今日のニュースから(3Dプリンタ、ペレットボイラー)

 今日(2月25日)のニュースから。 2題ご覧ください。

 いずれも、坂城町が取り組んでいる重要なテーマです。

 以下、3Dプリンタ利用説明会と坂城町役場へのペレットボイラー導入について坂城町ホームページから。    

                           

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1.テクノセンター 3Dプリンタ利用説明会

3Dプリンタ利用説明会01

▲3Dプリンタ

  2月25日(火)、坂城テクノセンターで、同施設に導入された3Dプリンタの利用説明会が開催されました。

  公益財団法人さかきテクノセンターでは、「ものづくりのまち坂城」のさらなる発展のため、企業等の皆さんが利用できるよう高性能の3Dプリンタを導入しました。3Dプリンタとは、工法、大きさ、材料を問わず、デジタルデータから素材を積み上げて立体物を作る装置です。導入されたのは、細かい幅で積層し、造形スピードが早い高性能なものです。

  町内のみならず、町外の企業等でもご利用いただけますので、ご希望の方は、さかきテクノセンターホームページから依頼書をダウンロードしてお申し込みください。

3Dプリンタ利用説明会02-04

 

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2.坂城町役場のペレットボイラー竣工式

ペレットボイラー竣工式01

▲木質ペレットボイラー

  町では「坂城スマートタウン構想」を掲げ、地域全体の電力の有効利用や再生可能エネルギーの活用などを、複合的に組み合わせた地域をめざし、再生可能エネルギー等をネットワークで結び、エネルギーをコントロールできる仕組みの構築を進めています。
  この一環として、役場庁舎においては、熱エネルギーの確保や循環型社会への対応を考慮し、今年度、「長野県グリーンニューディール基金事業補助金(公共施設再生可能エネルギー等導入推進事業)」により、バイオマスボイラー(ペレットボイラー)を導入し、本日(2月25日)竣工式が行われました。これにより、防災面、環境面、地域経済面において下記のような高い効果が見込まれます。

導入効果

  • 燃料が木材であり、木材が吸収したCO2量とその木材を燃焼させた時のCO2排出量が等価であるという「カーボンニュートラル」といった特性から、電力・ガスを合わせた役場の総エネルギーに対するCO2年間排出量(233t)において、約31%の削減効果が見込まれています。
  • 燃料となる木質ペレット材は、当地域内事業所からの供給を予定しており、地域内経済循環効果が期待されます。
  • 燃料費の面で、木質ペレット材は灯油より安価であり、庁舎暖房においては、灯油と比較して約21%の削減が見込まれています。

ペレットボイラー竣工式02-05

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 坂城町長 山村ひろし

戦前坂城には二つのタワーがあった!

 先日、葛尾城址に関する二枚の絵葉書を入手しました。

 いずれも先日記述しました、昭和7年の村上義光公600年祭以降のものです。

(以下は600年祭時に発行された名勝絵葉書について)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=33165

                           

 上記には姫城址に作られた「姫城記念塔」の写真がありました。

姫城址の先端に灯台のような「姫城記念塔」が見えます。

                 

 私は、記念塔は姫城址のものだけかと思っておりましたら、今回、入手した絵葉書には何と葛尾城址にも記念塔が写っていました。

「葛尾城頭村上神社全景」と「エッフェル式記念塔」

「村上義清公城址」 左に(信州戸倉・上山田温泉と善光寺附近名勝)と記されています。

                  

 つまり、葛尾山には葛尾城址と姫城址に二つのタワーが聳えていたことになります。

 以下は村上義光公600年祭の際に葛尾城址で撮影されたものですがこの写真はどうも「エッフェル式記念塔」の中段から撮られたもののようです。

村上義光公六百年祭(坂城町誌より)

               

 あらためて、「坂城町誌の下巻歴史編(二)」を見ると、当時の坂城町史蹟勝地保存会の事業として、「葛尾城址記念塔建設(工費700円)」、「姫城址記念塔(工費150円)」の記述がありました。

 ともすれば歴史の中に埋もれそうな素晴らしい事柄、物語がいっぱいあります。

 これからもいろいろご紹介していきたいと思います。

                        

 坂城町長 山村ひろし       

金沢工業大学 石川憲一学長の講演会

 昨日(2月22日)、金沢工業大学学長の石川憲一先生を講師として 「新春経済フォーラム」 がテクノセンターで開催されました。

 テーマは「近年の大学改革の概要と金沢工業大学における教育改革」~ヒトづくりとモノづくり~ です。

 石川 憲一

石川憲一学長

                  

 石川学長は50歳で金沢工業大学の学長に就任され(当時は日本で一番若い学長と言われました。)その後、20年間学長職を務められておられます。

 私とは長い間、(公社)日本工学教育協会の理事として一緒にエンジニアの育成について取り組んできたことから、大変ご多忙の中、今回、坂城町での講演を引き受けていただきました。

 金沢工業大学では入学する学生を基礎から鍛え上げ、100%就職させるという取り組みを長い間継続されています。

 また、学生の総合力向上について 「学力×人間力=総合力」 と定義して基本的な「人間力」の向上に取り組まれていることでも有名です。 

 今回のお話では最近の日本における教育改革と将来に向けた展望、金沢工業大学の取り組みについて具体的にお話しいただきました。

 北陸新幹線の延伸にともない、金沢との交流も活発になるものと思われます。

 多くの優秀な卒業生に坂城町へも来ていただきたいと思います。

 金沢工業大学の教育についての詳細は以下のサイトをご覧ください。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai7/siryou5-2.pdf

                                             

 坂城町長 山村ひろし

除雪作業 引き続き、土日も継続します。

 先日、私のブログに、「土日は除雪作業を行わないのか!」 という書き込みをいただきました。

 もちろん、土日も含め作業を実施しています。

 ご質問をいただきましたので、先週からの状況をご連絡します。

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 2月14日(金)朝からの降雪にともない、坂城町が委託をしております、契約業者9社へ除雪依頼をし、午前10時より除雪を開始しました。

 2月15日(土)、16日(日)においても、坂城町職員、除雪業者さんによる除雪が行われ、また、地元各区の皆さんによる除雪も行っていただきました。

 2月17日(月)には、大型重機による鼠橋~産業道路の除雪を開始し、2月19日(水)には除雪委託業者さん以外の3社にも除雪をお願いし、開始しました。

 2月20日(木)には除雪の終了した区間で循環バスの運行を開始しました。

 本日(2月21日)、午前中には、テクノセンター周辺を大型重機により除雪を行い終了しました。

 午後からはこの大型重機により産業道路の残りの部分を除雪いたします。

 明日(土)、明後日(日)も引き続き除雪作業を精力的に行ってまいります。

 また、今朝より、山中で除雪車がまだ入れない個所についてはスノーモビルをお借りして食料、薬、軽油などをお持ちしました。

                

                

 また、イト・ヨーカ堂さんによる移動販売については、本日(2月21日)、明後日(2月23日)を追加で巡回スケジュールに入れていただき各地を回っていただきます。

 100年ぶりといわれる豪雪、なかなか手が回らない点が多くありますが、役場職員総出で対応させていただいております。 何卒、ご理解をよろしくお願いいたします。

                          

 坂城町長 山村

男谷燕斎の書

 最近、あるところから、個人的に男谷燕斎(おだに えんさい)の書を入手しました。

(男谷燕斎については以下のサイトをご覧ください。)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=30345

                                  

 「山歸萬古春」と書かれているこの書の書かれた場所、時期などは不明ですが、書体、落款などから燕斎の書と思われます。

山歸萬古春」は中国の代表的な詩人である杜甫(712年~770年)の「上白帝城二首」にある「天欲今朝雨,山歸萬古春(天 今朝、雨を欲し、山 萬古の春に帰す)からとられたものだと思います。

                     

                 

 もし、燕斎が江戸後期の坂木の代官時代に地元の山々を見ながら書いたものだとしたら素晴らしいですね。(この書の真贋も含め坂城町の学芸員に調べてもらっています。)

                   

 坂城町長 山村ひろし

「村上ドッジA」北信越大会出場

 昨日(2月18日)、坂城町ドッジボールスポーツ少年団 「村上ドッジA(エース)」 の代表の方が来られました。

 「村上ドッジA」は、1月26日(日)に開催された県大会で準優勝し、3月2日(日)に新潟県上越市で開催される「第23回春の全国小学生ドッジボール選手権北信越大会」へ出場します。

                    

                              

  「村小ドッジA」は、昨年も北信越大会へ出場し、見事優勝して全国大会へ出場しました。(多くの方に遠征のための費用など寄附いただきました。ありがとうございました。)

昨日、来られた3名の選手も、2年連続の北信越大会出場です。

2年連続の全国大会に出場できるよう応援します。

 

村上ドッジ北信越へ

▲左から、小林範夫さん(代表)、宮澤海翔さん、山村町長、永井 陸さん、北澤 遼さん

                             

 坂城町長 山村ひろし

鋭意、除雪作業中です。

 坂城町でも今までになかったような、2週連続の大雪に見舞われています。

 町では建設課を中心に総出で除雪作業に取り組んでいます。

 また、各地元の皆さん方の大変なご尽力に感謝いたします。

 現在、大型の除雪車を使い鋭意作業中です。 何かとご不自由をおかけしますがもうしばらくお待ちください。

 以下、坂城町ホームページより

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大型作業車で除雪を行っています

除雪作業01

▲大型作業車による除雪作業

  町民の皆様には、2月14日(金)から降った記録的な大雪の雪掻きに大変なご協力をいただき、感謝申し上げます。

  町では、現在、大型作業車により、鼠橋通りから順次、産業道路の除雪を行っています。その除雪した雪を集めた場所で、道路の幅が狭くなっている箇所がありますので、通行の際はご注意ください。その他の幹線道路も、町内の建設業者などにより、順次、除雪を行っています。

  なお、地域内の生活道路の除雪は、引き続き町民の皆様のご協力をお願いします。雪の捨て場所については、役場建設課建設係【-82-3111(内線172)  有線88-1043】にお問い合わせください。

  また、屋根に積もった雪の崩落や、ビニールハウス、カーポートの倒壊などにご注意ください。

 

▼産業道路

産業道路

 

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 坂城町長 山村ひろし

坂城の100人 第32回は村上信貞

 坂城の100人 第32回は村上信貞(のぶさだ)です。

 村上信貞は以前記述した村上義光(よしてる)の弟ですが、信貞についてはもっと再認識され、研究されなくてはならないと思います。

 (村上義光については以下のサイトから)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=33151

                                

 村上義光は上記のサイトに書かれるように 「元弘の変に護良(もりよし)親王に従い、南都から紀伊国十津川に逃れてこの地の土豪を頼ったが、北条氏の命をうけた熊野別当定遍の探査を避けて十津川を出て、後に吉野山に入って幕府軍の攻撃を防いだ。  元弘3年(1333)年閏2月1日吉野城は落ちたが、この時義光は子の義隆とともに親王の脱出をはかるため、親王の身代わりとなって敵の目前で壮烈な自害を遂げた。」 ということで、戦前は忠君の士として日本国中で有名になった人物であります。 

                
 しかしながら、坂城町にとってはその弟の村上信貞も大変重要な人物であります。
                          
 村上信貞は南北朝時代足利尊氏側(北朝)につき、新田義貞征伐の中心となり、越後へ出兵したりしますが、北条氏の勢力を排除するため、当時、坂城側を治めていた薩摩工藤一族(北条氏側)を滅ぼし更科郡から埴科郡へ勢力を伸ばすことになりました。
                    
 (村上から坂城へ本拠を移したのは元中2(1385)年ころと言われています。)
                   
                        
                  
葛尾城址
                   
葛尾城跡
                                    
葛尾城址からみた風景、上田市・千曲市方面を一望にする絶景(ながの観光コンベンションビューローならびに坂城町資料より)
                     
               
 また、村上信貞は足利尊氏から種々の軍功により 「信濃惣大将」 (どうも正式な称号ではないようですが)と いう称号を与えられ、塩田庄(上田市)を所領化し福沢氏(後の福沢諭吉のルーツ)を代官として派遣しています。
                     
                   
塩田城跡建物跡全景
                           
 元弘三年(1333)、塩田の地を治めていた塩田北条氏が滅亡した後、ここは坂木(城)を本拠とした勢力者村上信貞の領地となったことが記録にみえます。村上氏は、室町中期以後重臣福沢氏をこの塩田城におき、前線基地として長い間統治した。 (上田市資料より)
                                       
            
 以下、簡単な記述ではありますが、坂城町資料より紹介します。
              
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 村上信貞 
               
               
 後期・南北朝時代の人
               
 初め蔵人、備中守、河内守を称す。
                 
 更級郡村上郷を本拠とし、建武2年(1335)9月、信濃惣大将となり薩摩刑部左衛門を坂城北条に攻める。
 翌年1月、埴科郡英多荘清滝城を攻め、さらに更級郡牧城の香坂入道を攻め、2月に北条高時の一族四朗時興と筑摩郡麻績御厨で戦う。6月には再度牧城を攻めて破り、11月は越後に攻め入って同国守護、目代らの軍を攻めて破る。翌年には足利尊氏党として、正月には新田義貞の軍を越前金崎城に攻めて攻撃を繰り返してここを陥れた。
                    
 初め後醍醐天皇方(南朝)に属したが、尊氏が天皇に背くに及んで、以後尊氏党(北朝)として信濃惣大将と称し、軍功を立てた。
 この信貞の時代に、後に村上氏が本拠を置く坂城郷や塩田庄を所領化している。
                       
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 以上のように、当時の村上信貞の活躍は縦横無尽であり、現在の坂城町の原型を作った人物であります。
                         
 坂城町長 山村ひろし

上平(うわだいら)道祖神祭り

 本日(2月11日)、午前10時から、毎年恒例の坂城町の「上平の伝統文化を継承する会」(滝澤巖会長)の主催で 「馬ひき」 と 「道祖神祭り」 が行われました。

 事前に子供たちによって「わら馬づくり」、「まゆ玉づくり」が作られ、いよいよ、本日の「馬ひき」 と 「道祖神祭り」 です。

  (上平には10か所の道祖神があり、毎年、順繰りに回ります。今年は小野沢下の池前道祖神です。)

 素晴らしい天気には恵まれましたが大変寒い中大勢の子供たちが「馬ひき」と「道祖神祭り」を行いました。

 多くのボランティアの皆様によって作られた数々のお供え物、お菓子をいただきました。

 地元の伝統文化を営々と継承されるご尽力に心から敬意を表します。

おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に「馬ひき」

お人形の赤ちゃんを抱え、荷物をもって、「馬ひき」

「馬」とお供え物と「道祖神」後ろは凍りついた小野沢下の池

                           

 坂城町長 山村ひろし

国道18号線四ツ屋跨線橋側道橋架設工事

 本日(2月11日)、午前1時半から国道18号四ッ屋跨線橋側道橋架設工事が行われました。

 この箇所は、国道18号が「しなの鉄道」を跨ぐ箇所で、歩道が無く大変危険な場所として長年、歩道の設置が出来ないか要望を行ってきた箇所です。

 このたび、国土交通省長野国道事務所、しなの鉄道ほか多くの関係者のご理解をいただき、この難工事に取り組んでいただいています。

 歩道橋を付ける箇所が、しなの鉄道を跨ぐ形になりますので大きな歩道用鉄橋を付けることになりました。

 しなの鉄道の営業が終了した夜間、午前1時半から徹夜で、超大型クレーン(550トンクレーン)を使い、長さ35メートル、29トンの鉄橋を架設いたしました。

 風はあまりありませんでしたが、ちらほら雪の降る中厳しい作業でした。

550トン トラッククレーン

国道歩道工事01

鉄橋を所定の位置まで移動

常山堤から見た、設置後の鉄橋

設置された鉄橋と作業を終えた巨大クレーン

                   

 この工事は今年3月末までに終了予定です。

 それまで、いろいろとご不便をおかけしますが、ようやく安心して国道脇を歩くことが出来ます。 もうしばらくお待ちください。

                         

 坂城町長 山村ひろし