「坂城の100人」 第1回 源盛清

 これから「坂城の100人」 をご紹介しますが、歴史を追って順にご紹介するも退屈なので、登場はランダムになります。 ご了解ください。

                     

「坂城の100人」 第1回は 源盛清 です。 

源盛清は平安時代後期の人で信濃村上氏の祖と考えられています。
生年、没年は明らかではありませんが、清和源氏の出身で、父は源仲宗、兄には惟清・顕清らがおります。
寛治8年(1094年)に起きた白河上皇呪詛(じゅつそ)事件により、仲宗親子は島流しとなり、盛清は信濃国村上郷(坂城町)へ配流されました。
これ以降、盛清らは村上郷を本貫地として信濃村上氏の祖となり、養子の為国から村上氏と称して、子孫はその後、信濃国内で屈指の勢力を有することとなります。
(村上郷に流されたのは盛清ではなく、兄の顕清とする説もあります。)
 
盛清は信濃配流後、6年後に再び京へ戻り、康和5年(1103年)には後の鳥羽天皇となる第一皇子(宗仁)の宣旨で宗仁親王の庁を取り締まる「御監」の役を仰せつかっています。
                        
更に白河上皇の院宣(天治元年:1124年)により、源俊頼が編纂した勅撰和歌集の『金葉和歌集』には、熊野を歌った盛清の作品が掲載されおります。白河上皇の時代でもあり、この歌人は同一人物ではないかと思われます。
当時、盛清が歌人としても評価されていたとすると素晴らしいですね。
                          
盛清の歌:「卯の花を音無河(おとなしかわ)の波かとて ねたくも折らで過(すぎ)にけるかな」
*卯の花はその白さから波にたとえられることがあるようですが、「音をたてずに流れる音無川の波かと思って、くやしいことに、折らずに通り過ぎてしまいました。」という意味のようです。 音無川は熊野川の支流で紀伊の国の枕詞だそうです。
                       
 また、国司補任索引資料によれば、源盛清は永久2年(1114年)に山城守にも任命されているようです。
                       
もっとびっくりすることの一つに「平家物語」にも登場しているのです。
橋本治氏の現代語訳「双調平家物語」の「祇園女御(ぎおんのにょうご)」によると、当時、15才の蔵人(くろうど)だった源盛清は白河上皇の寵愛を受けるのですが、兄の惟清の妻にも手を出した白河上皇との間で諍いが起こり結局は惟清の父、仲宗を含め親子5人が「太上天皇呪詛」の罪で流罪となったと記され「その後永遠に、都へは戻れなかった」となっています。
しかしながら、盛清については上述のように後日、許されて京へ戻ったようです。
これも、白河上皇が盛清に強い愛情を感じていたからなのでしょうか。
                        
以上、源盛清についてはまだまだ研究の余地がありますが、今回、私がこのブログに記述した、「坂城に流された盛清」=「御監の盛清」=「山城守の盛清」=「歌人の盛清」=「平家物語の盛清」だとするとこれは世紀の大発見になるそうです。
有識者のご意見を賜れば幸いです。
 
さて、最後に、昨年のNHK大河ドラマでも強烈な印象で登場した白河上皇と源盛清との強い絆、さらには、当時の坂城(村上)が京と強い関係があったことを思うと興味津々ですね。
                         
源盛清が坂城へ流されなかったら別の歴史が始まっていたかも知れません。
                          
                       
参考資料:「双調平家物語」(中公文庫 橋本治著)
       「金葉和歌集」(岩波書店) ほか
                            
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このような具合に、少しずつご紹介していきますが、坂城町の学芸員の皆さん、町の有識者の皆さんのご協力を得ながら進めていきたいと思っております。
また、誤りや追加の情報などございましたらこのブログにお書き込みいただくか、坂城町役場へご連絡いただければ幸いです。
                        
                                    
                       
坂城町長 山村ひろし

消防団の歳末特別警戒開始

昨日(12月27日)、消防団の歳末特別警戒が開始されました。

役場講堂で警戒開始式が行われたあと、午後8時から約2時間をかけ、12箇所の分団詰所を消防団長、消防署長、交番署長さんなどと一緒に巡視を行いました。

氷点下の気温の中、消防団員全員が規律正しく歳末特別警戒を実施されていました。 皆様の大変なご尽力に敬意を表します。

挨拶と訓示

ラッパ分団も演奏

以下、坂城町ホームページから

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12月27日(木)消防団歳末特別警戒開始(12月30日まで)

消防団歳末特別警戒01

12月27日(木)、坂城町役場で、消防団の歳末特別警戒開始式が行われました。

歳末特別警戒は、27日(木)から30日(土)までの夜間に、火災・放火犯罪などの発生を未然に防止するための予防広報や警戒活動を目的として実施されます。各分団の分団長たちは手塚消防団長と山村町長からの激励を受け、団員とともに担当地区の警戒活動を開始しました。

また、開始式の中で、山村町長から悪天候時の活動に役立てるため雨具が各分団に授与されました。

寒い日が続き、暖房器具を使う機会が多いと思います。ご家庭でも火事を起こさないよう、ストーブなどの暖房器具の近くに洗濯物や新聞雑誌など燃えやすいものが置かれていないか、台所の火の元の周りは大丈夫か、家電の使い方は間違っていないか、もう一度ご家庭の中を確認してみましょう。

※雨具は、公益財団法人長野県市町村振興協会の地域活動助成事業の助成を受けて購入しました。

消防団歳末特別警戒02

▲山村町長(写真左)から春日分団長会長(写真右)へ雨具の授与

坂城の100人

坂城町は歴史も古く、数多くの人々が大活躍をしております。

ところが、坂城町を代表する方々をまとめて著わした書物が見当たりません。

そこで、来年からになりますが、古代から現代まで坂城町に何らかの関わりを持たれる人々を少しずつ整理し纏めて行きたいと思います。

目標は「100人」です。

 この100人の人々はこれからも後世、代々語り継がれるべき方々です。
 
 「100人もいるのですか?」 とご心配なさる方もおられますが、これから一人ずつご紹介します。
 皆さんが驚かれる方々がたくさんおられます。 楽しみにしてください。
 
 その第一弾は村上氏の基となった「源盛清」を予定しています。
 源盛清については諸説あり不明な点も多いのですが、最近の新たな発見もあり、興味深い人物といえます。
 
 来年1月から週1回のペースで始めます。 乞うご期待!
                                
                       
 坂城町長 山村ひろし
 

「スマートタウン坂城」関連記事

先日(12月20日)、環境エネルギーセミナー(スマート・タウン坂城)の講演会を開催しました。(講師:信州大学田中清教授)

環境エネルギーセミナー(スマート・タウン坂城)

その関連記事で、日経新聞での田中教授のインタビュー記事が出ていますので掲載させていただきます。

日経新聞12月26日朝刊

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第81章)

いよいよ最後の章になりました。

このブログに書き始めて1年半、あっという間だったような気がします。

この章も老子の神髄を語っています。

 信言不美、美言不信。 善者不辯、辯者不善。 知者不博、博者不知。 聖人不積、既以爲人、己愈有、既以與人、己愈多。天之道、利而不害。 聖人之道、爲而不爭。

                           

 信言(しんげん)は美ならず、美言(びげん)は信ならず。 善者は辯(べん)ぜず、辯ずる者は善(よ)からず。 知者は博(ひろ)からず、博き者は知らず。 聖人は積まず。 既(ことごと)く以(も)って人の爲にして、己(おのれ)愈々(いよいよ)有す。 既く以って人に與へて、己愈々多し。 天の道は、利して害せず。 聖人の道は、爲(な)して爭はず。

                         

 

 本当の言葉には飾りなどありません。 逆に飾られた言葉には本質はありません。 本当に優れている人は多くを語りません。 多く語る者は優れているとは言えません。 本当の知識家はその博識を見せびらかしたりはしません。 その逆に自分の知識をひけらかす者は本質的なことを理解していないのです。 聖人と言われる人は自分のためにため込むようなことはしません。 ことごとく人のために尽くし、結果として充実してくるのです。 もっぱら人に与えたとしても、自らますます豊かになってくるのです。 自然の道理である「天の道」は、すべてのものに利益を与え決して害することはありまあせん。 一方、「聖人の道」といわれるような道を実践して行けば、何を行っても決して争うようなことにはなりません。
                       
                  
 これでひとまず、老子を終わります。
 「信言(しんげん)は美ならず、美言(びげん)は信ならず。」
 この章に付けられるタイトルは「顕質」です。
 これからも、物事の本質を見極め、「無為自然」を実践していきたいと思います。
                                  
 来年、この老子をもう少し整理し、新たに一冊の本に纏めたいと思っています。
 乞うご期待! 
    
                         
             
 坂城町長 山村ひろし                
 

ソシアル&車椅子 ダンスフェスティバル

本日(12月23日)、さかきテクノセンターで平成24年度長野県スポーツダンス教師協会(会長:後藤敏一氏)とウェルフェアダンス資格認定委員会(委員長:水野総一郎氏)の共催でダンスフェスティバルが開催され約100名の方々が日本全国より参加されました。

本会は単にダンスを楽しむだけでなく車椅子ダンスの推進を通して、福祉活動をされておられます。

今年の夏祭り 「坂城どんどん」 にも登場していただきました。

先生方による車いすダンスのデモンストレーション

坂城町はバリアフリーの町づくりを推進しておりますが、このような活動を長く続けておられる後藤会長ならびに関係の皆様に大きな敬意を表します。

中央、山村の右が後藤会長

坂城町長 山村ひろし

トレーラーハウスの正体は

坂城町 中之条の逆木(さかさぎ)通りと産業道路の交差する角(シャイアンの隣)にしばらく前からアメリカ風のトレーラーハウスが立っています。

この 「Cafe Visoin」 と書かれた建物に今まで行く機会が無かったのですが、昨日(12月22日)寄ってみました。

「Cafe Vision」 詳細は右のサイトで  http://vision.naganoblog.jp/

丸山ユリアさん (但し、お店は土日月の週三日のみオープン)

「坂城町には喫茶店が少ない」 と言われていましたが、「木の実」さん(田町)、「アップルファーム」さん(県道沿い)、「山小路」さん(中之条)などに加え、最近、「カフェおきらく」さん(立町)、「ラ・コンフィチュール」さん(テクノセンター内)がオープンしています。 ここに 「Cafe Vison」 が加わりました。

坂城町の活性化にもつながりますので、是非、お立ち寄りいただいては。

坂城町長 山村ひろし

環境エネルギーセミナー(スマート・タウン坂城)

本日(12月20日)、坂城町テクノセンターで「スマートタウン・坂城に向けて」(環境エネルギーセミナー〜産学官連携によるスマートコミュニティへの取り組み〜)というタイトルでセミナーが開催されました。

講師に信州大学工学部電気電子工学科田中清教授をお招きし「知的エネルギーマネジメントによるスマートタウン実現の取組み」についてお話いただきました。

ご挨拶と「スマートタウン坂城」について話す山村

環境エネルギーセミナー01

講演される、信州大学田中清教授

本日は、テクノさかき工業団地企業ならびに町内外の企業から約60名の方が参加されました。

坂城町は、昨年度から「スマートタウン坂城」への取り組みを始めており、本年度は信州大学との共同研究を進めております。

これから5年〜10年かかる大きなプロジェクトとなりますが、坂城町にとってエネルギーの効率的な利用は大変重要な取り組みとなります。

皆様方のご協力を得ながら推進していきたいと思います。 よろしくお願いいたします。

以下。坂城町のホームページより

http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000190/index.html

坂城町長 山村ひろし

平成24年年末交通安全運動

平成24年12月11日(火)から12月31日(月)まで年末の交通安全運動期間です。

本日(12月20日)、朝7時に国道18号線田町交差点の交通指導所開設セレモニーを行いました。

千曲警察署、坂城町交通安全指導員会、千曲交通安全協会、千曲警察署ヤングドライバークラブ、坂城ヤングドライバークラブなど各関係の方々に寒い中お集まりいただきました。

坂城町では昨年末、痛ましい死亡事故が発生しました。 それ以来、死亡事故は発生しておりませんが(今日で373日間です)、死亡事故ゼロ期間 1,000日を目指して努力いたします。

交通安全指導員会長の中嶋さんと町内を巡回

坂城町長 山村ひろし

ワイン葡萄用苗の定植作業始まる

昨日(12月18日)、坂城町ワイン事業第1試験圃場で苗木の定植が始まりました。

 昨日はは第1圃場、本日は第2圃場を予定しています。

 先日「坂城町ワイン事業担い手」に選ばれた北村さん、丸山さんの他、ご支援頂いている坂城町農業支援センターの皆さん、坂城町役場の産業振興課の農政担当者など総出で行われました。

第1圃場での苗の定植

右から:担い手の一人、北村さん、協力者の成澤さん                   

担い手乃の一人、丸山さん

                                          

 坂城町のワイン事業はようやく苗の定植の段階まで来ました。

 今回、定植する苗は4種類程度(約1,000本)でスタートし、最適なワイン葡萄種を選んでいきます。

 3年〜4年後をお楽しみに。

                    

 尚、先日販売した「坂城巨峰ワインヌーボー」に続き、来年2月には「坂城巨峰スパークリングワイン」が発売されます。

 こちらもお楽しみに。

 販売はびんぐし湯さん館( 坂城町振興公社)などで行います。

                            

 坂城町長 山村ひろし