ハワイからの来客

先日(10月4日)、米国、ハワイにあるビジネススクール(JAIMS 日米経営科学研究所)のブレアー・オド博士が坂城町役場に来られました。

左から、SIA滝沢幸男さん、SIA竹内さん、山村町長、ブレアさん、SIA安島会長、SIA滝沢優也さん、青木まちづくり推進室長 (SIA=坂城町国際交流協会)

JAIMSは1972年に富士通 が協力をして設立された米国の学校法人で、現在は一橋大学名誉教授で日本を代表する経営学者の野中郁次郎博士が所長をしています。

ブレア・オド博士は代表副所長をされていますが、私が20数年前にこの学校の経営をしていた時以来のお付き合いです。

このたびは、坂城町国際交流協会の新研修プログラムの打ち合わせのために来ていただきました。 坂城町国際交流協会では来年1月11日から16日の予定で、ハワイでの新たな国際交流研修プログラムを検討されております。 詳細は近々ご案内があると思いますが多くの方のご参加を期待します。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第17章)

この章は私の大好きな、というより大切にしたい章です。 つまり老子の説く最高の統治者の姿を描いているからです。

太上下知有之、其次親之譽之、其次畏之、其次侮之。信不足焉。猶兮其貴言。功成事遂、百姓皆謂我自然。

太上は下之れ有るを知るのみ。其の次は親しみ之を譽(ほ)む。 其の次は之を畏(おそ)れ、其の次は之を侮る。 信足らざればなり。 猶(いう)として其れ言を貴(たっと)べ。功成り事遂げて、百姓、皆我れ自ら然りと謂(おも)へり。

    最も優れた君主というものは、人民からとってみると、ただその存在を知っている程度の状態なのです。その次に優れているのはと言えば、人民に親しみを覚えられている状態です。それ以下の状態はと言えば、人民が君主をおそれている状態です。それ以下の状態はと言えば人民が君主を馬鹿にしている状態です。このような状態になってしまうのは誠実さが足りないからです。つまり口先だけの政治を行ってはならず、一言一言を大切にして真摯に政(まつりごと)を行わなくてはなりません。ものごとがうまく成就しても人民が「あれは自然にうまくいったのだ」と思えるほどでなければならないのです。

   

 リーダーというものは、部下の見えないところで気配りをし、種々手配をし、成果が出ても、それは部下が自分でやったのだと思わせるようなリーダーでなければならないのだと言っています。 なかなか難しいですね。

 坂城町長 山村ひろし

心より感謝します。朝倉万幸様から電子ピアノの贈呈。

昨日(29日)、村上小学校で、村上出身の上田市在住、朝倉万幸さんから電子ピアノ2台をご寄贈いただき、村上小学校体育館で電子ピアノの贈呈及び披露式が行われました。 誠に有り難いお話です。

(以下、坂城町のホームページに掲載されていますが、このブログにも再掲させていただきます。)

朝倉氏ピアノ寄贈その1

朝倉さんへの感謝状贈呈

当日は、感謝状の贈呈や、村上小学校児童代表(児童会長:関ひよりさん)からの朝倉さんへのお礼の言葉などのほか、同校児童3名による、ご寄贈いただいた電子ピアノの披露演奏が行われ、同校児童たちが新しいピアノの音色を楽しみました。ピアノは、村上小学校と坂城中学校にそれぞれ1台ずつ配備され、音楽の授業などに活用されます。なお、朝倉さんは、これまでも鉄の展示館備品としての刀剣や、町公用車として自動車など多数のご寄付をいただいており、功績により紺綬褒章を受章されています。

▼ピアノの披露演奏の様子

朝倉氏ピアノ寄贈その2

  

坂城町長 山村ひろし

味ロッジ in 帝国ホテル

味ロッジわくわくさかき (西澤てる会長)のパウンドケーキが、さる27日、帝国ホテルで開催された「日本・米国中西部会議 第43回日米合同会議」の際に長野県を代表して提供され、ロビーで展示されました。 この会議は日本と提携している米国中西部の都市と政財界の有識者が毎年一回、日米交互に開催しているもので、今回、味ロッジのパウンドケーキが長野県を代表して提供されたものです。

味ロッジの高野さん経由で当日の写真を送っていただきましたので掲載させていただきます。

このパウンドケーキは坂城町産のリンゴ、ブドウ、プルーンなどをふんだんに入れた自信作です。 (1本980円、ワンカット130円)

当日の反応も大変よく、「ママの作ったパウンドケーキのようだ」と好評だったとのことです。 皆さんもお試しを。

  坂城町長 山村ひろし

秋の交通安全指導

一昨日(9月26日)、国道18号の田町信号付近休憩所前で秋の交通安全指導の協力を行いました。 千曲警察署の氷熊署長、柳沢交通課長、月岡坂城町交番所長、同署員の皆さんと一緒に、信号で停車中のドライバーの皆さんへ、交通安全のチラシ(坂城町の保育園児が作成)と坂城町特産の「ねずみ大根粉末(試供品)」などを手渡し、交通安全の呼びかけとあわせて、町特産品のPRも行いました。

今回は「ねずみ大根粉末」をお配りしたこともあり皆さん大変関心を持っていただいたようです。

坂城町では1年前から「死亡事故ゼロ件」が続いています。 

当面の目標は、「1000日間死亡事故ゼロ」です。

皆さん、ちょっとした気のゆるみが大きな事故に結びつきます。 

余裕を持って安全運転を宜しくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

新地曳き舞台

昨日(9月25日)、新地で「新地曳き舞台」を使った演芸会があり参加しました。

この曳き舞台は平成14年に復活組み立てられましたが、その際にも新地神楽を含む演芸会が催されたとのことです。 舞台自体は5年前にも組み立てられましたが、この舞台を使っての演芸会は10年ぶりです。

この舞台の製作年代は正確には分かっていないようですが、付属する袴幕には嘉永6年 1853年、羽織幕には安政2年 1855年と記されており、少なくとも160年前以上につくられたものと考えられております。 (5年前に坂城町指定文化財として登録) 

このたびは、新地の横山区長さん、保存会の新田会長のご尽力で演芸会復活にこぎつけました。

演芸会の出し物は多岐にわたり、神楽からサキソフォン演奏、舞踊、詩吟、手品、民謡など約一時間なかなかのものでありました。

この曳き舞台の構造は以下の通りです。(坂城町教育委員会資料より引用)

「木造組立式で四つの木車(台七車)による移動が可能な山車である。舞台は四本の角柱によって屋根が建てられ、左右に脇障子が組み込まれている。唐破風上の鬼板には瑞雲、舞台の梁の上には鶴、左右の脇障子には透かし彫り、舞台の左右には兎が彫刻されているが、全体的には質素な雰囲気を漂わせている。舞台上の屋根は軽くするために市松模様の紙貼りで照明効果をも考慮していたものと推察される。」(製作者については不明)

新地の皆様のご尽力には誠に感謝感激です。 坂城町としても、この曳き舞台の保存、利用、展示に積極的に協力して行きたいと思っております。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第16章)

この章には「帰根」という副題が付けられることが多いのですが、常に根本に立ち還ること、「道」のあり方に立ち還ることの重要性を述べています。 常道をわきまえるということですね。 「虚を致すこと極まり」は「無」の極地でもあります。

致虚極、守靜篤、萬物並作、吾以觀其復。夫物芸芸、各復歸其根。歸根曰靜、是謂復命。復命曰常、知常曰明。不知常妄作凶。知常容、容乃公、公乃王、王乃天、天乃道、道乃久、沒身不殆。

 

 虚を到すこと極まり、静を守ること篤ければ、萬物竝(なら)び作(お)こるも、吾以って其の復(かえ)るを観る。
 夫(そ)れ物芸芸(うんうん)たるも、各々其の根に復帰す。根に帰るを静と曰ひ、是を命に復ると謂う。命に複るを常(じょう)と曰い、常を知るを明と曰ふ。 常を知らずして妄に作(な)せば凶なり。常を知れば容(よう)、容なれば乃(すなわ)ち公、公なれば乃ち王、王なれば乃ち天、天なれば乃ち道、道なれば乃ち久しく、身を没するまで殆(あやふ)からず。

 

 無の状態を保ち心を空虚にし静寂を保つことができれば、世の中のいろいろな物が生成発展してもそれがいずれたどり着く元を見ることが出来るようになります。
 草木が繁茂していてもそれはいずれその根に戻るものなのです。根に帰ることは静かな静寂にもどることだと言われています。
 これはその本来の運命に立ち戻ることなのです。この本来の運命に帰ることを常道と言います。この常道を知ることは誠に大切でこれは明智と言えます。この常道を知らなければ妄(みだら)な行為に走り禍を招くことになります。
 この常道を知ることが出来れば考え方に抱擁力が増えます。そうすると行いも公正で偏りの無いものとなります。こうなると、例えば王としての徳を身につけることができます。王の徳を身につけることが出来てくればその行いは天の働きと一致するようになり「道」を極めることになります。「道」を身に治めることが出来るようになれば生涯を通して危いうということは無くなります。
 
 老子で一番肝心なことは「身を没するまで殆(あやふ)からず。」 ということでもあります。 まあ、あくせくせずに、大自然の法則に従い堂々と「道」に従う、と言うことでしょうか。
 
 坂城町長 山村ひろし

坂城小学校でのお話。

本日(9月21日)、坂城小学校にお邪魔してきました。

6年1組の生徒さんから、夏休み前に、「坂城町を紹介するパンフレット」を作っていただきました。 

それが大変素晴らしいものでしたので、その御礼と作品に対するコメント、感謝状を持ってお邪魔しました。 

 (この作品は坂城町の役場に飾ってあります)

 

それから、今年は災害も多い年ですので、人の命の大切さ、困った人に対する思いやり(惻隠の心)などについて、今から約120年前の今頃起こった、トルコの軍艦「エルトゥールル号」遭難(明治23年9月16日)のお話をし、当時の串本の島民の人たちが、どのようにトルコの兵隊を救助したのか、困っている人たちをどのように助けたのかという話を紙芝居を使ってお話しました。 

 (この遭難で、約600人の乗組員の内、救助されたのは69名でした。)

 

あわせて、その遭難事件の100年後の1985年、イラン・イラク戦争の際にイラン空港をイラクにより閉鎖され、脱出できずに困っているイラン在住の日本人215名を、忽然と現れたトルコ航空機が救出をしてくれた話をいたしました。 

その時、なぜ、危険を冒してまで日本人を救ってくれたのか。 に対してトルコ大使は 「単に100年前の恩返しをしたまでです。」 と言われました。

エルトゥールル号の話はトルコの人たちはどなたでも知っている話です。いまだに小学校の教科書に書かれています。 しかしながらこの話を知っている日本人はどれほどおられるでしょうか。(最近では小学校の道徳の教科書に載っていますが)

また、1985年に多くの日本人を救ってくれたトルコの人々に対する感謝の念をお持ちの方はどれほどおられるでしょうか。

良い話、大切な話は長く語り続けなくてはなりません。 いかがでしょうか。

以上。

坂城町長 山村ひろし 

大学就職担当者と企業採用担当者の情報交換会

本日(9月21日)、テクノハート坂城協同組合主催で、大学就職担当の方々と企業採用担当者の方々の情報交換会がテクノセンターで開催されました。

私も一言ご挨拶申し上げましたが、昨今の厳しい経済情勢の中で優秀な人材をどのように確保するかは各企業にとって大きな経営課題です。 

 

前年までは、首都圏の大学を中心に開催されていたようですが、今回は、長野県を中心とした近隣の大学にお願いをし、15の大学の就職ご担当の方々にお出でいただきました。 一方、坂城からは町内の代表的な企業13社にご参加いただきました。 

工場見学とグループに分かれてのディスカッションなどが行われ、誠に熱のある議論が展開され、大学に対する、あるいは企業に対する要望点など意見交換もなされました。

是非とも、優秀な若者が坂城へ来られんことを期待します。

坂城町長 山村ひろし

第2回ものづくり中小企業連携セミナー開催(さかきテクノセンター)

本日(9月16日)、さかきテクノセンターで第2回ものづくり中小企業連携セミナーが開催されました。(テクノハート坂城協同組合共催、財団法人さかきテクノセンター後援)

今回は、平成21年度の国の緊急経済対策事業として取り組まれた「ものづくり中小企業製品開発等支援事業」で採択されたDTF(Desk Top Factory)研究会の試作開発事例の発表が行われました。 発表されたのは、高島産業 、 平出精密、 KEC、東洋精機工業 、エンジニアリングシステム の5社の連携事例です。

基調講演として、経済産業省中小企業庁の岸本拓哉氏、(独)産業技術総合研究所の島田享久氏のお話がありました。

会場、溢れんばかりの参加者があり大変熱のこもった発表、議論が行われました。

今回は諏訪をベースにした企業のお話が中心でしたが坂城の企業としても大変参考になる話が多く、企業間の連携が進むことを期待します。

坂城町長 山村ひろし