老子のつづき (第四章)

今日は老子の第四章を見てみましょう。

   道冲而用之、或不盈。淵乎似萬物之宗。挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵。湛兮似或存。吾不知誰之子、象帝之先。

    「道は冲(ちゅう)にして之を用ふるも、或(ひさ)しく盈(み)たず。淵として萬物の宗に似たり。その鋭(えい)を挫き、其の紛を解く。其の光を和らげ、其の塵に同ず。湛として存するに或るに似たり。吾、誰の子たるを知らず。帝の先に象(に)たり。」

   「道」は誠に大きな存在で、大きな大きな空洞のようなものですがその働きは無限で、尽きることはありません。深々としていて万物の根源のようです。また、何か目立っているわけでもなく、何事でも解決してくれるのです。穏やかな光で塵のように静かにじっとしています。 あるいは深く湛えられた水のように泰然としています。私はそれが誰の子なのかということは知りませんが、大昔の天帝のさらに祖先のようにも思えます。

ここでは、大宇宙、あるいは大自然の根源、「道」について別の言い方で表現しています。

「道」はとてつもなく大きな存在であるけれどもごく自然に何事も解決してくれるものだと言っています。目立つわけでもなく、まさに無為自然に物事を解決してくれるようです。静かに落ち着いているさまを「光を和らげ、其の塵に同ずる。」とも言っています。(和光同塵) なかなか人の行いとしてこういう行動はとれませんね。

 坂城町長 山村ひろし

南条小学校児童会から寄付を受け取りました。

本日(6月8日)、南条小学校の児童会の皆さんが、震災を受けられた方々への義捐金を持ってこられました。

今回の義捐金は児童会が中心になって校内で約5万円を集めたものです。
このうち、半分を公益社団法人信濃教育会へ、半分を町(経由して日本赤十字社)へと寄付されます。
町として本日お預かりした額は 24,523円 です。

大変、素晴らしいですね。南条の子供たちに感謝感激!!

画像向かって左から、長谷川教育長、山田純さん《児童会長》 
中村千佳さん《副会長》、滝沢絵美さん《副会長》、山村町長、天田藤雄先生

(もう一人の児童会副会長・柳沢周さんは本日欠席)

今年から、5年生の国語の教科書に取り上げられた、「百年後のふるさとを守る」(稲むらの火の物語)を語る山村町長。

以上。 坂城町長 山村ひろし

カヤマ様が消防団協力事業所表示制度第1号に

消防団員は、常備の消防職員とは異なり、平素は生業を持ちながら「自らの地域は自らで守る」という崇高な郷土愛護の精神に基づき、消防活動を行う権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員であります。(消防庁)

坂城町の防災上の観点からも消防団の存在は非常に大きなものがあります。日本全体を見るとかつて200万人はおられた消防団員数が現段階では90万人を割る状況になっています。また、消防団員のほとんどの方が被雇用者(70%以上)となっており、消防団と企業との関係が無視できません。そこで、平成21年から消防団協力事業所表示制度がスタートし、消防団活動に積極的にご協力いただいている事業所を認定し、表示することにいたしました。事業所のサイズによって認定対象数が異なりますが、坂城ではおおむね2名以上消防団員がおられれば認定対象となります。認定されると税額控除などの特典もあります。是非とも本制度を有効にご活用になり消防団員の増加、活性化につながればと思っております。ご協力のほどよろしくお願いいたします。(詳細につきましては坂城町役場住民環境課消防主任までお問い合わせください。)

本日、 カヤマ様にて坂城町第1号の認定式を行いました。

左から  カヤマ社長 小宮山俊夫氏、山村

左から 小宮山俊夫氏、塚田晃氏(第8分団団員)

三井武氏(第2分団班長)、小宮山直氏(第5分団分団長)

以上。  坂城町長 山村ひろし

第6回 坂城 ばら祭り の様子

6月4日(土)から「さかき千曲川バラ公園」 で第6回ばら祭りが開催されています。

初日の開会式では絶好の好天(良すぎるほど)に恵まれ、国土交通省千曲川河川事務所(柴澤所長代理殿)、国土交通省関東整備局長野国道事務所(其田所長殿)、千曲河川事務所戸倉出張所(森所長殿)、信州大学教育学部中村教授、坂城町議会宮島議長など大勢のご来賓、お客様にお出でいただき盛大に開会式が催されました。(実行委員会池田委員長、三井副実行委員長)

開会式では、坂城小学校5年生による和太鼓の演奏、また、式典終了後にはフォークダンス同好会の皆さんによるパフォーマンスもあり大いに盛り上がりました。

期間中は、2502000株の咲き誇るばらを楽しんでいただけるだけでなく、ばらの苗木や町特産品の販売、ばら挿し木講習会や育て方相談なども行われます。ばらの彩りと、一帯をつつむ甘美な香りを楽しみに、ぜひご来園ください。

あわせて、西念寺さんでは、4日、5日の両日、ミニばら、レカンフラワーの講習会なども行われ、こちらも多くの方にお出でいただき大成功だったとのことです。

今年のばら祭りでは、現在のところ、4日、5日で約4100人の方にお出でいただいております。昨年のスタート時の2日間2500名に比べても大幅な増加となっておます。この調子で、もっともっと大勢の方にご来場いただければと思っております。ご関係の方々に是非とも声をおかけいただきお誘いください。

http://www.town.sakaki.nagano.jp/sightseeing/W004H0000005.html

坂城町長 山村ひろし

陸前高田市 佐々木瑠璃さん

「致知 出版社」の小笠原さんから、先日、救援チームを派遣した、陸前高田市の高校生 佐々木瑠璃さんのご紹介がありました。以下、朝日新聞の記事とあわせてご覧ください。

坂城町長 山村ひろし

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山村 弘 様
朝日新聞5月15日の朝刊で紹介された陸前高田市の佐々木瑠璃さん。瓦礫の前で亡き母に届けと震災から1か月過ぎた4月11日に自宅跡に立ち泣きながらトランペットを吹いたZARDの「負けないで」。
その写真を見た、石巻市出身の東京フィルハーモニー交響楽団のトランペット奏者:安藤友樹さんは「写真から悲しい音色が聞こえるようだった。
何かのきっかけにしてほしくてと、被災地支援のチャリティーコンサート 「故郷」に佐々木さんを招いた。
最初は戸惑った瑠璃さんも「津波の怖さ、被災者の悲しみが一人でも多くの方に伝わるのなら」「亡くなった幼なじみがいる。
両親を失い、転校した友人がいる。 それに比べれば、私なんて……。
この体験を語り継ぐ責任があるような気がするんです。
参加を決めたコンサートもお母さんたちが用意してくれた舞台なのかも」 と。
母、宜子さん(43)と祖母、隆子さん(75)、叔母、いとこを亡くした。
祖父、廣道さん(76)は行方不明。
東京で開催されたコンサートでは、4月11日に自宅跡で演奏した曲と同じZARDの「負けないで」を、ウィンドオーケストラをバックに演奏。
アンコールの「ふるさと」の歌は客席の合唱で幕を閉じた・・・
いま、この「ふるさと」の歌にどれ程多くの人が慰められ心が

癒されているか・・・
そう思うと込みあげてくるものがあり、胸がいっぱいになります。
偶然にも「致知」7月号の116頁に、「ふるさと」の歌詞とルーツが紹介されていて深い感動と新たな気付きがありました。
24節季の写真と併せ、ご覧いただければと・・・
http://chichi.happy.nu/24/summer03/

致知出版社 小笠原節子

(5月15日朝日新聞から)

http://video.asahi.com/viewvideo.jspx?Movie=48464141/48464141peevee391097.flv

老子の続き 第三章から

今回は第三章です。重要なところなので若干長文ですが全訳します。

   

     不尚賢、使民不爭。不貴難得之貨、使民不爲盗。不見可欲、使民心不亂。是以聖人治、虚其心、實其腹、弱其志、強其骨。常使民無知無欲、使夫知者不敢爲也。爲無爲、則無不治。

  

   賢を尚(たっと)ばざれば、民をして争はざらしむ。得難きの貨を貴ばざれば、民をして盗を為さざらしむ。欲す可きを見さざれば、民の心をして盗を為さざらしむ。欲す可きを見さざれば、民の心をして乱れざらしむ。是を以て聖人の治るや、其の心を虚しくして、その腹を實し、其の志を弱くして、其の骨を強くし、常に民をして無知無欲ならしめ、夫の智者をして敢て為さざらしむ。無為を為せば、則ち治まらざる無し。

   政治家あるいは社会のリーダーが、頭でっかちの利に聡い人間ばかりを優遇することを止めれば、極端な受験戦争や出世争いなどは少なくなります。又、身分不相応な財貨にうつつを抜かすような暮らしぶりをたしなめるようになれば、犯罪を犯すことも少なくなります。ことさらに欲望を誘うようなことも少なくなれば、人々の心が乱れることもありません。聖人が政治を行えば人々が素直な心を持ち、質実に生活を豊かにし、よからぬ思惑を持つことを少なくし、背骨をしっかり伸ばし、つまらぬ欲望や、知識偏重でない健全な心持を持つようになり、人々をたぶらかそうとする不誠実な評論家のような人間の跋扈を許さないようになります。「無為」の状態になれば万事うまく納まるのです。

  以上。

坂城町長 山村ひろし

ジョセフ・ナイ(Joseph Nye)さんのこと(ソフト・パワーまたはスマート・パワー)

昨年から信濃毎日の一面で第一日曜日に、エッセイ(ワールド・インサイド)を書かれているジョセフ・ナイさんがテロ対策の観点から見た「ソフト・パワー」についてふれています。

ナイさんは、近年の米国の「ハード一本やり」な国際問題への対応について、「ハード・パワー」(軍事力や経営)のみでなく「ソフト・パワー」(柔軟な政治力、文化的影響力など)という概念の必要性を論じています。(ナイさんは一時、駐日日本大使候補として報じられたこともある親日派でもあり、たびたび日本でも講演を行っています)

今回のエッセイでは、ビンラディンが暴力と神話を合体させた独特な「ソフト・パワー」を駆使していたというのです。従って、米国がいつまでも単純なハードパワーに頼ってばかりいてはなかなか効果が出ないというのです。ビンラディンが殺害されたとはいえ、テロ対策のタカ派の軽率な対応でなく「ソフト・パワー」を進化させた「スマート・パワー戦略」が必要であると説いています。(詳細は信濃毎日6月5日号朝刊、または著書 "The Power to LEAD" をご覧ください。

昨今の日本の政治を見ていると、もっと、もっと「スマート・パワー」が欲しいですね。

坂城町長 山村ひろし

国政を憂う(今こそ自治体が頑張るとき)

いま我が国の国政を見ると、いったいこの国の政治は何を目指しているのか、国の基軸はどこにあるのか、内閣は何を最優先の課題として取り組んでいるのか甚だ疑問に思う。東日本大震災、長野県北部大地震から早や2か月半、永田町の論理だけで動いている。重要議案の審議も一向に進んでいない。「一定のメドがついた段階で退陣」というのもまったく理解に苦しむ。「酒掃、応対、進退」の中の重要な「出所進退」の考え方のしっかりしていないリーダーのもとでは国民が不幸である。こういう時こそ、各自治体がしっかりしなくてはならない。

坂城町では6月1日から宮下副町長を加えた新体制が整いました。全力を挙げて新たな町創りに取り組みます。皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

故青木固さんが全米プラスティック協会の殿堂入り

本日(6月1日)日精樹脂工業 さんにお邪魔したところ、素晴らしいニュースを伺いました。

日精樹脂工業 の創業者の故青木固氏が全米プラスティック協会の殿堂入りをされたとのことです。今回5名の方(いずれも故人)が殿堂入りをしましたが、この中にはノーベル化学賞を受賞した方も含まれています。アジア人では初めてとのことです。米国プラスティックニュースによると、故青木固さんは1947年に日精樹脂工業 を設立され、日本の樹脂産業の先駆者として活躍し、900以上の特許を取得した方として紹介されています。また、授賞式では故青木氏の孫にあたる依田穂積氏が受賞の喜びと、3月11日の災害に対する米国民の支援について御礼の言葉を述べられたとも報道しています。

このニュースは日本ではあまり報道されていないようですが、坂城町民として、大変名誉なことだと思います。殿堂入りのグラス杯は日精さんの玄関ホールに飾られています。機会がありましたら日精樹脂さんにお立ち寄りください。

坂城町長 山村ひろし

(米国プラスティックニュースより) The Plastics Hall of Fame inducted five new posthumous members during the awards banquet May 1, the first day of the Boston Antec. Relatives and business associates shared memories about the inductees: Katashi Aoki founded Japanese injection press maker Nissei Plastic Industrial Co. Ltd. in 1947. Aoki, who died in 1988, received more than 900 patents and it credited as a leading innovator and pioneer of Japan’s plastics industry. His grandson, Hozumi Yoda, is the president of Nissei today. “I’m very happy to attend this honorable ceremony,” Yoda said. He also thanked people from the United States for helping Japan recover from the earthquake and tsunami that devastated parts of the country on March 11.