令和5年 第3回坂城町議会定例会 招集あいさつ

 本日(8月31日)、令和5年第3回坂城町議会定例会が招集されました。以下、招集のあいさつを掲載させていただきます。

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 本日ここに、令和5年 第3回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

 本日は、滝沢議長さんが体調不良により欠席され、地方自治法の規定により中嶋副議長さんがその職務を行っていただいております。滝沢議長さんにおかれましては一日も早い回復を願いますとともに、中嶋副議長さんにおかれましては、議長の大役をお務めになられますがよろしくお願いいたします。

 さて、今年の夏は、度重なる異常気象が日本列島を襲いました。

 特に今月は、台風6号、7号等により、西日本を中心に広範囲で甚大な被害があったところであり、特にお盆に日本列島へ上陸した台風7号につきましては、一時、長野県を縦断するとの予測もされたことから、町におきましても台風の進路や状況等について注視するとともに、役場全体で万一に備えた体制をとったところであります。

 台風により被災された皆様には、お見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復興を願うところであります。

 夏の台風は、速度が遅く、迷走するため進路予測が難しいといった特徴があるなかで、台風9号のほか、今になって、11号、12号も発生したところであり、今後の進路等につきまして注視していく必要があります。

 また、この夏、当町におきましては、集中豪雨による大雨警報が幾度か発令されました。4年ぶりに開催した第46回町民まつり「坂城どんどん」におきましては、夕方から強い雷雨に見舞われたため、残念ながら夜のおどり流しは中止とさせていただいたところであります。

 昼の部におきましては、ステージ発表や特別ゲスト「まなまる」さんによるライブのほか、恒例の子ども広場やビアガーデンに大勢の方が訪れるとともに、夕方には、勇壮な太鼓演奏と神輿の練り歩きが行われ、横町・立町通りが熱気に包まれましたところであり、踊り流しこそ中止となりましたが、コロナ禍前と同様に、大勢の皆さんにお祭りを楽しんでいただき、改めて開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 また、8月19日には、村上地区におきまして、落雷を起因とする住宅火災が発生するとともに、大雨に伴う前田用水等の増水により、立町地籍などにおいて、床上浸水5件、床下浸水4件の被害が発生いたしました。

 被害にあわれた皆様には、町より見舞金の支給をさせていただいたほか、災害ごみの受け入れや被害状況の調査、罹災証明の発行案内など早期の対応を心掛けており、被害にあわれた方が、一日も早く普段の生活に戻ることができるよう願っているところであります。

 台風や大雨等による対応は、秋に向けて、引き続き想定されるところであり、町では、今月18日に全町の自主防災会を対象とした「防災説明会」を開催し、避難情報を発令するタイミングや情報の内容、ハザードマップの見方や避難行動要支援者名簿の活用などについて説明させていただいたところであります。

 また、防災の日に先立ち今月27日には、南条小学校において、町総合防災訓練を開催しましたところ、南条地区の自主防災会や、民生児童委員、消防団などのご参加をいただきました。

 訓練では、令和元年東日本台風を教訓とした、大雨による土砂災害と水害を想定し、住民への避難情報の周知のため、同報系防災行政無線による地区放送や移動系防災行政無線を使った情報伝達訓練をはじめ、避難所の開設・運営訓練、AED講習・応急手当訓練、また、水防団においては土のう作りや水防工法などの訓練も実施したところであります。

 災害の未然防止や被害の軽減を図るためには、「自助・共助・公助」が大変重要であり、住民の皆さんの日頃からの災害に対する備えも大切であります。町としましても、今後も家庭や地域、関係機関と連携を図りながら、防災・減災対策に努めるとともに、命を守る行動の周知を図り、「安全で住み良い、災害に強いまちづくり」を進めてまいりたいと考えております。

 また、今年は全国的に猛烈な暑さに見舞われております。坂城消防署の気象データによりますと、7月から8月の先週末までの間に、最高気温が35℃を超える猛暑日が24日、猛暑日を除き30℃を超える真夏日は28日を数え、厳しい暑さが続いているところであります。

 町及び千曲坂城消防本部において、「熱中症警戒アラート」の発表を町ホームページや「さかきまちすぐメール」でお知らせし、暑さ対策や水分補給など熱中症の予防と対処方法についての注意喚起を行っているところであります。

 さて、国内外の経済情勢でありますが、日本総研などによりますと、アメリカでは、自動車を中心に消費の伸びが鈍化した一方で、住居、医療、金融・保険といった幅広い分野でサービス主導の消費回復が続いたことなどにより、4~6月の実質GDPは前期比年率プラス2.4%と、前期(同プラス2.0%)からの伸びは小幅ながら加速しております。

 一方でヨーロッパにおきましては、ユーロ圏全体では、4~6月の実質GDPは前期比年率プラス1.1%で前期(同プラス0.3%)から伸びは加速したものの、7月以降の景気には減速感がみられ、特に製造業の落ち込みが続く中でサービス業も3か月連続で低下しており、加えて南欧を中心に、熱波により経済活動が停滞しているとともに、フランスにおける年金改革や移民系住民への対応を巡る暴動の影響で外食や旅行観光が大幅に影響し、足元の景気に減速感が見られています。

 また、中国におきましては、個人消費の停滞に加え、不動産市場の悪化など、ゼロコロナ政策解除後の景気回復に急ブレーキがかかっており、4~6月期の実質GDP成長率は前期比年率プラス3.2%と前期(同プラス9.1%)から大幅に低下しております。

 次に国内の状況でありますが、内閣府による7月の「月例経済報告」では、「景気は、緩やかに回復している」との観測であり、先行きについても、「雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される」とし、特に公共投資においては「堅調に推移している」、企業の業況判断は「持ち直している」とされております。一方で、倒産件数においては「増加がみられる」とするなど、「世界的な金融引き締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、金融資本市場の変動等にも十分注意する必要がある」としております。

 長野県内の状況につきましても、財務省関東財務局が7月に発表した「長野県内の経済情勢」によりますと、「県内経済は、緩やかに持ち直している」とするとともに、日銀松本支店が同7月に発表した「金融経済動向」においても、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費等の個別観測から「長野県経済は、生産に弱めの動きがみられるものの、持ち直している」としているところであり、物価の上昇に不安要素はあるものの個人消費は緩やかに増加している一方で、企業の業況感は横ばいの動きとなっており、新型コロナウィルスの5類移行で個人消費は回復の勢いを増しているものの、海外経済の減速や資源高などに起因する物価高騰が幅広い産業に影響しているものと考えているところであります。

 なお、当町におきましては、7月に実施いたしました町内の主な製造業 20社の4~6月期 経営状況調査の結果では、生産量は3ヶ月前との比較でプラスとした企業は4社、マイナス11社、変わらないが4社で、売上げについてはプラスが7社、マイナスが8社、変わらないが5社となっております。

 生産量、売上げとも、前回調査と比べプラスと回答した企業が減少しているとともに、前年同期との比較においても、マイナスと回答した企業が増加していることから、今後の動きを注視していく必要があると考えております。

 一方で、雇用につきましては、4~6月の実績が、総計でプラス124人と、前回調査時に比べ大幅に増加しており、来年4月の雇用予定についても、全企業が増員又は減員分の補充を予定するなど、全体では69人の増員予定で、雇用情勢については回復の傾向が伺える結果となっております。

 今後、社会経済の動向が更に上向き、町内企業の経営環境が改善することを期待するところであります。

 令和4年度の決算状況について申し上げます。

 まず、歳入につきまして、「町税」のうち『町民税の個人分』につきましては、令和3年度と比較しますと、マイナス12.0%となっておりますが、『法人分』につきましては、コロナ禍からの企業の業績の回復基調などによりプラス60.6%、約2億円の増、『固定資産税』につきましては、令和3年度において実施された新型コロナウィルス感染症緊急経済対策としての事業所用家屋及び償却資産の軽減制度が終了となったこと等により、プラス6.3%、約86,000千円の増で、町税全体では、前年度対比プラス7.3%、約1億88,000千円の増収となりました。

 また、「地方交付税」につきましては、臨時財政対策債の発行可能額が大幅に減額となったことにより、普通交付税の算定基礎となる振替後の基準財政需要額が大幅に増額となり普通交付税に反映されたことから、「地方交付税全体」では、前年度対比プラス13.3%、約2億円の増額となっております。

 なお、普通交付税の算定基礎となる基準財政収入額と基準財政需要額を用いて算出される「財政力指数」につきましては、3か年の平均値が前年度の0.682から0.641と0.041ポイントの減となっておりますが、県内における順位につきましては昨年同様、77市町村中6番目、町村の中では軽井沢町、南相木村に次いで第3位であります。

 次に、「国庫支出金」につきましては、新型コロナウィルスや物価高騰対策にかかる地方創生臨時交付金等の補助金等が交付されましたが、令和3年度に実施しました、子ども一人あたり10万円の支給を行った子育て世帯 臨時特別給付金 給付事業分による減額で、前年度と比較し、約3億72,000千円の減となっております。

 「県支出金」につきましては、介護施設整備事業にかかる地域医療介護 総合確保基金事業 補助金などにより、プラス19.3%、約69,000千円の増額となっております。

 「町債」につきましては、国の方針による臨時財政対策債の大幅な減額などにより、マイナス34.3%、約1億74,000千円の減額となっております。

 以上、歳入全体の決算額は、前年度対比プラス1.4%となる82億86,373千円であります。

 一方、歳出につきましては、町体育館耐震補強・大規模改修事業、開館20周年を迎えた「びんぐし湯さん館」リニューアル改修工事などを実施し、『普通建設事業費』全体では、前年度対比プラス35.6%、金額で約3億 4,000千円増額の約11億60,000千円となりました。

 次に、「義務的経費」のうち、『扶助費』につきましては、子育て世帯 臨時特別給付金や住民税非課税世帯 臨時特別給付金 支給事業の減により、前年度対比マイナス28.6%、『人件費』につきましてはプラス1.1%、『公債費』につきましてはプラス2.1%で、「義務的経費」全体では、マイナス8.7%の約2億41,000千円の減額であります。

「その他の経費」につきましては、食料品等 価格高騰緊急支援 給付金 給付事業などにより、『補助費等』が前年度対比プラス17.3%となりましたが、ふるさと寄附金の減額によるふるさとまちづくり基金積立金などの「積立金」がマイナス20.1%で、「その他の経費」全体では、プラス0.6%、約25,000千円の増額であります。

 以上、歳出全体の決算額は、前年度対比プラス1.1%となる81億77,495千円の決算となっております。

 なお、令和4年度決算を受けての財政健全化法による財政指標であります、「実質赤字比率」、「連結実質赤字比率」、「将来負担比率」につきましては、昨年度と同じくいずれもマイナス、起債発行時の制限の基準となります「実質公債費比率」については3か年平均で、前年度からマイナス0.5ポイントの7.9%となっております。

 いずれの指標につきましても、早期健全化基準及び財政再生基準に比べ健全な状況で推移をしており、引き続き、将来にわたる負担の軽減、健全な財政運営に努めてまいります。

 続きまして、6月定例会以降の事業の進捗状況等について主なものを述べさせていただきます。

 まず、「産業用地開発に関する官民連携協定」についてでありますが、7月28日に、昨年町で分譲した南条産業団地の北西部にあたる農地約3.7haの開発を計画している事業者と坂城町で、「テクノさかき産業用地開発事業における官民連携に関する協定」を締結いたしました。

 この協定により、町と事業者が相互に連携協力し、役割を分担することで事業の円滑な推進を図り、地域産業の振興につなげてまいりたいと考えているところであります。

 続いて、中心市街地街並み整備の一環として、昨年末に寄附を受けた鉄の展示館北側の土地等につきまして、建物の老朽化や、敷地内の竹木が倒木等の危険性も想定されるなかで、地元からも環境整備が要望されているところであり、早急に周辺の安全、衛生、景観の保全を図るため、9月から既存建物の解体及び敷地内竹木の伐採等を行い、当面の間、敷地の一部を駐車場として利用できるよう整備してまいりたいと考えております。

 また、町の有形文化財に指定されております坂城町ふるさと歴史館にある「旧坂木宿本陣の表門」につきましても、屋根の老朽化により雨漏りなどで土壁の破損が見られたことから、屋根瓦の葺き替え工事も含め修復工事に着手し、11月末の完成を目指して進めております。

 なお、上平の旧久保家住宅につきましては、昨年度、旧久保家 長屋門南側の工場建物を解体したところでありますが、その跡地につきましては、駐車場として利用するために、9月末を目途に整備を行う予定となっております。

 次に、町文化センター耐震補強・大規模改修工事につきましては、施設の長寿命化と安全性の確保、利用者の利便性の向上を図ることを目的に、耐震補強工事とともに照明のLED化や、大会議室の音響性能を向上させるための天井工事、音響設備の更新、さらに、ステージ裏の控室のバリアフリー化などの大規模改修工事を行う予定であり、今月8日に入札を実施したところであります。本日、契約締結の議案を上程させていただきましたが、議決をいただいた際には、来年3月末の完成を目指し進めてまいりたいと考えております。

 また、村上小学校東側の村上教員住宅につきましては、建築から40年以上が経過し、施設・設備の老朽化が進んでいることから、今月、建物の解体に着手する予定としております。

 なお、建物解体後の敷地につきましては、小学校来校者のほか、村上児童館の保護者の送迎の際にも利用できるよう、11月末を目途に駐車場として整備を行う予定であります。

 工事期間中は、近隣住民の皆様や施設を利用される皆様に、大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

 続きまして、道路・橋梁関連事業であります。

 まず、国道18号坂城・更埴バイパスにつきましては、「新国道上田篠ノ井間 建設促進期成同盟会」におきまして、早期完成を目指す要望活動を、今月4日に千曲市、長野市、上田市と合同で国土交通省 関東地方整備局 長野国道事務所及び長野県に対して行ったところであります。

 坂城町区間の今年度の工事内容といたしますと、網掛地区において、道路土工、カルバート工 及び 排水構造物工などの工事のほか、上五明地区の一部では、引き続き、県埋蔵文化財センターによる発掘調査が行われるとともに、区間全体で用地買収済み土地の除草工、用地取得、物件移転等が完了した道路予定地の支障木の伐採・伐根・整地工事、木柵の設置工事などが行われる予定とお聞きしているところであります。

 また、主要地方道坂城インター線の延伸につきましては、本路線の工事区間について、先ごろの県議会において、千曲川を渡り、国道18号バイパスの接続部に当たる区間までの路線変更が認められたことを受け、町国道バイパス・県道整備促進 期成同盟会におきまして、今月22日に県に対し、整備促進に向けた町単独の要望活動を行ったところであります。

 町といたしましては、国道バイパス事業とあわせ、坂城インター先線延伸事業の事業化につきましても進捗を図るべく、引き続き、国や県等の関係機関への働きかけを行ってまいりたいと考えております。

 次に、昭和橋の修繕工事につきましては、国道側より1連目から3連目及び7連目から9連目の下流側の主構部(アーチ部)の修繕工事を、渇水期となる11月より着手する予定としております。

 また、舗装修繕工事としまして、町道A01号線四ツ屋地区において、昨年に引き続き、路盤改良を含めた舗装工事の実施を予定しております。なお、舗装工事の施工時間につきましては、交通量など道路の利用状況を考慮する中で、21時から朝6時までの夜間工事として実施する予定であります。

 昭和橋修繕工事とあわせ、工事期間中は交通規制等を行うこととなるため、通行する皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

 続いて、新型コロナワクチン秋開始接種につきましては、一定のワクチン量の確保や配送等の期間を考慮し、準備が整い次第、実施することが国により決定されております。

 秋開始接種の対象となるのは、1・2回の初回接種を実施済みで、春開始接種で接種を受けた方も含めた生後6か月以上の方全員とされ、接種に使用するワクチンは、現在新型コロナウィルス感染症の流行主流株であるオミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチンを基本とすることとされており、町におきましてもこれまでと同様に、文化センター体育館での集団接種の実施に向けた準備を進めているところであります。

 65歳以上の皆様に対しては、7月に意向調査を実施いたしましたが、町の集団接種を希望し、「ワクチンはおまかせでよい」と回答された方には、接種日時を指定し、ご案内させていただく予定であります。

 また、64歳以下の方で接種を希望される方につきましては、「ながの電子申請サービス」により申請を受け付けており、申請いただいた方には、後日予約に必要な接種券等をお送りしますので、ご自身で予約のうえ、接種を受けていただきますようお願いいたします。

 なお、町の集団接種につきましては、引き続き鹿教湯病院様にご協力をいただく中で、10月下旬からの開始を想定しており、10月初めには接種日時の通知または予約に必要な接種券等をお送りする予定であります。

 さて、今年度も終戦記念日の8月15日に、坂城テクノセンターにおいて「第68回坂城町二十歳のつどい」が開催されました。

 二十歳を迎えた111名の皆さんが出席され、二十歳を祝う式典と、記念撮影を行ったところであります。

 「二十歳のつどい」実行委員の代表からは、これまで支えてくれた家族などへの感謝とともに、社会に貢献していけるように頑張りたいなどの思いが述べられ、頼もしく感じたところであります。

 それぞれの目標に向かい、今後大いに活躍されることを期待するところであります。

 さて、明日、9月1日には、第29回「テクノさかき工業団地まつり」が4年ぶりに開催されます。

 このお祭りは、当初、工業団地内企業の従業員の皆さんの親睦などを目的として始まったものでありますが、回を重ねるごとに地域に親しまれ、現在では地域全体の大イベントとなり、小さなお子さんからお年寄りまで大勢の皆様が楽しみにされているお祭りとなっております。

 今年は、「さかきハッピーブラス」の演奏やお笑いライブ、恒例の花火大会など、コロナ禍以前の形態での開催が予定されていますので、多くの皆さんにご来場いただき楽しんでいただければと考えております。

 また、明後日の9月2日から11月19日まで、鉄の展示館において「第16回お守り刀展覧会」を開催いたします。

 この展覧会は、全国の刀匠や刀職者から出展されたコンクールの受賞作品を展示し、日本の伝統美術工芸職人による刀剣美術をご覧いただける、またとない機会となっておりますので、多くの皆様にご来館いただきたいと思っております。

 続いて、9月18日の「敬老の日」を迎えるにあたり、町内で在宅の高齢者の皆様に対して、長寿のお祝いと敬老の意を表し、9月9日には敬老訪問を行う予定としております。

 今年度は、先週末時点で、88歳の米寿の方が90名、99歳の白寿の方が7名、100歳以上の方が13名で、合計110名の皆さんが敬老慶祝事業の対象となっております。なお、当町の最高齢は大正9年生まれの103歳の方でございます。

 さて、長野県パートナーシップ届出制度の運用が、8月1日から始まり、当町におきましてもサービス提供を開始したところであります。

 本制度につきましては、双方又はいずれか一方が性的マイノリティであるお二人が、互いを人生のパートナーとすることを県へ届け出て、県が交付した届出受領証明書等の提示をするなどにより、一定の行政サービスを受けることができるものであります。町では引き続き、広報やホームページを通じ、制度の周知を図ってまいりたいと考えております。

 次に、昨年度より新たな取り組みとして実施している「空き家対策住民啓発事業」についてでありますが、7月8日に「空き家対策セミナー」を、今月19日には「空き家対策講座」を開催し、空き家の予防と活用や売買につきまして、司法書士や宅地建物取引士の方にご講義いただいたところであります。

 来月26日には、「空き家の活用」を、また10月24日には「空き家の処分」をテーマに相談会の開催を予定しているところであります。

 毎年、全国各地からご寄附をいただいている「信州さかきふるさと寄附金」につきましては、7月末現在、果樹類を中心に、1,883件、31,519千円の寄附申し込みをいただいております。

 8月には、インターネットを通じて寄附の受付を行うポータルサイトを1社追加するなど、今後も、ふるさと寄附を通じ、町の魅力を全国のより多くの方々に発信し、町をPRしてまいりたいと考えております。

 次に補正予算について であります。

 まず歳入につきましては、地方交付税 及び 国庫支出金等を増額する一方で、基金等からの繰入金 及び 町債を減額いたしました。歳出につきましては、令和6年度開始の個人住民税の特別徴収税額通知の電子化及び森林環境税にかかるシステム改修委託料、低所得の子育て世帯 生活支援 特別給付金及び出産・子育て応援交付金、また、中小企業融資にかかる保証料補給金、降雪に備えた町道及び林道の除雪作業に関する費用、花と緑のまちづくり事業において千曲川ばら公園内の施設整備工事費のほか、現状の職員体制に合わせた人件費などについて、計上いたしました。

 以上、令和4年度の決算状況と5年度の事業の進捗状況並びに9月補正予算の主な内容について申し上げました。

 今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が1件、人事案件が5件、契約の締結が2件、一般会計・特別会計の令和4年度の決算認定が6件、条例の制定及び一部改正が3件、令和5年度の補正予算が5件の計22件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げ、招集のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

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