令和4年第3回坂城町議会定例会招集あいさつ(1)から
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続いて、6月定例会以降の事業の状況、並びに本議会に上程いたします主な内容等について述べさせていただきます。
令和2年度より取り組んでまいりました、平成の時代における町内産業の変遷や動向、また、工業関連を中心に商業や農業などの活動や出来事などを取りまとめた「平成の産業史」が発行となりました。
発行にあたり、ご協力いただいた多くの皆さんに深く感謝申し上げますと共に、一つの時代の中で大きく変化した平成30年間の町の歩みを是非ご覧いただきたいと思っております。
7月、8月と、二つの選挙が続けて行われました、7月10日執行の参議院議員通常選挙の投票率は59.71%、8月7日執行の長野県知事選挙につきましては、投票率43.45%となっております。参議院議員通常選挙につきましては、前回の同じ選挙の投票率を上回ったところでありますが、県知事選挙につきましては県全体の投票率が低かったこともあり、前回の選挙を下回る投票率となりました。
各投票所の立会いなど、多くの皆様のご協力に感謝を申し上げます。
テクノさかき工業団地内に「テクノさかきストリートパーク」が 完成し、7月23日にオープニングセレモニーを行いました。
当日は、スケートボード愛好者の皆さんや坂城中学校男子バスケットボール部の皆さんによるデモンストレーションが行われました。
パーク内には、スケ―ドボードエリアと3×3バスケットボールのゴールを設置しており、さらに、10月末には、スケートボードエリアにミニランプを設置する予定となっております。多くの皆さんに楽しく利用していただければと思っております。
今年度の坂城どんどんにつきましては、実行委員会の皆様のご意見等をいただく中で、新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、3年ぶりに開催する方向とし、ソーシャルディスタンスを確保するため、びんぐしの里公園に会場を移しての開催を予定しておりましたが、開催直前になって、町内におきましても新規感染が連日多数発生したため、やむなく中止とし、新型コロナウイルス感染症の終息を願い、町民の皆さんを明るく活気づけられるよう花火の打ち上げを行いました。
夏の夜空を色鮮やかに彩る花火を、大勢の町民の皆さんに楽しんでいただいたものと感じております。
8月15日には、坂城テクノセンターにおいて「第67回坂城町 二十歳のつどい」を3年ぶりに開催いたしました。
これまでは、成人式として開催してまいりましたが、今年4月の民法改正により、成人年齢が20歳から18歳となったことから、名称を新たに「二十歳のつどい」とし、二十歳を迎えた82名の皆さんに出席いただき、式典と、記念撮影を行いました。
「二十歳のつどい」実行委員の代表からは、これまで支えてくれた家族などへの感謝とともに、一社会人として貢献していけるように頑張りたいなどの思いが述べられ、大変頼もしく感じたところであります。それぞれの目標に向かい、今後大いに活躍されることを期待するところであります。
8月20日には、「第4回坂城びんぐしの里薪能」が開催されました。
今回は、5年ぶりの開催となりましたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため人数を制限しての開催といたしました。
当日は、雨天のため急遽会場を変更し、村上小学校体育館での開催となりましたが、能の重要無形文化財総合指定保持者で坂城町特命大使の松木千俊師による「鞍馬天狗」と、狂言のみならず幅広い分野で活躍されている野村萬斎師による狂言「成上り」などを予定通り演じていただきました。
また、鞍馬天狗の花見の場面には、坂城町能楽教室の子どもたちが松木さんとともに出演され、日頃の練習の成果も披露いただきました。
町内外から来場した370名ほどの皆さんが伝統芸能に触れ、夏の夜の幽玄の世界を堪能いただきました。
8月28日に中之条・四ツ屋・戌久保地区を対象に坂城中学校において町防災訓練を開催いたしました。新型コロナ感染予防対策のため参加者を限定させていただくなか、対象3地区の自主防災会を中心に約160名のご参加をいただきました。
訓練では、令和元年度東日本台風を踏まえた大雨による土砂災害と水害を想定し、住民への避難情報の周知のため、同報系防災行政無線による地区放送や移動系防災行政無線を使った情報伝達訓練をはじめ、コロナ対策を施した避難所の開設・運営を行っていただく訓練などを行ったところであります。
また、7月15日には、全町の自主防災会を対象とした「防災説明会」を開催し、避難情報の内容や情報の出し方、防災行政無線の操作方法、ハザードマップの見方や要支援者名簿の活用などについて、 説明させていただくと共に、いくつかの地区では防災訓練や講習会などに職員をお呼びいただき、地域の皆さんに直接ご説明させていただく中で、防災知識の普及を図ると共に、意識の高揚につなげております。
災害の未然防止、被害の軽減を図るためには、住民の皆さんの日頃からの災害に対する備えが重要であります。今後も家庭や地域、行政、関係機関の連携を図りながら防災・減災対策に努めるとともに、命を守る行動の周知徹底を図り、「安全で住み良い、災害に強いまちづくり」を進めてまいりたいと考えております。
さて、町では、9月19日の敬老の日を迎えるにあたり、長寿のお祝いと敬老の意を表し、米寿・白寿、並びに100歳以上の皆様を対象として、敬老祝金をお贈りします。
本来ですと、全員の方を訪問しお祝いを申し上げたいところではありますが、新型コロナウイルスの感染が再拡大している状況に鑑み、敬老訪問につきましては、99歳以上の皆様を対象として行うこととし、9月10日に実施をいたします。
なお、今年度の対象者は、8月30日現在、88歳の米寿の方が 92名、99歳の白寿の方が11名、100歳以上の方が10名、合計113名の方が対象で、最高齢は大正7年生まれの104歳の方でございます。
さて、9月3日から11月20日まで、鉄の展示館で特別展「二次元 vs 日本刀展 ~鉄の展示館開館20周年記念~」を開催いたします。
この展示会は、アニメ・漫画の人気クリエイター達がデザインした刀をリアルに再現した作品を展示する企画展で、映画「バケモノの子」とコラボした日本刀なども展示されますので、多くの皆様にご来館いただきたいと存じます。
さて、秋から年度末にかけて、実施を予定していた、ポーランド「ツェレスティヌフ郡」への訪問交流事業、高校生タイ国研修事業、中学生アメリカ研修事業につきまして、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の状況やウクライナ情勢等を勘案する中で、今年度の実施を中止することといたしました。また、坂城国際産業研究推進協議会が計画しておりました海外視察研修事業につきましても、今年度の実施を見送る方向としたとお聞きしております。
いずれの事業につきましても、国内はもとより、訪問先の情勢などをふまえる中で、来年度以降の実施について改めて検討したいと思っております。
また、10月1日に開催を予定しておりました「第62回町民運動会・第44回交通安全町民大会」につきましても、実行委員会を組織し、開催の方法等について検討してまいりましたが、各分館へのアンケート調査の結果などをふまえる中で、再度、実行委員会で協議した結果、中止することといたしました。町民の皆様にはご理解いただきますようお願いいたします。
ハード事業につきましては、町道A01号線の舗装修繕工事につきまして、四ツ屋地区 ガソリンスタンド前交差点付近を9月中旬から約1カ月間、道路の利用状況を考慮する中で、21時から6時までの夜間工事にて実施する予定であります。
また、昭和橋の修繕工事につきましては、昨年に引き続き、国道側から4~5連目の下流側アーチ部、また、国道と接続する1連目及びゲルバーガーター橋と接続する9連目の床版下面補修工事を行う計画としており、明日、9月1日から車両等の交通規制を実施する中で工事に着手してまいります。町道A01号線の舗装修繕工事同様、通行する皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
国道18号坂城更埴バイパスにつきましては、8月24日に、 町国道バイパス・県道整備促進期成同盟会の総会を開催するとともに、新国道 上田篠ノ井間 建設促進期成同盟会では早期完成を目指し、8月26日に千曲市、長野市、上田市、坂城町合同で長野県及び 長野国道事務所に要望活動を行ったところでございます。
今年度は、すでに着手をしている上五明地区バイパス予定地の地盤改良工事 及び 網掛地区への土砂運搬工事のほか、秋から月見地区においても地盤改良工事が行われる予定とお聞きしており、現在の国道バイパス事業全体の進捗率は約37%、用地買収の進捗率は約82%となっております。
また、坂城インター線延伸工事につきましては、工事区間の主要構造物が完了し早期完成に向けた事業が進んでいるところであり、現在の工事区間の更に先につきましても、国道18号坂城更埴バイパスとの接続部を含む道路等の調査に着手する予定とお聞きするところであり、町といたしましても、国道バイパス事業及び坂城インター線事業双方の進捗を図るべく、引き続き国や県等への関係機関へ働きかけてまいりたいと考えております。
今年4月から実証実験運行を開始した「デマンド交通 乗り合いタクシー事業」の運行状況につきましては、先週の金曜、8月26日現在の利用登録者数は169名となり、4月からのおよそ4ヶ月間で、延べ1037名の利用がありました。
利用の目的といたしましては、自宅から医療機関や商業施設までの利用が多く、時間帯は午前中が多い状況となっております。
今後、地域交通利用促進協議会や公共交通会議等において実証 実験運行の検証を行う中で、高齢者の皆さんにとって、より利用しやすい仕組みとなるよう、検討を進めてまいりたいと考えております。
次に今議会に上程する主な内容でございますが、
今年度、整備を進めて参ります、南条小学校への蓄電設備の設置 工事について、8月23日の入札会で決定した施工業者と仮契約を締結し、今議会に工事請負契約の締結に係る議案を上程いたしております。
本事業は、スマートタウン構想事業の取組みのひとつとして、CO2削減による地球温暖化対策と、災害など非常時に地域の避難所となる体育館の電力確保を併せて実現するため、35.3キロワットアワーの蓄電容量を備え、既設の30キロワットの太陽光 発電設備と連携するものでございます。
次に補正予算についてでございます。
コロナ禍における原油価格、物価高騰等に対する町独自の新たな2つの支援事業に要する経費について予算を計上させていただいております。
「農業資材価格等高騰対策事業」につきましては、昨年分の税申告において50万円以上の農業販売額がある農家等を対象に、物価 高騰の影響が大きい経費について、20万円を上限に補助し、安定した営農を支援してまいります。
また、「運送事業者事業継続支援金事業」につきましては、貨物自動車運送事業を営む事業者が保有する運送事業用車両1台につき5万円を、10台を上限に補助し、燃料価格高騰の影響を受ける町内運送事業者の事業継続と経営の安定を支援するものであります。
坂城駅に近い中心市街地で進めております、旧宮原邸敷地整備工事につきまして、周辺家屋への目隠しフェンスの設置や既存の門の解体等、追加で必要となる工事費等について予算を計上いたしております。
また、信州さかきふるさと寄附金につきましては、昨日、8月30日現在、果樹類を中心に、3,453件・60,776千円の寄附申し込みをいただいております。
これから人気の果樹類が旬を迎え、年末にかけて寄附申し込みの増加が見込まれることから、寄付額ベースで50,000千円の増加を見込む中で、必要となる歳入・歳出予算につきまして、計上いたしております。
今後も、ふるさと寄附を通じ、町の魅力を全国のより多くの方々に発信し、町をPRしてまいりたいと考えております。
以上、新型コロナワクチン接種の状況と令和3年度の決算状況、 そして、本年度の事業の進捗状況並びに本議会上程の主な内容に ついて申し上げましたが、今議会にお諮りする案件は、専決処分事項の報告が2件、人事案件が3件、工事請負契約の締結1件、一般会計・特別会計の令和3年度決算の認定6件、条例の一部改正1件、補正予算5件の計18件でございます。
よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし