「お話の会」のサンタクロース

本日(12月10日)坂城図書館で開かれた、「お話の会」(代表:氷沢清美さん)に参加しました。 

この会は坂城町立図書館で毎月第2土曜日の午前中に開かれています。 昭和61年(1986年)から始められましたので、今年で25年目を迎えました。 12月は毎年クリスマス会を兼ねて開催されます。 

今日のプログラムは、「はらぺこ あおむし」の影絵から始まり、腹話術、手品など大変盛りだくさんの内容で、最後にサンタ・クロース(山村)が登場し、お話と子どもたちにプレゼントを渡しました。 (眼をキラキラ輝かせた子どもたちと保護者の方々が約60名ほど参加されました。)

「お話の会」のメンバーは5名なのですが、毎月、意欲的なプログラムを考えられ、25年も続けられておられます。 このご努力に大きな敬意を表します。

来月は1月14日(土)10:30からです。 25周年記念として開催していただくようお願いもしました。 私も参加して、お話をさせていただく予定です。

大勢の良い子のちびっこ達の参加を待っています。

     

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第25章)

この章は老子の宇宙観を知るうえで重要な箇所です。 宇宙の根源、ビッグバーンの概念をも感じることが出来ます。

   

有物混成、先天地生。寂兮寥兮、獨立而不改、周行而不殆、可以爲天下母。吾不知其名。字之曰道、強爲之名曰大。大曰逝、逝曰遠、遠曰反。故道大。天大。地大。王亦大。域中有四大、而王居其一焉。人法地、地法天、天法道、道法自然。

 物有り混成し、天地に先だって生ず。 寂(せき)たり寥(れう)たり、独立して改(あらた)まらず、周行して殆(おこた)らず。 以て天下の母と為す可(べ)し。 吾、其(そ)の名を知らず。 これに字(あざな)して道と曰(い)ひ、強(し)いて之(これ)が名を為して大と曰う。 大なれば曰(すなは)ち逝(ゆ)き、逝けば曰(すなは)ち遠ざかり、遠ざかれば曰(すなは)ち反(かへ)る。 故に道は大なり。 天は大(だい)なり。地は大(だい)なり。 王も亦(また)大なり。 域中(ゐきちゅう)四大(しだい)有り。 而(しか)して王は其(そ)の一に居る。 人は地に法(のっと)り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る。

 いろいろなものが混ざり合って一つになり、天地のできる以前に存在しています。 音もなくうつろに形もなく、何物にも頼らず独立し変わることもありません。 どこまでも大きく巡り回りとどまることがありません。 その様子は天下の根源を作り出す母のようです。 私はその名を知りません。 とりあえず仮の字(あざな)をつけて道とし、しいて名を大とします。 大と言うごとくに大きく動き、遠ざかり、まるで大宇宙の動きのようにふたたびもとにもどってきます。 道は大きく、天も大きく、地も大きく、王もまた大きな存在です。 この世の中には四つの大きな大があります。 王もその一つなのです。 人は地の法則に則り、地は天の法則に則り、天は道の法則に則ります。 道は自らの自然な在り様に従って行動します。

   

 実に壮大な話ですが、文中、「四大」とあるのは「道、天、地、王」ですが、ここに「王」が入ってくるのが老子のユニークな現実的な立場だと言えます。 いずれにしても、大宇宙の滔々とした動きの中、堂々と無為自然の立場で生きていたいものです。

   

 坂城町長 山村ひろし