の児童たちがネイティブな英語と直接触れ合う機会を設けてまいります。英語によるコミュニケーション能力を育成し、国際感覚を養っていけるものと考えております。
 
鉄の展示館につきましては、4月から6月にかけて、坂城町及び坂城町出身で活躍している美術家たちの作品を紹介する「SAKAKIの美術家7人展」を、6月から8月にかけては、全国の第一線で活躍する刀匠たちが、作刀・刀身彫刻、研磨、刀装の3部門に出品した作品を展示公開する「第5回新作日本刀・刀職技術展覧会」を開催いたします。この展覧会は、全国規模の展覧会であり、東京以外では始めての開催となります。 多くの町民の皆さんに来館していただければと考えます。
 
伝統文化の振興につきましては、本年831日に「第2回びんぐしの里薪能」が開催される予定となっております。松木千俊師範による能、野村萬斎氏による狂言、子ども仕舞などが行われる計画で、現在、実行委員会で準備を進めており、前回に続いて幻想的な薪能が演じられることを期待いたします。
 
続いて、産業施策について申し上げます。
町内に集積する様々な技術や知識を活かし、新たな価値創造による新製品開発を支援する「坂城町コトづくりイノベーション補助金」につきましては2年目を迎えます。昨年度は、「ねずこんの起き上がらせこぼし」「スマートコントローラ」「ねずこん型家電用電力メーター」の開発の3件が採択されました。26年度もこの補助金が契機となり、新製品開発が進むことを期待いたします。
 
また、地場産業の振興や地域の活性化を目的として、地元農産物等を活用した加工品の開発やその販売にかかる経費について補助を行う「さかきブランドづくり事業」に新たに取り組みます。この補助金の活用を通じて、開発した商品が当町の地域ブランドとして、広く発信できるよう支援を行ってまいります。
 
工業振興につきましては、企業の工業技術の高度化、高付加価値化をより一層進めるため、坂城テクノセンターの試験測定機器の充実を図ってまいります。26年度は、3Dプリンター及び三次元測定機の導入支援を行い、企業の試作品開発や高精度の製品づくりをサポートしていきたいと考えております。
 
また、坂城テクノセンターでは、開館20周年を記念した、(仮称)「さかきものづくり展」の開催を10月上旬に予定しており、町内企業の卓越した技術・製品の紹介やものづくり講演会の開催など、ビジネス色を強めた展示商談会の開催を計画しております。
 
有害鳥獣対策事業として、25年度、県の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用し上平地区では、侵入防止柵を1,500メートル設置いたしました。地元要望を受けまして、引き続き26年度も実施してまいります。
 
松くい虫被害防止対策につきましては、健康被害や防災面での配慮に努め、伐倒駆除を中心に、空中散布、枯損木処理、樹幹注入などの総合的な防除対策を講じてまいります。
なお、苅屋原地区におきましては、地域の要望を踏まえて、新規に無人ヘリコプターによる地上散布を計画しております。これまで人家に近く、有人ヘリでは散布できなかった急峻で人の手が入らない区域における予防対策を県の防除実施基準に沿いながら実施してまいります。
 
続いて、環境施策について申し上げます。
ごみの減量化と資源化の推進につきましては、昨年行った27区すべての自治区での懇談会を踏まえ、分別しにくい紙類について分別方法の簡略化を図り、一層の資源化の推進に努めてまいります。
加えて、サンデーリサイクルの回数を増やすなど、町民の皆さんの利便性を向上させながら、ごみの減量化と資源化の推進を図ってまいります。
              
続いて、生活基盤の向上のための施策につきまして申し上げます。
平成24年度に長寿命化修繕計画を策定した橋梁につきましては、26年度は、南条旧道の谷川に架かる金井橋と産業道路の日名沢川に架かる産経大橋の詳細調査・設計を実施し、昭和橋については、今年度の詳細設計に基づき、国道側からの約130m区間の土木遺産部分の舗装及び防水の修繕工事を実施してまいります。
                  
町が管理する都市公園について、国の公園整備に対する支援を受けるため、「公園施設長寿命化計画」の策定に取り組んでまいります。計画策定後は、国の交付金を活用した、公園施設の改築、改修を順次進めてまいたいと考えております。
 
産業道路等の主要な道路について点検し、舗装のひび割れや破損状況を把握して、計画的な修繕を図っていくため、「道路ストック総点検事業」に取り組んでまいります。
この点検を実施することにより、今後、大規模な舗装修繕については、国の交付金事業の対象となります。
                   
また、A01号線道路改良事業につきましては、南条小学校東側と若草橋南側で一部区間の工事の実施と、引き続き地権者の皆さんへ用地買収のお願いをしてまいります。
                     
25年度からスタートいたしました、住宅リフォーム補助を引き続き実施いたします。住宅の修繕・模様替え・改修等、この事業の継続により、町内小規模建築事業者の受注機会の拡大に繋がればと考えます。
                 
公共下水道事業につきましては、今後さらに早期整備を図るため、国の補正予算を活用し、15千万円の前倒しを行い下水道整備を実施いたします。
また、金井、新地、鼠地区につきましては、新たな認可区域とし追加され、26年度から整備に着手し、32年度を目処に整備を進めてまいります。
 
小網地区の県営水道の配水管布設工事につきましては、26年度で整備が完了いたします。
これにより、小網地区全ての世帯で上水道を使用できる環境が整います。また、火災等有事の際にも備え消火栓3基を増設し、防災面でも強化されます。
 
以上、主な施策を申し上げました。
 
さて、坂城町文化協会創立30周年記念事業として取り組まれた「坂城町の歌」は、アンケートの実施や歌詞の公募を経て、昨年12月に北海道札幌市の朝倉修さんの歌詞が選定され、作曲家安藤由布樹先生の作曲により完成いたしました。
また、安藤先生のご提案で、小学生から唯一応募のあった坂城小学校4年生の深町悠さんの歌詞を「ねずこんの歌」としてプレゼントいただきました。
今週8日、土曜日、午後3時から文化センターにおいて発表会が開催され、「坂城町の歌」「ねずこんの歌」がお披露目となりますので、大勢の町民の皆さんにお出かけいただきたいと思います。
 
今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が1件、長野広域連合規約の変更が1件、条例の一部改正が4件、条例の廃止が2件、指定管理者の期間変更が1件、26年度の一般会計・特別会計予算が7件、計16件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のごあいさつとさせていただきます。
                       
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                     
坂城町長 山村ひろし

佐久総合病院佐久医療センター覚書調印

 本日(2月28日)、長野県厚生農業協同組合連合会佐久総合病院佐久医療センター施設等整備事業に関する覚書調印式が、上田地域広域連合ならびに関係市町村と長野県厚生農業協同組合連合会との間で執り行われました。

                 

左から:山村、西藤長和町副町長、内堀長野厚生連代表、母袋上田市長、花岡東御市長、北村青木村長

                    

 坂城町は医療圏としては上田地域広域連合に属しておりませんが、坂城町住民の皆さま方の医療サービス強化のため本事業に参画いたします。

 佐久医療センターについては先日記載しました。

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=34887

                  

 本日の調印は同医療センターの運営について関係各市町村の補助額、同意事項についてであります。

 補助額については、平成25年度において、上田市、東御市、青木村、長和町、坂城町で総計3億4千240万円 (このうち坂城町分は240万円) を補助します。

                     

 また、同意事項としては以下の3項です。

(1)上小医療圏及び坂城町からの救急患者受入体制の確保

(2)上小医療圏及び坂城町の医療機関との連携体制の充実

(3)上小医療圏の医療機関への医師や医療従事者の派遣努力及び人材交流

                         

 坂城町内には総合病院、救急医療センターがありません。

 いざというときには坂城町の属する長野医療圏のみならず、上小地区ならびに佐久医療センターも利用できるように今回の協定を締結いたしました。

 今後とも、坂城の町民の皆さまが安心して医療機関をご利用できるよう検討してまいります。 

                                               

 坂城町長 山村ひろし

今日のニュースから(3Dプリンタ、ペレットボイラー)

 今日(2月25日)のニュースから。 2題ご覧ください。

 いずれも、坂城町が取り組んでいる重要なテーマです。

 以下、3Dプリンタ利用説明会と坂城町役場へのペレットボイラー導入について坂城町ホームページから。    

                           

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.テクノセンター 3Dプリンタ利用説明会

3Dプリンタ利用説明会01

▲3Dプリンタ

  2月25日(火)、坂城テクノセンターで、同施設に導入された3Dプリンタの利用説明会が開催されました。

  公益財団法人さかきテクノセンターでは、「ものづくりのまち坂城」のさらなる発展のため、企業等の皆さんが利用できるよう高性能の3Dプリンタを導入しました。3Dプリンタとは、工法、大きさ、材料を問わず、デジタルデータから素材を積み上げて立体物を作る装置です。導入されたのは、細かい幅で積層し、造形スピードが早い高性能なものです。

  町内のみならず、町外の企業等でもご利用いただけますので、ご希望の方は、さかきテクノセンターホームページから依頼書をダウンロードしてお申し込みください。

3Dプリンタ利用説明会02-04

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2.坂城町役場のペレットボイラー竣工式

ペレットボイラー竣工式01

▲木質ペレットボイラー

  町では「坂城スマートタウン構想」を掲げ、地域全体の電力の有効利用や再生可能エネルギーの活用などを、複合的に組み合わせた地域をめざし、再生可能エネルギー等をネットワークで結び、エネルギーをコントロールできる仕組みの構築を進めています。
  この一環として、役場庁舎においては、熱エネルギーの確保や循環型社会への対応を考慮し、今年度、「長野県グリーンニューディール基金事業補助金(公共施設再生可能エネルギー等導入推進事業)」により、バイオマスボイラー(ペレットボイラー)を導入し、本日(2月25日)竣工式が行われました。これにより、防災面、環境面、地域経済面において下記のような高い効果が見込まれます。

導入効果

  • 燃料が木材であり、木材が吸収したCO2量とその木材を燃焼させた時のCO2排出量が等価であるという「カーボンニュートラル」といった特性から、電力・ガスを合わせた役場の総エネルギーに対するCO2年間排出量(233t)において、約31%の削減効果が見込まれています。
  • 燃料となる木質ペレット材は、当地域内事業所からの供給を予定しており、地域内経済循環効果が期待されます。
  • 燃料費の面で、木質ペレット材は灯油より安価であり、庁舎暖房においては、灯油と比較して約21%の削減が見込まれています。

ペレットボイラー竣工式02-05

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                  

 坂城町長 山村ひろし

戦前坂城には二つのタワーがあった!

 先日、葛尾城址に関する二枚の絵葉書を入手しました。

 いずれも先日記述しました、昭和7年の村上義光公600年祭以降のものです。

(以下は600年祭時に発行された名勝絵葉書について)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=33165

                           

 上記には姫城址に作られた「姫城記念塔」の写真がありました。

姫城址の先端に灯台のような「姫城記念塔」が見えます。

                 

 私は、記念塔は姫城址のものだけかと思っておりましたら、今回、入手した絵葉書には何と葛尾城址にも記念塔が写っていました。

「葛尾城頭村上神社全景」と「エッフェル式記念塔」

「村上義清公城址」 左に(信州戸倉・上山田温泉と善光寺附近名勝)と記されています。

                  

 つまり、葛尾山には葛尾城址と姫城址に二つのタワーが聳えていたことになります。

 以下は村上義光公600年祭の際に葛尾城址で撮影されたものですがこの写真はどうも「エッフェル式記念塔」の中段から撮られたもののようです。

村上義光公六百年祭(坂城町誌より)

               

 あらためて、「坂城町誌の下巻歴史編(二)」を見ると、当時の坂城町史蹟勝地保存会の事業として、「葛尾城址記念塔建設(工費700円)」、「姫城址記念塔(工費150円)」の記述がありました。

 ともすれば歴史の中に埋もれそうな素晴らしい事柄、物語がいっぱいあります。

 これからもいろいろご紹介していきたいと思います。

                        

 坂城町長 山村ひろし       

金沢工業大学 石川憲一学長の講演会

 昨日(2月22日)、金沢工業大学学長の石川憲一先生を講師として 「新春経済フォーラム」 がテクノセンターで開催されました。

 テーマは「近年の大学改革の概要と金沢工業大学における教育改革」~ヒトづくりとモノづくり~ です。

 石川 憲一

石川憲一学長

                  

 石川学長は50歳で金沢工業大学の学長に就任され(当時は日本で一番若い学長と言われました。)その後、20年間学長職を務められておられます。

 私とは長い間、(公社)日本工学教育協会の理事として一緒にエンジニアの育成について取り組んできたことから、大変ご多忙の中、今回、坂城町での講演を引き受けていただきました。

 金沢工業大学では入学する学生を基礎から鍛え上げ、100%就職させるという取り組みを長い間継続されています。

 また、学生の総合力向上について 「学力×人間力=総合力」 と定義して基本的な「人間力」の向上に取り組まれていることでも有名です。 

 今回のお話では最近の日本における教育改革と将来に向けた展望、金沢工業大学の取り組みについて具体的にお話しいただきました。

 北陸新幹線の延伸にともない、金沢との交流も活発になるものと思われます。

 多くの優秀な卒業生に坂城町へも来ていただきたいと思います。

 金沢工業大学の教育についての詳細は以下のサイトをご覧ください。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai7/siryou5-2.pdf

                                             

 坂城町長 山村ひろし

除雪作業 引き続き、土日も継続します。

 先日、私のブログに、「土日は除雪作業を行わないのか!」 という書き込みをいただきました。

 もちろん、土日も含め作業を実施しています。

 ご質問をいただきましたので、先週からの状況をご連絡します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 2月14日(金)朝からの降雪にともない、坂城町が委託をしております、契約業者9社へ除雪依頼をし、午前10時より除雪を開始しました。

 2月15日(土)、16日(日)においても、坂城町職員、除雪業者さんによる除雪が行われ、また、地元各区の皆さんによる除雪も行っていただきました。

 2月17日(月)には、大型重機による鼠橋~産業道路の除雪を開始し、2月19日(水)には除雪委託業者さん以外の3社にも除雪をお願いし、開始しました。

 2月20日(木)には除雪の終了した区間で循環バスの運行を開始しました。

 本日(2月21日)、午前中には、テクノセンター周辺を大型重機により除雪を行い終了しました。

 午後からはこの大型重機により産業道路の残りの部分を除雪いたします。

 明日(土)、明後日(日)も引き続き除雪作業を精力的に行ってまいります。

 また、今朝より、山中で除雪車がまだ入れない個所についてはスノーモビルをお借りして食料、薬、軽油などをお持ちしました。

                

                

 また、イト・ヨーカ堂さんによる移動販売については、本日(2月21日)、明後日(2月23日)を追加で巡回スケジュールに入れていただき各地を回っていただきます。

 100年ぶりといわれる豪雪、なかなか手が回らない点が多くありますが、役場職員総出で対応させていただいております。 何卒、ご理解をよろしくお願いいたします。

                          

 坂城町長 山村

男谷燕斎の書

 最近、あるところから、個人的に男谷燕斎(おだに えんさい)の書を入手しました。

(男谷燕斎については以下のサイトをご覧ください。)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=30345

                                  

 「山歸萬古春」と書かれているこの書の書かれた場所、時期などは不明ですが、書体、落款などから燕斎の書と思われます。

山歸萬古春」は中国の代表的な詩人である杜甫(712年~770年)の「上白帝城二首」にある「天欲今朝雨,山歸萬古春(天 今朝、雨を欲し、山 萬古の春に帰す)からとられたものだと思います。

                     

                 

 もし、燕斎が江戸後期の坂木の代官時代に地元の山々を見ながら書いたものだとしたら素晴らしいですね。(この書の真贋も含め坂城町の学芸員に調べてもらっています。)

                   

 坂城町長 山村ひろし

「村上ドッジA」北信越大会出場

 昨日(2月18日)、坂城町ドッジボールスポーツ少年団 「村上ドッジA(エース)」 の代表の方が来られました。

 「村上ドッジA」は、1月26日(日)に開催された県大会で準優勝し、3月2日(日)に新潟県上越市で開催される「第23回春の全国小学生ドッジボール選手権北信越大会」へ出場します。

                    

                              

  「村小ドッジA」は、昨年も北信越大会へ出場し、見事優勝して全国大会へ出場しました。(多くの方に遠征のための費用など寄附いただきました。ありがとうございました。)

昨日、来られた3名の選手も、2年連続の北信越大会出場です。

2年連続の全国大会に出場できるよう応援します。

 

村上ドッジ北信越へ

▲左から、小林範夫さん(代表)、宮澤海翔さん、山村町長、永井 陸さん、北澤 遼さん

                             

 坂城町長 山村ひろし

鋭意、除雪作業中です。

 坂城町でも今までになかったような、2週連続の大雪に見舞われています。

 町では建設課を中心に総出で除雪作業に取り組んでいます。

 また、各地元の皆さん方の大変なご尽力に感謝いたします。

 現在、大型の除雪車を使い鋭意作業中です。 何かとご不自由をおかけしますがもうしばらくお待ちください。

 以下、坂城町ホームページより

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大型作業車で除雪を行っています

除雪作業01

▲大型作業車による除雪作業

  町民の皆様には、2月14日(金)から降った記録的な大雪の雪掻きに大変なご協力をいただき、感謝申し上げます。

  町では、現在、大型作業車により、鼠橋通りから順次、産業道路の除雪を行っています。その除雪した雪を集めた場所で、道路の幅が狭くなっている箇所がありますので、通行の際はご注意ください。その他の幹線道路も、町内の建設業者などにより、順次、除雪を行っています。

  なお、地域内の生活道路の除雪は、引き続き町民の皆様のご協力をお願いします。雪の捨て場所については、役場建設課建設係【-82-3111(内線172)  有線88-1043】にお問い合わせください。

  また、屋根に積もった雪の崩落や、ビニールハウス、カーポートの倒壊などにご注意ください。

 

▼産業道路

産業道路

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                

 坂城町長 山村ひろし

坂城の100人 第32回は村上信貞

 坂城の100人 第32回は村上信貞(のぶさだ)です。

 村上信貞は以前記述した村上義光(よしてる)の弟ですが、信貞についてはもっと再認識され、研究されなくてはならないと思います。

 (村上義光については以下のサイトから)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=33151

                                

 村上義光は上記のサイトに書かれるように 「元弘の変に護良(もりよし)親王に従い、南都から紀伊国十津川に逃れてこの地の土豪を頼ったが、北条氏の命をうけた熊野別当定遍の探査を避けて十津川を出て、後に吉野山に入って幕府軍の攻撃を防いだ。  元弘3年(1333)年閏2月1日吉野城は落ちたが、この時義光は子の義隆とともに親王の脱出をはかるため、親王の身代わりとなって敵の目前で壮烈な自害を遂げた。」 ということで、戦前は忠君の士として日本国中で有名になった人物であります。 

                
 しかしながら、坂城町にとってはその弟の村上信貞も大変重要な人物であります。
                          
 村上信貞は南北朝時代足利尊氏側(北朝)につき、新田義貞征伐の中心となり、越後へ出兵したりしますが、北条氏の勢力を排除するため、当時、坂城側を治めていた薩摩工藤一族(北条氏側)を滅ぼし更科郡から埴科郡へ勢力を伸ばすことになりました。
                    
 (村上から坂城へ本拠を移したのは元中2(1385)年ころと言われています。)
                   
                        
                  
葛尾城址
                   
葛尾城跡
                                    
葛尾城址からみた風景、上田市・千曲市方面を一望にする絶景(ながの観光コンベンションビューローならびに坂城町資料より)
                     
               
 また、村上信貞は足利尊氏から種々の軍功により 「信濃惣大将」 (どうも正式な称号ではないようですが)と いう称号を与えられ、塩田庄(上田市)を所領化し福沢氏(後の福沢諭吉のルーツ)を代官として派遣しています。
                     
                   
塩田城跡建物跡全景
                           
 元弘三年(1333)、塩田の地を治めていた塩田北条氏が滅亡した後、ここは坂木(城)を本拠とした勢力者村上信貞の領地となったことが記録にみえます。村上氏は、室町中期以後重臣福沢氏をこの塩田城におき、前線基地として長い間統治した。 (上田市資料より)
                                       
            
 以下、簡単な記述ではありますが、坂城町資料より紹介します。
              
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                
 村上信貞 
               
               
 後期・南北朝時代の人
               
 初め蔵人、備中守、河内守を称す。
                 
 更級郡村上郷を本拠とし、建武2年(1335)9月、信濃惣大将となり薩摩刑部左衛門を坂城北条に攻める。
 翌年1月、埴科郡英多荘清滝城を攻め、さらに更級郡牧城の香坂入道を攻め、2月に北条高時の一族四朗時興と筑摩郡麻績御厨で戦う。6月には再度牧城を攻めて破り、11月は越後に攻め入って同国守護、目代らの軍を攻めて破る。翌年には足利尊氏党として、正月には新田義貞の軍を越前金崎城に攻めて攻撃を繰り返してここを陥れた。
                    
 初め後醍醐天皇方(南朝)に属したが、尊氏が天皇に背くに及んで、以後尊氏党(北朝)として信濃惣大将と称し、軍功を立てた。
 この信貞の時代に、後に村上氏が本拠を置く坂城郷や塩田庄を所領化している。
                       
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
            
 以上のように、当時の村上信貞の活躍は縦横無尽であり、現在の坂城町の原型を作った人物であります。
                         
 坂城町長 山村ひろし