令和2年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ

本日(12月1日)、令和2年第4回坂城町議会定例会が招集されました。

以下、長文ですが、私の招集のあいさつを掲載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・

令和2年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ

本日ここに、令和2年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

さて、
11月
3日に行われたアメリカ大統領選挙は、バイデン前副大統領が当選を確実にし、次期政権の人事を発表しているなか、今だにトランプ氏は敗北を認めず、同陣営は選挙に不正があったとして訴訟を起こしています。国外のこととはいえ、経済、環境などに関して日本にも影響が及んでまいりますので、円滑な政権移行が望まれるところでございます。

 さて、
11

26
日、びんぐし湯さん館では 来館者
500
万人を迎えました。平成
14
年以来のご利用を感謝いたします。

こうした中、
11

20
日、当町にも縁のある矢口高雄氏が逝去されました。矢口氏は、鮎釣りに当町を訪れ、作品に町の風景を描かれるとともに、びんぐし湯さん館のロゴのデザインを提供いただきました。深く感謝を申し上げますとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

さて、新型コロナウイルスにつきましては、昨年
12
月に中国武漢で初めて確認されてから
1
年が経過しようとしていますが、いまだ世界がその脅威に直面しています。特に
11
月は国内外で感染者の増加が顕著で、国内でも頻繁に
1
日当たりの感染者数が過去最高を更新し、経済対策として実施しているGoToキャンペーンも一部運用の見直しがされました。

県内においても、
11
月の感染者数は、緊急事態宣言のあった
4
月や第
2波と言われた
8
月を大幅に上回っており、特に、飲食店でのクラスターが発生した長野市を中心に感染が急増した長野圏域について、県では独自に設定する
6
段階の感染警戒レベルを、
11

8日にレベル
1
からレベル
2
に、
12日にはレベル
3
に、さらに
11

14日の夜には「感染が拡大しつつあり、特に警戒が必要な状態」として、感染警戒レベルを
4
に引き上げ「新型コロナウイルス特別警報」を発令しました。

町としましても、これらの情報をいち早く町民の皆様にお伝えし、注意喚起をするため、特に、「特別警報」が発令された翌
15
日(日)の午前には、対策本部長であります私自ら防災行政無線を通じて呼びかけを行うとともに、すぐメールやホームページを通じて情報発信をしたところでございます。

県では「特別警報」の発令に伴い、飲食店への感染拡大予防ガイドラインの遵守と利用客に対してガイドラインを遵守していない接待を伴う飲食店の利用を控えるよう新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく要請やクラスター対策の取組強化などを行いつつ、県民に対しては「過度に活動自粛を行うのではなく、基本的な感染防止対策を徹底」するよう呼びかけています。

町としましても、こうした趣旨を踏まえ、より徹底した感染防止対策を講じる中で、直ちに公共施設の閉鎖や会議、イベント等の中止などは行わないこととしておりますが、今後も感染動向には細心の注意を払いつつ、状況に応じて適切な対応を図っていくことを対策本部会議の中で確認をしているところであります。

県内の新型コロナウイルス感染症については、会食の場の他に、職場や家庭でも感染拡大の原因となる事例が発生しており、若い世代の感染が中心だった夏場に比べ、幅広い世代への感染の広がりが見られます。

また、県外との往来に起因すると思われる事例も多くなっており、現在は長野圏域以外のすべての圏域でも感染警戒レベルが3に引き上げられ、「新型コロナウイルス警報」が発令されている状況です。新型コロナウイルスは、いつ、誰が感染してもおかしくありません。また、無症状の場合でも周りの人に感染させる可能性があります。

町民の皆様には、外出先の感染動向に十分ご注意いただくとともに、改めて、人との距離を確保し三密を回避することやマスクの着用、こまめな手洗いを徹底していただきますようお願いします。特に、空気が乾燥する冬場は、飛沫感染への注意が必要ですので、室内の換気や加湿を行っていただくよう、併せてお願いいたします。

さて、
10

24
日(土)、高見澤正さんへの名誉町民称号 贈呈式を挙行いたしました。

高見澤さんは、皆様もご存じのとおり、
坂城町で事業を起こし、「ジュール加熱殺菌システム」などの技術開発を進め、業界初の「発酵ジャム」を商品化させて、全国そして海外にも事業展開を拡大されるとともに、永年にわたり多額の私財を寄附され、産業、教育文化などの発展にもご貢献いただき、町の誇りでございます。

今後も、坂城町発展のため、ご指導とお力添えをお願いしたいと存じます。

続いて、経済情勢でありますが、世界中に広がる新型コロナウイルスによる不況から、これまで大きな落込みとなっておりましたが、日本総研などによりますと、アメリカでは、個人消費などの大幅増が経済をけん引して、7~9月
期の実質
GDP
は前期比年率プラス
33.1
%と急回復しましたが、新型コロナウイルス流行前の水準には至っていないところです。

ヨーロッパでは、ユーロ圏において
7
9
月期の実質
GDP
は前期比年率プラス
61.1
%と年前半の落込みからの反動で統計開始以来最大のプラス成長となりましたが、感染の再拡大から活動制限をする国が多く、今後の回復ペースは不透明です。

 また、中国においては、早期からの経済活動再開によって 
7

9
月期の実質
GDP
成長率が前年同期比プラス
4.9
%と
2
期連続でプラス、新型コロナウイルス流行前の水準となり、欧米に先駆けて回復が伺われるところでございます。

 次に国内の状況でありますが、内閣府による
11
月公表の
7

9
月期の実質
GDP
の成長率は前期比年率プラス
21.4
%と
4
期ぶりのプラスとなり、比較可能な
1980
年以降で最大の伸びとなったものの、依然として新型コロナ前の水準を下回った状態となっています。

長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が
11
月に発表した「金融経済動向」では、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「長野県経済は、一部に持ち直しの動きがみられるものの、厳しい状況が続いている」としております。

当町におきましては、
10
月に実施いたしました町内の主な製造業
20
社の
7

9
月期 経営状況調査の結果では、生産量は
3
ヶ月前の比較で プラスとした企業は
7
社、マイナス
8
社、変わらない
4
社、売上げについてもほぼ同様で、前回調査よりプラス回答が増えたものの厳しい状況が伺われます。

一方、雇用については、
7

9
月の実績が、総計でマイナス
101
人と、前回調査時からマイナスに転じ、来年4月の雇用予定は、
1
社が予定なし、
2
社が減員、
2社が未定、その他企業は増員又は減員分の補充を予定しており、全体では
24
人増員予定ですが、雇用情勢も不安定となっています。

世界経済は回復の兆しが見えだしたところですが、新型コロナウイルスが再拡大する中で、今後の減速や町内企業への影響など懸念され、早期の新型コロナウィルス感染症の収束と経済の回復を願うところでございます。

続いて、
9
月定例会以降の事業の状況並びに補正予算に計上いたしました、主な内容について述べさせていただきます。

令和
3
年度から
10
年間のまちづくり全体の基本構想を定める 「坂城町第
6
次長期総合計画」及び「国土利用計画第
4
次坂城町計画」、並びに来年度から
5年間を見据えた「第
2
期坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略」、「坂城町人口ビジョン」につきまして、
10

26
日に「総合計画審議会」及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略策定懇話会」を開催し、西沢議長、滝沢総務産業常任委員長にもご参画いただく中で、それぞれの計画の素々案についてご審議をいただきました。

 現在、委員の皆様からいただいた意見等を調整し素案の策定作業を進めており、この素案を今月
7
日から、年明け
1

4日まで、町ホームページに掲載すると共に、役場企画政策課や文化センターなどに閲覧場所を設けて、広く町民の皆様からご意見をお寄せいただきたいと考えております。

また、
12

15
日(火)には、文化センターにて、午後
3
時と、夕方
6

30分から、各計画を説明する「坂城町第6次長期総合計画等説明会」の開催を予定しております。町民の皆さんのご意見をお聞きする中で、案をまとめ、審議会の答申をいただき、年度末の策定に向け作業を進めてまいります。

令和
3
年度から
10
か年の公共施設の施設整備計画となる「坂城町公共施設個別施設計画」につきましては、先般、有識者の皆様による策定委員会に、計画原案となる素々案をご説明し、ご審議をいただくなど策定作業を進めております。

今後は、策定委員会の意見等を踏まえて、素案づくりを行い、
12
月中に町ホームページを通じて、住民の皆様からの意見公募を行う予定でございます。

 持続可能なまちづくりにむけ、策定委員や町民の皆様からご意見をお聞きしながら、今年度中の計画策定に取り組んでまいります。

町内企業の需要に応える新工業団地造成事業につきましては、テクノさかき工業団地の西側に約
3.6ha
の拡張を予定し、農地法に基づく農業振興地域からの除外につきまして、
10

29
日付で長野県知事から同意をいただきました。

今年度内での用地取得に向けて交渉を進めるとともに、造成工事に必要となる開発行為の許可申請に向けて
、上下水道や農業用水、区画道路・調整池などについて
協議
を進め、合わせて、基幹道路となるA
09
号線道路整備事業の用地買収など、引き続き団地造成の推進を図ってまいります。

さて、新型コロナウイルス感染拡大を受ける中、町でも新たな試みとして、インターネットやケーブルテレビを活用し情報配信に取り組んでいます。

10

2
日、
3
日に開催いたしました「
2020
さかきオンラインものづくり展」では、企業・大学などの説明をオンラインにて行い、ビジネスチャンスや大学研究シーズの提供の場として、各企業等の技術や製品などを紹介し、企業・大学の
PR
と合わせマッチングの機会といたしました。

また、「パネルディスカッション」は、会場に集まらなくとも、
web
会議システムや動画投稿サイト、ケーブルテレビにより視聴できる環境を整え、コロナ禍の中でも元気に頑張る坂城町をお伝えすることができたものと考えております。

10

24

(

)
、文化センターでさかきふれあい大学講演会を開催し、信州山の達人にも選定された中嶋豊さんと鳥類生態学の権威で、ニホンライチョウ研究の第一人者でもある町特命大使の中村浩志さんに「山と私たちの生活」をテーマにお話しいただきました。

参加者は、新型コロナウイルス感染症対策として事前申込制といたしましたが、講演会の様子をケーブルテレビと町の公式動画投稿チャンネルにて再配信し、当日参加できなかった方にも後日聴講できるよう対応したところでございます。

10

31
日、
11

1
日の
2
日間、第
27
回全国山城サミット上田・坂城大会が開催されました。

初日の山城ガイドツアーでは、葛尾城跡コースに約
50
人、和合城跡コースに約
20
人が、登山をして現地の城跡を見学し、
2
日目のオンライン講演会では、それぞれの城跡の保存状態の良さや山城としての魅力がケーブルビジョンとインターネットで紹介され、コロナ感染の状況下ではありましたが、全国に向けて発信することができました。

さて、
12
回目となる「ねずみ大根収穫・直売市」が、さかき地場産直売所「あいさい」と坂城インター線沿いの ねずみ大根ほ場の2会場で
11

14
日(土)に開催され、長野圏域の新型コロナウイルス感染警報レベルが引き上げられたことから、「3密」にならないよう来場者への働き掛けや一部開始時刻を早めるなど、対策を強化しての実施となりました。

当日は天候にも恵まれ、直売所ではねずみ大根をはじめとする農産物・加工品の販売のほか、今年産の巨峰ワインやテイクアウト用ランチの限定販売など、
500
名ほどのお客様で賑わい、また、ねずみ大根収穫会場では、約
300
名にご来場いただき、例年以上にねずみ大根が収穫され盛況でありました。

今週
12

5
日(土)、午後
1

30
分から、一人一人がともに認め、支え合う人権意識を養うとともに、福祉の理解を深めるため、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会」を文化センターにおいて開催いたします。

南条小学校児童による人権作文の発表の他、シンガーソングライターの「う~み」さんをお招きし、「じんけんコンサート~あなたに会えてよかった」と題して歌を交えてお話をいただきます。

今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、事前申込み制の先着
70
名とし、隣保館で申込みを受け付けておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。

さて、信州さかきふるさと寄附金につきましては、
11
月末現在、 
8,414
件・
1億
55,820
千円で、前年同月比 金額でプラス
25.2
%と、果樹類を中心に大変多くの寄附のお申込みをいただいております。

今年度のふるさと寄附金につきましては、
9
月以降の急激な寄附申込みの伸びに対する経費の支払いにつきまして、
10
月下旬に専決による補正予算で対応いたしましたが、その後の状況を踏まえ、年度末までには寄附額が
1

80,000
千円ほどと見込み、今議会に関連の補正予算をお願いするものであります。

 さて、国道
18
号バイパスの整備促進として、
10

7日に県庁で開催された「新国道上田篠ノ井間
建設促進期成同盟会」において、関東地方整備局に対し、上田篠ノ井バイパスの早期完成に向けた建設促進等を要望してまいりました。地域住民のみなさんの思いを繋ぐ国道バイパスですので、坂城町区間の建設について関係機関と連携し、促進してまいりたいと考えております

 また、千曲川の治水整備につきましては、
10

28
日に安曇野市で開催された「長野県治水事業
整備促進意見交換会」において、北陸地方整備局に対し、完全堤防化に向けた築堤工事の実施等を要望いたしました。引き続き、千曲川の強靭化が図られ、地域が安心・安全に生活できるよう、要望活動を進めてまいります。

次に、長野広域連合B焼却施設でありますが、現在、工場棟の躯体やプラント設備工事のほか、管理棟などの基礎工事を行い、令和
4

4
月の本格稼働に向けて着々と整備が進められています。

葛尾組合焼却施設の稼働は来年
9
月末にて終了し、翌
10
月からは、当町や千曲市から排出される可燃ごみが新施設で試験運転により焼却される予定であります。引き続き、長野広域連合及び千曲市などとも連携を図り、新施設へのスムーズな移行と運営に努めるとともに、葛尾焼却施設跡地の利活用についても検討してまいりたいと考えております。

続きまして、補正予算についてでございます。

新型コロナウイルスの影響が長引く中、不安を抱えて出産し、新生児を育てるご家庭の経済的負担軽減と子どもの健やかな成長を応援するため、国の特別定額給付金の対象とならなかった令和
2

4

28
日から令和
3

4

1
日までの出生児に、「新生児応援臨時特別給付金」を給付することとし、今補正予算に関連経費を計上いたしました。

しなの鉄道の経営状況は、新型コロナウイルス感染症拡大により 上半期の利用者は、前年と比べ大きく減少し、非常に厳しい状況であるとお聞きしております。

このような状況下、地域の安全な鉄道輸送の確保とコロナ禍での事業継続を図るため、県及び沿線市町に支援の要請がなされ、今年度しなの鉄道が実施する
6
両の車両設備検査に係る負担金を補正予算に計上いたしました。

冬の到来を迎え、降雪時の主要な道路の安全確保を図るための除雪、融雪剤散布に係る費用を、補正予算に計上いたしました。委託業者と連携を図り、迅速な除雪作業等の実施に努めてまいります。

最後に、新型コロナウイルス感染症の拡大と収束の見通しが立たない状況から、3月下旬に実施を予定していました町主催の高校生タイ国研修事業、教育委員会主催の中学生アメリカ研修事業につきましては、大変残念ではありますが昨年度に引き続き、今年度も実施しないことといたしました。事態が収束し安全が確認できれば、来年度実施してまいりたいと考えております。

以上、令和
2
年度の主な事業の進捗状況並びに主な
12
月補正予算の内容について申し上げました。

今議会に審議をお願いする案件は、条例の制定が
1
件、一部改正
2
件、公の施設の指定管理が
1件、一般会計・特別会計の補正予算
5
件 計
9
件でございます。

よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。

・・・・・・・・・

坂城町長 山村ひろし

坂城町 北日名の皆さんから新蕎麦をいただきました

昨日(11月30日)、坂城町 北日名区長の北澤祥吉さんと副区長の潤賀国彦さんが来られ、午前中に打ったという新蕎麦をいただきました。

北日名区では、坂城町の「地域づくり活動支援活動」の一環として、「地域コミュニケーション活性化、安全・安心まちづくり」などいろいろな活動をされていますが、その中に、遊休農地の荒廃化対策として3年前から蕎麦づくりをされています。

蕎麦作りについては、いろいろな研究をされたそうですが、なかなか立派な蕎麦が育ちました。

本来でしたら、蕎麦打ち大会、食事会などを実施するところですが、新型コロナの影響で出来上がった蕎麦を関係のある方に配布されたそうです。

昨晩、早速いただきましたが、色艶もよく、しっかりと腰のある、良い味でした。

どうもありがとうございました。

▼写真右から:北日名区長北澤祥吉さん、山村、副区長潤賀国彦さん

坂城町長 山村ひろし

「国際ソロプチミスト千曲」の皆さんからご寄付をいただきました。

先日(11月26日)、国際ソロプチミスト千曲の皆さんより、町内小中学校の図書振興のためご寄附をいただきました。

国際ソロプチミスト千曲の皆さんが来庁され、高村茂子会長から目録をいただきました。

毎年、毎年、貴重なご寄付をいただいております。

坂城町の小学校、中学校の図書の購入にあてさせていただきます。

ありがとうございました。

▼中央:目録をお渡しいただく高村茂子会長ほかの皆さま

坂城町長 山村ひろし

「坂城の100人」 51人目は村上顕国(あきくに)

「坂城の100人」と言うことで、今まで主に歴史上の人物をご紹介してきました。

また、50人目で俳人の宮本虎杖をご紹介して大分日数が経ちました。

51人目に、村上義清の父、顕國(あきくに)を書こうと思っていたのですが、なかなか資料が少なく、記述する機会を得ませんでした。

そんな中で、昨日、坂城町の満泉寺で村上顕國の没後500回忌法要が行われましたので、その様子と「坂城の100人」51人目として村上顕國をご紹介します。

村上顕國は有名な戦国武将村上義清の父であることは知られていますが、ほとんど記録がなく詳細はわかりません。

生年も不明で、没年が1520年あるいは1526年といわれています。

1520年とすると今年は没後500年目節目となります。

3年前の平成29年には500年忌の「予修」として満泉寺のご住職に法要をしていただきました。

このたびは、御所沢村上氏史跡保存会(会長:大橋昌人さん)の主催で、村上顕國「満泉院殿大器良通大禅定門」五百回忌法要が満泉寺で執り行われました。

ここで、村上顕國と満泉寺の関係、義清の子國清と満泉寺の関係についてなど以下、ご紹介します。(以下は、大橋昌人さんの資料から)

満泉寺は村上山と号し、本尊は釈迦如来。寺伝によると応和3年(963年)坂城字御所沢に、僧延昌によって開創され、16世紀良源までは天台宗「修善寺」と称していた。

その後、修善寺は永正元年(1504年)村上顕國により、上州(群馬県)西の牧村長楽寺二世宝室見尊を迎え、顕國の法名に因み曹洞宗の「満泉寺」と改める。

天文22年(1553年)甲斐(山梨県)の武田信玄に攻められて、4月9日葛尾城は落城し、満泉寺も消失した。

天正10年(1582年)武田氏滅亡後、川中島(北信)は一時、森長可が支配し、のち上杉氏の領地となる。上杉氏の配下として海津城将となった村上義清の子景國(源吾・国清)は、翌11年(1583年)村上氏の居館跡に満泉寺を再建する。

その後、天正10年(1582年)3月、織田信長により武田氏が滅ぼされると、同年4月北信は信長の配下森長可(ながよし)の支配となる。しかし、同年6月3日京都本能寺の変により、森長可は美濃(岐阜県)へ逃げ帰る、そのあとへ入ってきたのが上杉景勝である。

上杉景勝は村上景國(源吾・國清)を海津城将にし、北信の支配をまかせた。しかし、翌同11年(1583年)5月23日、海津城の副将屋代秀正は上杉氏と対立する徳川氏に通じ、海津城を抜け出す謀反を起こす。そのため景國は海津城将を罷免され、越後に戻される。 以上。

いずれにしても、村上顕國は満泉寺の開祖であり、昨日、500回忌が行われました。

さる、7月に御所沢にある村上顕國の供養塔を訪問した際の様子は以下のサイト。
村上顕国の供養碑など御所沢地区散策

▼中央に斉藤住職、その右が会長の大橋昌人さん

坂城町長 山村ひろし

坂城町日帰り温泉 「びんぐし湯さん館」入館者500万人達成!

本日(11月26日)、坂城町の日帰り温泉、「びんぐし湯さん館」が入館者500万人を達成しました。

記念すべき500万人目は坂城町上平にお住いの、小林佳子さんでした。  

また、その前の4,999,999人目の方は、小林豊さん(上田市)、5,000,001人目の方は、中島悦夫さん(坂城町)で、各々に記念品が渡されました。

びんぐし湯さん館は、平成14年4月18日にオープンし、営業日6,194日目で入館者500万人を達成しました。(1日平均807人)

今年は新型コロナの影響があり、なかなかお客様に来ていただけない状況が続いておりましたが、ようやく一つの節目、500万人を達成することができました。

今年で創設18年目となります。

あと2年で20周年を迎えますので、これからも施設のルニューアル、新しいサービスの展開など工夫してまいります。

これからも皆様に愛される温泉施設を目指して頑張ります。

また、びんぐし湯さん館を愛され、たびたび、坂城町にお出でになった「釣りキチ三平」などの作品で知られる漫画家の矢口高雄さんが20日午後、膵臓がんのため都内の病院でご逝去されました。

矢口先生は坂城町を訪れ、千曲川で鮎釣りを楽しまれていました。

漫画「釣りキチ三平」の中でも、坂城町の風景などが紹介されています。

温泉と鮎と千曲川が織りなす自然のハーモニーをコンセプトに、当館のロゴとのれんをデザインしていただきました。

ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

びんぐし湯さん館内のロビーに、生前、矢口先生に描いていただいた、色紙などを館内に飾らせていただきました。ご来館の際には是非ご覧くださいませ。

▼左から:中島悦夫さん、山村、小林佳子さん、小林豊さん

坂城町長 山村ひろし

坂城町 今年最後の行政協力員会議

 本日(11月20日)、坂城町役場講堂で今年最後の行政協力員会会議が行われました。

行政協力員会の皆様の任期は1年(1月~12月)ですが、皆さんが各自治区の区長さんを兼ねられておられることから、2年継続してお勤めいただく委員の皆さんもおられます。

今年は27名の皆さんがご退任されます。

今年のご貢献に対して感謝状の贈呈をさせていただきました。

皆様方には、昨年の東日本台風(台風19号)の復興に大変なご尽力をいただきましたが、その後、新型コロナウィルスに対し、率先して陣頭指揮を執っていただきました。

誠にありがとうございました。 お疲れ様でした。

▼感謝状の贈呈 行政協力委員会岩井会長さん他に

坂城町長 山村ひろし

ポーランド、ツェレスティヌフ郡地方紙での坂城町紹介

先日、ポーランド、ワルシャワ日本語学校教頭の坂本龍太郎さんから、ツェレスティヌフ郡の地方紙で坂城町が紹介されたとのご連絡をいただきました。

ポーランドでも小型建機のメーカーとして知られる、竹内製作所さんや私のご紹介をいただきました。

記事の内容は、坂本さんによると以下の通りだそうです。 ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・
 (坂本龍太郎さんから)
 内容をまとめると、記事の上にあるタイトルは「産業の町坂城」です。
 その下に竹内製作所についてのモニカが書いた記事があります。
 具体的には竹内製作所の設立や発展、海外拠点、そしてポーランドでも見られること、色がポーランドの旗と同じでポーランド人にとっても身近に感じられること、2019年の売り上げや毎年サマースクールでポーランド人学生が訪問していることが書かれています。
 町長の写真の下は町長の略歴です。
 その左は以前いただいたメッセージで、サンケイワールドビューにて郡長が坂城について言及してくれたことへの感謝と今まで坂城がサマースクールとしてポーランド人学生たちを受け入れていること、今年ツェレスティヌフを訪問する予定であったがそれが叶わなかったが、来年に延期となったのでぜひ来年は訪問したいとのこと。
 最後に町長のブログのリンクが貼られています。
 坂城町長 山村ひろし

来年はどういう年

今年もあと残すところ一か月半となりました。 世界中が新型コロナウィルスの脅威に苦しんだ年でした。

来年の令和3年はどういう年になるのか干支から見てみましょう。


来年(令和3年)「辛丑」(かのと うし・しんちゅう)はどんな年。

来年は、「多少の傷も覚悟しながら、しっかりと新たな試みを始める年」です。

今年は新型コロナウィルスに圧倒的に攻撃された年になってしまいましたが、来年は言わば、「捲土重来」の年にしなくてはなりません。

令和2年、今年の干支は、庚子(かのえ ね・こうし)でした。

庚(かのえ)の年は、今まで行ってきたものを継承・継続させ、さらに進化させるための新たな環境や体制を整える年とされている一方、子(ね)には生い滋る・繁栄するという意味があり、十二支の始まりでもあることから、過去の反省や検証をしっかり行い、継続してきた物事を進化・発展・チャレンジする年でありました。

しかしながら、昨年の東日本台風災害からの復旧、復興、新たなチャレンジを行うところでありながら、「子(ね)」が繁栄するのではなく、新型コロナの生い茂る大変な年になってしまいました。


来年は、辛丑(かのと うし・しんちゅう)です。

「辛丑」の言葉の意味は白川静さんによれば、「辛」は把手のある大きな直針の形で、入れ墨などの時につかうもの。従って、文字の意味には「つらい」、「むごい」、「きびしい」などがあり、「罪人」、「大きな罪」との関連もあります。

そこから、「斎戒自新」、「辛は新なり」の解釈も出てきます。
安岡正篤氏によれば、「辛は革新を意味する。その際、殺傷を生ずることがある」としている。(安岡正篤 「干支の活学」)

殺傷を生ずることがあるが、新たな革新を求めてスタートするが求められています。
一方、「丑」は手の指先に力を入れて、強くものを取る形。(白川静「字統」)

また、「母のおなかの中にいた嬰児が体外へ出て、右の手を伸ばした象形文字で、今まで曲がっていたものを伸ばすところから、「始める」「結ぶ」「掴む」という意味があり、丑に糸偏をつけると紐となります。(安岡正篤 「干支の活学」)

いずれにしても、来年の「辛丑」は「多少の傷も覚悟しながらしっかりと新たな試みを始める」年になりそうで、強い覚悟が求められています。
言わば、新型コロナに対して「捲土重来」を期する年にしなくてはなりません。

覚悟をもって新年をスタートさせましょう。

前回の「辛丑(かのと うし しんちゅう)」は1961年、昭和36年でした。

この年は正に、復活から、捲土重来、新たな時代のスタートとなりました。

2年前の伊勢湾台風などの災害からの復興をし、東京オリンピックを3年後に控え、力強くスタートしたのがこの年でした。

海外では、ケネディ大統領が就任し、ソ連のガガーリンが初の宇宙飛行を行いました。

日本では、柏戸、大鵬が同時に横綱に昇進しました。

芸能界では、石原裕次郎の「銀座の恋の物語」、坂本九の「上を向いて歩こう」、村田英雄の「王将」、植木等の「スーダラ節」、小林旭の「北帰行」、ウェストサイド・ストーリの上映、NHKの朝ドラのスタート「娘と私」、「夢で逢いましょう」、「シャボン玉ホリデー」などが続々と登場した年です。

その前の「辛丑」は1901年。新世紀、20世紀の始まる年でした。

さあ、来年の「辛丑」。

新たな心持で、「多少の傷も覚悟しながらしっかりと新たな試みを始める年」、「捲土重来」の年としなければなりません。

坂城町長 山村ひろし

長野圏域に新型コロナウイルス特別警報が発令

昨日(11月14日)、長野圏域で「新型コロナウィルス特別警報」が出されました。

これにともない、坂城町新型コロナウィルス感染症対策本部長として以下のメッセージを出させていただきました。

坂城町ホームページならびに坂城町防災行政無線(家庭内端末)を通じて私から直接、全家庭にご連絡とお願いを申し上げました。

・・・・・・・・・・・・

町民の皆様へ

新型コロナウイルス感染症について、坂城町を含む長野圏域では、長 野市を中心にクラスターや感染経路が不明の事例などのリスクの高い事 例が発生しており、11月7日から13日の直近1週間の新規感染者は 65人にのぼっています。

これを受け、長野圏域は「感染が拡大しつつあ り、特に警戒が必要な状態」として、県では11月14日、長野圏域につ いて独自に定める 6 段階の感染警戒レベルをレベル3からレベル4に引 き上げ「新型コロナウイルス特別警報」を発令しました。

特に、飲食の機会を通じた感染がたいへん多くなっており、接待を伴 う飲食店等を利用される際は、感染拡大予防ガイドラインを遵守してい ない店の利用を控えるよう、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基 づく県知事からの要請が出されていますので、ご留意をいただきますよ うお願いいたします。

町民の皆様には、これから年末年始を控え何かと人と接する機会が増 えますので、人との距離の確保や人混みでのマスクの着用、手洗い、3密 の回避などの感染防止の基本的対策と、「新しい生活様式」に沿った行動 をより一層徹底してください。

また、発熱等の症状があり心配な方は、外出を控え、家庭内の感染にも 注意し、速やかにかかりつけ医や保健所に必ず電話で相談してください。

町民の皆様には改めて、「うつらない」「うつさない」「広げない」行動 の徹底と、感染された方やご家族などの関係者、医療従事者等への不当 な差別や偏見が生じないよう併せてご理解とご協力をお願いいたします。

令和2年11月15日

坂城町新型コロナウイルス感染症対策本部

本部長(坂城町長) 山 村 弘

169系電車ボランティア清掃

11月14日(土)、坂城駅前多目的広場で、坂城町で静態保存している、169系電車のボランティア清掃が行われました。

169系電車保存会(会長:金子万文さん)の皆さまならびに一般参加の皆さまには心より感謝です。

おかげさまで、169系電車の外側も内側もピカピカになりました。

ありがとうございました。

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

・・・・・・・・・・・・

 169系電車ボランティア清掃

11月14日(土)、坂城駅前多目的広場で、169系電車のボランティア清掃を行いました。

新型コロナウイルス感染防止のため、人数限定で事前申し込み制とし、参加者の方には検温や手指の消毒にもご協力いただき実施しました。

169系電車は、平成25年に坂城町に静態保存されてから、毎年、大勢の皆さんのご協力をいただいてボランティア清掃を行っており、今年で8回目となります。

169系電車保存会の皆さんと町内外からの一般参加者の方が集まり、車両外側をブラシできれいにしたり、車両内の雑巾がけや窓拭きなどを行いました。

また、今回清掃に参加してくださった皆さん全員に、限定ピンバッジがプレゼントされました。

清掃終了後には腐敗していた枕木の交換作業の実演も行われました。

坂城町長 山村ひろし