ジョセフ・ナイ(Joseph Nye)さんのこと(ソフト・パワーまたはスマート・パワー)

昨年から信濃毎日の一面で第一日曜日に、エッセイ(ワールド・インサイド)を書かれているジョセフ・ナイさんがテロ対策の観点から見た「ソフト・パワー」についてふれています。

ナイさんは、近年の米国の「ハード一本やり」な国際問題への対応について、「ハード・パワー」(軍事力や経営)のみでなく「ソフト・パワー」(柔軟な政治力、文化的影響力など)という概念の必要性を論じています。(ナイさんは一時、駐日日本大使候補として報じられたこともある親日派でもあり、たびたび日本でも講演を行っています)

今回のエッセイでは、ビンラディンが暴力と神話を合体させた独特な「ソフト・パワー」を駆使していたというのです。従って、米国がいつまでも単純なハードパワーに頼ってばかりいてはなかなか効果が出ないというのです。ビンラディンが殺害されたとはいえ、テロ対策のタカ派の軽率な対応でなく「ソフト・パワー」を進化させた「スマート・パワー戦略」が必要であると説いています。(詳細は信濃毎日6月5日号朝刊、または著書 "The Power to LEAD" をご覧ください。

昨今の日本の政治を見ていると、もっと、もっと「スマート・パワー」が欲しいですね。

坂城町長 山村ひろし

国政を憂う(今こそ自治体が頑張るとき)

いま我が国の国政を見ると、いったいこの国の政治は何を目指しているのか、国の基軸はどこにあるのか、内閣は何を最優先の課題として取り組んでいるのか甚だ疑問に思う。東日本大震災、長野県北部大地震から早や2か月半、永田町の論理だけで動いている。重要議案の審議も一向に進んでいない。「一定のメドがついた段階で退陣」というのもまったく理解に苦しむ。「酒掃、応対、進退」の中の重要な「出所進退」の考え方のしっかりしていないリーダーのもとでは国民が不幸である。こういう時こそ、各自治体がしっかりしなくてはならない。

坂城町では6月1日から宮下副町長を加えた新体制が整いました。全力を挙げて新たな町創りに取り組みます。皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

故青木固さんが全米プラスティック協会の殿堂入り

本日(6月1日)日精樹脂工業 さんにお邪魔したところ、素晴らしいニュースを伺いました。

日精樹脂工業 の創業者の故青木固氏が全米プラスティック協会の殿堂入りをされたとのことです。今回5名の方(いずれも故人)が殿堂入りをしましたが、この中にはノーベル化学賞を受賞した方も含まれています。アジア人では初めてとのことです。米国プラスティックニュースによると、故青木固さんは1947年に日精樹脂工業 を設立され、日本の樹脂産業の先駆者として活躍し、900以上の特許を取得した方として紹介されています。また、授賞式では故青木氏の孫にあたる依田穂積氏が受賞の喜びと、3月11日の災害に対する米国民の支援について御礼の言葉を述べられたとも報道しています。

このニュースは日本ではあまり報道されていないようですが、坂城町民として、大変名誉なことだと思います。殿堂入りのグラス杯は日精さんの玄関ホールに飾られています。機会がありましたら日精樹脂さんにお立ち寄りください。

坂城町長 山村ひろし

(米国プラスティックニュースより) The Plastics Hall of Fame inducted five new posthumous members during the awards banquet May 1, the first day of the Boston Antec. Relatives and business associates shared memories about the inductees: Katashi Aoki founded Japanese injection press maker Nissei Plastic Industrial Co. Ltd. in 1947. Aoki, who died in 1988, received more than 900 patents and it credited as a leading innovator and pioneer of Japan’s plastics industry. His grandson, Hozumi Yoda, is the president of Nissei today. “I’m very happy to attend this honorable ceremony,” Yoda said. He also thanked people from the United States for helping Japan recover from the earthquake and tsunami that devastated parts of the country on March 11.

坂城町のビジネスニューリーダーたちに期待

坂城町ニューリーダー研究会(代表幹事 吉満高広氏)という会があります。

本日(5月30日)、その通常総会に参加しました。会員数は18名ですが、全員が坂城町の若手の企業経営者です。本会の設立は平成2年ですので今年で設立22年目にあたります。

設立目的は、企業経営及び技術のあり方について、会員相互の知識、経験、情報、ノウハウ等の交流を行い、創造性豊かな経営能力の醸成並びに異業種間の交流を目的とするものです。

現会員数は18名とあまり多くありませんが、強い結束力があり、活発な活動を行っています。是非とも坂城町の新たなビジネスの起爆剤になってほしいものだと思います。会員からもこの会を中心にして、今まで経験のしたことのないようなプロジェクトに取り組むべし、という意見も出ていました。私としてもこの若手の経営者から明日の坂城を支えるニュービジネスが生まれ、発展することを期待しますし、そのための積極的な支援を行いたいと思います。

ニュービジネスリーダー&ニュービジネスに期待!!!

坂城町長 山村ひろし

「ごみゼロ運動」に参加しました。

今朝(29日) 坂城商工会青年部ならびに坂城ライオンズ・クラブの皆さんと朝6時から「ごみゼロ運動」に参加しました。毎年の恒例行事ですが、5月30日(ごみぜろ)頃、実施されています。

私が参加したのは上平、県道のJAコーポびんぐし店のあたりから竹内製作所さん、夢バラ園近辺です。約1時間雨の中、皆さんとごみの清掃を行いました。

論語に「洒掃応対進退」(さいそう おうたい しんたい」という言葉があります。「洒掃」とは水をまいたりして掃除すること、「応対」とは他の方に対して受け答えをしっかりすること、「進退」は進んだり退いたりする作法をいいます。(出処進退の大切さですね) 

これは人間としての基本中の基本です。日本でも江戸期には子どもたちに対して、この洒掃応対進退を徹底的に教育しました。(これのみと言っても良いほどに) なかでも 洒掃(あるいは灑掃)については徹底的に教育をしました。

今日、皆さんと一緒に掃除をしていて、お話によると以前に比べ、大分ごみの量が減ってきているとのことですが、それでもタバコの吸い殻、空き缶、ペットボトルなどまだまだいろいろなところにたくさん捨てられています。私は今後とも学校教育などの現場を含めいろいろなところでこの洒掃応対進退について言い続けようと思っています。皆様のご協力をお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

「老子」続き 第2章から

第2章

    天下皆知美之爲美、斯惡已。皆知善之爲善、斯不善已。故有無相生、難易相成、長短相較、高下相傾、音聲相和、前後相隨。是以聖人處無爲之事、行不言之教。萬物作焉而不辭、生而不有、爲而不恃、功成而弗居。夫唯弗居、是以不去。

    「天下皆美の美たるを知る、これ悪のみ。皆善の善たるを知る、これ不善のみ。有無相生じ、難易相成し、長短相形し、高下相傾け、音声相和し、前後相従う。」  これはいきなりすごいことを言っています。 

 

   皆さんは「美しい」ものに憧れたりしますね。これは決して素晴らしいことではなくむしろ醜いものだと言っているのです。また、皆さんが「善い」ことと思うことも必ずしも善いことではないと言っているのです。なぜでしょうか。

 物事はすべて相対的なものであり、偏った考え方をしてはいけないということです。物事はすべて「有無」、「難易」、「長短」、「高下」など、お互いに補い合って存在しているのです。又、音楽でも楽器と人の声(「音聲」)が、お互いに補い合って素晴らしいハーモニーをつくり「前後」もお互い尊重しあいます。

「ここを以て聖人無為の事におり、不言の教えを行う。万物作りて辞せず。生じて有せず。為してたのまず。功成りて居らず。それ唯居らず。ここを以て去らず。」

 いわゆる「聖人」といわれるような人は、世俗的な価値感にはとらわれずあくせくしません。「無為」の状態に立ち不言で静かに物事を進めることができるのです。物事が成就してもことさらな説明もせず、そのものを独り占めするようなことも無く、権利を主張するでもなく、何かのポストを求めるでもなく、そこに居座るわけでもありませんし、静かに「道」の有りようを求め続ける。ということです。

 なかなか難しいですが、自分の機軸をしっかり持ち、「無為自然」(作為的なことは行わず、自然に従う)の必要性を説いています。常にこのような心持ちでありたいものです。

坂城町長 山村ひろし

坂城救援チームの現地の様子

今週24日(火)に岩手県陸前高田市へ派遣された坂城チームから報告がありました。

長野県のチーム5名と合流し、9名で救援活動を行っております。

以下、坂城町のホームページをご覧ください。

又、本日(27日)、長野県町村長会臨時総会で栄村の島田茂樹村長にお会いした際、今までの救援に対して丁重な御礼の言葉をいただきました。

坂城町長 山村ひろし

坂城駅前が多少にぎやかに

坂城駅前をもっと、にぎやかにしませんか。

坂城駅は坂城町の  Central Station ですね、もう少し、皆さんと一緒に駅前をもっと明るく、にぎやかにしたいと思います。

そこで、今回、長野県信用組合坂城支店さんにお願いして、駐車場のフェンスに「第6回坂城 ばら祭り」の宣伝幕を張らせていただきました。

これは先日の「にぎわい坂城」の会の皆さんのご意見で実現したものです。今後もいろいろ皆さんと工夫して進めたいと思います。

これから「さかきどんどん」「びんぐし薪能」などもありますし、皆様のアイデアをいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

職員を陸前高田市へ派遣しました。

本日(24日)朝8時、坂城町として初めて、東日本大震災被災地支援のため職員を派遣しました。

(保健師1名、栄養士1名、一般職2名の計4名)

5月24日(火)から29日(日)までの6日間の日程で、派遣先は今回の震災で大変大きな被害を受けられた岩手県陸前高田市です。(戸羽 太市長、人口:24,246人、生存確認者数:21,771人 4月24日 18時現在)

派遣職員は現地避難所での健康相談や、各戸を訪問しての健康相談・健康調査及びそのサポートなどを行います。

派遣職員からの報告が参りましたら、適宜ご報告いたします。

また、今回の派遣に伴い、被災地の方々に少しでも心の癒しにしていただこうと、坂城のバラ300本(切り花)も持参し皆様に直接手渡させていただく予定です。

なお、町ではこのほかにも、3月18日に、町内企業の協力のもと、栄村へチョコレートとプラスチック製食器を届けています。このほかにも多くの方から協力のお申し出をいただきました。皆様のご協力に感謝いたします。

坂城町長 山村ひろし

▲ 陸前高田市へ出発する町職員たち