陸前高田市 佐々木瑠璃さん

「致知 出版社」の小笠原さんから、先日、救援チームを派遣した、陸前高田市の高校生 佐々木瑠璃さんのご紹介がありました。以下、朝日新聞の記事とあわせてご覧ください。

坂城町長 山村ひろし

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山村 弘 様
朝日新聞5月15日の朝刊で紹介された陸前高田市の佐々木瑠璃さん。瓦礫の前で亡き母に届けと震災から1か月過ぎた4月11日に自宅跡に立ち泣きながらトランペットを吹いたZARDの「負けないで」。
その写真を見た、石巻市出身の東京フィルハーモニー交響楽団のトランペット奏者:安藤友樹さんは「写真から悲しい音色が聞こえるようだった。
何かのきっかけにしてほしくてと、被災地支援のチャリティーコンサート 「故郷」に佐々木さんを招いた。
最初は戸惑った瑠璃さんも「津波の怖さ、被災者の悲しみが一人でも多くの方に伝わるのなら」「亡くなった幼なじみがいる。
両親を失い、転校した友人がいる。 それに比べれば、私なんて……。
この体験を語り継ぐ責任があるような気がするんです。
参加を決めたコンサートもお母さんたちが用意してくれた舞台なのかも」 と。
母、宜子さん(43)と祖母、隆子さん(75)、叔母、いとこを亡くした。
祖父、廣道さん(76)は行方不明。
東京で開催されたコンサートでは、4月11日に自宅跡で演奏した曲と同じZARDの「負けないで」を、ウィンドオーケストラをバックに演奏。
アンコールの「ふるさと」の歌は客席の合唱で幕を閉じた・・・
いま、この「ふるさと」の歌にどれ程多くの人が慰められ心が

癒されているか・・・
そう思うと込みあげてくるものがあり、胸がいっぱいになります。
偶然にも「致知」7月号の116頁に、「ふるさと」の歌詞とルーツが紹介されていて深い感動と新たな気付きがありました。
24節季の写真と併せ、ご覧いただければと・・・
http://chichi.happy.nu/24/summer03/

致知出版社 小笠原節子

(5月15日朝日新聞から)

http://video.asahi.com/viewvideo.jspx?Movie=48464141/48464141peevee391097.flv

老子の続き 第三章から

今回は第三章です。重要なところなので若干長文ですが全訳します。

   

     不尚賢、使民不爭。不貴難得之貨、使民不爲盗。不見可欲、使民心不亂。是以聖人治、虚其心、實其腹、弱其志、強其骨。常使民無知無欲、使夫知者不敢爲也。爲無爲、則無不治。

  

   賢を尚(たっと)ばざれば、民をして争はざらしむ。得難きの貨を貴ばざれば、民をして盗を為さざらしむ。欲す可きを見さざれば、民の心をして盗を為さざらしむ。欲す可きを見さざれば、民の心をして乱れざらしむ。是を以て聖人の治るや、其の心を虚しくして、その腹を實し、其の志を弱くして、其の骨を強くし、常に民をして無知無欲ならしめ、夫の智者をして敢て為さざらしむ。無為を為せば、則ち治まらざる無し。

   政治家あるいは社会のリーダーが、頭でっかちの利に聡い人間ばかりを優遇することを止めれば、極端な受験戦争や出世争いなどは少なくなります。又、身分不相応な財貨にうつつを抜かすような暮らしぶりをたしなめるようになれば、犯罪を犯すことも少なくなります。ことさらに欲望を誘うようなことも少なくなれば、人々の心が乱れることもありません。聖人が政治を行えば人々が素直な心を持ち、質実に生活を豊かにし、よからぬ思惑を持つことを少なくし、背骨をしっかり伸ばし、つまらぬ欲望や、知識偏重でない健全な心持を持つようになり、人々をたぶらかそうとする不誠実な評論家のような人間の跋扈を許さないようになります。「無為」の状態になれば万事うまく納まるのです。

  以上。

坂城町長 山村ひろし

ジョセフ・ナイ(Joseph Nye)さんのこと(ソフト・パワーまたはスマート・パワー)

昨年から信濃毎日の一面で第一日曜日に、エッセイ(ワールド・インサイド)を書かれているジョセフ・ナイさんがテロ対策の観点から見た「ソフト・パワー」についてふれています。

ナイさんは、近年の米国の「ハード一本やり」な国際問題への対応について、「ハード・パワー」(軍事力や経営)のみでなく「ソフト・パワー」(柔軟な政治力、文化的影響力など)という概念の必要性を論じています。(ナイさんは一時、駐日日本大使候補として報じられたこともある親日派でもあり、たびたび日本でも講演を行っています)

今回のエッセイでは、ビンラディンが暴力と神話を合体させた独特な「ソフト・パワー」を駆使していたというのです。従って、米国がいつまでも単純なハードパワーに頼ってばかりいてはなかなか効果が出ないというのです。ビンラディンが殺害されたとはいえ、テロ対策のタカ派の軽率な対応でなく「ソフト・パワー」を進化させた「スマート・パワー戦略」が必要であると説いています。(詳細は信濃毎日6月5日号朝刊、または著書 "The Power to LEAD" をご覧ください。

昨今の日本の政治を見ていると、もっと、もっと「スマート・パワー」が欲しいですね。

坂城町長 山村ひろし

国政を憂う(今こそ自治体が頑張るとき)

いま我が国の国政を見ると、いったいこの国の政治は何を目指しているのか、国の基軸はどこにあるのか、内閣は何を最優先の課題として取り組んでいるのか甚だ疑問に思う。東日本大震災、長野県北部大地震から早や2か月半、永田町の論理だけで動いている。重要議案の審議も一向に進んでいない。「一定のメドがついた段階で退陣」というのもまったく理解に苦しむ。「酒掃、応対、進退」の中の重要な「出所進退」の考え方のしっかりしていないリーダーのもとでは国民が不幸である。こういう時こそ、各自治体がしっかりしなくてはならない。

坂城町では6月1日から宮下副町長を加えた新体制が整いました。全力を挙げて新たな町創りに取り組みます。皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

故青木固さんが全米プラスティック協会の殿堂入り

本日(6月1日)日精樹脂工業 さんにお邪魔したところ、素晴らしいニュースを伺いました。

日精樹脂工業 の創業者の故青木固氏が全米プラスティック協会の殿堂入りをされたとのことです。今回5名の方(いずれも故人)が殿堂入りをしましたが、この中にはノーベル化学賞を受賞した方も含まれています。アジア人では初めてとのことです。米国プラスティックニュースによると、故青木固さんは1947年に日精樹脂工業 を設立され、日本の樹脂産業の先駆者として活躍し、900以上の特許を取得した方として紹介されています。また、授賞式では故青木氏の孫にあたる依田穂積氏が受賞の喜びと、3月11日の災害に対する米国民の支援について御礼の言葉を述べられたとも報道しています。

このニュースは日本ではあまり報道されていないようですが、坂城町民として、大変名誉なことだと思います。殿堂入りのグラス杯は日精さんの玄関ホールに飾られています。機会がありましたら日精樹脂さんにお立ち寄りください。

坂城町長 山村ひろし

(米国プラスティックニュースより) The Plastics Hall of Fame inducted five new posthumous members during the awards banquet May 1, the first day of the Boston Antec. Relatives and business associates shared memories about the inductees: Katashi Aoki founded Japanese injection press maker Nissei Plastic Industrial Co. Ltd. in 1947. Aoki, who died in 1988, received more than 900 patents and it credited as a leading innovator and pioneer of Japan’s plastics industry. His grandson, Hozumi Yoda, is the president of Nissei today. “I’m very happy to attend this honorable ceremony,” Yoda said. He also thanked people from the United States for helping Japan recover from the earthquake and tsunami that devastated parts of the country on March 11.

坂城町のビジネスニューリーダーたちに期待

坂城町ニューリーダー研究会(代表幹事 吉満高広氏)という会があります。

本日(5月30日)、その通常総会に参加しました。会員数は18名ですが、全員が坂城町の若手の企業経営者です。本会の設立は平成2年ですので今年で設立22年目にあたります。

設立目的は、企業経営及び技術のあり方について、会員相互の知識、経験、情報、ノウハウ等の交流を行い、創造性豊かな経営能力の醸成並びに異業種間の交流を目的とするものです。

現会員数は18名とあまり多くありませんが、強い結束力があり、活発な活動を行っています。是非とも坂城町の新たなビジネスの起爆剤になってほしいものだと思います。会員からもこの会を中心にして、今まで経験のしたことのないようなプロジェクトに取り組むべし、という意見も出ていました。私としてもこの若手の経営者から明日の坂城を支えるニュービジネスが生まれ、発展することを期待しますし、そのための積極的な支援を行いたいと思います。

ニュービジネスリーダー&ニュービジネスに期待!!!

坂城町長 山村ひろし

「ごみゼロ運動」に参加しました。

今朝(29日) 坂城商工会青年部ならびに坂城ライオンズ・クラブの皆さんと朝6時から「ごみゼロ運動」に参加しました。毎年の恒例行事ですが、5月30日(ごみぜろ)頃、実施されています。

私が参加したのは上平、県道のJAコーポびんぐし店のあたりから竹内製作所さん、夢バラ園近辺です。約1時間雨の中、皆さんとごみの清掃を行いました。

論語に「洒掃応対進退」(さいそう おうたい しんたい」という言葉があります。「洒掃」とは水をまいたりして掃除すること、「応対」とは他の方に対して受け答えをしっかりすること、「進退」は進んだり退いたりする作法をいいます。(出処進退の大切さですね) 

これは人間としての基本中の基本です。日本でも江戸期には子どもたちに対して、この洒掃応対進退を徹底的に教育しました。(これのみと言っても良いほどに) なかでも 洒掃(あるいは灑掃)については徹底的に教育をしました。

今日、皆さんと一緒に掃除をしていて、お話によると以前に比べ、大分ごみの量が減ってきているとのことですが、それでもタバコの吸い殻、空き缶、ペットボトルなどまだまだいろいろなところにたくさん捨てられています。私は今後とも学校教育などの現場を含めいろいろなところでこの洒掃応対進退について言い続けようと思っています。皆様のご協力をお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

「老子」続き 第2章から

第2章

    天下皆知美之爲美、斯惡已。皆知善之爲善、斯不善已。故有無相生、難易相成、長短相較、高下相傾、音聲相和、前後相隨。是以聖人處無爲之事、行不言之教。萬物作焉而不辭、生而不有、爲而不恃、功成而弗居。夫唯弗居、是以不去。

    「天下皆美の美たるを知る、これ悪のみ。皆善の善たるを知る、これ不善のみ。有無相生じ、難易相成し、長短相形し、高下相傾け、音声相和し、前後相従う。」  これはいきなりすごいことを言っています。 

 

   皆さんは「美しい」ものに憧れたりしますね。これは決して素晴らしいことではなくむしろ醜いものだと言っているのです。また、皆さんが「善い」ことと思うことも必ずしも善いことではないと言っているのです。なぜでしょうか。

 物事はすべて相対的なものであり、偏った考え方をしてはいけないということです。物事はすべて「有無」、「難易」、「長短」、「高下」など、お互いに補い合って存在しているのです。又、音楽でも楽器と人の声(「音聲」)が、お互いに補い合って素晴らしいハーモニーをつくり「前後」もお互い尊重しあいます。

「ここを以て聖人無為の事におり、不言の教えを行う。万物作りて辞せず。生じて有せず。為してたのまず。功成りて居らず。それ唯居らず。ここを以て去らず。」

 いわゆる「聖人」といわれるような人は、世俗的な価値感にはとらわれずあくせくしません。「無為」の状態に立ち不言で静かに物事を進めることができるのです。物事が成就してもことさらな説明もせず、そのものを独り占めするようなことも無く、権利を主張するでもなく、何かのポストを求めるでもなく、そこに居座るわけでもありませんし、静かに「道」の有りようを求め続ける。ということです。

 なかなか難しいですが、自分の機軸をしっかり持ち、「無為自然」(作為的なことは行わず、自然に従う)の必要性を説いています。常にこのような心持ちでありたいものです。

坂城町長 山村ひろし

坂城救援チームの現地の様子

今週24日(火)に岩手県陸前高田市へ派遣された坂城チームから報告がありました。

長野県のチーム5名と合流し、9名で救援活動を行っております。

以下、坂城町のホームページをご覧ください。

又、本日(27日)、長野県町村長会臨時総会で栄村の島田茂樹村長にお会いした際、今までの救援に対して丁重な御礼の言葉をいただきました。

坂城町長 山村ひろし