「ふれあいの里山」に巣箱をつける

先日(12月17日)、さかきテクノセンターで開催された 「ふれあいの里山づくり」 シンポジウムにつきまして、ご報告しました。

里山を守り、育てる

昨日(1月2日)、信州大学中村浩志教授、南条生産森林組合山極太忠会長ほか、先日のシンポジウムのメンバーの方々10名以上の皆さんと一緒に 「ふくろう」 の巣箱取り付けに参加しました。

もっとも、取り付けたのは中村先生一人で他のメンバーはもっぱらサポート役でした。(というよりほとんど見ているだけでしたが)

取り付けるのは 梟(ふくろう)の巣箱2つ

中村先生が手にしているのは「ぶり縄」という古来の木登り用道具

梟(ふくろう)は2月頃に巣作りを始めるとのことで、今の時期に巣箱を作ることが必要とのことでした。

雪の降る中、すがすがしい空気を胸にし、「ふれあいの里山」を歩きました。

坂城町長 山村ひろし

明けましておめでとうございます

 
                    「龍」 伊達八重子さん作(切り絵)
     
明けましておめでとうございます。
                 
昨年は、国内外での大規模な災害のみならず、米国・欧州での経済危機、極端な円高なども加わり、日本・世界の大きな転換の年として記憶に残る一年となりました。
 このような社会情勢のなか、昨年4月の町長選挙におきまして、町民の皆様から温かいご支援を賜り、町政を担わせていただくこととなりました。就任当初に掲げましたテーマ「活力あふれた 元気で明るい坂城町へ」を柱に、皆様のより良い生活と、新しい坂城町のために、今年も全力を注いでまいります。
 私の公約に加え、町の全職員から集められた提言を集約した行動目標、「チャレンジSAKAKI」を、昨年8月からスタートさせました。この中には、町職員の接遇研修などの比較的実現しやすいものから、坂城駅へのエレベーター設置、ワイナリー(及びレストラン等付帯施設)の創設など、広く地域の皆様のご協力がなくては達成できない大きな課題など、様々なテーマが集められております。昨年中には「指定ごみ袋の小売店販売」「子育て優待パスポート」などが実現したほか、他のテーマについても、庁内各課の枠を越えたチームを立ち上げての検討を進めており、ワイナリーのように達成に時間のかかる大きな課題につきましても、実現に向け着実に歩を進めてまいります。
 「坂城駅エレベーターの設置」につきましては、現在、しなの鉄道との協力体制を築き、実現に向けた検討を進めております。この取り組みに関しましては、単にエレベーターを設置するだけの事業ではなく、駅周辺のバリアフリー化や、周辺商店街の活性化までを含めた「まちづくり」の象徴的な課題と考えております。昨年中には、長野県信用組合坂城支店様のご協力のもと、ばら祭り、鉄の展示館企画展開催の折に横断幕を設置したほか、商店街の「にぎわい坂城」の皆様のご尽力により、観光用パネルとイルミネーションも設置されました。駅周辺をご利用される皆様と、外から当町を訪れた方々にとって、利用しやすく、町の玄関として印象に残るような「坂城駅前」とするため、今後も取り組みを進めてまいります。
 震災・原子力発電所の事故以降、エネルギー効率利用についての新しい考え方の「スマートコミュニティ」が注目を集めています。当町におきましても、この考え方へ真摯に取り組むべく、町としてどんなことが可能かを検討する「スマートコミュニティ構想普及事業」に、国の補助を受け、昨年末から取り組んでおります。今年度の検討結果を踏まえ、いわば「スマートタウン坂城」の実現に向けて推進していきたいと思っております。
 この他にも、国道18号バイパスの早期建設要望活動や下水道の拡張をはじめとする基盤整備。子どもたちを対象とした「高度ICT人材育成事業」や、小学校校舎の耐震化などの教育環境整備。WAZAパワーアップ事業・ものづくり教育の充実、ねずみ大根キャラクター「ねずこん」の有効活用などの産業振興。子育て支援センター・保育園での相談機会の充実や、文化センター体育館玄関のバリアフリー化、また、買物に不便を感じている方のサポートを目的とした移動販売の開始などの福祉関連。防災関連としては、消防団第3分団詰所(防災コミュニティセンター)の新設や、防災無線・有線放送の新たなあり方の検討。そして、上田地域定住自立圏構想による広域での連携強化など、種々の取り組みを実施、または検討を進めております。また、文化・芸術の振興におきまして、実行委員の皆様のご尽力により当町初の薪能が成功しましたことも大変喜ばしく感じております。
最後に、平成24年は「壬辰」(じんしん、みずのえたつ)です。言葉の意味として、毅然たる態度と明確な論旨を持ち、テキパキと物事を処理し、粘り強く一歩一歩を確実に、理想に向かって歩み続けることが求められています。 
皆様と一緒に新たな坂城町を創るべく、努力して参りたいと思っております。町民の皆様方におかれましても、本年がより良き年となりますようお祈りし新年のご挨拶とさせていただきます。
                   
坂城町長 山村ひろし
 

信濃毎日新聞選、「坂城町3大ニュース」

 今年もいよいよ大晦日となりました。 この一年間皆様方にとってどんな年だったでしょうか。 

 今年は、国内外での大規模な災害のみならず、米国・欧州での経済危機、極端な円高なども加わり、日本・世界の大きな転換の年として記憶に残る一年となりました。
 このような社会情勢のなか、本年4月の町長選挙におきまして、皆様方から誠に温かいご支援を賜り、町政を担わせていただくこととなりました。
 何とか、大晦日を迎えましたが、昨日(12月30日)の信濃毎日新聞恒例の記事「市町村(坂城町)の3大ニュース」として以下の項目が取り上げられました。
 
  1.町長選で山村弘氏が初当選
  2.イトーヨーカ堂の全国初の移動販売車が運行
  3.スマートコミュニティー構想事業に着手
 
 皆さま方の3大ニュースはいかがだったでしょうか。
 どうか良いお年をお迎えください。
  
 坂城町長 山村ひろし

トルコからゲスト(坂城小学校)

本日(12月27日)、坂城小学校にトルコからゲスト3名が来られました。

日本トルコ文化友好協会のウグル・ユジェル会長さん、ダニシマズ・イリディリス副会長さん、ムスタファ・アルスランさん(バハール・エデュケーション代表)です。

左から、ムスタファ・アルスランさん、ウグル・ユジェルさん、ダニシマズ・イリディリスさん

以前(12月1日)、私のブログで坂城町の子どもたちが、10月のトルコの地震で被災された方々へ応援メッセージを書いてくれたことを書きましたが、その話をお聞きになった日本トルコ文化交流協会の皆さんが坂城の子どもたちに会いに来てくれたのです。

(12月1日のブログ)
坂城の子供たちはすごい(トルコの地震についての激励メッセージ)

午後、坂城町役場に来られた後、鉄の展示館、BIプラザの文化遺跡をご覧になった後、坂城小学校の4年生?6年生の皆さんとの文化交流会に参加していただきました。

坂城小学校(若林校長)では、先生と子供たちが素晴らしいプロプログラムを用意していて、私は大変びっくりもし、感激いたしました。 坂城の子どもたちはすごい。

交流プログラムは、児童会会長の挨拶から始まり、トルコ国歌、トルコの皆さんへのメッセージ贈呈、トルコのお話し、和太鼓の演奏「いさみごま」、コーラス「いのち」、質問コーナーなど盛りだくさんの内容でした。

また、坂城小学校の校舎はいたるところにトルコの国旗が飾られていてその気遣いに大いに感心しました。

トルコの皆さんへのメッセージ贈呈。

児童会長へのプレゼント(トルコの国花、チューリップをあしらった皿)

本日、日本トルコ文化交流協会へお渡しした応援メッセージは後日、トルコの皆さんに届けられます。

今日は大変すばらしい交流会となり日本とトルコの新たな交流の歴史が始まりました。 坂城の子どもたちに感謝感激です。

坂城町長 山村ひろし

クリスマスコンサート(坂城町吹奏楽団・坂城町消防音楽隊)

クリスマスイヴの今日、坂城町吹奏楽団・坂城町消防音楽隊のクリスマスコンサートに参加しました。 

 (以下の写真はいずれも、中嶋登議員さんに提供いただきました)

指揮者:吾妻寛さん

坂城テクノセンターほぼ満員のお客で大盛況のなか、アンコールも入れると25曲以上の演奏でした。 なかなかレベルの高い演奏で客も大満足。

私もおまけに「絆(きずな)」(田口佳史作詞、小川マキ作曲)を歌わせていただきました。

「絆(きずな)」を歌う。 子どもに人気?

                      

坂城町長 山村ひろし

瀬口さん(キャノングローバル戦略研究所)の中国レポート

先日、坂城にも来られて講演をしていただいた、瀬口清之さん(キャノングローバル戦略研究所)から最近の中国レポートをいただきました。 中国の内陸部の経済の活性化には目を見張ります。 日本の空洞化を心配するばかりではだめで、いかにビジネスを拡大し、日本に利益を還元し、研究開発を強化し、ビジネス拡大を計らなくてはなりません。 あと、10年で中国は米国のGDPを抜き去ります。この10年が勝負と見なくてはなりません。 詳細は以下のサイトをご覧ください。

https://f.msgs.jp/fcnts/arv/111222seguchi.pdf

以下、瀬口さんのレポート要旨です。

<主なポイント>

○ 内陸部の主要3都市では、いずれもマンション建設ラッシュが続いており、どこへ行ってもクレーンが立ち並ぶマンション建設現場が目につくことが多かった。 中国の旺盛な不動産実需は衰えていないため、当分バブル崩壊が生じるとは考えられない。

○ 内陸部の経済成長とともに拡大する国内市場での販路拡大を目指し、内陸部主要各市において日本企業の進出・増産の拡大が目立っている。それでも、内陸部現地の邦銀支店長や地方政府幹部から見ると、拠点展開や製品開発に関する日本企業の取組み姿勢は依然理解できないほど慎重過ぎると評価されている。

○ ここ数年、大手邦銀の取引先が中国での合弁相手に騙されたという話は聞かれなくなっているほか、中国から日本への配当金送金についても全く心配の必要がなくなっているが、多くの日本企業はいまだにそうした事実すら認識していない。今後の中国ビジネスの順調な展開に伴い、誤った認識や過度に慎重な姿勢が修正されれば、日本企業の内陸部への進出はさらに加速する可能性が高いと考えられる。

○ 重慶、成都、武漢いずれにおいても、交通・運輸インフラの建設が引続き急ピッチに進んでおり、周辺地域との経済連携、経済誘発効果の拡大が一層促進される。

○ 重慶・武漢・成都のワーカーの賃金水準は、沿海部に比べ10%程度の差しかなくなっている。物流が発達し、役所の事務処理効率も高い沿海部に比べると、内陸部の方がむしろコストは高くつくケースも多い。このため今後内陸部に進出する企業の目的はもはや低賃金を利用したコストダウンではなく、労働力確保が主となっている。

○ 多くの企業の日本の本社ではブランドを傷つけるリスクのある本社以外での製品開発に対して否定的である。このため、中国現地で中国人消費者ニーズにマッチした製品を開発すればはるかに大きな収益の確保が可能となるにもかかわらず、目の前のチャンスをみすみす喪失せざるを得ない状況が続いている。

○ 現地拠点のトップやNO.2 など経営幹部に任命された優秀な中国人の能力をフルに発揮させるには、過去の日本人幹部のバイアスのかかった人事考課を即座に修正し、より実務重視型、能力主義の組織体制に改めることが望ましい。しかし、そうした人事考課の修正を行おうとしても、継続性を重視する日本の本社サイドの人事部門がこれを認めないケースが多い。このためせっかく優秀な中国人社員が現地拠点経営幹部に任命されていながら、十分な実力を発揮できないという結果を招いている。

以上です。

坂城町長 山村ひろし

森仁志さんの個展「森仁志のあゆみ展」

 坂城町在住のリトグラフ作家で画家の森仁志さんが「上野の森美術館」で個展を開かれておられます。

 昨日(12月22日)、坂城町議会宮島議長さん、新田醸造の新田社長さん、葛尾食品臼井社長さんと伺いました。
 

 この展示会は「上野の森美術館」全館貸切で、年末年始開催されております。
 森さんの今までの代表作品のほとんどと、最近の油絵(大作)が一同に拝見できます。 
 大変すばらしい展覧会です、是非、ご覧下さい。
 
 
「森仁志のあゆみ展」
2011年12月21日(水)~28日(水)
2012年 1月 2日(月)~5日(木)
時間 AM 10:00–PM5:00  
休館日 12月29日(木)~1月1日(日)
入場料 一般500円 学生無料

 
           
 
     前列左から、森さん、山村、宮島議長
     後列左から、奥様、臼井さん、新田さん
 
    
 坂城町長 山村ひろし

津久井さんからご招待

上五明で「トンカツ津久井」を経営されておられる、藤井吉男さん、豊久さんは、毎年12月に「ともいきライフ月影」の皆さんをご招待し、昼食のご接待をされています。

ともいきライフ月影の皆さんと。

後列左から二人目が、ともいきライフ月影 松井寮長

今年で10年目になるそうですが、今日(12月20日)も大変美味しい、特製うどんを月影のスタッフも入れ約80名の方に提供されておられました。 私もご相伴にあずかりました。

月影の皆さんは一同、大変大喜びで少し早い年越しうどんを堪能されておられました。

このような活動を長くされておられる「津久井」さんに心より感謝申し上げます。

坂城町長 山村ひろし

里山を守り、育てる

昨日(12月17日)、「さかきテクノセンター」で「ふれあいの里山づくりシンポジウム」が開催され、私もパネリストの一人として参加しました。(主催:南条生産森林組合、後援:長野県長野地方事務所、坂城町)

信州大学 中村浩志教授

パネリスト:左から、中村教授、山村町長、柳沢直幸氏、内田守之氏、山極太忠氏

本シンポジウムは坂城町南条生産森林組合が長野県の元気づくり支援金事業を活用した「ふれあいの山」整備の一環として開催されました。

「ふれあいの里山」づくりをテーマとして、信州大学中村浩志教授、南条生産森林組合理事長山極太忠氏、さかき里山トレッキングクラブ会長柳沢直幸氏、太郎山山系を楽しくつくる会会長内田守之氏と私が参加して2時間半にわたり、大変熱のこもった議論をいたしました。会場も200名近くの方が来られ、坂城の恵まれた自然をいかに大切に守り、育てるか内容の濃いディスカッションを行いました。

私も、先日(12月13日)「ふれあいの里山」を見てまいりましたが、約半年の期間で見事な里山が作られています。年内には完成とのことです。是非、皆さまも現地へお出でください。

坂城町長 山村ひろし

故竹内元幸さんの刀剣・書籍など多数、寄贈いただきました。

坂城町の「鉄の展示館」には多くの方々からいただいた所蔵品が沢山あります。

このたび、以前にも貴重な刀剣を寄贈いただいた、埼玉県在住の故竹内元幸さんの奥様、竹内育子さんから、日本刀1点(無銘・伝長船長守)、槍1点と、刀剣関係の書籍115点をご寄贈いただきました。

左から甥の竹内昌燎さん、竹内育子さん、山村町長

今回の寄贈は、本年9月に亡くなられた元幸さんのご遺言によるものです。
 元幸さんは、ご自身が所有されている刀剣の今後の保管などについて思案されるなかで、故宮入行平刀匠の生地である当町の鉄の展示館に、所蔵刀をご寄贈されてきました。

平成19年には「長船長光」の太刀と付属拵えを、平成21年には「長船盛光」の脇差と付属拵えを同館に寄贈されており、また、その功績により平成19年に紺綬褒章を受章されています。

今回ご寄贈いただいた刀は、南北朝時代の14世紀半ばから後半に活躍した、備前国(岡山県)の名工・長船長守の作とされるもので、(財)日本美術刀剣保存協会の鑑定により重要刀剣に認定されている名刀です。

「鉄の展示館」は来年10周年を迎えます。現在、新たな企画展を種々企画しておりますが、この中でもご披露できればと考えております。ご期待下さい。

     

坂城町長 山村ひろし