ビジネス・リーダー研究所所長、経営教育コンサルタント、作家・小説家でもあり、今年から坂城町中小企業能力開発学院でリーダーシップ教育のご指導をいただいている川村真二さんが今年8月に出された「われに明治の父ありき」が評判を呼んでいます。
この本は、川村真二さんの父親で経営指導者であられた邑井操さん(本名:川村義太郎)が昭和59年に出された本を川村真二さんが改編再出版されたものです。
邑井操さん(川村義太郎)と父親川村増太郎氏とのやり取りを中心に書かれたものですが、実に心温まる物語です。
川村増太郎さんは明治初期(明治9年)に生まれ、明治、大正、昭和(16年没)を生き抜いた、義侠心、反骨精神の塊のような方で、神田で米穀商を営なわれておられました。
この本は、増太郎と義太郎親子の胸打たれる物語で、父の背中を見ながら育った戦前の子供と親のあり方について率直に書かれています。
また、日中戦争中の1年余の間に交わされた父子の229通の書簡も圧巻です。
世知辛い世の中、一種の清涼剤のような爽やかな本です。
ぜひ、ご一読をお勧めします。
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(日本経済新聞出版社より)
「偉くなれ」とは一度も言わなかった父。「喧嘩は負けるな。でもやっつけ放しにもするな」と言った父。5歳の息子と吉原から朝帰りした父~~江戸っ子の父を回想した名エッセイに、戦中の往復書簡を付した感動の書。
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坂城町長 山村ひろし