スマート タウン 坂城を目指して

最近、「スマートコミュニティー」 という言葉が使われるようになりました。

特に、3月11日の大震災に伴う原発の事故、各地での原発の停止などを契機に自治体で様々な新エネルギーへの取り組み、あるいは効率的なエネルギー使用のあり方について検討を始めています。

坂城町では、このたび、経済産業省の  「スマートコミュニティー構想普及支援事業」  に応募し、採択されました。 (平成23年度事業 金額約800万円)

このスマートコミュニテイーというのは、電力需給両面での変化に対応し、情報通信技術を活用して効率的に受給バランスをとったり、熱や未利用エネルギーを含めたエネルギーを地域単位で総合的に管理し、融通するためのシステムです。

今回の事業は、このスマートコミュニティーを坂城町で実施するための状況調査を行うものです。

この事業は大変競争率の高い、厳しいものでしたが、幸いにも事業採択となりました。 自治体、企業から応募のあった中、全国で48事業が採択されましたが、町村では北海道のニセコ町と当町のみ採択、県内では当町と須坂市のみの採択となりました。

坂城町には約260社の多くの工場群があります。 エネルギーの安定的供給は必須であります。 是非とも、この事業を通して坂城町での 「スマートコミュニティー」 を実現し、スマートコミュニティならぬ、「スマート タウン 坂城」 を実現したいと思っております。

なお、本事業を実施するために昨日(11月8日)、坂城町臨時議会を招集させていただき、関連補正予算をご承認いただきました。

本事業は24年3月までに終了させる必要がありますので、坂城町の皆様の絶大なるご協力をお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第21章)

この章では、徳を持った人はどんなふるまいをしているのか、また、「道」とはどんなものなのかを説明しています。 抽象的なものを老子流の言い回しで解説をしています。

  孔徳之容、唯道是從。道之爲物、唯怳唯忽。忽兮怳兮、其中有像。怳兮忽兮、其中有物。窈兮冥兮、其中有精。其精甚眞、其中有信。自古及今、其名不去。以閲衆甫。吾何以知衆甫之然哉。以此。

  

孔徳の容(よう)は唯(ただ)道に是れ従う。 道の物たる、唯怳(こう)、唯忽(こつ)。  忽たり怳たり、其の中(うち)像有り。怳たり忽たり、其の中物有り。  窈(よう)たり冥(めい)たり、其の中精有り。其の精甚(はなは)だ眞にして、其の中信有り。  古(いにしえ)より今に及ぶまで、其の名去らず、以て衆甫(しゅうほ)を閲(す)ぶ。  吾れ何を以て衆甫の然るを知るや、これを以てなり。

  本当の徳を備えた人はひたすら道のありように従っています。 ただし、道はまことにおぼろげでとらえにくいものなのです。 そのおぼろげな中にもなにかの形があり、そのぼんやりした中になにかの物があります。 影のように暗い中に何かの精のようなものがあります。 その精はまことの真でありその真の中に確かなものが存します。 大昔より現代にいたるまで道は絶えることなく続いています。 すべての万物を統括しているのです。 私が何をもってその事実を知るかと言えばこの道のありようを見ているからなのです。
  
    ここでは、「道のありよう」を述べていますが、何と言っても大自然を営々と総べている 「存在自体が説得力」 ということでしょうか。
   
  坂城町長 山村ひろし
 

坂城中学校の授業に参加

昨日(10月31日)、坂城中学校の授業に参加しました。 この授業は実践的な 「ものづくり」 の授業で、テーマは 「鈴木文庫用の本立を作ろう」 というテーマです。

坂城町出身でセブン&アイ・ホールディングの会長をされておられる鈴木敏文さんは坂城町の小学校、中学校に多くの図書を寄付され、各学校では「鈴木文庫」と呼ばれ、多くの子供たちに利用されています。

坂城中学校ではこの 「鈴木文庫」 をもっと使いやすくするために自分たちで専用の本立てを作ろう、ということになり、図書委員会で特別に外部の先生(E クリエイト 河野先生)を招いて、本立て作りの実践的な 「ものづくり」 教室を開始しました。 (指導教諭:窪田啓三先生)

昨日は、その第一日目で、皆でどんな本立てができるかディスカションをしました。

この図書委員会は全員で28名で、1年生から3年生までが一緒になり4班に別れ学習を開始しました。 先輩が後輩を助けながら活発な授業が行われています。

生徒の皆さんには、本立てが完成したら鈴木さんに見ていただくか、少なくとも写真を送ってくださいと激励しましたので、立派な作品ができるものと期待しています。

坂城町長 山村ひろし