第1回トポス会議

本日(9月21日)、一橋大学の野中郁次郎名誉教授からお招きがあり、六本木ヒルズで開催された第1回トポス会議に出席しました。

トポスとはギリシャ語で「場」と言うことなのですが、いわば「知的対話の場」であります。

本会議は、近年、全く発言力を失った日本の中で、世界的な「知」のリーダーを招き未来に向けた大きなメッセージを発信しようと、野中さんを創始者として結成された W3i(ワールド・ワイズ・ウェブ・イニシャティブ)が主催して開催されたものです。(後援: 富士通総研、(社)人工知能学会)

今回を第1回として今後10回に分けて種々のテーマで討議が続けられます。

http://jp.fujitsu.com/group/fri/downloads/events/topos01.pdf

今回は第1回目として「人間の知性とコンピュータ科学の未来–2040年、コンピュータは人間を超えてしまうのか–」 と言うテーマで人工知能と人間の知性について活発な議論がなされました。 スピーカーは以下の通りです。

特別講演

「われ敗れたり、されど」

米長邦雄 日本将棋連盟会長

今年1月に富士通研究所の開発したコンピュータと対戦し敗北 「われ敗れたり、されど」 を語る、米長邦雄日本将棋連盟会長

基調講演1

「シンギュラリティーの挑戦」

ニール・ジェイコブスティン氏(シンギュラリティ大学人工知能・ロボット工学部門共同議長、前総長)

(「シンギュラリティー」とはコンピューターの知能が人間を超える現象、またはその瞬間を意味する言葉)

基調講演2

「知性について問い直す」

エリザベス・チャーチル氏(ヤフーリサーチ プリンシパル・リサーチ・サイエンティスト)

パネル・ディスカッション: 

ウィリアム・ダットン氏(オックスフォード大学インターネット研究所教授)

前野隆司氏(慶應義塾大学大学院教授)

飯田弘之氏(北陸先端科学技術大学院大学教授)

ニール・ジェイコブスティン氏(シングラリティ大学人工知能・ロボット工学部門共同議長、前総長)

エリザベス・チャーチル氏(ヤフーリサーチ プリンシパル・リサーチ・サイエンティスト)

紺野登氏(多摩大学教授)、その他

左から:武部恭枝氏、紺野登氏、エリザベス・チャーチル氏、ニール・ジェイコブスティン氏、飯田弘之氏、前野隆司氏、ウィリアム・ダットン氏

総括

「東洋の知と西洋の知が生み出す弁証法的ダイナミズム」

野中郁次郎一橋大学名誉教授

野中郁次郎氏

本日の講演内容は誠に素晴らしいものでした。

これだけの世界一流の人々が一堂に会し、人類の未来に関して討議できる 「トポス:場」 作りをされた野中先生に心から敬意を表したいと思います。

参加された方々とも種々お話をしましたが、日本医療政策機構理事長で東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員長だった黒川清さんや元花王会長の常盤文克さんなど多彩な参加者がおられました。

坂城町では11月15日にこの野中郁次郎先生をお招きして坂城テクノセンターで 「モノづくりからコトづくりへ ~ イノベーションの知恵」 というテーマで経営セミナーを開催します。 ご期待ください。

また、以前、私が本日の講演者の1人のウィリアム・ダットンさんの著作 "Information and Communication Technologies" (「情報通信テクノロジー情報ネットワーク社会の理想と現実」)の翻訳をしたこともあって、ダットンさんと懐かしい昔話をいたしました。

ウィリアム・ダットンさんと

以下が、その本です。 (1998年の出版 新品の在庫は無いようです)

坂城町長 山村ひろし

平成24年 第3回議会定例会 閉会ごあいさつ

本日(9月19日)、平成24年第3回議会定例会が閉会いたしました。
以下、閉会のご挨拶を掲載させていただきます。
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平成24年 第3回議会定例会 閉会あいさつ
 
平成24年第3回坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
 9月3日に開会されました本定例会は、本日までの17日間の長きにわたりご審議をいただきました。提案いたしました、人事案件、条例の一部改正、平成23年度一般会計・特別会計決算の認定、24年度一般会計・特別会計補正予算、さらに、追加日程でお願いいたしました人事案件を含め、全ての議案に対して原案どおりご決定を賜り、誠にありがとうございました。
 
さて、尖閣諸島問題に端を発した中国との関係悪化の影響により、昨日予定をしておりました、羽田雄一郎国土交通大臣の佐久地方から長野市にかけての、国土交通省に係る主要事業の現地視察が延期となりました。
 当日は、羽田大臣を鼠橋交差点で宮島議長さん、柳沢副議長さん塚田地域交通網対策特別委員長さん、塩野入副委員長さんと私でお迎し、坂城更埴バイパス事業予算の確保のお願いを改めてお伝えする予定でした。今後、陳情などを通じて、引き続き町の願いをお伝えして参りたいと考えます。
 
また、10月1日から4日間、中国との教育交流の一環として、上海実験小学校児童13名と嘉定区教育局や復旦大学など関係者6名が当町を訪問し、中国の子供たちにホームステイや3小学校での交流を通じて、坂城町や日本の文化に親しんでもらう予定でしたが、残念ながらこちらにつきましても延期することになりました。
今後事態の収束を待ちまして、これまでに教育交流に参加した経験のある子供たち(現在、中学生、高校生)を含め、両国の子供たち同士が交流する機会を設けたいと考えます。子供たちが相互の理解を深める中で、お互いに国際人として成長することを期待するものであります。
 
 なお、町といたしましては、中国反日デモに伴う中国進出企業の状況について、それぞれの企業の被害状況、対応策などを調査いたしました。その中では、特に被害を受けられた企業はございませんが、一部操業停止をされた企業、あるいはできるだけ外出を控えるようにとの指示を出されている企業がございました。
今後とも、適宜、情報の収集ならびに提供を行なっていきたいと考えております。 
 
本議会でも質問をいただきました、豪雨対策でございますが、議会定例会中の9月11日正午頃、最大時間雨量33ミリの豪雨にみまわれました。
 役場北駐車場は水がつきましたが、前回、被災を受けた前田川沿線につきましては、水門の管理など適切な対応を行ったためもあり建物への浸水等はありませんでした。
 また、中之条地区の国道18号線沿いにつきましては、8月下旬に国道事務所が実施いたしました路面改良工事の効果もあり被害がありませんでした。
 今後も国道事務所、埴科土地改良区などの関係機関との連携、住民の皆さんのご協力により豪雨対策を行って参りたいと考えます。
なお、本議会で補正予算をお認めいただきました前田川改修工事につきましては、速やかに実施してまいります。
 
リニューアルオープンから2ヶ月のびんぐし湯さん館は、おかげさまで大好評をいただき、先月8月末の入館状況は、前年の同月対比でプラス1900人、8.4%増となっております。
また、これまで人気のあったものの、傷みの激しい樽風呂に変え、新しく「石風呂」を設置しました。利用された方の声を反映し、「石風呂」の周りにステップなどを設置し、利用者からは早速好評をいただいております。
さらに、10月からはこれまで月2日の休館日を月1日と改め、更なるサービス向上に努めて参ります。
 
昨年の福島第一原発の事故による放射能汚染による長野県内産農産物等の安全性を確認するため、県では収穫期を迎える米について、全市町村を対象に放射能測定検査を実施しております。
当町におきましても910日に検査を実施し、先週末には県から未検出との検査結果の報告がございましたので、直ちに町ホームページ、有線放送により町民の皆さんにお知らせをいたしました。
 
9月30日(日)に、文化センターグランドにおいて、スポーツを通じて健全な心身を養い、お互いの融和と親睦をはかり、住みよいコミュニティーづくりを進めるため「第52回町民運動会」が、開催されます。あわせて、町民一人ひとりが交通安全についての理解を深めてもらうため、「第34回交通安全町民大会」も開催されます。
 
また、あさって21日から30日までの10日間、「秋の全国交通安全運動」が、今年は「信濃路は ゆとりと笑顔と ゆずりあい」をスローガンに実施されます。期間中21日(あさって)には、町としての交通安全PR活動を、国道18号線田町交差点で行います。死亡事故ゼロ1000日を一つの目標とし、関係機関、団体と連携のもと運動を展開してまいります。
 
 10月27日(土)、28日(日)2日間にわたり、文化センターを会場に、「したしむ・つくる・ふれあう・ささえる」をテーマに「第41回坂城町文化祭」が開催されます。
 文化祭初日、27日の午後には、文化センターにおいてチェリストの海野幹雄氏他をお招きして室内楽のクラシックコンサートを開催する予定です。
あわせて、消費生活の安定と向上を図り、明るく豊かな生活を送るため、「第30回坂城町消費生活展」も開催されます。
 
秋のイベントとして、ねずみ大根まつりが11月17日(土)、18(日)の2日間、さかき地場産直売所「あいさい」をメイン会場として開催されます。
当日は、「おしぼりうどん」の振る舞い、毎年好評のねずみ大根収穫体験については、坂城インター線沿いの圃場で、レジ袋詰め放題1000円で行います。
また、10月13日(土)・14日(日)には、同じくさかき地場産直売所「あいさい」において、『きのこ祭り』も開催されます。
 
スポーツの秋、文化の秋、芸術の秋が本番を迎えます。町内3小学校の運動会が先日元気に実施されました。これからも、坂城中学校の「大峰祭」、町内3保育園、坂城幼稚園の運動会、町民運動会、町文化祭など数多くのイベントが目白押しです。
また、11月15日には、一橋大学名誉教授野中郁次郎先生による公開講座を計画しております。県の元気づくり支援金による坂城敬学会主催の事業でありますが、町においても中小企業能力開発学院の事業として位置付け、協力支援してまいります。
 野中先生は知的創造理論の第一人者であり、知識の共有が流通、経済、産業、地域おこしなど、あらゆる場面において活かされる実践知の考え方は、必ずや「まちづくり」に新たな視点をもたらしていただけるものと期待するところであります。
これから、いろいろなイベントが開催されます。大勢の町民の皆さんのご参加をお願いいたします。
 
議員各位におかれましても、お体に留意され、活躍されんことを祈念申し上げ、閉会のごあいさつといたします。
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坂城町長 山村ひろし

ワイン用巨峰初出荷

本日(9月15日)、坂城町ワインプロジェクトの一環として、坂城町の巨峰を初出荷しました。

坂城町でのワイナリー形成事業につきましては、導入品種の選定を行うために必要な試験圃場として四ツ屋区の上沖土地改良区受益地内に2箇所(約40アール)を確保し、看板の設置や、地権者と農業支援センターとの間で利用権設定の契約を締結したところです。
また、試験圃場の管理及び整備を行う担い手につきましては、申込の締め切り時点で3名の応募があり、来週、面接等の選考をおこない担い手を決定し、秋以降の苗木の定植に向け、圃場の整備を行っていく予定です。
                        
 一方、今年度、 坂城町振興公社では巨峰を原材料としたワインの委託醸造を予定し11月頃には巨峰ワインのヌーボーをお楽しみいただけるよう準備をしておりましたが、本日、製造委託をしているワイン醸造会社へ出荷いたしました。(1.5トン)
 また、本日出荷した巨峰を使い来年度にはスパークリングワインも作る予定です。
                         
 
                        
 
 積込み時には、搬送を引き受けていただいた坂城運輸の関戸社長さん(左から二人目)にもお越しいただいて、お見送りいただくなか、午前9時に坂城高校前のちくま農協果実流通センターを出発しました。
                                
                      
 11月には坂城初の「巨峰ヌーボー」をお楽しみいただけると思います。
 乞うご期待!
                                        
                      
 坂城町長 山村ひろし

運動会シーズン

今日(9月15日)は、坂城町の小学校の運動会です。 坂城小学校、南条小学校、村上小学校いずれも本日開催されました。

本日は午後少し雨が降りましたが、全般的に好天に恵まれました。

私は村上小学校の運動会に参加しました。

村上小学校は明治6年六郷学校として設立され、今年で138年目を迎えます。

運動会としては93回目を迎えています。

ご挨拶する山村

騎馬帽子とり!

村小運動会01

力を合わせて(綱引き)

先日、全国小学生陸上競技交流大会で優勝した田村純菜さんも5年生短距離走で出場 (楽々1位)

来週の土曜日には坂城町の保育園、幼稚園で運動会が開催されます。

子どもの伸び伸びとした元気な活動を見ると、物凄いエネルギーをいただく感じがしますね。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第67章)

この章では老子の「三寳」(さんぽう 三つの宝)について述べています。

一般的には仏教での三宝(佛・法・僧)のことを言いますが、老子は「慈、儉、先とならず」の三つを言っています。

 天下皆謂我道大似不肖。 夫唯大故似不肖。 若肖、久矣其細。 夫我有三寳。  持而寳之。 一曰慈、二曰儉、三曰不敢爲天下先。 慈故能勇。 儉故能廣。 不敢爲天下先、故能成器長。 今舍慈且勇、舍儉且廣、舍後且先、死矣。 夫慈以戰則勝、以守則固。 天將救之、以慈衛之。

                           

 天下皆我が道を大にして不肖(ふしょう)に似たりと謂(い)ふ。 夫れ唯(ただ)大なるが故に不肖(ふしょう)に似たり。 若(も)し肖(に)なば、久しいかな其の細(さい)たること。 夫れ我れに三寳(さんぼう)有り。 持(じ)して之を寳とす。 一に曰(いわ)く慈(じ)、二に曰く儉(けん)、三に曰く敢えて天下の先(せん)と爲(な)らず。 慈なるが故に能(よ)く勇(ゆう)なり。 儉なる故に能(よ)く廣(くわう)なり。 敢えて天下の先と爲らず、故に能く器長(きちゃう)を成す。 今慈を舎(す)てて且(まさ)に勇ならんとし、儉を舎てて且に廣くあらんとし、後(おく)るるを舎てて且に先んぜんとすれば、死せん。 夫れ慈以(も)って戰えば則(すなわ)ち勝ち、以って守れば則ち固し。 天將(まさ)に之を救はんとす。 慈を以って之れを衛(まも)らん。

                            

 

天下の人々は皆、私(道のありかた)をでかいだけでろくでなしのようだと言います。 しかし大きく普通とは違っているからこそ大きな存在となれるのです。 もしこじんまりと普通の人物ならばいかにも小さな存在でしかありません。 私にはいつも大切にしている道としての三つの宝があります。 一つは慈、母性愛です。 二つ目は倹つまりつつましく控えめにすること、三つ目は天下の先頭に立とうとしないことです。 慈、つまり母の愛こそいざとなれば大変な勇気を発揮することがあります。 倹、つまりいつも控えめに倹約を心がけていれば広く分け与えることも出来ます。 また、あえて人民の先頭に立とうとしなければ、むしろ皆から推されて結局、指導者に推戴されることになるのです。 それを逆に、慈をすてて武勇で突き進もうとしたり、つつましやかにすることなく無理にあちこち手を出したり、後ろに控えるのを忘れ無理に先頭に立とうとするならば無理がたたり死にいたることになってしまいます。 慈愛の心をもって戦えば勝ち、これで守れば堅固な守りが出来ます。 天はまさにこのような人物を救うのです。 天は慈愛のこころをもって守ってくれるのです。
                                          
                         
                      
「不肖の息子」などと言いますね。 親と似ないどうしようもない息子の事を言いますが、ここでは、むしろ「不肖」の方が良い。 「不肖」くらいでないと人並みのちっぽけな人間になってしまうと言うのです。
なかなか厳しいですね。
                          
                        
坂城町長 山村ひろし 

「若さ」 (サミュエル・ウルマン)

先週、今週の週末は各地の敬老会にお邪魔しています。

昨年の敬老会では小川マキさんの「きずな」という歌を皆さんと一緒に歌っていましたが、今年はサミュエル・ウルマンの「若さ」という詩をご紹介しています。

この「若さ」はサミュエル・ウルマンが80歳の時に作詞し、その後、マッカーサーが好んだということで日本でも有名になりました。

原題では"Youth"というタイトルですが岡田義夫さんの訳で「青春」として有名になりました。

但し、この岡田義夫さんの訳した詩は後でリーダース・ダイジェストに掲載されたもので原詩とは一部異なっています。

今回ご紹介するものは、サミュエル・ウルマンの原詩を翻訳したものです。

一部意訳をしていますが、ご覧ください。

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若 さ』 

(サミュエル・ウルマン詩 オリジナル版より  山村弘訳)

(1920年 出版 S.ウルマン80歳)

                                   

若さとは、生きている時間の長さではありません。

若さとは、気持ちのあり方です。

バラのような真っ赤な頬、赤い唇、しなやかな膝のことを言うのではなく、意志、想像力の質、情熱の強さなのです。

若さとは、深い、命の泉の新鮮さなのです。

                                      

若さとは、ややもすると挫けそうになる気持ちを乗り越える勇気です。

時には、60歳の人の方が20歳の青年よりも若さを持つこともあります。

人は、誰も、年の数だけで老いるのではありません。

人は、理想を捨てたときに老いてしまうのです。

                                   

年月は、皮膚にシワを刻みますが、心にシワが寄ると熱情を無くしてしまいます。

悩み事、恐れ、不信が心を歪め、気持ちを埃だらけにしてしまうのです。

                                  

人は、60歳でも16歳でも、驚きへの興味、子供のような将来への探求心、生きることについての喜びを持つことができるのです。

あなたの心、私の心の真ん中には無線の受信機があります。

この受信機が、美しさや希望、喜び、勇気などの力を、他の人から、あるいは神からメッセージとして受けることができる限り、あなたに若さがあると言えます。

                                   

しかし、そのアンテナの力が衰え、あなたの気持ちが無気力な雪におおわれ、悲観的な氷に閉ざされてしまえば、たとえあなたが20歳だろうが老いてしまうのです。

でも、あなたのアンテナが働き、前向きな電波を受け取り続けば、貴方は80歳になっても100歳になっても、若いまま生を終えることができるのです。

                                         

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坂城町長 山村ひろし

びんぐし湯さん館(石風呂)

坂城町 「びんぐし湯さん館」 の改修工事が終了してから約2ヶ月経ちます。

(「びんぐし湯さん館」 http://yusankan.co.jp/ )

温泉の施設が一新され大好評をいただいております。

その中で、新しい「石風呂」は良いのだが、大きくて入りづらいという声をいただいておりました。

若干の時間がかかり恐縮でしたが、本日、石風呂周りのステップ等を設置しました。

ステップ設置前                    

ステップ設置後                                    

これにより、より安全にお風呂をご利用いただけると思います。

まずは、ご連絡です。

今後ともよろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

ザンビアの竹内希さんからレポート

以前ご紹介した、JAICAの理数科教師としてザンビア共和国へ派遣されている坂城町南条金井ご出身の竹内希さんから近況をご連絡いただきました。 今後、時々レポートを送っていただけることになりました。

以下、坂城町ホームページのニュースをご覧ください。

坂城町長 山村ひろし

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ザンビアだより(第1回)

青年海外協力隊員  竹内希さん

  平成24年6月末に、町出身の竹内希さんが、青年海外協力隊としてアフリカ南部に位置するザンビア共和国へ派遣されました。

  竹内さんは、現在、広島大学大学院に在学中ですが、理数科教師として、ザンビア共和国の生徒数600人程の中高一貫校に派遣されています。派遣期間は2年間を予定していて、その間、ザンビアの様子や体験したことを町へ定期的に報告してくださることになりました。

  • 青年海外協力隊事業

  昭和40年に発足して以来、アジア、アフリカ、中近東、中南米、大洋州、東欧地域などの開発途上国に派遣し、それぞれの技術・技能を活かして派遣先の国づくり、人づくりに協力をしています。平成23年12月31日時点では、74ヶ国に2,169名の方が派遣されていて、派遣国から高い評価を受けています。

以下、竹内さんからのザンビアだよりです。

ザンビアだより            平成24年9月  竹内希

ザンビアだより8月01

▲竹内さんの授業の様子

  みなさん、こんにちは。日々暑さが増しているザンビアから、8月のできごとを報告したいと思います。

  こちらの学校は、4月、8月、12月は休みです。なので、8月は学校へ誰も来ていないだろうと思いながら配属校へ行ってみると、なんと補講をしていました!!私の学校は、仕事に対して熱心な教師が多いように思います。また休み中の授業では、生徒から普通の授業料とは別に、料金を徴収していました。しかし、その学校の生徒に関わらず、他校の生徒も料金さえ払えば授業に参加できるため、地域に開かれたとても良い学校だと思います。

  そして、私はこの休みの時期を利用し、先輩隊員の学校へ教育実習を受けに行ってきました。実習内容は、ザンビア教師の授業見学や、先輩隊員との共同授業です。ザンビアは、小学校高学年から英語で授業が行われます。英語での授業は、1人では苦戦することも多いですが、先輩隊員と共同でやることで、授業準備の仕方、授業の雰囲気作りなど、多くのことを学べました。また、ザンビアの授業ではほとんど教材が使われないため、アクティビティを入れた授業を行うと、生徒たちは興味関心がとても高まったようでした。私自身も、楽しそうに授業を受ける生徒を見て、嬉しくなりました!!

ザンビアだより8月02

  また、私は広島大学大学院が青年海外協力隊と提携して行っている、ザンビア・プログラムというプログラムの一環でも参加しています。これは、青年海外協力隊での経験が大学院の単位として認定されると共に、日本に帰国後、協力隊の経験を修士論文に書くことができるという制度です。

  そして、そのプログラムの1つの行事に、ザンビア大学との研究発表会があります。今年は、8月23日に行われました。私も、来年ここで研究発表を行う予定です。今年も広島大学院生以外にも、協力隊の方やザンビア大学の方も発表をして下さりました。来年も充実した交流会になるよう、一同励んでいきたいと思います。興味のある方は、広島大学大学院国際協力研究科のホームページをご覧ください。

ザンビアだより8月03

老子の続き(第66章)

この章にはよく、「後己」 というタイトルが付けられます。 まさに大人物であればあるほど、「己を後ろにする」 ということです。

 江海所以能爲百谷王者、以其善下之。 故能爲百谷王。 是以聖人欲上民、必以言下之、欲先民、必以身後之。 是以聖人處上而民不重。 處前而民不害。 是以天下樂推而不厭。 以其不爭故天下莫能與之爭。

                                     

 江海(かうかい)の能(よ)く百谷(ひゃくこく)の王たる所以(ゆえん)の者は、其の善く之に下るを以(も)ってなり。 故に能く百谷の王爲(な)る。 是(ここ)を以って聖人民に上(うへ)たらんと欲せば、必ず言(げん)を以って之に下る。 民に先(さき)んぜんと欲せば、必ず身を以ってこれに後(おく)る。 是を以って聖人上に處(お)るも民重(おも)しとせず。 前に處るも民害(がい)せず。 是を以って天下楽しみ推(お)して厭(いと)はず。  其の爭はざるを以っての故に天下能(よ)く之と爭う莫(な)し。

                                               

 

大河や海がもろもろの河の王と言われるのはひたすらその下流にとどまっているからです。 下流にいてすべてを受け止めているからこそ河の王と言われるのです。 このように聖人と言われる人も、人民の上に立とうとするならば必ず謙虚な言葉遣いでへりくだり、人民の先に立とうとするならばむしろ人民の後方に控えているものなのです。 それなので、人民は聖人が上にいても重みを感じず、前にいても邪魔だとは思わないのです。 結果として、天下の人々は進んで彼を指導者として推戴することになるのです。 誰とも争うことをしないので天下中の誰も敵対しようとはしないのです。
                                           
                     
まさに、「無為自然」 であればこそ 「不爭謙下」 であるのですね。
                                          
                             
坂城町長 山村ひろし

刀剣技術研修会

現在、坂城町の「鉄の展示館」(館長:山村弘)では9月1日より 11月25日まで鉄の展示館開館10周年特別企画として 「宮入小左衛門行平 祈りのかたち」 を開催しております。

http://www.town.sakaki.nagano.jp/event/W005H0000053.html

この期間中種々の特別プログラムが予定されておりますが、9月7日から9日まで隣接の中心市街地コミュニティセンターで刀職者技術研修会が開催されました。

本研修会には、全国から33名の研修生が参加し、作刀、研磨、鞘、白銀(刀身の手元の部分に嵌める金具)、柄巻部門に分かれて熱心に講師のみなさんの技法を学んでいました。

昨日(9日)には、私が長年懇意にさせていただいている、金沢工業大学石川憲一学長、畝田道雄准教授、(公)日本工学教育協会剣持庸一専務理事がお出でになりました。

左から:宮入刀匠、金沢工大畝田准教授、石川学長、山村、日本工学教育協会剣持専務理事

金沢工業大学の石川学長、畝田准教授はお二人とも刀剣についてご造詣が深く宮下学芸員とも大変深い議論をさせていただきました。

来年あるいは再来年には「刀を科学する」というようなテーマで特別展示ができればと考えております。

技術の町坂城町の原点とも言える刀剣作りを大切に育てていきたいと考えております。

坂城町長 山村ひろし