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坂城町の「森仁志(ひとし)美術館」(「森工房」から改称)で今日(5月3日)から6日まで、版画家・画家の森仁志さん(1946~2014年)の追悼展が開かれています。
今までも年一回、開催されてきましたが、今回は工房の名前も改め「森仁志美術館」として新たな出発です。
森さんは大規模石版作家として世界的に高名ですが、晩年になって始められた油彩画、特にフランス北西部のカルナックにある古代巨石群を描いた作品を多く残されています。 昨年、坂城町文化センターの改築工事完了に併せて同センターの入り口ロビーに「有明の月」という大きな作品も寄贈いただきました。
今回の追悼作品展でもカルナックを描いた作品、リトグラフ(石版画)など約60点が展示されています。
坂城町にはいわゆる「美術館」はありませんでしたが、始めて「森仁志美術館」が誕生しました。 これからのいろいろな企画に期待したいと思います。
皆さま、是非、この際に一度ご覧ください。
『森仁志さんは「塩田町(現・上田市)」出身。 27歳で上田出身の美術家、中村直人に誘われて渡仏。 この時に訪れたカルナックで巨石群を見た時の衝撃がその後の美術活動の原動力に。 坂城町に構えた工房で世界最大のプレス機を製作。東山魁夷やベルナールカトラン、岡本太郎、三栖右嗣、池田満寿夫など多くの画家とともに「大型のリトグラフ作品」を創作した。 60歳で病を得た後、亡くなるまでの8年間はカルナックの巨石群を描くことに没頭。 現地にも複数回訪れて「これを立てた巨石人達の息使いが聞こえてくるような、巨石人が今ここを通り過ぎた足音を聞いたような錯覚に陥る。想像力の原点が此処にあるように思えるのだ」などと記している。』(信濃毎日記事から一部引用)
追悼展は午前10時半~午後5時。入場無料。問い合わせは林さん(電話090・4068・2570)へ。
▼スケッチ中の森仁志さん。二枚目、右から二人目は奥様の林栄子さん




坂城町長 山村ひろし