「旅するピアノ」 が中心市街地コミュニティーセンター多目的ホールに

先月末、中心市街地コミュニティーセンター2階 多目的ホールに米国製グランドピアノ 「KIMBALL」が設置されました。

このピアノには興味ある物語があります。

                                      

もともとこのピアノの所有者は米国フロリダ在住の大富豪 Bill Lear Jr.氏が所有していたものですが、あるピアニストの方がフロリダでコンクールに参加したことが縁となりその後のお付き合いの中で当ピアノを寄贈されました。

そのピアニストの方はビル・リアーさんからピアノを寄贈されたときには米国インディアナ州に住んでいたことから、まずこのピアノはフロリダからインディアナに運ばれました。  その後、ニュージーランドにも居を構えたことから、このピアノもニュージーランドに運ばれました。 

そして、今年から日本の音楽大学でも教鞭をとられることになり、日本にいる機会が多くなったことから、坂城町の中心市街地コミュニティーセンターへ提供したい旨のお申出でをいただき、このたび設置されることになったものです。

ビル・リアーさん

ビル・リアーさん(1928-2009)は、リアージェットという小型のジェット機の製造開発会社の社長で音楽を愛する朗らかな人柄で、若い頃は飛行機のレースパイロットだったり、冷戦時にはソビエトに対する諜報活動なども行なったこともあるそうです。

Lear Jet (リアー・ジェット機) 飛行場からそのまま家まで

このピアノは約40年位前に米国で製造されたものですが、今ではこの会社が家具の専門会社となってしまったため、ピアノの製造は行なっておりません。

日本での設置台数も極めて少なく、ホールに設置されているものは、おそらく坂城以外に無いのでないかと思われます。

音質はなかなか素晴らしいものです。 ある意味では貴重なピアノですので皆様で大切に使っていただければと思います。

これで、坂城町にはテクノセンター、文化センター、中心市街地コミュニティーセンターの3箇所にグランドピアノが設置されました。

当コミュニティーセンターのホールならびにピアノをご使用される場合にはホール隣接の鉄の展示館事務局までご連絡ください。

坂城町長 山村ひろし

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