今月は卒業式のシーズン。 3月3日の坂城高校卒業式につづき、15日には坂城中学校卒業式、16日は坂城小学校卒業式に出席しました。 各々の就業年を終了し、凛とした顔つきの子どもたちを見るのは誠に素晴らしいものです。 これからの新たなチャレンジに大いなる声援をお送りしたいと思います。
坂城中学校 卒業生の入場
坂城中学校 卒業証書授与
今後の予定として、3月20日には長野大学の卒業式、23日の坂城保育園の卒園式に出席の予定です。
坂城町長 山村ひろし
坂城町 「輝く未来を奏でるまち」 Create the Bright Future !
今月は卒業式のシーズン。 3月3日の坂城高校卒業式につづき、15日には坂城中学校卒業式、16日は坂城小学校卒業式に出席しました。 各々の就業年を終了し、凛とした顔つきの子どもたちを見るのは誠に素晴らしいものです。 これからの新たなチャレンジに大いなる声援をお送りしたいと思います。
坂城中学校 卒業生の入場
坂城中学校 卒業証書授与
今後の予定として、3月20日には長野大学の卒業式、23日の坂城保育園の卒園式に出席の予定です。
坂城町長 山村ひろし
この章から、いよいよ老子の後半「徳経」に入ります。 ここでは、前半で述べていた「道」のあり方をどうやって実践していくかが述べられます。
冒頭、「上徳不徳」(上徳は徳とせず)。「最高の徳を備えている人はことさらに徳を意識することはありません。」と老子らしい言い方から始まります。
上徳不徳、是以有徳。下徳不失徳、是以無徳。上徳無爲、而無以爲。下徳爲之、而有以爲。上仁爲之、而無以爲。上義爲之、而有以爲。上禮爲之、而莫之應、則攘臂而扔之。故失道而後徳、失徳而後仁、失仁而後義、失義而後禮。夫禮者忠信之薄而亂之首。前識者道之華而愚之始。是以大丈夫、處其厚、不居其薄。處其實、不居其華。故去彼取此。
上徳(じょうとく)は徳とせず、ここを以(も)って徳あり。 下徳(かとく)は徳を失わざらんとす、ここを以って徳なし。 上徳は無爲にして、以て爲せりとする無し。 下徳は之を爲して、以て爲せりとする有り。 上仁(じょうじん)はこれを爲して、以って爲せりとする無し。 上義(じょうぎ)はこれを爲して、以て爲せりとする有り。 上禮(じょうれい)は之を爲して、之に應ずる莫(な)ければ、則(すなわ)ち臂(ひじ)を攘(ひ)いてこれに扔(よ)らしむ。 故に道を失いて後徳、徳を失いて後仁、仁を失いて後義、義を失いて後禮あり。 夫(そ)れ禮は忠信の薄(はく)にして、亂(らん)の首(はじめ)なり。前識(ぜんしき)者は道の華(くゎ)にして愚の始めなり。 是(ここ)を以って大丈夫(だいじょうぶ)は、其の厚きに處(お)りてその薄きに居らず。 其の實(じつ)に處りて、その華に居らず。 故に彼れを去りて此れを取(と)る。
最高の徳を備えている人はことさらに徳を意識することはありません。すでに徳が身に付いているからです。 徳が身についていない人は余計に徳を失わないように意識的に行動したくなります。徳がまだ身についていないからです。 最高の徳を備えている人は無為の状態でことさらに意識的なことは行いません。 徳が身についていない人は意識的にわざとらしい行動をとることが多くなってしまいます。「仁」を体得した人は自分の行いを自分でやったことだとは言わないが、「羲」を体得した程度の人では自分の行いをわざとらしく言ったりする。 「禮」を体得した程度の人では自分のやったことに反応しないと腕まくりをして近づいたりする。 つまり、そもそもの「道」を失ったために「徳」が説かれ、、「徳」を失ったのちに「仁」が説かれ、「仁」を失ったのちに「羲」が説かれ、「羲」を失った後に「禮」説かれたのです。「 禮」などが説かれるのは人間のまごころが薄弱になり乱世が始まってしまったからなのです。 さかしらな知識を振りまく者たちは道のあだ花であり愚劣の始まりなのです。従ってしっかりした人間は本源的な考えに立ち薄っぺらなさかしらな考えには立たないのです。 常に本質的な考え方を守り軽薄な考え方には立ちません。従って、「仁」、「羲」、「禮」をとらず「道」の考え方をとるのです。
そもそも、本当の「徳」があれば、「仁」、「羲」、「禮」などはいらないのだという個所は、儒家に対する批判的な意見と言われています。
「道」のあり様を手本とした生き方を求めています。
坂城町長 山村ひろし
本日(3月17日)、明後日と坂城町文化センター体育館で坂城町文化協会の第19回美術展が開催されています。 (主催:坂城町文化協会、後援:坂城町教育員会・坂城町公民館)
絵画(油絵・水彩)、書道、華道、写真、陶芸、押し花、木彫、ステンドグラスなど9部門から選りすぐりの力作が展示されています。
坂城町文化協会(中島会長)の大変なご努力で今年も盛大に開催されました。 ご尽力に感謝申し上げます。
左から 書家の岩浅さん、山村、中島会長、稲葉副会長
画家の岡部毅さんと
坂城町では多くの方が文化芸術の振興に強い意志を持たれておられます。
また、文化芸術に対する造詣の深さは素晴らしいものです。
坂城町としても引き続きサポートを続けたいと思っております。
坂城町長 山村ひろし
本日(3月16日)、坂城町消防団の任命式がありました。
昨年の大きな震災を経験し、各自治体の消防団の重要性が再認識されています。
「自分達の町は自分で守る」
坂城町消防団、婦人消防隊の皆さんの活躍に心より声援を送ります。
訓示をする山村
宣誓をする新団長 手塚秀樹さん
本日は、新たに消防団長となられた手塚秀樹さん並びに深井、大井、両副団長以下の方々の任命式が行われました。
坂城町長 山村ひろし
先日(3月3日)、坂城町国際交流協会の「ホノルル研修報告会&お国自慢料理会」が上平のふれあいセンターで開催されました。
国際交流協会では、今年1月11日から16日にかけ、米国ハワイ・ホノルルにある、JAIMS(日米経営科学研究所)での研修をおこないました。
(研修の様子)
坂城町国際交流協会米国研修(ホノルル)
今回、この海外研修の発表会と国際交流協会メンバー各位の持ち込みによる「お国自慢料理」の披露がありました。 (料理は日本、中国、ロシア、ブラジルの代表料理)
(研修内容を報告される柳沢昌雄さん)
(お国自慢料理の披露)
(ブラジルから来られた遠藤さん。 左から二人目はサントス君。 先日の坂城高校の卒業式で卒業生代表の答辞を読まれました。 今年、群馬大学へ進学されるとのことです。)
坂城町国際交流協会の新たな試みとして、JAIMSを利用した海外研修に取り組みました。 今後とも種々のプログラムを実施されることに期待したいと思います。
素晴らしい研修報告とお国自慢料理でした。
坂城町長 山村ひろし
一般的に老子は前半の「道経」(第1章から37章まで)と「徳経」(第38章から第81章まで)に分かれています。 しかしながら、1973年に発見された馬王堆帛書老子道徳経二種では、「道経」と「徳経」の順序が逆になっています。 いずれにしましても、前半最後の章です。
道常無爲、而無不爲。侯王若能守、萬物將自化。化而欲作、吾將鎭之以無名之朴。無名之朴、亦將不欲。不欲以靜、天下將自定。
道は常に無為なれども、而(しか)も為さざる無し。 侯王(こうおう)若(も)し能(よ)く守らば、萬物將(まさ)に自ら化せんとす。 化して欲作(おこ)らば、吾將に之を鎮むるに無名の朴(ぼく)を以(も)ってせんとす。 無名の朴もてせば、亦(また)將に欲(ほっ)せざらん。 欲(ほっ)せず以って静かなれば、天下将に自ら定まらんとす。
道は常にさかしらな行いをさけ常に無為の状態にありますが、それでいてすべてのことを成し遂げているのです。 諸侯や王がこれを守って政治を行えばすべてのものが自然に自ら成長を遂げることができます。 もし、この状況の中で何ものかが欲を持ち始めたなら、私ならば無名の朴(あらき)のようなものを用いて対応しこれを鎮めます。 無名の朴ならば再び欲を持つことはないからです。 このように欲の無い静かな状態となれば天下は自然とおさまっていきます。
「而無不爲」、無爲にして爲さざるなし、という言葉はすごいですね。 さかしらに、人為的なことを行ってはならないということです。 「無為自然」の大切さ、じっと見守ることも大切です。 あまり「人為」を行えば、それは「偽」となります。
坂城町長 山村ひろし
一昨日(3月7日)、平成22年度〜23年度の婦人消防隊分隊長会議が坂城町役場で開催されました。 婦人消防隊は坂城町で671名おられます。 当日は各地区の分隊長さん(27名)にお集まりいただきました。
婦人消防隊隊長の春日靖子さん(右側)へ感謝の記念品贈呈
婦人消防隊の皆様には日頃の予防消防活動にあるいは実際の火災現場での初期消火にご尽力いただいていますが、昨年の大震災を契機にその重要性はさらに増しています。
皆様には日頃、お忙しい中、活動をお願いをしておりますが、今後とも、「安全で住みよい、災害に強いまちづくり」の」中核として、ますますのご活躍をお願い致します。
坂城町長 山村」ひろし
本日(3月5日)、坂城町役場で中学生ラグビープレイヤーの児玉一輝さん(佐久長聖中学校3年)と、羽毛田悟さん(坂城中学校3年)と会いました。
左から、児玉さん、山村、羽毛田さん
二人は小学生のころからお互いにラグビーで競い合ってきましたが、昨年、ラグビーの長野県スクール選抜に選ばれ、昨年末の全国大会(夢の「花園ラグビー場」で、12月29日、31日)へ出場し、見事5位入賞を果たしました。
二人は、高校へ行ってもラグビーを続けるとのことです。 今後の活躍を期待します。
詳細は、以下の坂城町のホームページをご覧ください。
http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000176/index.html
坂城町長 山村ひろし
坂城・更埴・戸倉上山田ライオンズクラブの主催で「第26回聴覚・視覚障がい者を理解する講演会」が坂城町商工会館で開催され、私も参加しました。 この会は今年で26回目と息の長い取り組みをされていますが、本日(3月4日)、「共生のための絆」というテーマで林歯科診療所理事長林春二先生が講演をされました。 林先生は約20年前からフィリピンで医療ボランティアをされておられる方ですが、ボランティア実践を通されての貴重なお話をいただきました。
講演される 林春二先生
坂城町では、「坂城町障害福祉計画」(平成24年度~平成26年度)を策定中です。
本日の林先生のお話も参考にさせていただき種々の施策を実施していきたいと思います。
坂城町長 山村ひろし
この章も面白いところですね。 いわば 「世の中のことを、逆からとらえる」 ということでしょうか。
將欲歙之、必固張之。將欲弱之、必固強之。將欲廢之、必固興之。將欲奪之、必固與之。是謂微明。柔弱勝剛強。魚不可脱於淵、國之利器、不可以示人。
之を歙(ちぢ)めんと將(しゃう)欲(よく)せば、必ず固(しばら)くこれを張る。 之を弱めんと將欲(よく)せば、必ず固(しばら)くこれを強くす。 之を廢(はい)せんと將欲せば、必ず固くこれを興す。 之を奪わんと將欲せば、必ず固くこれに與ふ。 これを微明(びめい)と謂(い)う。 柔弱(じゅうじゃく)は剛強(がうきょう)に勝つ。 魚は淵(ふち)より脱す可からず。 國の利器(りき)は、以(も)って人に示す可からず。
相手の力を縮めたいと思ったらまず逆に思いっきり大きくさせるのです。 もし、力を弱めようと思ったら、逆に精一杯強く増長させるのです。 もし、だめにしてしまおうと思ったらしばらくこれを盛んにさせるのです。 もし、略奪しようと思ったなら、まずいろいろと与えるのです。 これを微明(びめい)と言って表ではわからない裏に隠された知恵です。 表面上柔弱にみえるものが大変鋼強そうに見えるものに勝つものなのです。 内にもったものを軽々しく表に出してはいけないのです。魚も静かに深い淵に潜んでいてこそ安全なのです。不用意に表面に出てはならないのです。同じように国の持つ優れた利器(道具、仕組みなど)をたやすく外部に見せてはならないのです。
まるで孫子の兵法のようですね。
老子の戦略論でもあります。
甘い言葉には気を付けなければなりません。
坂城町長 山村ひろし