南条小学校新校舎建設に向けて

坂城町立小学校、中学校の耐震化に向けて昨年度は南条小学校体育館、今年度は村上小学校の耐震化工事と全面大規模改修工事が進んでおります。 (坂城小学校、坂城中学校の耐震化工事は終了済み)

南条小学校校舎につきましては、複雑な構造(校舎5棟+廊下棟2棟、ガラス張りが多い、床の傾斜など)により、現状の校舎をそのまま全面耐震化することはむずかしく、新たに校舎を建てる方向で検討をしております。

昨日(8月17日)、第2回目の「南条小学校建設検討委員会」 (委員長:宮島祐夫 町議会議長) を開催いたしました。

南条小学校での現況説明

南条小学校屋上から現状視察

南条小学校の現状を視察した後に、3年前に全面改築工事を行った長野市立城東小学校と昨年度耐震工事と一部校舎の改築を行った長野市立城山小学校、2校の視察を行いました。

長野市教育委員会の皆様ならびに校長先生、教頭先生から学校建築に関わり配慮された点、苦慮された点など具体的にお話しいただき大変参考になりました。

長野市立城東小学校

長野市立城山小学校での説明

新たな南条小学校建設に向けて、秋ころまでに方向性を出していただければと思っております。

尚、新校舎の完成は平成26年度末を目指しております。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第62章)

この章は老子の哲学の深い面を述べています。 「善人、悪人」については親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」 に通ずる考え方でもあります。

 道者萬物之奧、善人之寳、不善人之所保。 美言可以市、尊行可以加人。 人之不善、何棄之有。 故立天子置三公、雖有拱璧以先駟馬、不如坐進此道。 古之所以貴此道者何。 不曰以求得、有罪以免耶。 故爲天下貴。

                           

 道は萬物の奥にありて、善人の寳(たから)、不善人の保んぜらるる所なり。 美言は以て市(う)る可(べ)く、尊行は以て人に加ふべし。 人は不善なるものも、何の棄つることか之れ有らん。 故に天子を立て三公を置くときは、拱璧(きょうへき)以て駟馬(しば)に先(さき)だたしむる有りと雖(いえど)も、坐(ざ)して此の道を進むに如(し)かず。 古(いにしえ)の此の道を貴ぶ所以(ゆえん)の者は何ぞや。 以て求むれば得(え)、罪有るも以て免(まぬが)ると曰(い)はずや。 故に天下の貴(き)と爲る。
                       

 

道はすべてのものの根源にあって、善人の宝でもあるが不善人が安心しておられる所以でもあります。 立派な言葉は人々に与えるべきで、立派な行いも人々に施すことがよいことです。 不善と言われる人でも道を基にして生きているのでありどうして捨てることなど出来ましょうか。 天子が即位し三公(太師、太傅、太保)が就任するときにはひと抱えあるような大きな璧玉を四頭立ての馬車の先頭に置き献上されると言いますが、それよりは座ったままこの道を進んだ方がよほど価値があるのです。 昔の人がこの道を選んだ理由は何でしょうか。 道こそ私たちが求むれば得ることができ、罪があるものでもそのおかげでまぬがれることができると言われています。 従って、世界中でもっとも貴いものと言われているのです。
                          
                       
この章によく付けられるタイトルは 「爲道」 です。「道を爲す」ことの具体的な考え方を述べていますね。
                           
                      
坂城町長 山村ひろし