老子の続き(第52章)

 この章も 「老子的生き方」 について述べています。

 道のあり方をよく理解し、「道」を踏襲すれば終生危ういことがないと言うことです。

                                                     

 天下有始、以爲天下母。 既知其母、復知其子、既知其子、復守其母、没身不殆。 塞其兌、閇其門、終身不勤。 開其兌、濟其事、終身不救。 見小曰明、守柔強。 用其光、復歸其明、無遺身殃。 是謂習常。

                              

 天下に始(はじめ)有り、以(も)って天下の母と爲(な)る。 既にその母を知り、復(また)其の子たるを知る。 既に其の子たるを知り、復其の母を守れば、身を没するまで殆(あや)ふからず。 其の兌(あな)を塞(ふさ)ぎ、其の門を閉づれば、終身勤(つか)れず。 其の兌を開き、其の事を濟(な)せば、終身救はれず。 小を見るを明と曰(い)ひ、柔を守るを強と曰ふ。 其の光を用ひて、其の明に復歸すれば、身に殃(わざわひ)を遺(のこ)す無し。 これを習常と謂(い)う。

                           

 この世の中のはじめにはその根源があります。 それが世の中の「母」と言えるでしょう。 その「母」の存在を良く理解し、そこから生まれた現実の世界つまり「子」の実態を知ることが大切です。 その世の中の実態を知り、根源である「母」を大切に守ることができれば終生危うくなることはありません。
 欲望や好奇心のもととなる耳目・五感や心の門をしっかりと閉じていれば一生疲れることはありませんが、逆にすべての感覚を開け放ってしまうと生涯救われることはありません。
 五感で察知できないような微小なものや兆しをとらえることが出来ることを明知と言います。 また、常に柔軟なありかたを守ることはむしろ本当の強さと言えます。 どんな微弱な光をとらえ常に明知を働けせることができれば自らの災いは無くなります。 これを常の道に従う恒常と言います。
                 
                          
                                    
 一定不変の 「常道」 に従っていれさえすれば、終身勤(つか)れず、終身救われるということのようですね。
                     
                     
                            
 坂城町長 山村ひろし

平成24年度 第2回坂城町議会定例会 招集挨拶 

 本日(6月4日)、平成24年度第2回坂城町議会定例会が招集されました。
 開会にあたり、以下のご挨拶を申し上げました。
 いささか、長文で恐縮ですが掲載させていただきます。
                           
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 平成24年度 第2回坂城町議会定例会 招集挨拶 
                                    

本日ここに、平成24年 第2回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては全員のご出席を賜りまして、開会できますことを心から御礼申し上げます。
 
さて、なかなか安定しない国内政治です。
本日、野田総理は内閣改造に踏み切るようですが、今後の消費税増税を柱とする税制改正法案の行方をめぐってはますます混迷を深めることが予想されます。一刻も早い政局の安定を求めるものであります。
一方、世界に目を向けますと、世界中が注目していたフランスの大統領選選挙では、現職のサルコジ氏を破り社会党のオランド氏が当選し、ギリシャの総選挙では、緊縮財政策を進める与党が過半数割れをし、第1党から3党までの党首による組閣の試みや、大統領が政権発足に向けて行った調停も失敗に終わり、今月17日に再選挙が実施されることになりました。このため、一時安定するかに見えたヨーロッパの経済状況が、再び世界経済を揺さぶりだし目が離せない事態になっております。
 
日本国内の状況につきましては、内閣府による5月の「月例経済報告」によりますと、「景気は依然として厳しい状況にあるものの、復興需要等を背景として、緩やかに回復しつつある。」とされ、先行きについては、復興需要等を背景に、景気回復の動きが確かなものとなることが期待されております。しかしながら、先ほども申しあげましたが、欧州政府債務危機を巡る不確実性が再び高まっており、これらを背景とした金融資本市場の変動や海外景気の下振れ等によって、我が国の景気が下押しされるリスクが存在しており、また、電力供給の制約や原油高の影響、さらには、デフレの影響等にも注意が必要とされている状況であります。
 
 また、日本銀行松本支店が5月に発表した「長野県の金融経済動向」によりますと、総論として「長野県経済は、足踏み状態となっている」とし、公共投資の減少、住宅投資の下げ止まり、輸出が弱めの動きのなかで、生産も弱めの動きと見ております。
 
 町内企業の動向につきましては、町内の主だった企業からの4月のアンケート結果から申し上げますと、生産量は1~3月の円高傾向を受けまして、自動車部門、工作機械部門とも「まだら模様」で全体として停滞している傾向にあります。 また、今後3ヶ月後の見込みといたしましては、生産量、売上げとも「プラス」と見込む企業が「マイナス」を見込む企業を上回っているものの、伸び率といたしましては、微増といった状況となっております。ただし、前年同期との比較では、生産量、売り上げとも増加の回答が多く、穏やかではありますが堅調に推移しております。町内企業の皆さんの努力に敬意を表するものであります。
 
新聞発表等で皆様ご存知と思いますが、うれしいお知らせがございます。中沢前町長が旭日双光章を受賞され、先月31日、皇居に於いてご夫婦で天皇陛下と拝謁されました。
 中沢前町長は平成3年から2期助役として、平成11年からは3期12年にわたり、町長として在職され坂城町の発展のためにご尽力をいただきました。
 特に、「さかき千曲川バラ公園」を整備し、今年もこの2日から開催されております「ばら祭り」は、町内外から4万人を超えると予想される方が訪れる町の一大イベントとなる基を築かれ、さらに、今年10周年を迎える「鉄の展示館」「びんぐし湯さん館」など地域の拠点を整備されました。
 また、中国の復旦大学との友好交流議定書の締結、信州大学及び長野大学、埼玉工業大学との連携協定の締結、さらに、町内で培われた高度な技術・技術の伝承と習得、子どもたちへの「ものづくり教育」の支援のため、「坂城WAZAパワーアップ事業」を創設するなど、産学官連携にも積極的に取り組まれました。
 今後におかれましてもご健勝で、益々のご活躍をご祈念申し上げます。
 
 さて、町長に就任して1年が経過いたしました。就任と同時に新たな「まちづくり」として「チャレンジSAKAKAI」に職員と一体となって取り組んでおります。例えば、役場玄関入口にある案内板のあり方も検討し、設置場所、画面の角度、高さ、明るさ等に工夫をこらし、わかりやすく、見やすい案内板とし、会議室の利用についても町民の皆さんによりわかりやすくご覧いただけるよう「カラー液晶による表示」といたしました。
また、お時間の無い町民の方のために税金、下水道使用料の納入の機会を増やすコンビニ収納をスタートいたしました。5月1日納期限の固定資産税、5月31日納期限の軽自動車税の封筒、チラシにもコンビニ収納開始のお知らせをいたしました。町民の皆さんには、今後、町県民税、国民健康保険税の納付書がお手元に届きましたら、ご活用をいただきたいと思います。
この4月に新たに職員として7名が採用されました。この7人からからも、「チャレンジSAKAKI」の提案をしてもらいました。内容は、小学校改修改築について、図書館のホームページの開設等具体的なものや、「しっかりあいさつ」をしたいとの初々しいものもありました。私も、新入職員の一所懸命に業務を行っている姿を見るにつけ、マンネリにならないよう常に新たな気持ちで行政運営に携わって参りたい考えております。
 
 次に、今年で7回目を迎えます「ばら祭り」が、「薔薇人の会」を中心とする実行委員会の皆さんにより、この2日から17日までの16日間の日程で開催されております。
 開会式には、北陸地方整備局千曲川河川事務所長さんをはじめ、坂城町の千曲川の自然に関してご指導をいただいている、当町ご出身の信州大学名誉教授の中村浩志先生等をお迎えして、盛大にオープニングセレモニーが行われました。
 また、この開会式には先月26日より鉄の展示館において展覧会を開催している、当町出身の「小松美羽」さんにも出席いただき、ご自身の活動を紹介するなど華を添えていただきました。
 さらに今年は、毎年恒例の坂城小学校5年生の皆さんによる勇壮な和太鼓の演奏に加えて、「上五明長持ち会」による長持ち道中もご披露いただき、ばら祭りを大いに盛り上げていただきました。
 今年も期間中、町内外から多くの皆さんにお越しいただけるものと思います。 昨、3日には1日で3,000人のお客様にお出でいただきました。
お客様には、この「さかき千曲川バラ公園」に併せ、坂城町の魅力を数多くご紹介し、楽しんでいただきたいと考えております。
 
これから、夏場の電力需給がひっ迫する時期を迎えることから、本年も中部電力より夏場の電力使用量削減の取組の要請がありました。エネルギー消費が大きい工業を主要産業としている当町としては、電力の安定確保、いわゆるエネルギーセキュリティは大変重要なことですので、町全体で電力使用量削減やピーク電力低減に向け広報紙による啓発活動などを進めてまいりたいと考えております。
役場庁舎においても昨年度は、電力使用量を一昨年度より10%削減することができました。今年度は、日射調整フィルムやグリーンカーテン等による節電を行い、中部電力からも要請のありました、5%の電力使用量の削減に取り組んでまいります。
                               
昨年度調査を行いましたスマートコミュニティ構想事業につきましては、具体化に向け、短期的、中長期的な視点で、どんな時期にどんな事をやるのかという計画の作成を行ってまいります。
また、昨年度の町の取り組みを受けて信州大学地域共同研究センターからも、坂城町でスマートグリッドの共同研究に取り組みたいとの話がありました。スマートグリッドとは情報通信技術を活用して、電力の需給調整を行うシステムのことで、スマートコミュニティを実現するうえで核となるものでありますので、ぜひ、実施できるよう調整を進めてまいりたいと考えております。
 
次に、子ども達の安全と災害発生時の避難場所の確保を図るため、学校施設の早急な耐震化事業に取り組んでいるところであります。
村上小学校の改修工事につきましては、請負事業者が決まりましたので、今議会の先議おいて工事請負契約の締結についてのご審議をお願いいただきたく議案の上程をいたしました。
 また、村上小学校については、現在の校舎を耐震補強に併せた大規模改修を実施することで、今後も施設を維持してまいります。なお、今回の改修工事と併せ環境学習の一環となる太陽光発電設備も設置してまいります。
また、南条小学校については、新校舎建設に向けて建設検討委員会を先月31日に開催いたしました。
今後、新校舎の建設位置、校舎の規模、安全・安心な校舎レイアウト、防災拠点としての機能など、検討を進めていく予定となっております。
                                
ワイナリー形成事業につきましては、ブドウの産地として、新たな産業への広がりを創造するため、醸造用ぶどう培と担い手の確保、育成を図り、将来的にはワイナリーの設置を目指し事業展開をしてまいります。
導入品種の選定に必要な試験圃場地につきましては、土地所有者のご理解をいただく中で、四ツ屋区の上沖土地改良区域内に確保してまいります。引き続き、検討会議の皆さまや、日本で唯一のワイン科学研究センターのある山梨大学名誉教授で日本のワイン研究の第一人者であります横塚弘毅博士などの専門家にも意見をお聞きしながら進めてまいります。さらに、
担い手となる熱意ある生産者を公募する中で、町も農業支援センターを通じて支援をしてまいりたいと考えております。
                                                 
  地域づくりを地域の人々が担う「地域づくり活動支援事業」につきましては、8年目を迎え、12区から自律と協働のまちづくりに向け、各区の特性を活かした事業が申請され、4月13日に行われた審査の結果、全事業が採択されました。
住民参加のまちづくりを推進し、コミュニティ活動の活性化を図るため町として積極的に支援を進めてまいります。
 
次に、昨年7月から行われております商工会、さかきテクノセンター共催による『経営革新塾』には、次代を担う若手経営者や後継者が集まり、「町工場技術の復権」をテーマに、毎回、熱心に勉強されております。私もほとんど参加しておりますが、若い人たちの熱意を感じることができ、たいへん頼もしく思っております。今年度も新メンバーを加えてスタートしており、今後の若手経営者の活躍を大いに期待するところであります。
また、今年度事業として、中小企業能力開発学院では当町の名誉町民であり、セブン&アイ・ホールディングスCEOの鈴木敏文氏や日本を代表する経営学者の野中郁次郎氏による講演会のほか、流通界及び産業界の第一線で活躍する方を講師としてお招きし、商工業経営者や地域住民を対象とした講座を実施いたします。町といたしましても次代を担う人材育成事業を積極的に支援してまいりたいと考えております。
 
「松くい虫」の防除につきましては、昨年度これからの町の防除対策指針としての提言を「松くい虫防除対策会議」からいただきました。
この提言を基本として、本年度は総合的な松くい虫防除対策を実施してまいります。その一環として、今月18日に急斜面で人の手による伐倒駆除や予防が困難な場所である自在山風致地区及び葛尾山風致地区の二か所25haの空中散布を予定しております。散布に際しましては、長野県防除実施基準に基づき、薬剤もより人体に影響の少ない薬剤を使用し(非有機リン系)、安全性に十分考慮して空中散布実施してまいりますので町民の皆さまのご理解をお願いいたします。
 
さて、5月17日に任期満了になりました農業委員選挙につきましては、5月10日に告示され、定数11人に対し、同数の立候補者があり、無投票となりました。また、議会、農協等による選任委員も決定し、先月24日の臨時総会において朝倉 國勝会長を選出し、新体制でスタートいたしました。今後のご活躍を期待いたします。
 
 次に、今月1日に、緑豊かな住みよい郷土づくりの推進と森林資源の育成を図ることを目的とした「平成24年度坂城町植樹祭・長野地区もりと緑の祭典」がびんぐしの里公園において盛大に開催されました。議員位をはじめ、関係団体や多くの町民の皆さんの参加をいただいて除伐作業やヤマツツジなどの植樹作業が行われました。今後も森林に対する感謝の心を醸成するための活動に取り組んで参りたいと思います。
 
 鉄の展示館「開館10周年」記念として、坂城町出身の銅版画家、小松美羽さんによる、ふるさと坂城の民話を題材にした新作の展覧会が先月26日から7月16日まで行われております。2m、9m、11mといった巨大な作品から版画やペイント、立体作品など多数の作品が展示されておりますので、多くの皆さんにご観覧いただきたいと思います。
 
次に、福祉施策について申し上げます。
町では、町民の皆さんの健康づくりのために健康診査や各種がん検診、予防接種、また介護予防にもつながる運動教室など、さまざまな事業を展開しております。
 特に、医療費増加の大きな要因になっている生活習慣病の予防・改善を図るため、平成20年度から各保険者に義務付けられました「特定健康診査」につきましては、徐々に受診率が向上し、昨年度は、およそ45%と一昨年度より5ポイント上昇いたしましたが、まだまだ多くの方に受診をしていただければと思っております。
受診率の向上は、何よりも医療費の増加に歯止めをかける、さらには医療費を減少させるという大きな目標につながります。
 一人一人が、自分の健康は自分自身で守るという気持ちで、まずは年に一度の健康診査を受けていただきたく、受診率65%を目標として取り組んでまいります。
 
 医療費の増加が大きく影響する国民健康保険税につきましては、一般被保険者の23年度医療費は前年度比およそ5%増加し、初めて10億円を超える見込みであります。
 今後も医療費の増加が見込まれる中、国民健康保険事業の運営は非常に厳しい状況が続くことが予想されますが、先月29日に開催されました「国民健康保険運営協議会」におきまして、今年度の税率を据え置くこととさせていただきました。   
引き続き、医療費の抑制、国保事業の健全な運営に努めてまいりたいと考えております。
 
 新国道18号バイパスにつきましては、鼠橋から県道力石バイパスまでの3.8km間が事業化となり、昨年度中に地形の測量や地質の調査が実施され、現在、国土交通省長野国道事務所において予備設計が実施されており、近いうちに、提示がなされるものと思います。
この設計により、おおまかな道路の高さ等が示されてまいりますので、この計画内容に基づき、まずは役場内の関係各課において検討し、設計内容の精査をしていく予定であります。
 また、計画線の沿線周辺におきましては、今年度、有線放送でお知らせしている動植物の生息・生育状況を調べる「環境調査」が実施される予定であります。
 長野国道事務所といたしましては、事業認可から供用開始までおよそ10年を見込んでおりますが、5月15日に実施しました「新国道上田篠ノ井間建設促進期成同盟会」の要望活動の際に、前倒しの事業実施により7年程度で供用開始が出来るよう強くお願いをしてまいりました。
 
 下水道事業につきましては、現在の坂城町の下水道普及率は67.5%で、約10,700人の町民の方々にご利用をいただけるインフラの整備が整いました。
 現在、村上地区におきましては、村上小学校付近で3工区の工事、南条地区では町横尾、泉区での地元説明会を開催し、整備区域の拡大を図っております。
 また、谷川以南の金井・新地・鼠の地域につきましては、認可区域として取り込んでいく作業を現在進めております。
 
 県道坂城インター線から旧貞明保育園付近までの坂都1号線道路改良事業につきましては、現在、道路改良工事を実施しております。
 今後、車道部等の舗装工事を実施するにあたり、交通規制が必要となり町民の皆さんにご不便をおかけいたしますが、この区間の円滑な交通のため、ご理解とご協力をお願いいたします。
                             
 全国的に社会全体で暴力団を排除しようとする機運が高まりを見せる中、長野県におきましても平成23年9月に長野県暴力団排除条例が施行されました。
 町でも、住民の安全で平穏な生活を確保し、社会経済活動の健全な発展に寄与することを目的に、坂城町暴力団排除条例を制定いたしたく、今議会に議案を上程いたしました。条例制定をひとつの契機といたしまして、町民、事業者、関係機関の皆さんと協力し、安全・安心なまちづくりの推進に努めてまいりたいと考えております。
                                
 町消防団の拠点として昨年度整備いたしました第3分団詰所が完成し、昨日、関係者を招いて、完成披露を行いました。これで町内全ての消防団詰所が整備されました。尚、この第3分団詰所は、南条・中之条の河川氾濫等災害に対応できるよう、資機材倉庫も備えた詰所であります。 
 また、婦人消防隊のユニフォームにつきまして、長野県市町村振興協会の補助採択を得したので、日の活動がしやすいようにジャンバー、キャップ(帽子)の購入に係る正予算を今議会に計上いたしました。婦人消防隊の日常での活動、機動力の向上、ひいては防災意識の高揚つながれば考えております。
 
今議会に審議をお願いする案件は、請負契約の締結が1件、条例の制定が1件、条例の改正が2件、工業地域開発事業特別会計予算、24年度の一般会計補正予算、下水道事業特別会計補正予算の計7件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のご挨拶とさせていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                           
坂城町長 山村ひろし
 

坂城町消防団第3分団詰所竣工

 本日(6月3日)、坂城町消防団第3分団の詰所のお披露目式が行われました。

第3分団は、町横尾、入横尾、泉区を管轄しておりますが、長年の要望がやっと詰所の竣工が叶いました。

地域の安心・安全・防災対策の拠点として機能されますことを心より祈念いたします。

本日は、千曲坂城消防組合長、坂城町議会議長、ならびに長年消防団活動にご尽力いただいた方々、歴代の区長さんはじめ地元の関係者の方々ご臨席のもと、お披露目式が開催されました。

本詰所は、消防ポンプなどを置く資機材倉庫の他に、風水害などの自然災害に対応するための砂や土のう袋、スコップなどを備蓄する倉庫も設置し、災害時にいち早く対応することが可能となりました。

これまでの多くの関係の皆様のご尽力に衷心より感謝申し上げます。

第3分団詰所お披露目のご挨拶

第3分団詰所とお披露目に参加された方々

坂城町長 山村ひろし

坂城町 「第7回ばら祭り」 開会

本日(6月2日)、さかき千曲川バラ公園「第7回ばら祭り」が開会されました。

心配していた天候も素晴らしく、何より、気がかりであった、ばらの出来具合が最高の状態で開会式を迎えることが出来ました。(ばらは、3分咲きの状態です。 6月17日までの期間を通じて楽しんでいただけると思います。)

開会式でのご挨拶:左から山村、信州大学中村名誉教授

ご来賓の皆さん 左から 千曲川河川事務所 左近所長、長野国道事務所 柳谷所長、信州大学 中村名誉教授、長野県議会 荒井議員、坂城町議会 宮島議長、小松美羽さん

左から新田副実行委員長、三井実行委員長、宮 教育長、宮下副町長、山村

坂城小学校生徒による和太鼓演奏

「上五明長持ち会」の皆さんによる「長持ち道中」

区長の皆さんと記念撮影。私の左は画家の小松美羽さん、右は竹内区長会長さん         

以下、いささか長文ですが、私の開会のご挨拶を掲載させていただきます。

「第7回ばら祭り」町長あいさつ要旨
 
 
   今年で7回目を迎えます「ばら祭り」の開催にあたり、一言ごあいさつを申しあげます。 
   本日は皆様のおかげを持ちまして好天にも恵まれ、第7回ばら祭りを開催できますこと、誠にありがとうございます。
   また、本日は公私ともに大変ご多用のことろ、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所左近所長様、長野国道事務所柳谷所長様、信州大学中村名誉教授様、長野県議会議員荒井議員様、町議会から宮島議長様、また、後ほどご挨拶をいただく坂城町出身の新進の画家小松美羽さんなど多数のご来賓にお出でいただき誠にありがたく存じております。 
   さて、この「さかき千曲川ばら公園」は、国土交通省・千曲川河川事務所をはじめ多くの関連機関の皆様にご支援をいただき、ばらを植栽して11年目を迎えました。
   1万平方メートルに250種、2,000株のばらが色鮮やかに咲き誇り、毎年、県内外から大勢の皆様に訪れていただくバラ公園となり、昨年は3万8千人の皆さまにおこしいただきました。
   今年は、春先の寒さで桜の開花も遅れ、ばらの開花についても心配されたところですが、ご覧いただくように、ばらの花もほころび初め、次々と咲きだしているところでございます。
   このバラ園は、ボランティアグループの薔薇人(バラード)の会の会員100名に近い皆様による、草取り、剪定作業などの管理、また期間中は、育て方相談、挿し木講習会など技術面での指導もいただくところで、大変感謝申し上げます。薔薇人の会の会員の中には、このバラ園を訪れて会員になられた町外の方もいらっしゃるということです。
   また、町内企業14社と11団体の皆さんもそれぞれの区画のオーナーということで、お仕事でお忙しい中、きれいなバラを咲かせるための管理をしていただいております。オーナーバラ園のばらも様々な種類があり、オーナーの皆さの個性も感じているところであります。
   この、さかき千曲川バラ公園はなんといっても自然に恵まれた公園であります。バラ園多しといえども、このように大自然に囲まれたバラ園は他にありません。鳥のさえずり、野の草花が、大変な魅力であるとの声も多くいただいております。
   大望橋のふもとには千曲川の四季折々の自然を楽しめる水辺公園がございます。この公園の整備には、本日ご臨席いただいております信州大学教育学部名誉教授になられた中村浩志先生のご指導をいただいております。また、町教育委員会の主催で今月24日に中村先生を講師に招いての「さかキッズクラブ水辺編」というイベントが行われますが、現在募集定員に達し、キャンセル待ちという状況です。
   このことからも、子どもたちが千曲川に親しみを覚え深く知りたいということがうかがわれ、喜ばしいことと思っております。
   さて、坂城町はこの「さかき千曲川バラ公園」を中心に、町いっぱいに輝くばらということで、「国道18号のばら街道」など、ばらの町づくりを進めているところです。
   町の入口の地区であります、刈屋原、鼠の皆さまが、ボランティアで、ばらの手入れをしてくださり、坂城におこしいただく方を迎えているところです。
   また小中学校でも、ばらを育てており、児童生徒も、ばらに親しみを感じているところでございます。
   そのような中、本年は、坂城で生まれ中学生活までを坂城で過され、世界に羽ばたこうとしている画家の小松美羽様にも開会式におこしいただいております。後ほどご紹介いたしますが、現在「鉄の展示館」で個展を開催中です。「ばら祭り」を満喫いただきましたら、是非とも坂城駅の向こう側にあります「鉄の展示館」まで足をお運びいただければ幸いです。
   この他、今年もまた、ばら祭りを盛り上げたいと大勢の皆様にご参加いただき、本日は、坂城小学校5年生の皆さんに和太鼓の演奏をしていただきます、また、開会式終了後も上五明長持ち会の皆さまの長持ち道中がございます。出演される皆さまよろしくお願いいたします。来賓の皆さま方もお忙しい中、臨席いただきありがとうございます。
   ばら祭りの期間中は、次々とばらが咲き続け、日一日ばら園の表情も変わっていくことと思います。どうぞ、ばらの香りに包まれた、千曲川バラ園を何度でも楽しんでいただければと思います。
   以上、簡単ではございますが、開会のご挨拶とさせていただきます。
                                    
                                      
 坂城町長 山村ひろし
                           
 以下、坂城町のホームページ記事もご覧下さい。

老子の続き(第51章)

この章は、いわば 「道」 との共同作業について述べています。 「道」 がどのように宇宙、万物を 「生成加育」しているか。 大変興味のある章です。

道生之、徳畜之、物形之、勢成之。 是以萬物、莫不尊道而貴徳。 道之尊徳之貴、夫莫之命、而常自然。 故道生之、徳畜之、長之、育之、成之、孰之、養之、覆之。 生而不有、爲而不恃、長而不宰。 是謂玄徳。

                                 

 道之(これ)を生じ、徳之を蓄(やしな)ひ、物之を形づくり、勢(いきほひ)之を成す。 是(ここ)を以(も)って萬物、道を尊(たっと)び徳を貴(たっと)ばざるは莫(な)し。 道の尊きと徳の貴きとは、夫(そ)れ之(これ)に命ずる莫(な)くして、常に自然なればなり。 故に道之を生じ、徳之を畜(やしな)ひ、之を長じ、之を育て、之を成し、之を孰(じゅく)し、之を養ひ、之を覆(おほ)ふ。 生じて有せず、為して恃(たの)まず、長じて宰(さい)せず。 これを玄徳(げんとく)と謂ふ。

                                

 道が万物を生み出し、徳が育て、具体的な物となって形作られます。 そして、道と徳が全体としてバランスをもってすべてを整えるのです。 したがって、万物は道を尊び、徳を貴ぶのです。 道が尊く、徳が貴いのは万物に命ずることなく自然だからなのです。 このように、道が万物を生じ、徳がこれを養い、伸長し、育て、成長させ、立派に成熟させ、保護しているのです。 それでいて、道はその成長させたものを独り占めするわけでもなく、何かを期待するわけでもなく、我が物顔で居座るわけでもありません。 このようなあり方を玄徳といい最高の徳をさします。

                   

 最後の部分で言う、「道」はすべてのものを生成するのに、「独り占めするわけでもなく、何かを期待するわけでもなく、我が物顔で居座るわけでもない」 と言う部分が印象的ですね。 世の中を見渡すとこの反対のことが多いですね。

                      

                          

 坂城町長 山村ひろし

坂城町植樹祭・長野県地区森林と緑の祭典

本日(6月1日)、坂城「びんぐしの里公園」で平成24年度「坂城町植樹祭」と「長野県地区森林と緑の祭典」が合同で開催されました。

主催:長野地方事務所、坂城町、長野地方緑化推進委員会、須高緑化推進連絡会、長野森林組合、千曲坂城猟友会、長野県生産森林組合等団体有林連絡協議会長野支部 他にも、坂城町林業委員会、坂城小学校みどりの少年団にも参加いただきました。

このほか、長野県議会議員、坂城町議会議員の皆様にもお出でいただきました。

天候にも恵まれ、約170名の方が参加し、ヤマツツジ 100本、オオヤマ桜 5本を植樹しました。

また、全員で近辺の除伐作業を行い、10時から午前中いっぱい汗を流しました。

式典ご挨拶

坂城小学校みどりの少年団代表挨拶

植樹01

記念碑の建立

左から:千曲坂城猟友会 若林会長、長野森林組合 大日方組合長、長野地方事務所 望月所長、山村、長野県議会 荒井議員、北信森林管理事務所 嵯峨所長

坂城町長 山村ひろし

日食の面白い写真

5月21日の金環日食では多くの方が素晴らしい写真を撮影されていましたが、坂城町議会議員の中嶋登さんから以下の面白い写真をいただきました。

日食の太陽だけでなくその時のやや薄暗くなった町の風景を一枚の写真の中に取り込んだものです。

日食グラスの中に欠けた太陽(見えますか?) と中之条の様子(中央下に葛尾組合の焼却炉の水蒸気が見えます)

なかなか面白い視点ですね。

坂城町長 山村ひろし

長野地区障がい者スポーツ大会(第21回)

本日(5月26日)、第21回長野地区障がい者スポーツ大会が長野市営長野運動公園で開催されました。

これは長野地区(坂城町、須坂市、千曲市、上高井郡、上水内郡)に居住される障がい者の方々がスポーツを通じて体力の維持増強と社会活動への参加を促進していただけるように毎年開催されているものです。

坂城町の関係者 (私の左は荒井県議会議員)

個人競技種目は競走(1500m,100m,50m)、ソフトボール投げ、ハンドボール投げ、砲丸投げ、走り幅跳び、立ち幅跳び、車椅子スラローム、車椅子100m、フライングディスク、ジャベリックスロー(やり投げのコンパクトなもの)、マレットゴルフなど実に多彩な種目があります。

車椅子を立って、ソフトボール投げ

100メートル競走

団体競技としては、ゲートボールや200mリレーなどがあり他にもパン食い競走、風船送りなどなどリクリエーションのプログラムもありました。

我が坂城町のチームも多数参加し汗を流していました。

坂城町でも町として、坂城町スポーツ大会を開催しておりますが、坂城町主催の障がい者スポーツ大会の開催ができないか考えたいと思っています。

坂城町長 山村ひろし

小松美羽さん来訪

以前にも何回かご紹介していますが、坂城町ご出身の新進の画家 小松美羽さんが昨日(5月23日)、坂城町役場へお出でになりました。

昨年、ウガンダで撮影された写真パネルを2枚お持ちになっていただきました。

今回、5月26日(土)から7月16日(月・祝)まで坂城町「鉄の展示館」で開催される個展には、これまで発表してきた銅版画作品のほか、今回の個展のために坂城の民話「大鼠と唐猫」を題材にして制作した新作、ならびにこのような写真集15点が出展されます。 (写真集15点は坂城町に寄贈していただきました。)

             

            

以下は展覧会のご案内(再掲)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「美しすぎる銅版画家」とも言われている、坂城町ご出身の銅版画家 小松美羽さんの展示会が 「鉄の展示館」 の10周年記念ともあわせて以下の要領で開催されます。

多数の皆様のお出でをお待ちしております。

小松美羽展覧会

(以下、坂城町ホームページのご案内より)

鉄の展示館(館長:山村弘)は、今年の9月で開館10周年を迎えます。これを記念して、2回にわたって特別企画展を行います。

その第1弾として、端麗な容姿と独特の感性から生み出される作品により注目を集めている町出身の画家小松美羽さんの展覧会を開催します。

故郷で初めての個展開催にあたり、これまで発表してきた銅版画作品を中心に、今回の個展のために制作した新作が出展されます。この新作は地元坂城で語り継がれてきた民話「大鼠と唐猫」を題材にしたもので、ほかにも坂城町の風景や見所、歴史、特産物や風土などを盛り込み、鉄の展示館のイメージである日本刀とコラボレーションした作品です(9メートルを超える大作)。新進気鋭の画家として活躍している小松さんの世界にぜひふれてみてください。

期間・開館時間

  • 期間:5月26日(土)~7月16日(月・祝)
  • 開館時間:午前9時~午後5時00分 ※入館は午後4時30分まで

入館料

  • 一般:400円 中学生以下無料
    20名以上の団体:各300円

ギャラリートークについて

小松さんによるギャラリートーク(申込不要)が下記日時により開催されますので、ぜひ足をお運びください。

  • 日にち:6月2日(土)・16日(土)・7月7日(土)
  • 時間:午後1時30分~

鉄の展示館について詳しくは↓こちらから

問い合わせ先

坂城町 鉄の展示館

TEL 0268 82 1182
有線 82 1128

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第50章)

この章は老子の 「死生観」 を考える意味で重要な章です。

人生は 「道」(大自然)から出生し、「道」 へ入滅する。 命は 「道」 からお借りしたものなのだから大切にしなくてはならない。

磨きに磨いてお返しするものだと思います。

従って、その大切な命を粗末に扱ったり、むやみに捨ててはいけない。

 出生入死。 生之徒十有三、死之徒十有三。 人之生動之死地十有三。 夫何故。以其生生之厚。 蓋聞、善攝生者、陸行不遇兕虎、入軍不甲兵。 兕無投其角、虎無所措其爪、兵無所容其刃。 夫何故。 以其無死地。

                   

 出でて生き入りて死す。 生の徒、十に三有り。 死の徒、十に三有り。 人の生、動いて死地に之(ゆ)くもの、 十に三有り。 夫(そ)れ何故ぞや。 其の生を生とするの厚きを以(も)ってなり。 蓋(けだ)し聞く、善く生を摂する者は、陸行(りっこう)して兕虎(じこ)に遇わず。 軍に入りて甲兵を被(かうむ)らず。 兕(じ)はその角(つの)を投ずる無く、虎は爪を措(お)く所無く、兵は其の刃(やいば)を容(い)るる所無し、と。 夫(そ)れ何(なに)故(ゆゑ)ぞや。 其の死地(しち)無きを以ってなり。

                                

 人間、生を受けて生まれ、やがて死にます。 命を全うして幸せな人生を送れる人が十人中三人。 不幸にも若く死んでしまう人が十人中三人。 わざわざ死に行く人が十人中三人。 それはなぜでしょうか。 あまりにも生に対する執着が強過ぎるからなのです。 聞くところによれば、自分の生き方をうまく扱える人は、歩いて旅をしても虎や兕(じ)という獣(一角獣)に会うことがないそうです。 軍隊に入っても武器で身を固める必要もありません。 虎にあっても虎が爪を立てることも無く、敵兵も攻撃しようとしないのだそうです。 それはどうしてなのかというと、命に執着することが無いからです。

                    

 

 生に対しても「無為自然」の生き方が大切なようです。

                      

                          

 坂城町長 山村ひろし