本日(12月13日)、令和元年第4回坂城町議会定例会が閉会しました。
以下、閉会のごあいさつを掲載させていただきます。
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令和元年 第4回 坂城町議会定例会の閉会にあたり一言あいさつ申し上げます。
12月2日に開会されました本定例会は、本日までの12日間ご審議をいただきました。一般質問で数多く、台風19号災害関連のご質問をいただきましたが、台風通過の当日は、消防団はじめ町職員など、懸命に防災活動を実施しました。
今議会においてご指摘いただいた点や地域の皆さんからのご意見を参考に、これからの改善につなげてまいりたいと存じます。
提案をいたしました、条例の制定、一般会計補正予算及び特別会計補正予算、そして追加上程させていただきました昭和橋の災害復旧工事に係る請負契約の締結、一般会計補正予算と すべての議案につきまして原案どおりご決定を賜り、誠にありがとうございました。
本日、契約締結の議決をいただきました、公共土木施設災害復旧事業 昭和橋の復旧工事をはじめ、台風19号により被災した運動公園施設などの一日も早い復旧に取り組んでまいります。
さて、12月2日夕方、坂城駅前のイルミネーション点灯式が行われました。にぎわい坂城の皆様が飾り付けたイルミネーションが色鮮やかに点灯し、また、ライトアップされた169系電車の車内で、坂城中学校吹奏楽部のみなさんによるミニコンサートが開催されました。
イルミネーションは来年1月末まで、169系電車のライトアップは3月末までお楽しみいただけますので、大勢の皆さんにご覧いただきたいと思います。
12月4日、坂城テクノセンターで、今年度2回目の坂城経営フォーラムが開催されました。
関東財務局 長野財務事務所 矢島所長のアレンジにより、金融庁監督局 地域金融企画室長の日下智晴さんと、地域課題解決支援室 室長補佐の渡辺茂紀さんを講師に迎え、「変わる金融行政と中小企業支援」と題して講演をいただきました。
金融業界での長い経歴も持つお二人に、新たな金融行政の取組みや金融庁の改革の一つである「金融検査マニュアル」の廃止についてのお話などをいただき、地域金融機関に求められる取組みや金融行政の今後の方向性など大変参考になる講演会になりました。
12月7日、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会」を文化センターにて開催いたしました。町内の障がい者支援施設を利用されている皆様によるバンド演奏や活動発表、坂城小学校合唱部の児童による手話と合唱の発表、そして、元幼稚園教諭で保育士の又野亜希子さんを講師にお招きし、ご講演をいただきました。
不慮の事故で頸髄損傷という重い障がいを負いながらも、懸命なリハビリを経て前向きに努力される又野さんのお話しに深い感銘を受けたところで、改めて共に認め合い、支え合う地域づくりへの思いを強くしたところであります。
鉄の展示館では、特別展「平成の名刀・名工展」が来年2月2日までの期間で開催しております。
この展覧会は、平成の時代に活躍された刀工の作品を一堂に集め、現代美術刀剣展として開催する特別展となっておりますので、大勢の皆さんにお越しいただきたいと思います。
12月15日に国際交流協会において福井県敦賀市にある「人道の港 敦賀 ムゼウム」への視察研修が実施され、私も同行させていただきます。本施設はポーランドと日本の交流の大きな契機となった、シベリアポーランド孤児の歴史と日本軍や日本赤十字社の孤児保護の史実を展示した資料館であります。
今年は日本とポーランドの国交樹立100周年、来年はシベリアポーランド孤児救出100周年の節目を迎えて 交流の機運が高まる中、坂城町は、学生のホームステイ受入やワーキングホリディの支援などを毎年行っています。
そして、この夏の学生来日時には、ワルシャワ日本語学校を介して、シベリア孤児記念小学校のあるツレスティヌフ町から、交流に向けたお誘いをいただいております。
両国を大きく引き寄せた歴史や、人道や平和の尊さを学びながら、今後のポーランドとの交流、友好協定などについて、協会の皆様と共に考える機会になればと思っております。
さて、これから、新年度に向けての当初予算編成作業が本格化してまいりますが、歳入の見通しにおきましては、税制改正による法人町民税の税率引下げや貿易摩擦による世界経済の先行き不安など、一般財源を含む歳入の確保は容易ではないと考えているところであります。
こうした厳しい状況ではありますが、事務事業の一層の効率化を図る中で、将来のまちづくりに向けた施策展開が図れるよう取り組んでまいりたいと考えております。
何かと慌しい季節でもあります。
12月1日から31日までの1か月間は、年末特別警戒期間として、警察、防犯指導員、千曲交通安全協会、交通指導員などの皆様と連携し、防犯・交通安全の啓発を強化しております。
年末年始は、犯罪や交通事故の増加する時期でもあります。引き続き、犯罪被害や交通事故、飲酒運転の防止に向け、さらなる啓発活動に取り組んでまいります。町民の皆様には、特殊詐欺など犯罪や交通事故の被害に遭わぬよう、一層のご注意をお願い申し上げます。
また、12月27日からは、町消防団による歳末特別警戒が行われます。消防団員には夜間の警戒に対し感謝を申し上げるとともに、住民の皆様におかれましては、年の瀬の寒い時期でもあり、大切な生命、財産を守るため、火の取り扱いには十分注意されますよう重ねてお願い申し上げます。
さて、来年、令和2年は、「庚子(かのえね・こうし)」の年であります。
「庚(かのえ・こう)」の年は、今まで行ってきたものを継承・継続させ、さらに進化させるための新たな環境や体制を整える年とされています。
一方、「子(ね・し)」には「生い繁る」「繁栄する」意味があり、十二支の始まりでもあることから、新しい令和の時代とともに、反省や検証を踏まえつつ、継続してきた物事を進化させ、さらに発展・チャレンジする年にしたい と思います。
元旦には1年間の健康を願う元旦マラソンが開催され、今回は東京オリンピック・パラリンピックのプレ大会として、沿道の応援旗を小学生の皆さんに作成をいただくなど、記念大会として盛り上げてまいります。大勢の皆様のご参加とご声援をお願いいたします。
1月4日には、新年の願いを込めて書初めを行う席書大会、新春賀詞交歓会が開催されます。
また、1月11日には、「ライフ・ステージエコー2020」が坂城テクノセンターにて開催されます。今回は、オペラ歌手の皆さんをお迎えし、「最高レベルの声の魅力」で、新しい年の幕開けを飾っていただけるものと期待しております。
そして、1月19日には、町消防団の出初式が挙行されます。街頭行進等、大勢の皆様のご観覧をお願いいたします。
2月5日には、長野県立大学の金田一学長をお招きし、坂城テクノセンターを会場に新春経済講演会を開催いたします。
グローバルな視野を持ち、地域のリーダーとなる人材の育成など、2018年4月に開学した県立大学の取組みについて、ご講演いただく予定ですので、大勢の皆さんにご聴講いただきたいと思います。
年末、年始から、盛りだくさんの行事がございます。
議員各位におかれましても健康に十分留意され、新しい年をお迎えいただきますようお祈り申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし